言葉は立ち居を表す。僻地、専業主婦、パート‥「私?私はフルタイムの教員」
テレフォン人生相談 2018年4月25日 水曜日
52歳の女性。同い年の夫と3人の子供がいて、フルタイムで働いている。小5の息子は普段友だちと仲良く遊んでいるが、長い休みの時や親子で出かけるような時、誘ってもらえない。母親の私が他のお母さんと馴染めていないからでは?
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女52歳 夫52歳 長女高1 長男小5 次男小4
柴田理恵:
もしもしい?、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、よろしくお願いします。
柴田理恵:
はい。今日はどんなご相談ですか?
相談者:
あ、えっとお、子どもの事なんですけど、
柴田理恵:
はい・・
相談者:
えー・・
柴田理恵:
男の子ですか?女の子ですか?
相談者:
お・・男の子です。
柴田理恵:
男の子。はい、男の子さんどうしましたか?
相談者:
はい。
えーと、今住んでるところが割と、
柴田理恵:
はい
相談者:
あの・・僻(へき)地といいますか、
柴田理恵:
はい
相談者:
あの、あんまりこう・・賑やかなところじゃないんです。
柴田理恵:
はい
相談者:
で、小学校が単級1クラスしかない学校です。
柴田理恵:
あ、はいはいはい
相談者:
はい、はい
柴田理恵:
はい
相談者:
で、男の子の人数が少ないんですけど、
柴田理恵:
はい
相談者:
その中でも、ま、本人の馬の合う、子が、本人を入れて5人いるんですね。
柴田理恵:
はい
相談者:
はい。で、ところが、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、その人たちのお母さん方と、
柴田理恵:
はい
相談者:
わたしがあんまり(苦笑)ちょっと馬が合わなくて、
柴田理恵:
あー
相談者:
はい。で・・あのお・・何て言うんですか、こ、放課後の時間に遊ぶのには・・
柴田理恵:
うん
相談者:
いいんですけど、あの・・何だろ、長い休みになると、
柴田理恵:
うん
相談者:
中々ちょっとこう、アッハ(苦笑)うちの子外して遊びに行、行かれたりとか、
柴田理恵:
あーあ
相談者:
で、本人は遊びたいんですね。
柴田理恵:
うん
相談者:
・・んで・・友だち同士の関係はいんだけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
わたしがフルタイムで働いてるもので、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
ちょっと・・寂しそうだな、可哀想だなと思うんです。
柴田理恵:
あー
相談者:
はい
柴田理恵:
あの、あなた今おいくつですか?
相談者:
はい、えっと52歳です。
柴田理恵:
52歳、旦那さんは?
相談者:
はい、同じです。
柴田理恵:
52歳。
相談者:
はい
柴田理恵:
お2人とも、じゃ、働いてらっしゃるんですね?
相談者:
はい、そうです。
柴田理恵:
うん、はいはい。えっと、お子さんは、じゃ、その男の子お1人ですか?
相談者:
いえいえ、上に姉が・・
柴田理恵:
あ、は
相談者:
高校1年のお姉さんと、
柴田理恵:
はい
相談者:
年子の弟が、います。
柴田理恵:
と・・年子って事は、えーと・・
相談者:
1つ下です。
柴田理恵:
中う・・3の・・
相談者:
え#$%◆ですね・・
柴田理恵:
ん?
相談者:
4年生の男の子、です。
柴田理恵:
あーあ、あ・・
相談者:
本人を挟んで上と下に1人ずつ。
柴田理恵:
え、え、って事は、ええーと・・問題の、あの、息子さんは、小学校何年生?
相談者:
5年、5年になり・・
柴田理恵:
5年生で、
相談者:
はい
柴田理恵:
で、下に、弟がいて。
相談者:
はい
柴田理恵:
4年生がいて、
相談者:
はい
柴田理恵:
で、上は?
相談者:
・・高校1年の姉になります。
柴田理恵:
1年の、お姉さんがいると。
相談者:
はい、はい
柴田理恵:
あー分かりました。
その5年生の・・子が、お友だちと、馬、あ、お・・お子さんは上手く行ってるけれども・・そのお母さん同士があんまり上手く行ってないっていう感じなんですか?
相談者:
はい。それ、で、ま、あのお・・あ、わたしも・・んま努力はしたんですけど、
柴田理恵:
はい
相談者:
あんまりこう、上手く、行かなくて、
柴田理恵:
うーん
相談者:
ちょっとあの、うつ状態になっちゃった時もあったので、
柴田理恵:
うん
相談者:
もうあんまり自分責めるのを止めて、
柴田理恵:
うーん
相談者:
でも、子どもにはそういう事は一切言わなかったんです。
柴田理恵:
うーん
相談者:
で、子どもには、あの、
「しょうがないね。都合が合わなかったんだね」とか、
柴田理恵:
うーん
相談者:
あの、ま、
「またそういう機会あるから」・・「うん、また、じゃ、その時楽しみにしようね」みたいに、話をしてるんですね。
柴田理恵:
うーん・・あの「上手く行かない」っていうのは、
相談者:
はい
柴田理恵:
長い、休みの間に、お宅、以外のお友だち同士で・・
相談者:
はい
柴田理恵:
旅行に行っちゃったりとかして・・お誘いもなかったっていう・・
相談者:
旅行ではないですけど、
柴田理恵:
はいはい
相談者:
えーと、お泊り会を・・したりっていう、こ・・
柴田理恵:
お泊り会を・・
相談者:
はい
柴田理恵:
あー
相談者:
あのお・・会いに・・
柴田理恵:
お泊り会の仲間外れになっちゃったって事で・・すか?
相談者:
ことがありました、はい
柴田理恵:
あ、それは、ん、何回もあるんですか?
相談者:
えーとお、お泊り会は1回で、
柴田理恵:
1回、はい
相談者:
あとはその・・遊びに行くとかっていう時とか。
そんなような・・
柴田理恵:
うん
相談者:
ときに、
柴田理恵:
うん
相談者:
は(わ)、うち以外の、なんかあの、都合のつく人で、へ(苦笑)・・
柴田理恵:
うんうん
相談者:
行かれてるというか。
柴田理恵:
うんうんうんうんうんうん
相談者:
ま、それは、何回かありました。
柴田理恵:
うーん、それはそのお、ま、
「5人ぐらいの」・・
相談者:
はい
柴田理恵:
「お友だちと仲いい」っておっしゃってましたよね?
相談者:
はい
柴田理恵:
全部男の子の・・
相談者:
はい
柴田理恵:
お友だちですか?
相談者:
そうです。
柴田理恵:
で、その中の・・
相談者:
はい
柴田理恵:
その親、親っていうのは、その・・何人かですか?全員ですか?そのあんまり・・
相談者:
あ、よ、1対4です。私対4人です。
柴田理恵:
はあ、中の1人が・・気が強い方がいらっしゃるとか、そういう事でもなくてですか?
相談者:
あ、それもあります。
柴田理恵:
あ、誰かその・・
相談者:
温度・・
柴田理恵:
うん
相談者:
はい、温度差は色々あると思いますが、
柴田理恵:
うんふんふんふん
相談者:
あの、最初にも、申し上げたように、こう、ま、僻地というか、
柴田理恵:
うん
相談者:
人数少ないところなので、
柴田理恵:
はい
相談者:
なんかこう・・ま、温度差が、そんなにうちは、それほどでもないんだけど、って、もしかしたら思ってるかもしれない、お宅も、
柴田理恵:
うーん
相談者:
ま・・言えない?、フフ(苦笑)
柴田理恵:
うん
相談者:
じゃないかな?とわたしは思います。
柴田理恵:
はい、あ、じゃ・・
相談者:
ま・・人の・・
柴田理恵:
あのでも・・
相談者:
はい
柴田理恵:
普段の・・
相談者:
はい
柴田理恵:
遊びの時は・・あの、子ども達同士の場合は、
相談者:
はい
柴田理恵:
問題はないんですよね?
相談者:
そうです、そうです。
柴田理恵:
うん
相談者:
だから、そのお泊り会にも、
柴田理恵:
うーん、うん
相談者:
友だち同士の中で「お前も来るだろう?」って言ってた、ところで、
柴田理恵:
うんー
相談者:
あの、相手方のお母さんから・・
「実は熱が出ちゃって」って。
柴田理恵:
うーん
相談者:
「またにしてえ」とか言われて。
で、わたしがその下の弟を、あの、迎えに行った時に、たまたまその子たちに会っちゃって、
柴田理恵:
うーん
相談者:
当の5年生の本人以外の、
柴田理恵:
うん
相談者:
親も友だちもみんな知ってるんです。
柴田理恵:
うん・・あー、あの・・
相談者:
だから可哀想・・
柴田理恵:
何が原因なんですかね?、その、その・・
相談者:
えっとね・・
柴田理恵:
お母さん・・
相談者:
ま、いくつかあったかと思うんです。
柴田理恵:
うんー
相談者:
で、わたしがやっぱ働いてるので、
柴田理恵:
うん
相談者:
本人は遊びに行きたくって夢中になって・・
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、自転車で、あるお友だちのお家に行った事あるんだけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、途中から雨が降って来ちゃって、
柴田理恵:
うん
相談者:
で、行った先のお母さんが「なんで雨なのに来るの?」っていうような・・
柴田理恵:
うん
相談者:
で、結局は看てくれたんですけど、
柴田理恵:
うん
相談者:
あのお・・常識ない、多分、ですけど、常識ないよね、って思われてるのかな?と思ったり。
柴田理恵:
うーん
相談者:
うん。い、い、「行っていいか?」って言われたから、い、「じゃ気を付けて行くんだよ」って・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
ま、それも経験、練習かなと思って行かせたんですけど・・
柴田理恵:
うんー
相談者:
はい。それとか、あと、あの・・
柴田理恵:
ま、「なんで来るの?」って言った、お母さんは、
相談者:
うん
柴田理恵:
怒ってるわけじゃなくて、
こんな雨降っ、降って危険もあるのに・・なんで来たの?って事ではなかったんですか?
相談者:
それ、そういうニュアンスが、取れる言葉を選んで言ってたようですけど、
柴田理恵:
うん
相談者:
あのお、「またね」って言って2度と「またね」がない・・方(かた)でした。
柴田理恵:
・・うーん
相談者:
で、悪かったなってこっちも思って、
柴田理恵:
うーん
相談者:
あ、#$%◆なんか「途中で降って来ちゃった」って言って、
「ごめんね、申し訳なかったねえ」って、
「苦労かけさせちゃって」とかって・・
柴田理恵:
うん
相談者:
あの・・言葉も添えてえ、
「これ少しだけど食べて」とかって言って、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの・・何回かそういう事したこともあるんですけど、
柴田理恵:
・・うーん
相談者:
うん。あんまり、いつもそういう感じで、こっちから言うと、渋々みたいなんですけど・・
柴田理恵:
息子さん同士は別に何ともないんでしょ?
相談者:
はい
柴田理恵:
あのお・・
相談者:
はい
柴田理恵:
その5人、グループの中で、
相談者:
はい
柴田理恵:
あの、あなただけが働いてらっしゃるの?、他に働いてらっしゃる・・お母さんいないんですか?
相談者:
えっとね・・います。
柴田理恵:
うん
相談者:
えっと、自営業2人。
柴田理恵:
はい
相談者:
で、もう1人はパートさんで、
柴田理恵:
はい
相談者:
もう1人は、あの、専業主婦の方ですけど、ちょっと体が・・キツいようです。
柴田理恵:
えっと、あなたは、職種は何をなさってるんですか?
相談者:
あ、えーと・・教員です。
柴田理恵:
あーあー
相談者:
はい
柴田理恵:
じゃ・・ちょっと先生に聞いてみましょうね?
相談者:
はい・・
柴田理恵:
はい
相談者:
お願い致します。
柴田理恵:
はい。今日の回答者の先生は・・
相談者:
はい
柴田理恵:
幼児教育研究の大原敬子先生です。
相談者:
あ・・
柴田理恵:
先生お願いします。
相談者:
はい、よろしくお願い致します。
(回答者に交代)
最後の柴田さんのアドバイス、よかったな。
うん、声かけてくれる友達がいるなら、その子は大丈夫だよ。
私の何がいけないの?息子はかわいそう、と思わずに、お母さん、お付き合いが下手でごめんね、でもそう言ってくれる友達がいてよかった、あんたは大丈夫だよ。って息子に言ってあげられたらいいのにね。
名裁き
名回答
これぞ大原
大袈裟を承知で書くが、相談者の不安がやがて子供への嫉妬にすり替わったら、伝説の相談「引きこもり息子持ちガチャギリ女教師」の相談者に劣化していく可能性がある。大原女史も、ガチャギリの一件が頭をよぎったので「あなた切るかもしれないけど」と述べたのだろう。
僻地僻地と連呼しているあたり自分が住んでいる地域を見下している態度が漂うし、周囲も感じ取ってるはず。でも教員になれるほどの頭はある・・・「勉強はできるけど」というタイプだったのか・・・?
「お高く留まっている上に何を考えているのか分からない」母親の評判に影響されずに子供が同級生に受け入れられているだけでも本当は感謝しないとね。
この相談者がどうするのかは相談者次第だが(仕事に専念か、定年まで数年残して早期退職して身に合った環境へ行くなど)、少なくとも周囲を恨んだり子供に嫉妬する場合じゃないね。
上の子の時にはどうしていたのかな。おそらく女の子と、今回男の子ということで遊び方や付き合い方も違っていたから、ここまで深くかかわることもなかったのかも知れないね。
いずれにしてももう10歳。子どもの社会とか親離れとかそういう成長の点からもいつまでも自分がしゃしゃり出ていく時期ではなくなってきているんじゃないかな。ちょうどそんな節目が来ているような気がする。
よかったね。いつまでも自分がくっついて行かなくてもいいように、息子クンのお友達がすごくいい子たちで、ちゃんと友達として付き合ってくれているような気がするよ。
他のお母さんと同じようにしたい気持ちの中には、自分もその「子どもたちのお母さん」グループに入って、要するにそこで認めて欲しかったのかな。
ごめんね、教職やっていても医療職やっていても、その人はその人であって、仕事をそういうグループに持ち込もうとしていると感じられちゃうと、みんなそこでシャットアウトしちゃう。だから距離置かれちゃった。それだけ。
狭い社会みたいだから、そこでの失敗はなかなかぬぐえないものがあるかも知れないけど、今回の事で一つ勉強になったなら、それでいいと思うよ。
これが本当の社会のお勉強だね、先生。