無責任の本気。引きこもる息子の相談は自分の将来の不安
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あのお、今あ・・愛先生の言われた「複雑な関係の中にいる」っていうご指摘い・・
相談者:
はい
加藤諦三:
息子さん明らかに攻撃性を隠してますよ?
相談者:
えー!?、そうですか?
加藤諦三:
・・じゃ、なん、なんで・・あ、あなたの言う、「引き籠り」で家の中にいるんですか?
相談者:
・・
加藤諦三:
普通、26歳でえ、働いて、あ、おかしくないですよね?
相談者:
そうです、はい・・それが上手くその、わたしも、その表現できないといいますか。
・・分かってるう、ようで分かってないんでしょうね、答えられないという事は。
加藤諦三:
・・引き籠ってるのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた達、周りの人、あなたも含めてお爺ちゃんお婆ちゃんも・・対する・・攻撃性を、引き籠るという事によって表現してるんです。
相談者:
言われるまで、わたしはそういう風に考えた事はなかったです。
加藤諦三:
息子さんも、意識してないかもしれないけれども。
相談者:
そうなんですねえ。はあ・・
加藤諦三:
だって・・
相談者:
どうしたらいいでしょう?
加藤諦三:
だ、だから「どうしたらいいでしょ?」っていうよりも・・こ、ここに、あなたの、そ・・問題があるんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
「どうしたらいいでしょ?」、「どうしたらいいでしょ?」、「わたしを救って下さい」、「わたし救って下さい」ですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
息子はどうしてこうなんだろう?っていう・・息子に対する理解しようって気持ちがない。
相談者:
・・は・・
加藤諦三:
この事態を理解しようっていう気持ち、あなたゼロでしょ?、今。
わたしをどうかしてっていうだけでしょう。
本当は・・
相談者:
はい
加藤諦三:
・・「くそババア」って言いたいんです。
相談者:
・・そ、そ、はい
加藤諦三:
だけどこれが言えない。
相談者:
はい
加藤諦三:
そこで・・引き籠るという事で、
「くそババア」っていう、怒りを表現してんです。
相談者:
・・
加藤諦三:
「ホントにみんな悔しかったんだねえ」と、「お前」。
「嫌いな人に、好きな顔をしたり・・殴りたいのにニコニコして」・・
相談者:
あーそうですね、はい(涙声)
加藤諦三:
・・ずーっと、そうやって生きて来たわけですよ。
相談者:
んーそうです、はい(涙声)
加藤諦三:
で、それでも、全部、今、あなたがそうやって・・泣きながら理解できたから、もうこれで解決、これは。
相談者:
(泣き)
加藤諦三:
息子さんはね、働きたいけど働けないんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
何故かっていうと・・働いちゃったら、自分の・・攻撃性を表現する場所なくなっちゃうから。
相談者:
・・ま、そうですね、はい(涙声)
加藤諦三:
働かない事が、息子さんにとっての無意識の必要性なんです。
相談者:
・・
加藤諦三:
引き籠って・・
相談者:
はい
加藤諦三:
いる限り。
相談者:
はい
加藤諦三:
愛先生の言った、複雑な関係で彼は一番優位な立場に立ってんです。
相談者:
・・うんん
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
・・必ず解決しますよ。あなた、あなたがきちんと理解すれば。
相談者:
はい
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
ありがとうございましたあ。
加藤諦三:
引き籠る人は、隠された攻撃性があるという事を理解しない限り、絶対に解決はつきません。