請われる再雇用。当たり前の日常に30年積み上げた大きさに気づかず転職に揺れる
テレフォン人生相談 2020年5月4日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女60歳バツイチ 30年前から独身 近くに住む子供35歳 孫5歳
今日の一言: チャンスがドアを叩いたら開けること。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いしますう。
加藤諦三:
はい、最初に年齢教えてください。
相談者:
もうじき60になります。
加藤諦三:
もうじき60、ま、じゃあ一応60歳としときまして、
相談者:
はい
加藤諦三:
今結婚してます?
相談者:
離婚しました。
加藤諦三:
あ、離婚をしたの・・
相談者:
はい
加藤諦三:
離婚は何年前ですか?
相談者:
3、じゅう年ぐらい前でしょうか。
加藤諦三:
30年前?!
相談者:
はい
加藤諦三:
ということは30歳ぐらいの頃?
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
あ、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
その間(かん)、ずっとお1人ですか?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
結婚してるとき、お子さんは?
相談者:
あ、1人い・・
加藤諦三:
で、そのお子さんは今何歳?
相談者:
あのお、もう、結婚して、ま、近くに住んでます。
加藤諦三:
近くに住んでる?
相談者:
はい、市内に、はい
加藤諦三:
で、そのお子さんは何歳?
相談者:
35ですね。
加藤諦三:
35歳
相談者:
5、近く、はい
加藤諦三:
お孫さんいるわけ?
相談者:
はい、1人。
加藤諦三:
何歳ですか?
相談者:
5歳になります。
加藤諦三:
5歳ぐらい・・
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
そいでどんな相談ですか?
相談者:
はい。仕事お、で、60で、もう定年になるんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
続、け、て・・い、たいような、他の職種にも就いていたいような・・
加藤諦三:
はい
相談者:
で、給料も、「今のままの給料で、なんとか」、会社のほうは「いてくれないか」と・・
加藤諦三:
はい
相談者:
いうことなんですけど・・
加藤諦三:
会社のほうがあ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
「いてくれないか」と言ってるわけですね?
相談者:
はあい、そうですねえ。
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
で、自分としては・・今、1人なんですよ、仕事してるのが。誰もいなくてえ・・
加藤諦三:
はい
相談者:
1人でもう1年ぐらいずうっと働いて来てえ・・
加藤諦三:
ちょっとごめんなさい。
「1人でずうっと」っていうのは、みんなと一緒にやってるわけじゃなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた1人でということね?
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
ふうん
相談者:
会社もわたし1人で・・
鍵開けるのも、
加藤諦三:
はい
相談者:
閉めるのも、
加藤諦三:
はい
相談者:
電気消すのも全部わたし1人です。
加藤諦三:
あーそうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
ほんで、家に帰ると、
相談者:
1人です(苦笑)。
加藤諦三:
1人ですね。
相談者:
はい(苦笑)
加藤諦三:
まあ、近くに、35歳の、
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんがいるとしてもね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
で・・その仕事を、
相談者:
はい
ま、&#△・・
加藤諦三:
会社は「続けてくれ」と言って来るけれど、だけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたとしては、他(た)の、仕事に、
相談者:
はい
加藤諦三:
就いてみたいという気持ちはあるわけ?
相談者:
も、ありますし、また・・たとえ1年、いたとしても、ずっとまた、これからも1人だと・・
加藤諦三:
あー
相談者:
何をするにも1人だと。
加藤諦三:
あ、やっぱり、仕事そのものが面白いとか面白くないというよりも、
相談者:
はい
加藤諦三:
なんか人間関係の・・
相談者:
そう・・うん、&#△%
加藤諦三:
の、ない仕事だから・・みんなとガヤガヤ、やるような、職場・・
相談者:
も、はい、ちょっと、1年ずっと1人でいたんで、はい
加藤諦三:
はい
んで、そういうのは、ちょうど、定年の・・なる時期で、
相談者:
はあい
加藤諦三:
見つかりそうなんですか?
相談者:
ネットかなんかで見てると、ちょこちょこ・・募集してるのがあるんで、
加藤諦三:
うん
相談者:
自分さえ、そこで良ければ、たぶん、勤められるのかなあと思ってますけど・・
加藤諦三:
うん。実際にそこで、「就職したい」ということ言って、面接を受けた、つ・・
相談者:
は(わ)、ま・・は・・
加藤諦三:
ていう&#△ないんですね?
相談者:
ないです。
加藤諦三:
そいで今の仕事は、どのぐらい続けてんの?
相談者:
もう30年。
加藤諦三:
30年?
相談者:
ここの会社で、フフ(苦笑)
加藤諦三:
ということは離婚してからずうっと続けてるわね?
相談者:
はい
加藤諦三:
うんん、そうすっと離婚してからずうっと30年続けてるとね?
相談者:
はい
加藤諦三:
辞めるっていうと、なんか・・今までの、ずうっと続けて、来た仕事・・辞めるとなんて、なんか生活の習慣が、完全変わりますよね?
相談者:
そうですね、はあい
それも、どうかなあとは自分の中で思ってるんですけどお・・
加藤諦三:
うん
あなたすごく、意、意欲的ですねえ?
相談者:
はい(苦笑)、はい
加藤諦三:
だって新しいことに挑戦してみたいって気持ちがあんだもんね?
相談者:
はい、ありますね、多少、はい
加藤諦三:
毎日の仕事に不満があるというわけじゃないんです?
相談者:
じゃ、ないです、はい、それはないんです。
加藤諦三:
新しいことに、挑戦してみたいと。
相談者:
はい、それも半分、はい、あります。
あとは給料が、ま、このままだと・・変わらず、いただけると・・で、他所に・・
加藤諦三:
ん?、給料が上がらない、このままでもらえるってことは、あなたにとって、いいことでしょ?
相談者:
そうですね、はあい
加藤諦三:
この年齢で・・探すとなかなか今の、ままの給料という、のは下が、る、可能性も・・
相談者:
そうですね、他所に勤めると、まあ、パートさんとか・・
加藤諦三:
うん
相談者:
アルバイトみたいになっちゃうだろうから・・
加藤諦三:
うん
相談者:
たぶん、だいぶ下がると思うんですけどお・・
加藤諦三:
うーん。ただ、だけどお・・もうじき60歳になって、自分の人生・・ちょっと違ったことを、やってみたいと・・
相談者:
はあい
加藤諦三:
いうことですよね?
相談者:
はあい
加藤諦三:
うーん
あなた、あの、積極的にいろんなチャンスを・・
相談者:
はい
加藤諦三:
活かしていくほうなんだね?
相談者:
あーあ
加藤諦三:
だって、引っ込み思案の人っていうのはあ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
この場合だと、今のまま・・「続けて欲しい」っていうから・・
相談者:
はい
加藤諦三:
「このまま続けます」ってなりますよね?
相談者:
あーあ
加藤諦三:
だけどあなたの場合には・・
相談者:
はい
加藤諦三:
いろんな新しい世界に、
相談者:
はい
加藤諦三:
恐れずに接して行くっていう・・姿勢があんだよね。
相談者:
はあい
加藤諦三:
なんか今の世界に対する信頼感みたいなのがあるわけ?
相談者:
そう、ですね、はい
加藤諦三:
人に対する不信感っていうのあんまりないんだよね?
相談者:
そうですね。まあ、いろいろお・・こ、何十年勤めて嫌なこともありましたけどお・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
それなりに、ま・・解決して来た・・
加藤諦三:
嫌なことあったけれども・・
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
一応、人に対する不信感っていうものもないし・・
相談者:
そう、はあい
加藤諦三:
ということね?
相談者:
はあい
加藤諦三:
で、今日の相談っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
このまま、続けていいものか?
相談者:
はい
加藤諦三:
他の職業に・・
相談者:
はい
加藤諦三:
就いたほうがいいのか?っていうことですね?
相談者:
はい・・はい、そうですね。
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はあの、スタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい・・すいません。
(回答者に交代)
サラリーマンの世界では60才位に役職定年を迎えるところがあります。仕事、給料が多少減ります。
そんな年代なのに、相談者は今まさにエンジン全開で何処かへ飛び出していく勢いでした。回答者の先生はそこをやんわり指摘されたのかなと思いました。
どっちにしろ遅いリスタートならば、とりあえずあと2〜3年現役ままの給料が頂ける今の会社に留まってもいいのでは?
もちろん、お金の心配なんかないのよってのならば新しい仕事探しもいいでしょう。職場の人間関係に悩んでる人からすると、たった一人の環境って羨ましいでしょうね。
多くの企業で採用されている60歳到達後の定年嘱託再雇用制度では、給与水準が30%~40%減になったり、または給与規則で60歳到達前に既に57、58歳時点で下げられたりする中で、同一水準でのオファーを受けている相談者は、相当恵まれていると思われる。
ましてや慣れた仕事であること、煩わしい人間関係を考慮しなくてよい単独で行う仕事であること、ある程度責任を任されていることなどを考えると、心の問題は別にして、こと条件面に限っては、転職という選択肢はまずあり得ないと思う。
え⁇どんな会社?
鍵を使って開けて、その後何人か従業員くるけどすぐに現場?に行く。
その間1人で事務処理して、一度従業員帰社すぐにみんな退社、そして最後に鍵をかけて帰る。そういう社会生活30年、うーむ⁉︎
それとも、誰もいない一室でただひたすら作業?
相談者の選択より、仕事内容の方が気になるのですが。
仕事内容、私も気になった。銀行の役所内出張所?工事会社の事務員?
なんにせよ、氷河期世代で職場転々とした自分には30年近くも勤められるのが羨ましい。
働きやすかった職場が人間関係が悪化し、派遣だったのですぐ辞めれましたが、その後1人で任される仕事に着いたら、今までのストレスは何だったの?というくらい楽で。1人の職場万歳ですよ!もちろんそんな仕事滅多にないのですが。わたしだったら辞めないで、休みに人と接する趣味とか探すかな!
私がいた職場も、まさにそんな感じでしたよ。
建設関係の下請けの会社です。事務員は私独りだけ。
朝打ち合わせが済むと社長以下数人の社員が、現場に出かけるので
朝から夕方まで独りで、役所への書類作成やら経理やら一人でこなしていました。今は携帯で、連絡を取り合うので会社へは滅多に電話もかかってきません。夕方、現場の人が帰社しない時には、鍵をかけて
帰りました。
20年あまりでしたが、今年、もうそろそろいいかなぁ?と思って、
辞めたい旨伝えたら、社長からは続けて勤めてほしいと言われましたが、思い切って1月末で退職しました。
後悔はしていませんが、辞めた途端に、このコロナ禍で外出も自粛。
とほほ。
私も同じような職場に一人だけの会社に勤めていました。鍵も同じく任されて。ありがたいといえばありがたいですが、なくしたら?と思うと辛かったです。突発的な事故も一人で対応しなきゃいけないし、泥棒が来たら怖いな……って怯えてました。60過ぎても同じように働けるかというとちょっと考えちゃうかも。