後悔が怖くて決めきれず母の遺骨は家に在る。坂井眞「欲張り」今井「マザコン」
(回答者に交代)
坂井眞:
よろしくお願いします。
相談者:
よろしくお願いします。
坂井眞:
あのお・・
相談者:
はい
坂井眞:
ま、弁護士として色んな、あの・・事件を担当しますので、そういう経験から・・えー、お答えをしたいと思いますが。
相談者:
はい
坂井眞:
ある意味簡単な方から行きますね。
相談者:
はい
坂井眞:
お母さまが3年間お骨のまま家にいて・・
相談者:
はい
坂井眞:
お墓あ・・を、建てようかどうしようか?迷っておられるんだけど、どうしましょうか?っていうのが1つ目ですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、それが2つ目と、関わっていて、
相談者:
はい
坂井眞:
お墓建てるにしても後悔したくないんだっていう事を・・
相談者:
はい
坂井眞:
言っておられましたよね?
相談者:
はい
坂井眞:
結論だけ言うと、
相談者:
はい
坂井眞:
「あなたがしたいように」・・「しなさい」、「した方がいいです」って、これえ、が答えですね、シンプルに言うと。
相談者:
はい
坂井眞:
で、お墓についてどうしたいっていう気持ちはあるんですか?
相談者:
えっと、ま、家から近いところだったらあ・・こう、いつも、こ、行ってあげられるかな?と思うので・・近いところに、建ててあげたいと思ってます。
坂井眞:
とりあえず3年間経・・ってるじゃないですか?
相談者:
はい
坂井眞:
で、3年間建てなかったのはどうしてですか?
相談者:
どこに建てて・・どこにっていうか、そういうところも無かったし・・あと、ま・・そこに、建、そこに決めちゃ、もしもこう、そ、決めちゃったらあ・・動かす事も出来ないので・・なんかそこにしていいのかな?とか、そういう事をずっと思ってて、そのまま来てしまいました。
坂井眞:
動かす事が出来ないっていうのは経済的な問題ですか?
相談者:
いや、そうでは、そうじゃなくて・・こう、一回建てたお墓を、「あ、やっぱりここじゃなくて違うとこにしたかった」とか、またそういう風に思っちゃいけないなあなんて思って・・&#△
坂井眞:
うん、動かそうと思ったら動かせますからね?
相談者:
・・ああ、はい
坂井眞:
ま、宗教的な、色んなこう、手続きが必要な場合もありますけれども。
相談者:
はい
坂井眞:
一回建てたら動かせないっていう事でもないので。
相談者:
はい
坂井眞:
で、今、お電話をいただいて、
相談者:
はい
坂井眞:
お墓は今建てたいの?建てたくないの?
相談者:
あ、建てたいです。
坂井眞:
・・で、そういうあなたの考えに反対する人はいますか?
相談者:
いません。
坂井眞:
じゃあ、あなたのやりたいようにやるべきでしょうね。
相談者:
はい
坂井眞:
で、ま、次の質問と、今の話の結論の、が関わって来るから次へ行きますけど、
相談者:
はい
坂井眞:
「今後の人生後悔したくないんだけど」って。
相談者:
はい
坂井眞:
ま、だけど・・何にも後悔しない人生って無いから。
相談者:
はい
坂井眞:
全く後悔しない方法って無いと思うってのは・・あの、理屈の上での正しい答えだと思うんですけど、
相談者:
はい
坂井眞:
ま、そういう事を言ってもしょうがないので。
相談者:
はい
坂井眞:
あなたはなんでその・・「今まで後悔をする人生ばっかりだった」とおっしゃるか?、ていう事をわたしなりにね?・・
相談者:
うん
坂井眞:
聞いていて思ったのは、
相談者:
はい
坂井眞:
何か、あなたが色んな事するじゃないですか。
例で挙げたのは家を建てた話とか・・
相談者:
はい
坂井眞:
お母さんの病気の治療方法の話?
相談者:
はい
坂井眞:
他の方法を取れば・・
相談者:
はい
坂井眞:
結果は・・現実に起きた事より良くなったって、こういう前提は・・
相談者:
はい
坂井眞:
あなたの空想、悪く言えば妄想・・
相談者:
はい
坂井眞:
もっとあの、キツく言えば欲張りなんだよね。
相談者:
ああ
坂井眞:
何か起きた事に対して、違う方法を取ってればもっと素晴らしい事があったに違いない、と、思いたくなるわけ。あなたは。
相談者:
はい
坂井眞:
だけどそんな保証は誰も出来ないし、現実にはそんな展開はまず無いです。
相談者:
はい
坂井眞:
たまにはそういう事あるかもしれないけど。
相談者:
はい
坂井眞:
で、そういう・・後悔するための思考方法を止めましょうという事を・・提案したいです。
相談者:
はい
坂井眞:
あなたのやってる事って・・
相談者:
はい
坂井眞:
現実って結局あなたが自分で決めた事の・・集積というか結果なんですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
で、自分で決めた事なんだから・・
相談者:
はい
坂井眞:
自分で納得しましょうって。
相談者:
はい
坂井眞:
それ以外やりようがなかったわけですよ、あなたとしては。
相談者:
はい
坂井眞:
でそれを・・違う風にしたらもっと良かったに違いないと思って、欲張りな事考えるから・・
相談者:
はあ
坂井眞:
後悔したくなっちゃうの。
相談者:
は、そうですね。
坂井眞:
ま、責任逃れなんだよね。キツうく言い方しちゃえば。
相談者:
ああ、だと思います。そして自分で決めなくて、人に、決めてもらって、して・・最後はなんかあれば人のせいにしちゃうっていう・・
坂井眞:
そう、お母さんの、知り合いだとかね?
相談者:
そうですね(鼻をすする)&#△
坂井眞:
「ドクターがこう言った」とかって言うんだけど、
相談者:
ええ、ええ
坂井眞:
受け入れてあなたは・・その方針を取ってるんだから、
相談者:
はい
坂井眞:
自分は精一杯やれる事をやったという・・今を生きて下さい。
相談者:
はい、分かりました。
坂井眞:
で、そうすると、お墓も・・
相談者:
はい
坂井眞:
言ったのは、「今どうしたいんですか?」って聞いたのはそういう事なんですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
あなたがベストだと思う事をやって・・
相談者:
はい
坂井眞:
やれるだけの事をやったら・・
相談者:
はい
坂井眞:
あとで、もっと良かったに違いないと思ってもしょうがないし、
相談者:
はい
坂井眞:
もし、もっと違うところを、変えたいと思ったら、お墓を・・改葬っていいますけど、違うところに移す事だって出来るんで。
相談者:
はい
坂井眞:
そういう前向きに考えるようにすれば・・
相談者:
はい
坂井眞:
少しは後悔する事が減るんではないかなあ?と、思います。
相談者:
あ・・分かりました、ありがとうございます。はい
(再びパーソナリティ)
「決める」ことが負担なのね。
生活する中で慣れてることは決められる。
例えば、今日はどのスーパー行こうか。
どの牛乳買おうか。とか。
でも、人生でそう何度もないことでは、決められない。
切羽詰まらないことには決められない。
なら、ギリギリまで決めなきゃいいと思う。
骨は別に自宅に置いておいても法律違反じゃないしね。
まぁ、でも頼りない人だね。。。55歳でねぇ
義母の納骨で家から運ぶ時、夫は助手席にシートベルトで固定したので呆れました。それを義父に言ったら「そうだよね〜しっかり固定させないと骨散らばっちゃうから」と真顔で答えました。
どちらもドクターなので骨は骨と思っているんだと気付かされました。もちろん私が膝の上に乗せ移動しました。
7年後義父が亡くなりました。2箇所に分骨するのが決まっていたので普通の骨壷ともう一つ小さな
骨壷に納めてもらいました。さすがにおぼえていたらしく、「おっきい方よろしく」と持たされましたが小さいのはドリンクホルダーに入れてました!しかもピッタリ!だったのでそのまま帰宅しました。
祖母が元気に生きている時「死んだ後お化けになって出てきてほしい」とお願いしては嫌な顔されてました。
7年前亡くなり葬式終わったその日の夜真っ暗の中子供に授乳してたら急にぱっとテレビがつきました!ばあちゃんだ〜死後の世界ってあるんだ〜と
泣きました。(泣きながら歩かなければ届かない所にあるリモコンで消しました)
すみません!色々思い出して連休ヒマで関係ない事まで書いてしまいました。
連休も書き起こし感謝しております。
お話、おもしろいです。
ドリンクホルダーに入れたんですね。
それくらいドライな方が幸せに生きていけるような気もする。
うらやましい。
決めないことを決める→母親に丸投げ→意図しない結果→母親を責める、のループな人生。「決めないことを決める」のは、万が一自分で決めた選択が失敗したとき責任取りたくないから。母親も母親なりに頑張ったのだろうが、判断力に欠けてると言わざるを得ないし、相談者のイネーブラーな面も否定できない。「家を建てる際に知り合いの工務店」は、概ね地雷が多い。母親の最期の言葉は、相談者と自分に対する皮肉と、母親自身が後悔してるためかと。遺骨の行く末。今度ばかりは遺骨に話し掛けても責めても返事は無い。今頃は、「決めないことを決めてる割りに決定権は自分にある」と思い込む相談者から、他の家族が遺骨を取り上げて納骨してるのでは。