アタシ本当の子ども?知りたくなかった不公平すぎる贈与。天然の母に悪気なし

(再びパーソナリティ)

今井通子:
心情が凄いよく分かるんですけど。

相談者:
アッハハ(泣)

今井通子:
でももう一歩、先、行きませんか?

相談者:
(鼻をすする)あはい

今井通子:
あなたは、お母さんを大好きなんでしょ?

相談者:
・・そうですね。あの・・

今井通子:
だったらそれでいいじゃない?

相談者:
え?そうですか?(苦笑)・・

今井通子:
うん

相談者:
はい

今井通子:
「お金で判断しようとは思っちゃいない」って・・表向き言ってるけど・・

相談者:
はい

今井通子:
でもお、これで悔しがってる(含み笑い)っていうのは完全にお金の事じゃないですか?
例えば、あなたが・・ま、上と下に挟まれて、真ん中だから・・

相談者:
はい

今井通子:
お母さんの、見る目が・・薄くなっちゃった。

相談者:
アハハハ(苦笑)

今井通子:
うん。ていうのが・・

相談者:

今井通子:
子どもの時からあったとしても・・それは、周りの人、見るからのことで・・

相談者:
あ・・

今井通子:
自分の事だけ考えれば、決してお母さんは・・あなたを見放したわけじゃなくて、

相談者:
ああー

今井通子:
で、しかも、

相談者:
はい

今井通子:
お母さん、すごく、素直な・・

相談者:
素直です。

今井通子:
奔、奔放な、方で・・

相談者:
そうです(笑)

今井通子:
うん、だから、「お姉さんと」・・「弟さんにお金あげたのにぃ!」っていうのを、あげてないあなたに、話したぐらいだから。

相談者:
ヤッハハハ(苦笑)

今井通子:
可愛いと思いません?
お母さんはあなたをすっごい信頼してんだと思いますよ?

相談者:
あーあ・・

今井通子:
それで・・

相談者:
はーい

今井通子:
「ああ、気がつかなくてごめんなさい」じゃ、あの、「700万の生命保険解約して450万あげるわ」みたいに・・

相談者:
アハハハ(苦笑)

今井通子:
言ってるわけでしょ?

相談者:
そうですね。言ってた、アハハ(苦笑)

今井通子:
うん、だから・・お母さんって、そういう性格の人なんですよ。

相談者:
あー、そうですね・・

今井通子:
うん

相談者:
はい

今井通子:
だからあなたの事はあなたの事で考えてる。

相談者:
あーあー

今井通子:
お姉さんの事はお姉さんの事で考えてる。

相談者:
はあ

今井通子:
だから・・あの、お子さんを育てる上でも・・

相談者:
はあい

今井通子:
数字で平等にしたらいいっていうのは違うよ?・・そこお、は・・

相談者:
(苦笑)難しいですよね・・

今井通子:
子育ての中で、間違えないで。

相談者:
そうですね、そこは・・

今井通子:
その子その子に、合わせた育て方っていうのがあるし・・

相談者:
うーん

今井通子:
接し方っていうのもあるし、みんな個人ですからね、一人ずつ。

相談者:
はあい

今井通子:
ちょっとお母さんの付き合い方に少しは合わしてあげた方がいいんじゃない?

相談者:
あ(苦笑)は・・

今井通子:
大丈夫ですね?

相談者:
はい、ありがとうございましたあ。

今井通子:
はーい、失礼しまーす。

相談者:
はい、失礼いたしますう。

(内容ここまで)

母のえこひいきと、姉弟のズルさ。

感情の矛先はどっちがメインかしら?

 

グランドピアノかあ。
すごいなあ。

いや、贈る方もだけど、
置ける家に住んでるってのがさ。

無理してるみたいだけど。

あれでしょ?
ボンネットみたいのを開けたまま弾くやつ。

ちょっと余裕のあるお家にはピアノはあったけど、大抵は弦を縦方向に配置したものだ。
グランドピアノに対してアップライトピアノと言うらしい。

グランドピアノを自宅に置くお宅にアタシもお邪魔したことがない。

 

さて、
500万を手に入れて満足していたところ、周りがもっと貰っていたことを知るや満足感はどっかに吹っ飛んでしまう。

これは不思議でもなんでもない。
アタシたちの遺伝子にそうなれと書いてあるからだ。

進化心理学(*)によれば、不公平感は、怒りや悲しみや愛情と同じで、これを持たない種はとっくに淘汰されてしまって今この世に存在していない。

(*)進化心理学: 私たちが持つ特性は何十万年にも渡る淘汰の結果であって、生存競争に最適化されているというアプローチ。

ただ、人間の場合、街中でおっぱじめる男女がいないように、理性やら、倫理観やらで表現を封じ込めているだけだ。

相談者だって姉弟との喧嘩を厭(いと)わなければ、少なくとも不公平感の半分は解消されよう。
母の遺産が700万として、大半がアンタものだからだ。

これが塩谷弁護士が言っていた持ち戻しの威力。
実はアタシも馴染みが深い。

概算してみよう。

姉への贈与が600万。
弟への贈与が2千万。

これを持ち戻せば、みなし遺産(*)は3,300万。

(*)みなし遺産: 現実の遺産700万に対して、持ち戻した後の机上の遺産のこと。

これを3で割れば、一人1,100万円。

本当に公平を図るなら、弟は余計にもらった900万円のうち、500万円を姉に、400万円をアンタに渡して、アンタが現実遺産700万をすべて貰えば丸く収まるのだが、持ち戻しの規定は弟にそこまでのことを求めてはいない。

あくまで遺産分割の原資は存在する700万円。

とすると、これを姉とアンタで山分けするんだけど、姉はすでに600万を手にしているから、700万のうち貰えるのは50万だけ。アンタの取り分は650万円。
もちろん、弟の取り分はゼロ。

 

知っておきたいのは、持ち戻しは主張して初めて実現するということ。
ここの考え方は法定相続分と同じだ。

逆に言うと、出るとこに出て主張しさえすれば、まず通る。
民法に明記されたルールだから。

もっとも、遺言があれば、そっちの方が上に来るという部分も法定相続分と同じ。

でも、遺留分を算出するとき、その根拠は現実遺産か?みなし遺産か?
これは民法にも規定がなく、争点になる。

 

法定相続分並みの強力な持ち戻しの規定ではあるんだけど、結構ネックになるのが贈与の事実認定だ。

姉弟の場合、ローンの支払いや、家の頭金など、判り易いリンクがあるから問題ないんだけど、強固に否定されるとややこしいことになる。

一ついい方法があって、たぶん姉弟は贈与の申告なんてしちゃいまい。
この辺は交通違反と同じなんだよ。

だから、知らせてあげるといい。
誰にって、税務署に。
名乗る必要はない。

姉と弟は相応の贈与税と延滞金、もし隠蔽工作が確認されれば重加算税を納めることになるけど、納税実績が何よりの贈与の証拠となる。

当然だけど、贈与した側の母親になんの咎めもないし、税金分だけ手取りが減ろうが持ち戻しには何の影響もない。
ただし、贈与税の時効が7年。

だからって混同しないで欲しいのだけど、持ち戻し対象の贈与に時効はない。

あと、もし姉弟が訊いてきたとき、驚いてみせることも忘れないで。

 

アタシ本当の子ども?知りたくなかった不公平すぎる贈与。天然の母に悪気なし」への7件のフィードバック

  1. 遠方に住んでいるとかで、親子、兄弟姉妹であまりコミニケーション取らないご一家なんですかね。
    0を4個ずつ取ってしまえば、腹も立たないよね。
    600円と2000円。

  2. 若い大事な時期に、大学に行けなかった、姉のその損失も、考えてあげてください。600万じゃ、4年間の大学費用仕送り分に見合うか、足りないか微妙なところだし、大卒か高卒かでその後の給料も違ってきただろうし。
    弟さんは、ちゃっかりやっちゃってますが、男のくせに、親のお金を当てにして、頼りないとも言えます。
    親に心配かけなかった、相談者さんが、大人だったと思えば、いいんじゃないでしょうか。
    でも、ほしい?
    親と言えども、もう他人です。介護するなら、介護費用として親の年金からもらって、あとは当てにしないで生きましょうよ。
    いい大人なんですから。

    親からの援助が全くなしで、自力で大学に行った身からすると、生意気な口きいて申し訳ないですが、相談者さんは、今だに親のお金を当てにしてるように見えて、自立してないと感じます。

    1. 61歳でも親からお金もらいたいんだ。
      なんか、未だにスネかじりで、聴いてるこちらが恥ずかしくなりました。
      その歳だと親にお金渡したりしてもおかしくない歳なのに、大人になれないおばあさんかな。ホントの子供ではないのか、と涙声で話した時は、ぷって笑いそうになった。
      私は相談者さんより20歳下だけど、一度たりともそんな感情をいだいたことはありません。同じ立場ではありますが、他の兄弟は
      母が心配だから援助があったのだな、と理解してます。一度も母に心配かけることなかった事に誇りを持ってます。

  3. 第三者として聞くと恥ずかしい。
    でも 私も五年前は相談者と同じ事言ってました。
    父が亡くなってわかった弟への援助の流れ 借用書の数々
    事故の弁済金 愕然としました。
    私は何でも自分でやってきたし
    それは当然のことと思っていましたが弟には数百万渡っていたと
    わかった時にはいらだちました。
    生前の親のお金は親の思うように使うのは当然
    頭ではわかっていても心が納得できませんでした。
    相談者の知りたくなかったという言葉はそういう事だとおもいます。

    父任せだった母は一人では何もできないので私達夫婦でお世話しています。
    父の遺産も平等にわけました。
    母はいまだに弟にはお金を渡しています。
    現状は今も変わっていません。
    あれから五年がたちますが今ではもうそのわだかまりはすっかり消えました。
    テレ人のおかげもおおいにあります。
    今は母が笑顔でいられる時間が続けばいいなと思えるようにもなりました。
    私も葛藤の時期は友達にこのように愚痴っていたので
    心の中では笑われていたのかもしれませんね。
    あー 恥ずかしい 

    それにしても86歳のお母さん
    多額のお金を子供達にあげちゃって子供達との関係がうまくいってないなんてかわいそうすぎませんか?

  4. 私も大学卒業後、お金は全く貰わなかったし相続も興味ない。
    この相談者さんの話し方や思考は幼いなーと思う。

    かと言って、あるお金を欲しいって思う気持ちも分かる。
    相談者さん素直そうだから、一言大学に行かせてやれなかったからって言えば姉さんにお金渡すの納得したかも。
    私も子供には、甘えて貰いたい。
    親に心配かけたり金銭援助受けるのは恥ずかしいとは
    思わないし相談者さんは、無心してる訳じゃないから。

  5. 幾つになっても平等に愛されたいよね
    それが目に見えるお金ってだけで
    前の方が言っていた大学費用だって実際どうだったか分からない それだけ貯めれる人が進学費用用意してなかったとか本当かなぁ 学力的に諦めたかもしれない
    そんな事ないんなら介護は3人にお願いするでしょ
    それだけ高額なら生前贈与の対象だと思うよ

  6. どの仕事も長続きせずパートを転々した後 、年単位でニートしている妹。
    昼まで寝てテレビ見て、芸能人や犯罪者の悪口を言う毎日(仕事もしてないお前が言うな状態)
    そして、それを許してお小遣いもあげて可愛がる母。

    我が家もこういう共依存ペアがいます。
    おそらく遺産も寄生している妹が大半持っていくでしょう。

    もう妹が親の介護してくれるならそれでもいいですが、
    厄介事からは全力逃走してきた経緯を見ると、それも期待できなそう。

    家族って何なんだろうな、と思います。

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