アタシだけを蔑(さげす)む父。実は従順な母親が元凶。それでも承認を求める女へ

テレフォン人生相談 2018年7月9日 月曜日

子どもの頃から何かにつけ批判的な父親。
姉に対してはそんなことはない。
母も父親に従順。
家を出て家庭を持った今でも、父の態度は変わらない。
相談者も気づかなかった家族の構造を大原女史が指摘する。

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女32歳 夫30歳 生後7ヵ月の息子 実家の父67歳 母67歳 姉がいる

今日の一言: いじめは家族の中から始まる。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもし?

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
はい

加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。

相談者:
32です。

加藤諦三:
32歳、結婚してます?

相談者:
してます。

加藤諦三:
えーと、ご主人何歳ですか?

相談者:
30です。

加藤諦三:
30歳、お子さんは?

相談者:
・・う、ゼロ歳です。

加藤諦三:
ゼロ歳。はい、分かりました。で、どんな相談ですか?

相談者:
えと、今後の、自分の両親と、わたしい、との付き合い方について・・

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、相談したいんですが。

加藤諦三:
はい・・

相談者:
えーと・・

加藤諦三:
両親は今・・何歳ですか?

相談者:
両親は、67です。

加藤諦三:
ん、67・・あの・・お父さんの方?、67っていうのは。

相談者:
父も母も、ろくじゅう・・

加藤諦三:
あ、両方とも67・・

相談者:
はい

加藤諦三:
で、一緒に住んでんの?、別?

相談者:
別です。

加藤諦三:
別に住んでんのね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、分かりました、それでその別に住んでいて・・付き合い方って、問題があるんですか?

相談者:
うちの親あ、ま、特に父親なんですが、凄く・・あのお、ま、支配的でえ、

加藤諦三:
はい、はい、はい

相談者:
えーと、わたしはかなり、あの、否定されて、こう、育って来たんですね。

加藤諦三:
はい、はい、はい

相談者:
で、こう、なんか失敗すると「失敗・・したお前が悪いんだ」とか、

加藤諦三:
はい

相談者:
「努力しない・・」、しなく、「足りなかったんだ」とかあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
なんかちょっとした弱音を吐くと、

加藤諦三:
ええ

相談者:
それ以上になんか、怒られたりとか・・して育って来たんですね。

加藤諦三:
ん・・うーん

相談者:
お母さんは、あの・・自分ん、が、ない人なんですけど、

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
自分・・で、父親の事が、母親も、父親の事が怖いので、

加藤諦三:
あー、はいはいはいはい

相談者:
揉めたくないから、父親があ、こ、気に入らない事があって怒鳴ったら、

加藤諦三:
ええ

相談者:
あ、ま・・「お父さんがそう言ってるのになんであんたは分からないの?」みたいな・・で、わたし、は、ま、そういう・・ん、あの、悩みを抱えて・・

加藤諦三:
うん

相談者:
いたんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
もう、自分はもう・・あのお、自分の、きゅ、仕事をして、給料をもらって自分で食べて行けるようになったし、

加藤諦三:
うん

相談者:
そんな事で悩む必要ないって、自分の中で解決して、

加藤諦三:
うん

相談者:
ま、実家をもちろん出て行って、一人暮らしして・・で、今は結婚して子どももいて、

加藤諦三:
うん

相談者:
もう・・何も・・言われる筋合いなんて何にもない、状態・・なんですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
ま、あたしが、ちょっと子どもを連れて実家に帰った時に、

加藤諦三:
うん

相談者:
ま、あのお、ま、父親が突然その、わたしがいた・・あの、リビングに、現れたんですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
で、現れてえ・・で・・「あ、どうしよう」ってわたし思ったんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
父親はもう、わたしがいないかのように、スーって・・あの、その場から去って行ったんですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
で、隣りの部屋で、父親があ・・

加藤諦三:
うん

相談者:
いきなり怒鳴り出して、いたんです。おっきい声で。

加藤諦三:
え?

相談者:
なんか、「挨拶もしねえで」みたいな・・

加藤諦三:
はい

相談者:
「なんかコソコソ」・・「いつでもコソコソ」・・なんか「しやがって」、「親になったくせに」・・「挨拶もできねえのか、ふざけんなあ!」みたいな感じで凄い・・おっきい声で・・

加藤諦三:
あ・・

相談者:
1人で・・怒鳴ってたんですよ(苦笑)。

加藤諦三:
あーあ

相談者:
ま、それとか・・

加藤諦三:
うん

相談者:
会話をしていた時に、

加藤諦三:
うん

相談者:
なんか突然、何かよく分からないタイミングで怒り出し・・不機嫌になったんですよね、父親が。

加藤諦三:
うん

相談者:
で・・そこから・・だ、だ、な、何故か、
「大事に育ててやったのに、このざまか」とか、

加藤諦三:
あー、それは言うでしょうね。

相談者:
うん、とか、なんか・・あとお・・
「大した、仕事もしてねえくせに」とか、何故そこでそんな話が出るのか分からないんですけど、

加藤諦三:
あー、そりゃそうですね。うーん

相談者:
なんか・・そういう、なんか関係のない、ことでいきなり怒鳴り出したので、「そういう」なんか「人格否定とか」・・

加藤諦三:
うん

相談者:
なんか、「人をバカにする」・・
(子どもの声)
い、「言い方とか」、なんか「あたし傷付くから止めてよ、今そんな話してないじゃん」とかって・・なんかちっちゃい時の事を思い出して、泣きながら、あたし言ったんですよ。

加藤諦三:
はい、はい、はい

相談者:
「やめて」って。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
んで、そうすると、も、
「余計に言ってやるよ、お前なんか、大した仕事もしてねえ」、なんか・・

加藤諦三:
はい

相談者:
感じで余、余計にこう・・言って・・来たんですね。

加藤諦三:
ええ

相談者:
そういう事を、なんか繰り替えして、これからどうやってえ・・

加藤諦三:
うん、で、兄弟はどうなの?・・1人?

相談者:
兄弟は、わたし、姉がいます。

加藤諦三:
あ、お姉さんに対する態度はどうなの?

相談者:
姉は・・あたし、とはちょっとタイプが違くてえ、

加藤諦三:
うん

相談者:
父親・・は間違ってないって、思ってますね、多分。

加藤諦三:
あのお、お父さんの、お姉さんに対しては、あなたと全く違う態度を取ってんじゃない?

相談者:
姉え、とは普通に喋ってますね。

加藤諦三:
ですよね?

相談者:
うん

加藤諦三:
つまり、お姉さんに対して「大した仕事もしてねえで」・・「ふざけんじゃねえ」とかね?

相談者:
言わないですね。

加藤諦三:
そういう事言わないですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
むしろ・・お姉さんと・・は、上手く行ってるっていうか・・

相談者:
ええ

加藤諦三:
・・もっと極端に言えば、お姉さんと・・お母さんと・・

相談者:
はい

加藤諦三:
お父さんと3人が組になって、あなた1人を苛めてるっていう、こ、構図?

相談者:
あ・・そうですねえ・・なんか昔からあ・・

加藤諦三:
うん

相談者:
わたしって・・この家え・・で、1人だ、って、なんかこう、1人な感覚ってありました。

加藤諦三:
4人家族の中で1人仲間外れにされて・・酷い目に遭って。

相談者:
ええ、ええ、ええ

加藤諦三:
今、ゼロ歳の子どもを抱えて・・

相談者:
ええ

加藤諦三:
・・これからゼロ歳の子どもに、影響が出ます。

相談者:
ええ、そうですよね・・ああ

加藤諦三:
これは間違いなく影響が出る、出ますけれども、

相談者:
あーあ

加藤諦三:
それを、如何に・・悪い影響を失くすか?

相談者:
ええ、ええ

加藤諦三:
そして如何に、あなたの人、格を・・再構成するか?

相談者:
はーい

加藤諦三:
これが最大の問題ですけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
今日はそのためにはですね・・

相談者:
ええ

加藤諦三:
も、最高の先生がスタジオにいらしてます。

相談者:
はい

加藤諦三:
幼児教育研究の、大原敬子先生です。

相談者:
はい

(回答者に交代)

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