あり得ない話の穴はどこ?30年前に逝った夫の退職金が振り込まれた口座が無い
(回答者に交代)
坂井眞:
よろしくお願いします。
相談者:
あ、よろしくお願いします。
坂井眞:
まず、ちょっと確認をしておきたいんですが。
相談者:
はい
坂井眞:
旦那さまがお亡くなりになって30年・・
相談者:
はい
坂井眞:
とおっしゃったっけ?
相談者:
はい
坂井眞:
で、えっと、それから会社から、
相談者:
はい
坂井眞:
退職金が振り込まれたっていうのは、
相談者:
はい
坂井眞:
あ、つまり亡くなったので・・ま、か、会社を・・から、籍が抜けて退職金って、こういうことですか?
相談者:
はい、はいそうです。
坂井眞:
現役のまま亡くなっちゃったってことですよね?
相談者:
はい、はい
坂井眞:
30年前だから。
で、その時には、
相談者:
はい
坂井眞:
「手元に通知がある」とおっしゃってたけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
旦那さん・・まが亡くなっているのに?
相談者:
はい
坂井眞:
夫名義の口座に振り込まれたってこういうことですか?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
あー、そうですか。
相談者:
はい
坂井眞:
もう一つはですね?
相談者:
はい
坂井眞:
え、1ヶ月ぐらい前に銀行に、行ったと。
で、最初電話で「ないです」と言われたので、ちゃんと調べてもらおうと思って、
相談者:
はい
坂井眞:
支店長にも会って、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、その通知を見せて、
相談者:
はい
坂井眞:
「この口座がありますか?」という風に聞いたんですか?
相談者:
はい、はい
坂井眞:
で、そしたら調べてくれて、
相談者:
はい
坂井眞:
あとから連絡が来て、
相談者:
はい
坂井眞:
えー「この口座はありません」と・・
相談者:
はい
坂井眞:
こう言われたわけですか?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
元々あったことは、間違いないわけですから、
相談者:
はい
坂井眞:
だって、その会社がね?
相談者:
はい
坂井眞:
・・え、それなりの・・金額のお金を振り込んだっていう・・
相談者:
はい
坂井眞:
通知があるわけですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
・・で、それ「今はありません」と、こういう話でしたよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で「ありません」というのは「元々なかった」と言われたわけじゃないでしょ?
相談者:
・・はい
坂井眞:
そこは確認しました?
相談者:
・・いえ、してないんですけどね。あの・・
坂井眞:
つま、つまりね?
相談者:
はい
坂井眞:
ご主人が亡くなった時に銀行が退職金を振り込んだというのは、
相談者:
はい
坂井眞:
間違いないんでしょ?
相談者:
はい
坂井眞:
で、そこには銀行名があって、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、口座の名義つまりご主人の、め、名前ですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
口座番号・・とかも書いてあるわけでしょ?
相談者:
はい、書いてます。
坂井眞:
それは今お手元にあるんですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
だから30年前にそういう銀行口座があったっていうことは、
相談者:
はい
坂井眞:
争いがないと思うんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
それについて銀行は何か言っていましたか?支店長さんは。
相談者:
支店、長さんはおっしゃってませんけどね、
その主人が亡くなって、ひと月ほどしてかね?
あの外交の方いうんですか?・・銀行からね?
坂井眞:
はい
相談者:
あのお・・2度ほど来られたこと・・あるんです。
坂井眞:
はい
相談者:
で、それ、なんて言って来られたかわたし覚えてなくって、確か断ったと思うんです。
坂井眞:
何を断ったの?
相談者:
いや、何か分からんですけどね。あの・・
坂井眞:
でも、何か分かんないんだけど断ったっていうことは何か・・記憶があるんでしょ?
相談者:
はい、なんかあ、分からないんですけど・・断ったから、ま、そんで来られなくなったんやと思いますわ。
坂井眞:
そこんとこ重要なんですけど。
相談者:
はい
坂井眞:
「何か分からない」と言いながら断ったっていうことは覚えてるわけ?
相談者:
はい
坂井眞:
そうするとなんか・・
相談者:
わたし、あの、後ほどのその、支店長さんにね?
坂井眞:
うん
相談者:
あの「来られたんですけど」って言うてたら、
「それはなんか入金があって」、あの「貯金をしてもらおう思て行ったんかな?」って、おっしゃってたんですよ。
坂井眞:
ふうん
あなた自身はあんまり生の記憶はないの?
ま、30年前だからね。
相談者:
はい
坂井眞:
それでね?
相談者:
はい
坂井眞:
今その話を聞いたのは、
相談者:
はい
坂井眞:
「いや元々そんな口座ありません」というのと、
相談者:
はい
坂井眞:
いや確かにそのね?、
相談者:
はい
坂井眞:
勤めておられた・・会社が・・
相談者:
はい
坂井眞:
・・あって。
相談者:
はい
坂井眞:
払ったっていう記録まであるんだから。
相談者:
はい
坂井眞:
で、そこの銀行のその支店が書いてあるんですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、その当時その、おご主人名義の口座があったことって、あんまり争いがないような気がるんです。
お話を伺ってる限りでは。
相談者:
はい・・はい
坂井眞:
で、そうするとそれから30年経った、今にな、なると、
相談者:
はい
坂井眞:
支店長が調べてくれたら・・
相談者:
はい
坂井眞:
「ありませんでした」と、こう言ったわけですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、そしたら支店長さんには、「元々あったのは間違いないですか?」と、「それはどうして無くなったんですか?」ということは、聞かれた?
相談者:
あー、聞いてませんわ。
坂井眞:
だからそれがどうして無くなったのか?っていうのが、きっと・・向こうがね?本当のこと言ってるとしたら、な、今無いわけじゃない?
相談者:
はあ
坂井眞:
で、元々あったことは・・どうも・・争えない話のように思うので、
相談者:
はい
坂井眞:
「どうして今無くなっちゃうんですか?」と、いうのはまず聞かれた方がいいですよね。
相談者:
今ね?
坂井眞:
うん
相談者:
あのお、「10年したら」ね・・なんかあの「手紙出してる」っておっしゃるんですよ。
坂井眞:
うん・・
相談者:
もう・・
坂井眞:
その話をね?、これから話そうと思ってるんですけれど。
相談者:
あ、はい、はい
坂井眞:
ま、略称ですけど、休眠預金等活用法っていう、ま、聞いたことあると思うけど。
相談者:
あー、あ、あります。
坂井眞:
2019年、の1月の時点で、
相談者:
はい
坂井眞:
10年間・・全く動きのない・・
相談者:
はい
坂井眞:
預金口座は、
相談者:
はい
坂井眞:
休眠預金ということになってしまって、
相談者:
はい
坂井眞:
その口座、が、こ、ま、まとめられちゃうわけね。
相談者:
はあ
坂井眞:
別のところに。
相談者:
はい
坂井眞:
で、だけれども、それは、まとめられちゃったらもう払い戻し、を求められないのか?って、そうではないんですよ。
相談者:
あー、そうですか。
坂井眞:
うん、で、そういう手段はあるんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
だけど、あなたの場合は、
相談者:
はい
坂井眞:
そもそも・・そういう休眠預金にされちゃったのかどうか?
相談者:
はあ
坂井眞:
で、されちゃったとして、その口座はなんなのか?が、分からないと、
相談者:
はあ
坂井眞:
・・「払い戻して下さい」って言えないじゃないですか?
相談者:
ああ
坂井眞:
で、それが問題だっていうのは一点ね?
相談者:
あーそうですか・・
坂井眞:
だけど、今、お聞きする限り、
相談者:
はい
坂井眞:
何も情報がないわけではなくて、
相談者:
はい
坂井眞:
30年前にこの口座に振り込みましたという情報はあるわけだから、
相談者:
はい
坂井眞:
あ、手掛かりはあるじゃないですか。
相談者:
はい
坂井眞:
だから、そういう話ではないような気がするのね?
相談者:
あー、そうですね・・
坂井眞:
で、それともう一つ・・その休眠預金等活用法っていうのは、
相談者:
はい
坂井眞:
2019年1月時点で・・10年間・・
相談者:
はい
坂井眞:
全く動きのない・・口座について・・
相談者:
はい
坂井眞:
休眠預金にしますよっていう、こういう法律なので、
相談者:
はい
坂井眞:
それ以前に10年間もう動きがなかった、ということ、になると、
相談者:
はい
坂井眞:
この法律の対象にならないんですよ。
相談者:
あー
坂井眞:
で、そうすると、
相談者:
はい
坂井眞:
この休眠預金、にはならないので、
相談者:
はい
坂井眞:
30年前の口座も、ホントは生きてるはずなんです。
相談者:
あー、そうですか。
坂井眞:
法律の、定めではね?
相談者:
はあー
坂井眞:
で、あなたの話聞くと30年前の話だから、
相談者:
はい
坂井眞:
そういう可能性もあるような気がするんで、
相談者:
はあー
坂井眞:
それはどっちなんだろう?という気がするのね?
相談者:
ああ、そうですか。はい
坂井眞:
30年間全く、触ってないんですか?
相談者:
はい、触ってません。
坂井眞:
それは間違いないの?
相談者:
はい
坂井眞:
そうすると、そもそも休眠預金等活用法の対象になる口座ではないような気がするの。
相談者:
あー、そうですか。はあ
坂井眞:
だから、休眠預金の口、に、移行、移管されてない可能性も、高いような気がするのね。
相談者:
あー、そうですか・・
坂井眞:
もし、休眠預金、になっていなかったら、
相談者:
はい
坂井眞:
今、口座があれば、別に請求出来るはずなんですよ。
相談者:
あー、そうですか。ああ
坂井眞:
で、休眠預金、ということになって、
今その休眠預金の方に移管されてしまったとしても、さっき言ったように法律上は、
相談者:
はい
坂井眞:
ちゃんと払い戻し等の請求が出来ますと・・
相談者:
あー、そうですか。
坂井眞:
いうことになっているので、
相談者:
はい
坂井眞:
どちらにしてもその可能性は、あるわけ。
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
あるんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
問題は・・その口座は・・そもそもあったのか?
相談者:
はい
坂井眞:
なぜ今「無い」と言われてるのか?
相談者:
はい
坂井眞:
で、いつからいつまで、実際動きがなかったのか?
相談者:
はい
坂井眞:
ていうようなことをね?ちゃんと確認しないとしょうがないですよね。
相談者:
あー、そうですか、はい
坂井眞:
うん
それで・・
相談者:
はい
坂井眞:
あなたの場合は、手元に・・「きっとそれ30年、経ってもあると思う」っておっしゃるんだから、
相談者:
はい
坂井眞:
それなりのおっきな会社なんだよね?・・ご主人が勤めてたのは。
相談者:
ま、そうやと思います。
坂井眞:
うん
相談者:
はい
坂井眞:
で、そうするとそういうところが・・ちゃんとここの銀行に振り込みましたって言ってる、言っている書類があるならば、
相談者:
はい
坂井眞:
あ、それは信用性高いじゃないですか?
相談者:
はあ
坂井眞:
だから・・一度ちゃんと弁護士ね?
相談者:
はい
坂井眞:
相談をされた方がいいと思うのね。
相談者:
あ、そうですか。
坂井眞:
あの・・電話でわたし今、弁護士ちゃんと話してるけれども、
相談者:
はい、はい
坂井眞:
そういう資料を見せて、
相談者:
はい
坂井眞:
で銀行に、
相談者:
はい
坂井眞:
「『無い』と言うならどうして無くなっちゃったの?」・・
相談者:
はい
坂井眞:
か?
相談者:
はい
坂井眞:
それから、「元々なかったっていうことはないんですよね?」っていうことも確認をして、
相談者:
はい
坂井眞:
「で、今どうして」えー「『無い』とおっしゃるんですか?」っていうことを確認をして、
相談者:
あー、そうですか・・
坂井眞:
で「これは、休眠預金等活用法の対象になってるんですか?なってないんですか?」・・
相談者:
はあ
坂井眞:
ていうことも確認をして、
相談者:
はい
坂井眞:
それで・・どうして今引き出せないのか?っていうことちゃんと・・理屈が通った形で説明を受けるようにした方がいいと思うのね。
相談者:
あ、そうですか、はいはい
坂井眞:
で、それは・・あなた一人だと中々難しいと思うから。
相談者:
はい・・弁護士さんですね?
坂井眞:
うん、ちょっと一度ね、相談をされて、
相談者:
はい
坂井眞:
えー「どうもこういう話だっていう風に聞いたんだけれど」
相談者:
はい
坂井眞:
「わたしに何が出来るんでしょうか?」と。
相談者:
はい
坂井眞:
で「わたしの手元にはこういう書類があります」と。
相談者:
あー、そうですか。
坂井眞:
うん
相談者:
はい、よく分かりました。
(再びパーソナリティ)
残高に5桁以上の数字が記載されている古い通帳が出てきたもんだから、下ろしたいと窓口に行く。
長時間かかって通帳復活させて記帳してみると、カードで下ろせる紙幣の単位まではしっかり下ろしている。
ただ通帳記帳してないだけだった。
なんてこともよくある話。
人って得する方の情報を優先してしまうものですよね。
うちの母に20数年前亡くなった父の口座があると某銀行から連絡があり放置すると国の物になりますよって連絡があった。
遺産になっちゃうので私は相続放棄の手続きして母は受け取る手続きしたのですが、けっこう面倒くさいしお金も母の口座に入るまで時間かかりました。
相談者の方はたぶん銀行からの最初の連絡無視しちゃったんでしょうね。
管理人さま、いつもありがとうございます。
ラジオを聴いて、ずっとモヤモヤしていたんですが(坂井先生の話は同じことの繰り返しでまどろっこしい上に、話の決着が気になって)、管理人さまの解説で腑に落ちました。はじめにTwitterの記事を拝見した時は、アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」並の衝撃でした。(笑)
しかし、娘さんに相続させてないんかな?
認知症初期の頃って周りが振り回されますよね。
認定師の前ではしっかり答えられるから本人妙に自信もってるし。
私が同席して受け取った保険金
受け取っていないと何度もクレームを保険会社に入れてた母。
結局弟にあげちゃってたんですがその記憶がすっぽりない
私と保険屋さんがグルになって私をだましている。って本気で言ってました。
今では認知がすすんでかわいい母ですがこの時期は大変でした。
娘さんもこういった風な過程があって「知らない」の一言で済ませちゃってるのかも。
間違いを指摘したりすると酷く怒るので手が付けれなくなったりするので。
でも坂井先生弁護士に相談って言ってましたよね。
テレ人に電話してくるくらいだから
弁護士さんに電話しちゃうかもしれませんね。
娘さんたちが大学やら、成人式やらでまとまったお金が必要な時期だったでしょうに。
そんな古い書類をとっておいたのに、出費や繰り越した通帳はとってないんでしょうか?
銀行もこういう人の対応は慣れてるのでは?