薬やめたら会話をし出して言葉を責める娘56。子供時代を反省する親父87の誤解

(回答者に交代)

三石由起子:
ちょっと、先にねえ?、わたしの話をさせてください。

相談者:
はい

三石由起子:
あのお、あたし小学校の頃からあ・・

相談者:
はい

三石由起子:
あの、周囲の人たちとお・・どうもそのお、所謂コミュニケーションギャップという・・あの、話が、よく通じなかったんですよ。

相談者:
ああ

三石由起子:
でね?・・なんかどうもね、わたしの言葉っていうのが・・わたしの心を伝えてないなあ、っていうことに、気がついたんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
でえ・・それがね、ずいぶん、長く続きましてね?

相談者:
はい

三石由起子:
高校生、くらいになるまでに・・例えば100人の知り合いがいればですね・・

相談者:
はい

三石由起子:
98人に嫌われてたんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
わたしね?

相談者:
うん

三石由起子:
んでえ・・で・・そのときわたし全然悲しく、ならなくて。
こいつらバカだからしょうがないと思ってたんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
ね?

相談者:
はい

三石由起子:
それで(笑)、だからわたしは全然悲しくなかったんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
でね、友達があ、いないっていうことを・・結構指摘、して来る人もいたんですけども、

相談者:
はい

三石由起子:
ん、友達なんかいらんじゃん、と思って、ました。

相談者:
はい

三石由起子:
でね?、あの、全然必要なかったんで悲しくもなかったんですがね?・・ところが最近ですね・・

相談者:
うん

三石由起子:
今わたし65歳なんですけど。

相談者:
はい、はい

三石由起子:
最近ちょっとね、あの、周囲を見回したらねえ・・非常に人間関係が快(こころよ)いんですよ。

相談者:
あ、はあ

三石由起子:
でねえ?、なんかあの、わたしの言葉が素直に全部う、周りに、通じているっていうことに、はたと気がついたんですよね。
わたしが年を取って丸くなったんだろうか?

相談者:
はい

三石由起子:
で、そうでもないんですね。

相談者:
はあ

三石由起子:
周囲の人がね?・・わたしの、こう、言葉を?・・理解するう、くらいの、能力ね?

相談者:
ええ

三石由起子:
そういうのが身について、利口になったんだろうか?と。

相談者:
はい

三石由起子:
いやそんなこともないわけですね(含み笑い)。

相談者:
うん

三石由起子:
変わらないんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
で、気がついたんですね。

相談者:
はい

三石由起子:
あ、言葉ってえのは要らないんだ、って。あの、言葉っていうのはね?・・どうでもいいっていうか、何喋ってもいいんだってことに気がついたんですよ。

相談者:
・・はい

三石由起子:
つまりね?

相談者:
はい

三石由起子:
わたしが何を言おうとですね?

相談者:
はい

三石由起子:
言葉より先にい・・相手がわたしの心を分かってるんですよ。

相談者:
はいはい

三石由起子:
ええ、だからね?

相談者:
&#

三石由起子:
わたしが何を言おうがね?・・みんなわたしを好きなの。

相談者:
うん

三石由起子:
で、こっちはね、好かれてると思うからね?

相談者:
・・はい

三石由起子:
どんな悪態を、つ、つこうが、何を言おうが心地いいわけですよ。

相談者:
うんうん、うん

三石由起子:
相手も怒んないわけですよ。

相談者:
ふん

三石由起子:
もう、コミュニケーションギャップがないんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
あ、そうか、言葉なんちゅうのは、も、心さえ通じていればね?

相談者:
うん

三石由起子:
何言ってもいいんだっていうことにい、最近になって気がついて、

相談者:
うん

三石由起子:
も、ホントにびっくりしたんですけどね。

相談者:
ふん

三石由起子:
わたしお話聞いてて、思うのはね?

相談者:
はい

三石由起子:
この56歳のお嬢さん?

相談者:
はい

三石由起子:
構ってほしい、っていうだけなんですよ。言ってることが。

相談者:
うん

三石由起子:
でねえ?、これ全部、いちゃもんじゃないですか。

相談者:
うん

三石由起子:
新聞の記事でなんか言ってるだけだとか、

相談者:
うん、うん

三石由起子:
心がこもってないって・・

相談者:
うん

三石由起子:
ん、ん、まったく、いちゃもんつけてるとしか思えない。

相談者:
はい

三石由起子:
彼女が言ってることはね、「パパこっち向いて」なんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
普通だったらですよお?

相談者:
うん、うん

三石由起子:
87歳の父親、と、

相談者:
うん

三石由起子:
56歳の娘であればね?

相談者:
うん

三石由起子:
娘があ・・

相談者:
うん

三石由起子:
えーと、父親の・・気持ちを忖度(そんたく)してね?

相談者:
うん

三石由起子:
庇って、

相談者:
うん

三石由起子:
理解して、

相談者:
うん

三石由起子:
これ当然なんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
でもね?、残念なことにい、まあ、あの、お嬢さんご病気なんです。

相談者:
うん

三石由起子:
ね?

相談者:
はい

三石由起子:
そこはね、やっぱり分からなくちゃいけなくて。

相談者:
うん

三石由起子:
あの、ご病気の、子供を、持ってるわけよ、あなたは。

相談者:
ええ

三石由起子:
だから、あなたはね、自分がね、年寄りだとかね?

相談者:
うん

三石由起子:
87だとかね?

相談者:
うん

三石由起子:
思ってる暇はないんであってね。

相談者:
うん

三石由起子:
あなたは彼女にとっての父親なんですよ。

相談者:
んはい

三石由起子:
で一家を支える男なんですよ。

相談者:
うん・・うん

三石由起子:
90になろうが100になろうがね?

相談者:
うん、うん

三石由起子:
で、お嬢さんは、も明らかにあなたのことを頼ってるわけですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
あのね、小さい子が、2歳や3歳の子が口答えしたら可愛いじゃないですか。

相談者:
うん

三石由起子:
なんか(含み笑い)、あーそんな生意気なことが言えるようになったのねえ・・

相談者:
うん、うん、うん

三石由起子:
て感じじゃないですか。

相談者:
うん

三石由起子:
そういう気持ちでいないとダメなんです。

相談者:
うん

三石由起子:
だからね?

相談者:
うん

三石由起子:
ま、あの、56年見て来ましたからあ、

相談者:
はい

三石由起子:
要するに、もう一人前の・・人間だろうとかって、ついつい、思ってしまうじゃないですか。

相談者:
はい

三石由起子:
でも心の病気っていうのはね、やっぱり病気なんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
あ、「好き好き好き好き」って言って、ほしいわけ。

相談者:
うん

三石由起子:
それを、まず言ってやらない限りはね?

相談者:
うん

三石由起子:
どんな言葉で・・話してもお・・

相談者:
うん

三石由起子:
お嬢さんきっと気に入らないんだよ。

相談者:
うん

三石由起子:
またいちゃもん付けると思うんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
で、あなたはね?あの、過去のことをいろいろおっしゃいましたけど。

相談者:
うん

三石由起子:
過去のことって反省する必要なくてね?

相談者:
ええ

三石由起子:
だって取り戻せないでしょう?

相談者:
あ、そうですよね。はい

三石由起子:
そこ、塗り替えるわけにいかないんだから。

相談者:
そうですね。

三石由起子:
そんなもの反省する必要はないんでね。
楽しい思い出だったら今から作ればいいと思うんですよ。

相談者:
うん、ふん

三石由起子:
娘を・・

相談者:
うん

三石由起子:
連れて、温泉・・とか旅行に行くようにね(含み笑い)?

相談者:
うん・・うーん

三石由起子:
1泊でいいじゃない。

相談者:
うん

三石由起子:
だ、「ちょっと旅行に行こう」って言って、行って。

相談者:
うん

三石由起子:
なんにも喋んないで、「お前可愛いね」とか、

相談者:
うん

三石由起子:
「薬、止めて良かったね」とかね?

相談者:
うん

三石由起子:
みんな肯定してやってえ。

相談者:
うん

三石由起子:
とにかく「好きだ」「好きだ」っていうことを・・言ってほしいんだから言ってあげればいいと思うんですよ。

相談者:
うん・・うん

三石由起子:
「ちょっと公園に行こうか」とか。

相談者:
うん

三石由起子:
「ちょっと」お、「ランチ」い、「に行こうか」とか。

相談者:
うん

三石由起子:
「ちょっと2人で買い物に行こうか」とか。

相談者:
うん

三石由起子:
そんなことでいいと思うんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
でね?、なんかすごく過酷なことを、娘が求めて来るって思ってるかもしれないですけど、

相談者:
うん

三石由起子:
それは誤解なんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
「パパ『好き』って言って」って・・

相談者:
うん

三石由起子:
それだけなんですよ。お嬢さん言ってるのは。

相談者:
うん

三石由起子:
だからそこをお、ちゃんと気がついて・・毎日のように言、言うってやるっていうかさ。

相談者:
うん

三石由起子:
うん。それね?あの、最初はねえ、慣れないからさ、言ったことない(含み笑い)、人って・・

相談者:
フフ(苦笑)

三石由起子:
慣れないから、

相談者:
うん、うん

三石由起子:
下手くそなんですよ。

相談者:
ええ

三石由起子:
で、また口ばっかりとかって言うかもしれないけど、

相談者:
うん・・うん、うん

三石由起子:
100回も言うとねえ?慣れて来てね。

相談者:
ふん

三石由起子:
上手くなるんですよ。

相談者:
うん、ふん

三石由起子:
でね?そうするとね・・目もちゃんと優しくなるんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
それねえ、あの、手振り身振りもですね、自然になるんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
そういう効果ありますからね。
まずそれと思いますよ。
何を言っても、あの、ハードル上がるだけですから。

相談者:
はい

三石由起子:
うん。娘がこう言うからこうしてやったら、こう、次はこんなこと言って来たって。
だからこうしたらまだこんなこと言って来たって。

相談者:
うん、うん

三石由起子:
これずうっといつまで経ってもキリがなくてね?

相談者:
はい、はい

三石由起子:
あなたが疲れちゃうだけなんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
だからあ・・今からあ・・幼児を可愛がるように可愛がる。

相談者:
うん

三石由起子:
うん、それと、ご病気だっていうことはね?

相談者:
ええ

三石由起子:
やっぱり、あなたのほうがあ・・絶対的に、あのお、容量が、多いはずなんで。

相談者:
うん

三石由起子:
許容範囲がね?

相談者:
うん、はい

三石由起子:
そういうときにはね?向こうの言葉・・に、呑まれてやらなきゃダメなんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
俺の言葉が通じないなんて思ったらダメなんですよ。

相談者:
うん、ん、あー

三石由起子:
俺の言葉は通じないんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
うーん
2歳や3歳の子にね?言っても通じないでしょう?

相談者:
ええ、うん

三石由起子:
何言ったって。ね?、そのくらいに思っててちょうどいいと思うんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
だから相手がどんな言葉言ってえ、もね?

相談者:
はい

三石由起子:
言葉の・・真意っていうのはさ、「パパ『好き』って言って」しか言ってないんだよ。

相談者:
うん

三石由起子:
だからそんな、一々その、表面で引っ掛からないでえ、

相談者:
うん

三石由起子:
あの、あ、相手が何を言おうが、その言葉を全部呑み込んでやってさ、

相談者:
はい

三石由起子:
うん。
「好き」「好き」って返しておけば・・

相談者:
うん

三石由起子:
いいと思いますよ。

相談者:
あー

三石由起子:
そしたらね?、あの、やっぱ気持ちも・・あのお、日常生活も楽になるしね?

相談者:
うん

三石由起子:
過去を反省してるんだったら簡単にできますよ、そんなこと。

相談者:
あー

三石由起子:
昔やんなかった分やろう、くらいに思ってね?

相談者:
うん

三石由起子:
「可愛いね」「可愛いね」って言ってやればいいと思うんだけれども。

相談者:
うん

三石由起子:
お嬢さんって決して難しいこと言ってないから。

相談者:
うん

三石由起子:
難しいこと言ってるって思ってるあなたが錯覚ですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
それとお・・87の男っていうのはね?年寄りでもねえ・・

相談者:
うん

三石由起子:
そうそうはね?甘、甘えちゃいられないんです。
やっぱり、父親であり、一家の柱なんですから。

相談者:
はい

三石由起子:
ここはビシっとねえ、

相談者:
うん

三石由起子:
あなたが責任を持って・・このお、娘をですね・・幸せにしてやんなきゃダメなんですよ。

相談者:
ああー

三石由起子:
で、この娘が幸せにい、なれる方法っていうのはね?

相談者:
はい

三石由起子:
父親経由でしかないんだよ。

相談者:
あー

三石由起子:
うーん

(再びパーソナリティ)

「薬やめたら会話をし出して言葉を責める娘56。子供時代を反省する親父87の誤解」への5件のフィードバック

  1. 育てる力のない親が、87歳で変わるはずがないです。50代の娘の心は育たず、子どものまま。親が年老いたのをみて、やっと反抗できるほど弱く育ってしまった。

    安全地帯にいると確信できないと、反抗期は迎えられない。
    わたしは娘の立場だから、よくわかります。

  2. 三石先生の今回の回答も、よく分かるし、納得できるんだけど、でも87才と85才の今からの育て直し、正直遅すぎると思ってしまった。どうして、もっと前から考えてあげなかったのかな。ま、無関心だったからなんだろうけど。
     無関心だったことのツケが今頃回ってきて、今更どうしようって感じだけど、今となってもあんまり本気度は感じない。
     87、85才って、相当に!
    ヨボヨボだと思う。田舎の農業してる人なんかは、その位の年でもピンピンしてるけどね。私の親は70代後半だけど、足は弱って自分で歩けないし。
    そんな年だったら、車の運転もしない(できない)だろうし、1泊の旅行っていったって、なかなか簡単じゃないはず。
    ランチだってさ、その年の人が行こうと思う店と、娘が望むような店は違うだろう。
    自分達が生活していくだけで、いっぱいいっぱいだと思う。
     だから、三石先生の言うような移動を伴う対応って難しいと思う。
     幼い頃の対応を後悔しているなら、今を対応するしかない。
    いろいろ言ってくるかもしれないけど、やっぱり娘に対して、肯定的な言葉を発する、肯定的な目線で娘を見ることしかできないのだと思う。
     87、85歳の親に去られた後は、経済的にも精神的にも自立できていないのに、一人残される娘、本当に気の毒。
     一見心配してる風だけど、実際は、娘から非難されて「自分が!困ってる」そんな感じ。
     相談者が、心から関心をもって関わらないと、娘さんは変わらない。

  3. 今回の三石先生、なんだか良かった。
    初めにきちんと断りを入れた上でご自身の事をさらけ出しておられ、その内容がぴったりだったかどうかは置いておいても、おかげでその後に続く話を受け入れやすくなったと思う。

    私には愛ある励ましに聞こえた。

    子育てはどこかで必ず大変な時期はあると聞くし、幼い頃にちゃんとのびのび甘えて満たされるとすくすく育っていくというので、この親子の話には納得。

    今更というのもわかるし遅すぎるんだけど、ちゃんと育ててやらなかったとの自覚があるのはすごいと思う。残り少ない時間でも責任持って受け止めてあげたらいい。下らない話も愚痴もとことん聞いてやるとか。うちは高齢の祖母が毎日「暇だ暇だ」と衰えていくのを見ていて、何でもいいからひたすら話す相手がいたらい張り合いがあっていのかなと思う。

    娘さん、変な男性に惹かれたり毒親になったり虐待したりして不幸な子どもの連鎖させなかったのはよかったと思う。よかったなんて言ったら不謹慎ですが。

    そして薬やめた分、ちょうど今の時期が一番しんどいかもしれない。
    大変でしょうが、応援したい。

    …娘さんが読んだのって、加藤先生の本?

  4. 自分の場合は「憎」で終わった関係が9割。憎悪という黒い炎で縁が静かに焙られて消えるか、そこまで行かなくても大体自然消滅。人間、こんなものだと思う。消えてはまた新しい人間関係を開拓する。但し、歳を得るほど開拓できる気力も能力も目減りする。
    相談者は消えかけた縁を必死に繋ぎ止めようとしている。過去では逃げていたけど、人生の最後の最後で向き合った。他者から見れば「今更」なんだろうけど、相談者にとっては人生最後で最大の宿題を解こうとしている。

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