あり得ない話の穴はどこ?30年前に逝った夫の退職金が振り込まれた口座が無い
テレフォン人生相談 2019年7月6日 土曜日
夫が30年前に亡くなった折、退職金等を夫の給与振り込み口座に振り込んだという通知を会社から受け取っていたものの、そのまま手付かずで放っておいた。
生活費は夫から受けっていたこともあり、通帳も、印鑑も手元にない。
銀行に出向いたところ、支店長から口座そのものが無いと言われた。
二人の娘も退職金のことは知らないと言う。
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 関西なまりの女76歳 夫は30年前に他界 長女53歳と次女50歳はともに家庭持ち
今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いしますう。
今井通子:
はい
今日はどういったご相談ですか?
相談者:
あのお、主人が亡くなりましてね。
今井通子:
はい
相談者:
もう30年になるんですけど。
今井通子:
はい
相談者:
その時にあの会社の方から・・退職金をね・・
今井通子:
はい
相談者:
あのお・・こういう、銀行の、口座番号、何番に、振り込んだいう、書類をもらってたんです。
今井通子:
あ、はい
相談者:
それを・・あのわたし今まで放っといたんですよ、出すの忘れて。
それね・・あの、なんとか、ちょっと金額が大きいんで、
今井通子:
はい
相談者:
今からでもなんとか、もらえる方法がないんか?ちょっとお聞きしたい思いまして。
今井通子:
あなたおいくつですか?
相談者:
76
今井通子:
76歳
相談者:
はい
今井通子:
ご主人は、30年前に亡くなったの?
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
ああー、はい
相談者:
えらい放っといたんで(苦笑)、もう、今頃どうにもなら・・
今井通子:
で、お子、お子さんとかいらっしゃるの?
相談者:
はい、二人おります。
今井通子:
男の子さん、女の子さん?
相談者:
女の子二人。
今井通子:
おいくつとおいくつですか?
相談者:
50と53
今井通子:
お二人共もう結婚してらっしゃいますね?
相談者:
はい
今井通子:
じゃ・・今あなたは、
相談者:
はい
今井通子:
お一人で生活してらっしゃんですか?
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
あ、なるほど。
相談者:
はい
今井通子:
で、その、30年前の、
相談者:
はい
今井通子:
亡くなったのちに、
相談者:
はい
今井通子:
お勤めになっていた会社から?
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
えー、退職金・・
相談者:
はい、退職金なんか・・
今井通子:
が、出たんですね?
相談者:
な、なんぼなんぼ払っ、あの、入れときました。いう通知が来たんです。
今井通子:
あ・・で、それは・・
相談者:
はい
今井通子:
いつもその、例えばお給料を入れてる銀行?
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
あー、あなるほど。
30年前っていうとお・・その銀行、今でもあるんですか?
相談者:
あります。わたしが、あの、取引してます。
今井通子:
あー、なるほど、なるほど。
相談者:
はい、はい
今井通子:
それで?
相談者:
はい
今井通子:
その、銀行に、
相談者:
はい
今井通子:
その退職金を・・
相談者:
はい
今井通子:
もらいに行く方法ですか?
相談者:
そうですね、ど、どな、どないかしてもらえないかなあ思って。
今井通子:
もらいに行ってはいないんですか?
相談者:
いないです。それでね?
今井通子:
はい
相談者:
あの、給料はわたし、主人からずっともらってたんです。
今井通子:
ええ、ええ
相談者:
お金の出し入れは、みな。
今井通子:
はい
相談者:
だからあの通帳も、印鑑もないんですよ、今。
今井通子:
え?ご主人の持ち物が、
相談者:
はい
今井通子:
お家になくって、
相談者:
はい
だからどこに行ったか分からないんですよ。
今井通子:
そうすると、亡くなったあとは・・
相談者:
はい
今井通子:
家計とかはどうなすってたんですか?
相談者:
ま、わたしがあ・・パートに、行って、それで、やってたんですけど。
今井通子:
じゃ・・そのご主人の、も、ん、なんていうのかな?財産ていうと変ですけど、
相談者:
はい
今井通子:
そういう物は全く手をつけられなかった?
相談者:
つけてないんです。
今井通子:
ああー
相談者:
はい
今井通子:
じゃ、そのまま放っ、たまま30年過ぎちゃったんですか?
相談者:
そうです。
今井通子:
その、あのお、じゃ、まず、その30年前に、
相談者:
はい
今井通子:
会社からね?
相談者:
はい
今井通子:
銀行に振り込みましたっていう、
相談者:
はい
今井通子:
通知をもらったわけですね?
相談者:
はい
今井通子:
で、その通知はあなたが持ってます?
相談者:
あ、通知は持ってます。
今井通子:
そこに・・何々銀行に振り込みましたって書いてあるわけですね?
相談者:
はいそう、はい、そうです。
今井通子:
はい
相談者:
あの、退職金なんぼ、何々なんぼって・・ちょ、ちょっと色々・・細かいのもちょっと入ってました。
今井通子:
はい
相談者:
はい
今井通子:
それで、その、えー、入っている・・金額は、
相談者:
はい
今井通子:
そのまま、じゃ、その、銀行お、の、
相談者:
はい
今井通子:
ま、通帳やなんかはないにしても銀行に、預けっぱなしなわけね?
相談者:
はい・・
今井通子:
はい
相談者:
入ってる、と思います。
今井通子:
はい
で、それは・・通知書を・・見て、
相談者:
はい
今井通子:
例えば銀行に、
相談者:
はい
今井通子:
問い合わせたりはしましたか?
相談者:
はい、あの、思い出した時に、問い合わせました。
今井通子:
い、い・・
相談者:
で、ま・・
今井通子:
いついつ?それ。
相談者:
え、1ヶ月前です。
今井通子:
これは・・いらしてですか?それとも・・電話?
相談者:
最初は電話でしたんですけど、
今井通子:
はい
相談者:
「もうありません」ってパチっと断られたから・・
今井通子:
はい
相談者:
もうちょっと調べて欲しい思い、思いまして、
今井通子:
はい
相談者:
支店長にお会いして、
今井通子:
はい
相談者:
お願いしたんです。
今井通子:
はい
相談者:
「ありません」ていう、同じ答えでしたんです。
今井通子:
なかった?
相談者:
はい。その、あの口座番号がないいうこと。
もう消えてないんですよね?
今井通子:
ああー
相談者:
ああ、も・・年数が経ってるから。
今井通子:
なるほど、なるほど。
相談者:
はい
今井通子:
ふうーん・・そうすると今日のご相談は?
相談者:
はい
どうにかして他にい・・調べる方法がないんかなあ?思って。
今井通子:
その30年前の・・
相談者:
はい
今井通子:
会社からの通知で、
相談者:
はい
今井通子:
えー、銀行に、
相談者:
はい
今井通子:
退職金として、
相談者:
はい
今井通子:
振り込まれた・・
相談者:
はい
今井通子:
その、お金の、所在を調べるためには、
相談者:
はい
今井通子:
どうしたらいいでしょう?というお話かな?
相談者:
そうですね、そして、返って来たらいいなあ思って。
今井通子:
うん
このお、30年前に、
相談者:
はい
今井通子:
振り込みましたっていう通知を・・
相談者:
はい
今井通子:
残した・・その会社の方は、今でもありますか?
相談者:
あると思います。
今井通子:
あ、あると思うような・・
相談者:
はい
今井通子:
会社なんですね?
相談者:
はい、はい
今井通子:
ま、そうすると会社の方の記録があるかなあ?・・ま、いずれにしても、
相談者:
はい
今井通子:
何かの形で、
相談者:
はい
今井通子:
そこの、あなたがお持ちになっている会社からの、通知書のところに書いてある、
相談者:
はい
今井通子:
退職金の、
相談者:
はい
今井通子:
金額を、
相談者:
はい
今井通子:
戻すにはどうしたらいいでしょう?ということになりますかね?
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
はい。今日はですね、
相談者:
はい
今井通子:
弁護士の坂井眞先生がいらしてますので伺ってみたいと思います。
相談者:
はい・・はい
今井通子:
先生よろしくお願い致します。
(回答者に交代)
残高に5桁以上の数字が記載されている古い通帳が出てきたもんだから、下ろしたいと窓口に行く。
長時間かかって通帳復活させて記帳してみると、カードで下ろせる紙幣の単位まではしっかり下ろしている。
ただ通帳記帳してないだけだった。
なんてこともよくある話。
人って得する方の情報を優先してしまうものですよね。
うちの母に20数年前亡くなった父の口座があると某銀行から連絡があり放置すると国の物になりますよって連絡があった。
遺産になっちゃうので私は相続放棄の手続きして母は受け取る手続きしたのですが、けっこう面倒くさいしお金も母の口座に入るまで時間かかりました。
相談者の方はたぶん銀行からの最初の連絡無視しちゃったんでしょうね。
管理人さま、いつもありがとうございます。
ラジオを聴いて、ずっとモヤモヤしていたんですが(坂井先生の話は同じことの繰り返しでまどろっこしい上に、話の決着が気になって)、管理人さまの解説で腑に落ちました。はじめにTwitterの記事を拝見した時は、アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」並の衝撃でした。(笑)
しかし、娘さんに相続させてないんかな?
認知症初期の頃って周りが振り回されますよね。
認定師の前ではしっかり答えられるから本人妙に自信もってるし。
私が同席して受け取った保険金
受け取っていないと何度もクレームを保険会社に入れてた母。
結局弟にあげちゃってたんですがその記憶がすっぽりない
私と保険屋さんがグルになって私をだましている。って本気で言ってました。
今では認知がすすんでかわいい母ですがこの時期は大変でした。
娘さんもこういった風な過程があって「知らない」の一言で済ませちゃってるのかも。
間違いを指摘したりすると酷く怒るので手が付けれなくなったりするので。
でも坂井先生弁護士に相談って言ってましたよね。
テレ人に電話してくるくらいだから
弁護士さんに電話しちゃうかもしれませんね。
娘さんたちが大学やら、成人式やらでまとまったお金が必要な時期だったでしょうに。
そんな古い書類をとっておいたのに、出費や繰り越した通帳はとってないんでしょうか?
銀行もこういう人の対応は慣れてるのでは?