手術室担当の看護師が家庭に大切にしようと楽な職場に異動したらヤル気を失う
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
あ、初めまして、高橋です。
相談者:
よろしくお願いいたします。
高橋龍太郎:
えーっと、差し支えなかったらその忙しい・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ところは何?病棟単位の話?それとも・・何か科目?
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
ん?前は、何をやってたの?
相談者:
手術室で働いてます。
高橋龍太郎:
あ、ずっと手術室、何年働いてたの?
相談者:
10う・・
高橋龍太郎:
ああ、もう・・
相談者:
3年とか。
高橋龍太郎:
ずうっと手術室?
相談者:
はい・・
高橋龍太郎:
ふうん
相談者:
も、大好きだったので。
高橋龍太郎:
なるほどね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
たらさ・・ぼ、あなたの話の流れで・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
時間を作りたい。
子ども達と、一緒に、色んな今まで、手を掛けてあげられなかったことに・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
正面切って向き合いたいから「時間が欲しいから、辞めさせて下さい」って言ったんじゃなかったっけ?
相談者:
・・そうなんですよねえ、だから・・
高橋龍太郎:
そしたらなんで、子ども達に向き合わないの?
相談者:
・・えっとお・・向、き合う時間・・が、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あるのはとっても喜ばしいんですけども、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
・・なんかこう・・仕ご・・とに行きたくなくて(苦笑)・・
高橋龍太郎:
うん(含み笑い)・・いやいやでも、仕事に行きたくないのはいいよ?、仕事行かなくて・・でも、せめて子ども達に向き、その・・前の以前の仕事のエネルギーを子ども達に向けないの?
相談者:
・・あ、向けてるつもりなんですけどお・・
高橋龍太郎:
うん・・
相談者:
・・はい
高橋龍太郎:
向けてるつもりなの?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
いやだって、そのために・・え「激務から少し、解放させてくれ」っていう風に・・師長さんに話したんじゃなかったっけ?
相談者:
・・そうです。
高橋龍太郎:
え?(苦笑)
相談者:
ああ(苦笑)なんかその・・
高橋龍太郎:
ハハハハ(苦笑)
相談者:
矛盾が自分でもなんかちょっと分からなくて。
高橋龍太郎:
フフフ(苦笑)、分からない?
相談者:
はあい
高橋龍太郎:
あのさ・・要するに、特に看護婦さん・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ま、あの、そういう、まあ言ってみれば医療職・・ね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そいで、ま、医者も含めてだけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
もう・・本当に、燃え尽きるぐらいやっているう・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
人はたくさんいるの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で、そういう人は・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それを・・辞めちゃうと・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
も、途端に、燃え尽き、症候群、で・・
相談者:
はあ
高橋龍太郎:
もう自分の生き甲斐が、なくなっちゃうんですよ。
相談者:
・・ああー
高橋龍太郎:
で、ん、で、特に、オペ室の看護婦さんは・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
も、他の・・どの看護婦さんよりも・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お医者さんー、の立場に物凄く近くて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
オペの先を読みながらあ・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そういう色んな機材をどんどん、どんどん医者より先に用意して・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
配置して・・医者に渡すと・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
まるでオペを、看護婦さんが支配してるぐらいの、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
いい気持ちの、場所なの。
相談者:
ですね(明るく)、はい
高橋龍太郎:
看護婦さんの中では。
相談者:
はい(明るく)
高橋龍太郎:
普通は・・お医者さんの指示で(含み笑い)・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
何か、するんだけど。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
オペ室では、もう自分が先・・手術やを見ながら・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
もうどんどん自分の頭の中で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
手術をコントロールしてるぐらい気持ちがいい、現場なのよ。
相談者:
はい、そうです。はい
高橋龍太郎:
それを10年以上、17年もやって来たら・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それは、それだけの充実感を、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
他で、普通に同じレベルで・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
求めようとしても・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やあっぱり無理だと思うよ?
相談者:
・・
高橋龍太郎:
ただし・・ずうっとそれで、やって行けるんならいいけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そうなると、今度は・・子ども達が二十歳になった時に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お、お嫁入りで、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あ、お嫁入りの時に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「お母さんには全然会話もなかった」とか言われかねないし。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ちょうどいいんじゃないの?今。
相談者:
・・はい
高橋龍太郎:
それでも割り切ってもね?忙しさに慣れた人にとっては・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
このゆっくりとした時間がね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
かえって、自分にとっての、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
辛い時間にしばらくはなるの。
相談者:
ああー
高橋龍太郎:
でも、ん、もう、そうね、1年、2年・・過ぎると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ちょうど、その、自分の感情と・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
身体の動きが追いついて来て、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ああ、これでゆっくり・・子ども達と向き合えるなあと思うと・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
しみじみ、その自分の仕事の役割と・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
家庭の、関係みたいなものを、ちょうど見直せて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
いい時間になってくような気がするよ。
相談者:
分かりました。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
はあ
高橋龍太郎:
もう、17年やって来たら、ほんとに休んでいいと思うよ。
相談者:
・・もう・・辞めてしまった方がいいんでしょうか?、こういう事は。
高橋龍太郎:
いやいやいやいや、辞める必要ないじゃないの。
だって辞めるったって・・また、手術室に入んなきゃ、これだけの充実感は普通は得られないって。
相談者:
・・はあ
高橋龍太郎:
うん
相談者:
はい・・分かりました。
(再びパーソナリティ)
「がんと生きる」テーマにはちょっと当てはまってない感じもしたけど、同年齢・同職種の自分にも沁みた回でした。今井、高橋両先生と働いてみたいもんだわ。今日の相談者とも話してみたい。共感することが多かったです。
自慢の相談
医療者同士の気持ちの悪い雑談としか
同業種同士ってお互い距離置かない?
相談者にかなりズレのある感覚があると思う
頼むから点滴に混ぜないでくれよ
ちょっと何言ってるか分かんないですね
看護師って、いかに自分が大変かをずっと言うよね。
周りの家族も大変なのに…。