遺産を夫に譲る義妹を指して「話が通じない」親戚筋が暗躍したイミフな念書

(再びパーソナリティ)

柴田理恵:
お分かりいただけましたか?

相談者:
ええ、すみません、ありがとうございました。

(もう一度回答者)

大迫恵美子:
あの、これをね?、妹さんを抜きにしてね?

相談者:
ええ

大迫恵美子:
あの、この相続の機会に、えー・・親戚の方と、お兄さんとがね?

相談者:
ええ

大迫恵美子:
「必ず取り壊しをしますから」っていう、合意書を交わしてるような場合。

相談者:
ええ

大迫恵美子:
念書っていう題名であろうと・・

相談者:
はい、はいはい

大迫恵美子:
何であろうとね?、それは、お兄さんと、その親戚の人との約束になっちゃうわけですから、

相談者:
はい

大迫恵美子:
それは相続とは関係ない話だけれども、

相談者:
はい

大迫恵美子:
その約束に違反するとね?

相談者:
うん

大迫恵美子:
つまり、その解体工事の、契約書の、一部だっていう風に思われちゃうような、内容になっちゃってると・・

相談者:
うん、うんうんうん

大迫恵美子:
あの、契約解体工事を申、申し込んでおいたのに・・

相談者:
うん

大迫恵美子:
それを、あのお・・止めにしたからね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
そのつもりで、色々用意してた分の損害払えみたいな事はありえますよ?

相談者:
あ、分かりました。

大迫恵美子:
今ね?、わたしのと、手元にはあなたの・・あのご主人が、書いた、念書の・・実物を見てないもんですから・・

相談者:
ええ、ええ、そうですよ、はい

大迫恵美子:
あの、よくよく読んでみると、そのいろ、これはこういうふに解釈すべき念書だなっていう、別の解釈があり得るかどうか?はちょっとこの、お電話では・・なんとも言えないので。この相続がらみの時の書類っていう事になるとね?

相談者:
うん

大迫恵美子:
あの、司法書士さんが取り扱うはずなんですよ。

相談者:
はい、ええ、ええ

大迫恵美子:
あの、登記をするのでね?

柴田理恵:
うん、ふん、ふん

相談者:
はい

大迫恵美子:
で、あなただってこれ登記を司法書士さんに頼んでるでしょ?

相談者:
ええ、頼みました。

大迫恵美子:
うん、だからその時に・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
そういう、念書やなんかも見てもらってね?

相談者:
うん

大迫恵美子:
「こんなのはどうなんですか?」って聞けば大体は・・

相談者:
あーそっか。

大迫恵美子:
答えてもらえたと思うんですよね。

相談者:
あっ、そうですね。

大迫恵美子:
ええ

相談者:
はい、はい、どうもありがとうございました。

柴田理恵:
はい、はい、失礼しまーす。

相談者:
はい、失礼します。

柴田理恵:
はい

(内容ここまで)

ひとしきり長めの説明を終え満足気な相談者。

大迫  あの、よく分からないんですけど。

(笑)
一発クールダウン。

 

ちょっと自分のことを思い出した。

デパ地下のイートインのラーメン屋さん。

見てると、客が注文した後、店主がいちいち訊いている。
「チャーシューと蒸し鶏のどちらにしますか?」

小皿で出されるトッピングが選べるわけだ。
メニューを見ると、ちゃんとそのことが書いてある。

だから、正しいオーダーの仕方は、
「塩ラーメンの蒸し鶏で」
とか
「醤油のチャーシューを」

おめえらよく見とけ。
アタシがお手本見せちゃる。

「ワンタン麺の蒸し鶏で!」(ボリューム大きめ)

と、店主がぼそっと、
「あの、ワンタン麺にはついてないんです・・」

クーーールダウン。

 

さて、
こんだけ「なぜ?」が多いと、突っ込み所が多すぎて逆に突っ込みづらい。

一番の矛盾は没交渉の義妹が遺産を譲った話。
土地だけならまだしも預貯金まで。
アンタら夫婦にとっては拝んでもいいくらいなのに、批判的に話すしさ。

その怪しげな親戚筋は一体どんな与太話で話しをまとめたのか?

 

更地にするってことは普通は手放すことが前提だと思うんだけど、
夫 「土地だけは守っていく」

はぁ・・

役所からの納税通知書見てみ?
最後6で割ってるでしょ?

今払っている固定資産税って宅地優遇が適用されてて6分の一に減免されているの。
更地にして税額6倍に跳ね上げて何が嬉しくて所有するのかしら?

乗りもしない自動車の税金を払い続ける。
行きもしないスポーツジムの会費を払い続ける。

相続が開始してすでに7ヶ月経ってんだけど、やってることはこれと同じ。

いや、もっと酷い。
だって、換金すれば言うまでもなく、土地のままだって運用次第でカネを生む装置だからだ。

実はこれ、ザ・庶民の思考らしい。
何がって、カネの価値に無意識に差をつけてること。

卵ひとパック買うのに、安くて遠い方のスーパーに行く人が、数百万の土地の1万、2万は気にしなくなる。

さらに、実感に乏しい口座引き落としバイアス。
一種の錯覚。

この手の錯覚は、経済学が現実の市場と乖離する原因の一つとされる。
曰く、
参加しているプレイヤーが合理的に行動しない。

 

遺産を夫に譲る義妹を指して「話が通じない」親戚筋が暗躍したイミフな念書」への4件のフィードバック

  1. 大迫弁護士の無駄遣いだ(笑)

    それにしても相続は面倒なことに感じる。財産を受け継ぐのだから仕方ないかもしれないが、付いてくるしがらみが要らなすぎる。介入してくる親戚もいっちゃなんだが、うざったい。

  2. 相談者の話、全然わからなくて、途中から頭に入ってこなかったんだけど、
    管理人さんの解説、最高!!

  3. 土地だけでなく預貯金も兄に譲った妹に対し、兄の妻が批判的なのは、家屋解体工事をするはずだった親戚との諍いのせいか?管理人さんの解説でわかった気がしたけど、更に疑問。相続は難しい…

コメントはお気軽にどうぞ。承認後に掲載されます。
承認基準はコチラ

名前欄は必須です。何かハンドルネームを入れてください。