夫、子ども、姑、申し分のない生活の中で蘇る虐待の記憶が女を苛む

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
あ、こんにちは

大原敬子:
あなた今苦しい?、あのね?

相談者:
はい

大原敬子:
今ずうっと加藤先生とお話・・あの、過呼吸ですか?今。

相談者:
(鼻をすする)ま、思い出すと・・ちょっと辛くな・・

大原敬子:
なってますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
ちょっと、息吸っていただけます?

相談者:
はい

大原敬子:
はい、ゆっくり。

相談者:
はい

大原敬子:
ずうっと思いっきり吐いてください。

相談者:
(息を吸って吐く)

大原敬子:
もう一回。

相談者:
(息を吸って吐く)

大原敬子:
頑張って。

相談者:
(息を吸う)

大原敬子:
あ、早すぎる。

相談者:
はい(息を吐く)

大原敬子:
もっとゆっくり吸って、思いっきり。

相談者:
(息を吸う)

大原敬子:
吐き出すときは、うんと力入れて吐き出して。

相談者:
(息を吐く)・・はい

大原敬子:
大丈夫?

相談者:
はい

大原敬子:
あのお、

相談者:
はい

大原敬子:
わたしは今日・・この2つが・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなた自身を縛ってるんじゃないかなと。

相談者:
はい

大原敬子:
とても気になったことが2つあるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
1点は、

相談者:
はい

大原敬子:
いろんなとこ転居しましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
「家から離れています」。言わなくてもいいことは必ず・・

相談者:
はい

大原敬子:
「家から離れてる」

相談者:
はい

大原敬子:
わたしはそれを言葉で置き換えると、

相談者:
はい

大原敬子:
「母から、離れています」

相談者:
はい

大原敬子:
「母の距離感では入っていません」、にわたしは取ったんです。
ずうっと話を聞いて。

相談者:
はい

大原敬子:
何度もおっしゃるんです。
「ここも、家から離れています」って。

相談者:
はい

大原敬子:
そしてもう、もう1つは、5年間のことを・・

相談者:
はい

大原敬子:
封印して・・「誰も言っていない」って。

相談者:
はい

大原敬子:
この2つが、

相談者:
はい

大原敬子:
あなた自身が、今、過呼吸になるように・・

相談者:
はい

大原敬子:
・・自分の中に、罪悪感と・・

相談者:
はい

大原敬子:
怒りと・・

相談者:
はい

大原敬子:
憎しみと・・

相談者:
(鼻をすする)

大原敬子:
恐怖。

相談者:
はい

大原敬子:
それは、ど、どういうことかって言いますとね。

相談者:
はい

大原敬子:
今まで全部、怖いと思いますね?

相談者:
はい

大原敬子:
わたしの表現で言えば・・暗闇です。

相談者:
はい

大原敬子:
その暗闇見えないです。

相談者:
&#△

大原敬子:
なんでもみんな放り込んじゃうの、怖い怖い怖い怖いって。
もう家から離れてるんだぁってことで全部入れときます。

相談者:
はい

大原敬子:
放り込んじゃうの。

相談者:
はい

大原敬子:
すと、暗闇だから、絶対見えないと思うのね。

相談者:
はい

大原敬子:
・・そうすっと、逆にそれがある日・・飽和状態になったときに、

相談者:
はい

大原敬子:
その暗闇から、吐き出して来るんです、あなたのほうに、追いかけて来て。

相談者:
はい

大原敬子:
でも、ちょっと考えてみて。その暗闇に・・

相談者:
はい

大原敬子:
1本のマッチで・・火を点けますね?

相談者:
はい

大原敬子:
あれ?・・こんな狭いところだったの?って気づいたときには・・人間の恐怖はなくなりますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
でも、マッチ1本の明かりがなければ・・暗闇って、すうごく恐ろしく想像して・・

相談者:
はい

大原敬子:
怖くなりませんか?

相談者:
・・はい

大原敬子:
あなたその暗闇だと思ってるんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
で、マッチ1本はですね。

相談者:
はい

大原敬子:
あなたの中に・・お母さんに対する親孝行と・・

相談者:
はい

大原敬子:
それから・・女性、に対する憎しみがあるんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
この2つが葛藤していて。

相談者:
はい

大原敬子:
親だから、許そうと思うって。

相談者:
はい

大原敬子:
でも・・あなたが、いち、あのお、親になりましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
よくもここまで行ったのかっていうのが、今のあなた自身が消化されてないんです。

相談者:
はい

大原敬子:
だけれども・・い、わたしの考えですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
今、ご家庭がこんなに幸せだったなら・・

相談者:
はい

大原敬子:
あのお母さんの中で育ったからこそ・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたの別な面も見えてるんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
今の幸せ、ご主人様も全部助けてくれる。

相談者:
はい

大原敬子:
しかも今あり得ないのは・・

相談者:
はい

大原敬子:
他人であるべくお姑さん達が、あなたを助けるってことは・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが人格的にすごいんですよ、これ。

相談者:
・・はい

大原敬子:
人はね?、自分の親にはみ・・喧嘩をしながらね?

相談者:
はい

大原敬子:
親を見てもらう。子供を見てもらうになるんですけども。

相談者:
はい

大原敬子:
姑となると、これキツいことですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
そこに、ある程度・・しがらみのない・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたの、結婚生活の、その独身時代ものなか、なかった・・

相談者:
はい

大原敬子:
もう一度生まれ変わったあなたと、お姑さんの関係があるわけですね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・結局・・あなたが母親としては、ホントに・・罪悪感です。
逃げるっていうことは・・

相談者:
はい

大原敬子:
家から離れました。家から離れましたと、もう、お母さんは追いかけて来ないで、

相談者:
はい

大原敬子:
わたしはあなたを断ち切るからと思いながらも・・

相談者:
はい

大原敬子:
母親の関係と、女性の怒りとが・・織り交ざって・・2ヶ月に1回ぐらい?

相談者:
はい

大原敬子:
来たっていうのは・・暗闇の中から・・爆発したときですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
で、じゃそれどうするか?、1本は、あなたの中にマッチの1本はですね・・

相談者:
あ・・

大原敬子:
あの昔の言葉でね?仏教であるんですよ。
自分が幸せであるならば・・

相談者:
はい

大原敬子:
親を捨てることは親不孝ではないっていうのがあるんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
親孝行しながら自分が犠牲をはらったときに、

相談者:
はい

大原敬子:
これは親孝行ではないって言葉もあるんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
家から離れるってことが・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたにとって幸せならば・・決して罪悪感を抱くことはないんだと、わたしは、自分で思ってるんです。
わたしが、あなただったら。

相談者:
はい

大原敬子:
で1本マッチ点けました。

相談者:
はい

大原敬子:
もう1本のマッチは・・あなたの5年間の・・こと。
これね?

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが思った感情が入ってるんです、すごく。

相談者:
はい

大原敬子:
事実かどうかも分からないんです。今になると。

相談者:
はい、はい

大原敬子:
ただ、非常にそれが、巨大化されて、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが覚えてて。もっともっと怒りが増して来るんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
ただ、事実がどの程度あったか分からないんだけども、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたがそれだけ優しい心があるならば・・

相談者:
はい

大原敬子:
お母さんもすごく孤独な人であったんじゃないかと思ってるんです、わたしは。

相談者:
はい・・はい。そうやと思います。

大原敬子:
ね?

相談者:
はい

大原敬子:
そしたらこれは・・5年間の・・ことは・・あなたが一生・・墓場へ持って行くならば・・

相談者:
はい

大原敬子:
持って行くことですよ。
それ覚悟決めることね、1つ。

相談者:
はい、はい

大原敬子:
次はですね・・

相談者:
はい

大原敬子:
5年間のこと全部、文章に書いてごらんなさい。箇条書きに。

相談者:
はい

大原敬子:
全部、先ほどもおっしゃいましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
産まれて、「産まれなかったら良かった」とか。

相談者:
はい

大原敬子:
女性的で蔑称の言葉があったとか。

相談者:
はい

大原敬子:
物を買ってもらえって・・何を買ってもらえなかったのか?

相談者:
(息を吸って)はい

大原敬子:
何をです?、そこが一番大事なんですよ。

相談者:
服・・あー、服ですね。

大原敬子:
洋服ですね?

相談者:
はい

大原敬子:
で、認めてもらえないってなんですか?

相談者:
えー例えば・・ま・・テストでいい点数を取って帰って来たりとか・・ま・・

大原敬子:
・・うん

相談者:
スポーツう、でえ、チームに選んでもらったとか。
(息を吸って)こんだけもらえるう・・

大原敬子:
そういうことがあったんですね?

相談者:
のかな?

大原敬子:
うん

相談者:
と思ったら・・フンっていう感じで・・すべてが過ぎ去ったというか・・

大原敬子:
だから必ずこのね?

相談者:
はい

大原敬子:
自分で、先ほど言ったように・・暗闇の中から、

相談者:
はい

大原敬子:
1点がね?あの・・

相談者:
はい

大原敬子:
もう過去は戻って来ないんです。

相談者:
あはい

大原敬子:
でも、自分の心の中に・・軽くする?それもね?

相談者:
はい、はい

大原敬子:
適当な解釈は嫌なのね。

相談者:
はい

大原敬子:
思いません?、こう思っていようっていうのできないんです。

相談者:
はい

大原敬子:
大事なことは現実を見たときに・・

相談者:
はい

大原敬子:
1点の、マッチの明かりは・・

相談者:
はい

大原敬子:
この5年間の、暗闇のことですね?

相談者:
はい

大原敬子:
これをあなたは・・全部・・箇条書きに書くんです。

相談者:
はい

大原敬子:
たぶん・・書いてる最中に・・

相談者:
はい

大原敬子:
わたし、なぜこんなことで・・

相談者:
はい

大原敬子:
怯えていたんだろう?、と思いますよ。

相談者:
はい、あー

大原敬子:
そうすっとね?

相談者:
はい

大原敬子:
最後にわたしがあなたに言いたいのは・・

相談者:
はい

大原敬子:
「家から離れました」って言葉が、なくって。
わたしは・・

相談者:
はい、はい

大原敬子:
あの家を置いて行ったんだって。

相談者:
はい

大原敬子:
過去のもんですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
あなたは・・家から、離れるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが動いてるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
わたしはあの家を置いて・・わたしは、巣立ったことに、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが無意識にですよ?今日ね、先ほどね・・

相談者:
はい

大原敬子:
冒頭部分からね?

相談者:
はい

大原敬子:
家から離れてましたね?

相談者:
はい

大原敬子:
言ってませんでした?

相談者:
はい、言ってます。

大原敬子:
結構言ってるんです。必ず家を離れる。

相談者:
はい

大原敬子:
なんだろう?って、これが、あ、たぶん・・

相談者:
はい

大原敬子:
相当・・確執があったんだなと思ったことなんです。

相談者:
はい

大原敬子:
ですから、少し、少しでも参考にあるならばですね・・

相談者:
はい

大原敬子:
ぜひそれやってみてください。

相談者:
分かりました。

大原敬子:
先生お願いします。

(再びパーソナリティ)

「夫、子ども、姑、申し分のない生活の中で蘇る虐待の記憶が女を苛む」への5件のフィードバック

  1. 今のご自分が、母のようになりそうで恐いのでは?少なくとも娘さんを信頼して打ち明けてみては?絶対無理でしょうけど、隠すことに全力を注ぐより、打ち明けるタイミングを探すよう意識したらどんなでしょう?

  2. おそらく今現在相談者さんは実母とは付き合っていないと思うんだけど、年齢にしたら70歳前後になってて、虐待を受けた頃よりかなり衰えているはず。
    もし勇気があるのなら、実母さんを遠くからでも見てみたらどうでしょうか。
    「こんな老人なのか」と心の中の怖いイメージがす和らぐかも。

    相談者さんがご自分のインナーチャイルドを慰めて、恐怖に勝てますように。

  3. 参考になります。人生相談、解答が素晴らしい!加藤先生大原先生がいいから今日の人生相談は聞いていて引き込まれました。人生相談最高です。

  4. 読んでいて泣きました。
    相談者の方が心から癒されて、過去に苦しむ事が消えてなくなるようにと心から願います。

  5. 今が幸せで、めでたしめでたしといかないところが、似たような生育歴の人にはよくわかると思います。
    記憶を消せたらいいのに。

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