夫が逝き田畑を相続した女。やけに明るい物分りの良さ。遠縁を養子に迎える迷い

(再びパーソナリティ)

ドリアン助川:
も、もしもし?

相談者:
助かりました、参考になりました、ホントにありがとうございます。

ドリアン助川:
もしもしい?

相談者:
はい、もしもし

ドリアン助川:
はいはい。えっと、横でずっと聞いていたんですが。

相談者:
あ、はい

ドリアン助川:
少なくともモヤモヤした、ものがある間は・・

相談者:
ええ

ドリアン助川:
踏み出さらない方がいいんじゃないかなという風に思いました。

相談者:
そうですね。

ドリアン助川:
ええ

相談者:
はい

ドリアン助川:
あのお・・

相談者:
ちゃんと納得してから#$%◆

ドリアン助川:
時間を掛けてえ・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
スッキリされてから・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
決断、された方がいいような気がしました。

相談者:
あ、そうですね、はい

ドリアン助川:
はい

相談者:
ありがとうございますう。

ドリアン助川:
はい

相談者:
はい

ドリアン助川:
えー失礼いたします。

相談者:
どうも、ありがとうございました。

(内容ここまで)

乾いた笑い。
愉快だから笑っているわけではないことの表現なんだけど、まさに今日の相談者。

 

相談者が亡くなれば、一族代々の土地が、妻側一族に渡ってしまうのが許せない、
欲の皮の突っ張った小姑たちとの争続?と心躍ったんだが、違ったわ。

氏が途絶える。
コレ。

あと、農業への思い入れ?
これは如何ほどかしら。

 

義姉と義妹に渡した一反の田んぼと一反の畑。
残りが1.5反の田んぼと5反の畑。
で、家屋敷が1.5反。

1+1+1.5+5+1.5=10反。
これが亡くなった夫の元々の持ち分だ。

きっと、義姉と義妹も、親から相続した農家。
じゃないと、耕作地を貰ったってし方がない。

 

故人に子も親もいない場合、配偶者の法定相続分は4分の3。
残り4分の1を故人の兄弟姉妹で等分する。
つまり、義姉と義妹はそれぞれ8分の1づつが法定相続分だ。

義姉と義妹に一反づつを渡したということは、だいたい法定相続分に従ったわけだ。

亡くなってから半年という比較的短い期間に遺産分割協議が整った。
遺産の取り合いみたいなことにはならなかったことが伺える。

相談者自身がそう言ってんだけどさ。

ドリ助 「お義姉さんや義妹さんと関係は良好なんですか?」
相談者 「はい、良好です」

 

義姉の孫ねえ。
いや、養子候補がさ。

亡き夫から見れば、従孫(じゅうそん)と呼ぶらしい。
相談者とは血はつながっていないから、義理の従孫だ。

従孫から見れば、相談者は大伯母。
同様に血はつながっていないから義理の大伯母。

だれか、自分の大伯母の顔を思い浮かべられる人っている?

ここまで辿らないと適当な人がいないってことだ。
しかも、一人にロックオンしているってことは、他は養子なんてまっぴらってことじゃない?

てか、よく分からんけど、田んぼでも畑でも現役の耕作地でしょ?
女手一つでどうやって維持していくつもりなのかしら?

で、養子を迎えるってことは、将来的にそういう期待もあるんだよね?
中1に。
なんか、あり得ないレベルの話が進んでるような気がしてし方がない。

もっとも、アンタの本音は、遠縁の養子縁組なんて乗り気じゃない。
正直、夫の氏が途絶えようがどうだっていい。

介護の心配なんて大きなお世話。
アタシまだ58よ。
何より、腐っても8千㎡の地主だ。

だけど、死んでもノーとは言えないんだよねえ。
子無し長男の嫁のアンタの口からは。

それをいいことに、猿知恵を唯一無二のアイデアだと勘違いして養子縁組を進める義姉と義妹。
誰も幸せにしないのに。

あきらめが悪いだけの小姑たちのおせっかいは、アンタが忘れかけていた負い目を、いやおう無しに呼び起こさせる。
しかも善意ヅラだけにタチが悪い。

そら乾いた笑いしか出て来ない。

 


夫が逝き田畑を相続した女。やけに明るい物分りの良さ。遠縁を養子に迎える迷い」への2件のフィードバック

  1. 東北の地方都市でもないただの田舎の話です
    本当に田舎で近くに駅もなく何にもないところです。農家でもありません。

    私のひいひい爺さんが明治の頃酒もタバコもやらず一生懸命働いて土地を買いまくったらしい
    3代さがって20年くらいまえ叔父が兄弟分全て相続をした
    母を含めた他4兄弟はは相続放棄してました
    竹やぶは竹の子は取れるけど他はも整地されてない土地、雑林がいっぱいあるみたい
    何も生み出さない土地だけど奥さん(叔母)を養子縁組にして今度は祖母の相続に備えたんですよ!
    何も生み出さずともそうやって田舎の人は土地に考えられないほど執着あるんだと思います
    売りたくても売れないと思うけど先祖代々ウチの土地という意識はとても強いです
    土地を守るっていい方してました
    とにかく同じ苗字の血の繋がった男に継がせたいんですよ〜その一心だと思う
    相談者さんはなんとなくわかるのでは?

    残念ながらそこの次代長男が低能で地元の底辺高校をやっと卒業したものの就職出来ず土方を不定期にやっているだけなのでモチロン独身
    管理もできないのは誰の目にもあきらか
    ひいひい爺さんが汗水流して手に入れた土地はもうすぐ国に納められるのでしょう
    ひいひい爺さん天国でなんていうかな

  2. 土地を売れる時にサクっと売って婚姻関係終了届。その金を元手に高級老人ホームへ。これが一番手っ取り早い気がする。義姉妹からは恨まれるだろうけど、少年の人生を田舎から解放させることになる。そして、相談者自身も夫親族の柵から解放される。

    自分が見た新聞記事。夫亡き後に山林を相続した女性の悲劇。国から「所有者が手入れをしなければならない山林」という指定がされているのでポケットマネーで定期的に竹林を手入れしなければならない。売ることも出来ず、個人の所有物ということで行政からの援助も無い。女性の貯蓄も底尽き、「このままでは死ぬしかない」と泣いていた。

    上のコメントの方には酷な話だけど、土地も建物も長い目で見たら水物だと割り切った方がかえって誰も不幸にしない。

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