親の愛情の争奪戦に破れた女の敵意。人の幸福に敏感で持てるものに気づけない
テレフォン人生相談 2018年7月21日 土曜日
反抗期に家庭内暴力のヒドかった姉の一方で、自分は親の意に反しないようにしてきた結果、好きなことが分からず、自分の存在すら肯定できない気持ちになる。
今現在、結婚して子どもを持つ姉と両親の関係は改善されて、姉のおねだりに嬉しそうに応じる親を見てると耐えられない。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 女27歳 二世帯住宅で両親と一緒に暮す 他県に3歳上の姉がいる 姉は結婚して子どもが2人
今日の一言: 不満というのは依存心の間接的な表現です。
加藤諦三:
もしもし?、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
はい、最初に年齢教えて下さい。
相談者:
年齢が、27歳です。
加藤諦三:
27歳・・
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
独身です。
加藤諦三:
独身ですか、お一人で暮らしてんですか?、それともお父さんお母さんと一緒・・
相談者:
と、元々二世帯住宅の家で、えとお・・
加藤諦三:
あ、元々、ニ世帯、はい。
それで・・ひとりっ子?
相談者:
3歳上の姉がいます。
加藤諦三:
の、お姉さんは、今、家を出てんですか?もう。
相談者:
他県の方で結婚して、えっとお・・
加藤諦三:
あ・・
相談者:
子どもが2人います。
加藤諦三:
あーそうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
で、今日の相談・・どういう事ですか?
相談者:
自分の・・性格の事、と、家族との関わり方のところで、
加藤諦三:
うん
相談者:
ちょっと悩んで、います。
加藤諦三:
うん。どういう事ですか?
相談者:
姉がですね、あの・・
加藤諦三:
はい
相談者:
幼い頃から、ちょっと我儘、な性格・・んで、中学校、高校の、反抗期の頃は・・ちょっと手が付けられないほど、荒れていた事があって、
加藤諦三:
はい
相談者:
親の、お金を盗んでしまったりとか、
加藤諦三:
はい
相談者:
家具や家電を壊してしまったりとか、
加藤諦三:
はい
相談者:
であの・・親と殴り合いの喧嘩をして、警察が家に来たりとか。母あ、は、こう、姉に、こう、食器を投げつけられて、こ、顔に、傷が残ったりとかしてるう、その姉がいるんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
わたし、は、その、そういった姉がいたためなのかは分からないんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、親の言う事は基本的に聞いて、やりたい事とか欲しい物も、親が、「いい」って言ってくれそうな物の中から選んでっていうような事をずっとやって来たんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
・・で、あのお・・自分が、「好き」っていう物とか「やりたい」っていう事を、自信を持って、す、そういう「好き」とか言えなく、なってしまって、
加藤諦三:
うん
相談者:
凄く自分が、こう、空っぽに思えたりとか。もう、なんか、居なくなっちゃっても、自分いいんじゃないかな?っていう風に思ったりとか、する事が・・
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
あるっていう事お、が、自分の性格でちょっと、悩んでるところ、なんですけども。
加藤諦三:
はい。あのさっき、あの「好きと言えなくなっちゃった」ってえ・・今、言いましたけど。
何が好きで何が、き、嫌いだか分からなくなっちゃったって・・ど、どこら辺ですか?
相談者:
何かこう、将来的に、小さい頃やりたいなって思う事が・・あった・・りもしたんですけども、ちょっと親にこう・・
「ちょっとそれは」っていう風に言われた事もあって、
加藤諦三:
ええ
相談者:
こう、まあ、それは自分にとって大事な物じゃ、なくなったかなー?っていう風に、考えてしまう、ような事がいくつかあって、
加藤諦三:
うん
相談者:
そしたら自分の中に・・好きな物とかが何も、残らなくなってしまった(涙声)・・
加藤諦三:
あー、あー、あ、やっぱり、人げーん、本当に自分の好きな、ことがあってえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
それを諦め、させられるとお、
相談者:
はい
加藤諦三:
なんかもう人生、どうでもいいやっていうように・・なっちゃうんですけれども、
相談者:
そう、#$%◆、そうですね。
加藤諦三:
あなた、あなたの場合・・そんなような段階なのかな?、どうでも・・
相談者:
そう・・ですね。(鼻をすする)うん
加藤諦三:
うーん
相談者:
んー、あんまり自分の、感情とか、考え方にも、あんまり自信も、持てない、かったりも、します。
加藤諦三:
うんうんうん
相談者:
なんかこう、自分は我慢してるのになんで、周りの人はこんなにこう・・好き勝手やるんだろう?・・なんで、周りの人は、こんな感じなんだろう?っていう風に、考えてしまって、周りに、よくイライラして・・あんまり人間、関係も、しっかり、築・・けない・・
加藤諦三:
築けない。
相談者:
かったりも、するので。ま、会社に仲いい人はいるんですけど、でもま、そんなに、凄く・・っていうところではないですね。
加藤諦三:
不公平感っていうのが、凄くあるの・・
相談者:
あります。
加藤諦三:
不公平感っていうのは、
相談者:
うーん
加藤諦三:
苦しみを物凄く増大さすわけ。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、あ、お姉さんの話(はなし)してた、ましたけども、
相談者:
はい
加藤諦三:
そのお姉さんとの比較の中で、
相談者:
はい
加藤諦三:
その不公平感っていうのは、なんか、あった・・
相談者:
ありい、ますね。姉、なんですけども、大学う・・ぐらいからも、あの、県外の大学に、行って、
加藤諦三:
うん
相談者:
で、そのまま就職して結婚もしたんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
んでえ、それぐらいから、あの、親との関係も、ま、改善は、されて来て、姉の子どもが産まれてから、は両親もこう、孫が、出来た事が凄く嬉しいようで本当に可愛がって、
加藤諦三:
うん
相談者:
いる様子があって、
加藤諦三:
うん
相談者:
姉え、がですね、その、ま、洋服、とか、スマートフォンのケースだったり、雑貨、とか・・子どものベビーカーとか、エアコンとか家電、とか、そういう・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、金額的に、安い物から高い物まで、おねだりして買ってもら・・って・・
加藤諦三:
うん
相談者:
いるところがあって、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、両親とか、も、あのま、まんざらでもないような感じで、
加藤諦三:
うん
相談者:
お金を、出して、いるう、ことがあって、
加藤諦三:
うん
相談者:
わたしはあの、そこまでそんなに凄い、物欲が・・ないし、
親のお金は、親が老後に・・好きに使うべきだと、思うんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
こう、親あ、がこう、姉に、対して出費、してる・・
加藤諦三:
うん
相談者:
話を聞くと、凄いこう・・なんか悲しく・・なって来る・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ことがあるんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
うーん
加藤諦三:
実は、あなた今・・物凄い、心の中に敵意がありますよね?
相談者:
あります!
・・もう、も・・ま、だい、かなり・・ありますね。
加藤諦三:
敵意が根雪のようになってるんだと思うんだけども・・でもねえ、今、あなたね?・・
「そうです」って・・認めえ・・てくれたのでねえ?
相談者:
うーん
加藤諦三:
これから上手く行きますよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
ここで・・話をしている僕に対してでも、いい子を演じてね?
相談者:
うーん
加藤諦三:
「敵意なんかありません」って言ってしまうと・・これえ、先が・・
相談者:
うん
加藤諦三:
大変なんですよ。
相談者:
うーん
加藤諦三:
それほど、その深刻な問題じゃないですよね?
相談者:
・・うーん・・そうなんでしょうかあ?
加藤諦三:
・・そうなんだと思いますよ。
相談者:
うわ(苦笑)うーん
加藤諦三:
(苦笑)あの・・
相談者:
ま、ちょっと気になってるのはそのお、家族との関わり方あ、の中で、
加藤諦三:
ええ
相談者:
こう・・なんか今後もきっとそういう話を、聞く事が・・ある、ですけど、そういう時に、もなんか、もう・・両親とか・・会いたくないなっていう風に思ったりも、するので(涙声)。
加藤諦三:
うん
相談者:
うん、そこが、ちょっと、どうしようかな?・・
加藤諦三:
うん
相談者:
っていう風に、考えては、いるん、ですけど。
加藤諦三:
うん。分かりました。
今日はあのスタジオにですね、心についてのエッセイストとしてお馴染のマドモアゼル愛先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみて下さい。
相談者:
はい
(回答者に交代)
この相談者の気持ちすごく良くわかるなぁ。
出来の悪い子ほど可愛い。
手がつけられない時とのギャップで姉が可愛いんでしょう、孫もいるしね。
家出て精神的に独立出来れば楽だし、親も慌てるかもしれないけど、ま、無理でしょうね。
私も良くやっちゃうんですけど自分の苦しい気持ちばかり見てると大切なものを見失います。
親に愛されなかったのは辛いけど
愛先生の本に
自分を愛することから始めよう
ってつくづく思います。