家庭持ち息子が意識戻らず一ヶ月。頼られ偏った負荷に想いやり削られる70歳

テレフォン人生相談 2020年7月9日 木曜日

世の中には、「なし崩し」という現象がある。

頼まれたわけでもないのに、
約束したわけでもないのに、

役割が固定化されてしまう。

既成事実化とも言う。

善意の対応が既成事実化されたらたまったもんじゃない。

おかしなことはおかしいとハッキリ主張しないで時間が経つほど、既成事実として強化され、それを改めることが難しくなる。

緊急時には出来る人が出来ることを主体的に担うことで難局を乗り越えられる。
平時の人間関係がものを言う組織の瞬発力だ。

それはそれでいいんだけど、緊急時を過ぎたら、中期計画に移らないといけない。

希望と最悪の両方を視野に持続可能な細くて長い支援体制を整える必要あるの。

だけど、相談者の周囲は皆これ幸い。
切り出すのは相談者しかいない悲劇。

想いやりも愛情も有限なの。
それは満たされたコップから溢れた分。
神父が汝隣人を愛せと説けるのは献金によってワインと肉にありついているからこそ。

まずはあなたのコップを満たしましょう <玉置妙憂>

パーソナリティ:  柴田理恵
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女70歳 夫は1年前に他界 家庭持ちの息子37歳入院中 嫁 孫4歳と2歳

柴田理恵:
もしもし?テレフォン人生相談です。
こんにちは

相談者:
あ、こんにちは、どうもお世話になります。

柴田理恵:
はい・・今日はどんなご相談ですか?

相談者:
あの、実はあの、息子のことなんですけれども。

柴田理恵:
はい

相談者:
あの、ちょっと、この間あ・・

柴田理恵:
はい

相談者:
倒れまして、今入院中なんですよ。

柴田理恵:
あら

相談者:
で、30う・・7歳なんですけれども、

柴田理恵:
はい

相談者:
まだ意識が戻らないんですけれども。で、あたし、子供がそのお、小さいもんで、そこの。

柴田理恵:
はい

相談者:
それで、あの、そこのお・・家に・・と、半分ぐらい泊まり込んだりしてるんですけどね。

柴田理恵:
はい、はい

相談者:
この先のことを考えて、その・・

柴田理恵:
うーん

相談者:
あん、まあ・・お嫁さんもすごい、今、もちろん困ってるから・・

柴田理恵:
うん

相談者:
みんな交代で行ってるんですけれど、

柴田理恵:
うん

相談者:
あたし、これから、ま、年も年ですし、

柴田理恵:
うん

相談者:
・・どういうふに持って行ったらいいか?、気持ちの上でもなんか、すごくこう・・

柴田理恵:
うん

相談者:
どうしようもなくう・・あれなんですね。

柴田理恵:
ふうーん

相談者:
で、ま、息子が一番、心配してることはそのことだと思うんですけれども。

柴田理恵:
ふうん
あなたおいくつですか?今。

相談者:
あたし70です。

柴田理恵:
7じゅっさ・・えっとご主人は、いらっしゃいますか?

相談者:
いません。死別してます

柴田理恵:
あ・・そうですか、何年前にお亡くなりになったんですか?

相談者:
・・去年です。

柴田理恵:
あらあ・・そうですかあ・・

相談者:
はあ

柴田理恵:
じゃあ、お、お・・ねえ、旦那さん・・を、亡くされてえ・・

相談者:
そうなんですよね。

柴田理恵:
それでまたすぐに息子さんが・・

相談者:
ええ

柴田理恵:
えっと、結婚なさってるわけですね?

相談者:
そうですね。はい

柴田理恵:
えっと奥さんは、おいくつですか?

相談者:
同じぐらいだと思います。

柴田理恵:
あーそうですか。で、お子さんが・・

相談者:
2人

柴田理恵:
お2人?

相談者:
はい

柴田理恵:
何歳と何歳ですか?

相談者:
4歳と2歳になったばっかり、だと思います

柴田理恵:
あーそうですかあ。
じゃあ、心配ですね、それで倒れちゃったら。

相談者:
そうなんです、それで、わたしも・・

柴田理恵:
んね。うーん

相談者:
誰かがいないと、やっぱりい・・

柴田理恵:
うん

相談者:
困るう、っていうので、わたしも、頑張って行ってる・・

柴田理恵:
あー

相談者:
向こうで泊まったりしてるんですけれども、

柴田理恵:
ええ、ええ

相談者:
あたしの身体もちょっと疲れちゃって(ため息混じり)。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
この先続くかどうか・・それに・・その子ども、息子自身もお、

柴田理恵:
うん

相談者:
いつまでどうなるかちょっと分からないのでね?

柴田理恵:
えっと倒れたっていうのは・・何で倒れられたんでしょうか?

相談者:
なんかあ、急に倒れたらしいんですよ。

柴田理恵:

相談者:
心臓みたいな感じじゃないかなと思うんですけど。

柴田理恵:
あーそうですかあ。
どのぐらい前に倒れられたんですか?

相談者:
1ヶ月ぐらいですね。

柴田理恵:
1ヶ月ぐらい前に。
あー、そう。じゃ、今まだ病院で・・

相談者:
あ、そうです、そうです。

柴田理恵:
じゃ・・一応、会社あ、員ではいらっしゃったわけですか?

相談者:
あ、そうですね、はい、はい

柴田理恵:
あ・・じゃ、息子さんところのお子さんと、お嫁さんの生活は・・

相談者:
あの・・

柴田理恵:
まだ息子さんの給料で?

相談者:
当面の分はあたしがもう、全部、あ、まとめてあげたんですよ。
まあ、困るんじゃないかなと思って、大したことじゃないんですけどね。

柴田理恵:
いや、いや、いや、いや、でも・・ありがたいことですね。
あの、お嫁さんはなん・・なんと、おっしゃってるんですか?

相談者:
いや・・あたくしい、がいるっていうことを、

柴田理恵:
うん

相談者:
当てにするっていう言い方は、悪いですけれども、

柴田理恵:
うん

相談者:
それを・・それがあって、計画を立てるんじゃないかなと思うんですよ。

柴田理恵:
うーん

相談者:
・・うん

柴田理恵:
今、あなたは、

相談者:
はい

柴田理恵:
じゃ、あの、おひ、1人で暮らしてらっしゃるんですね?

相談者:
ま、そうですね。

柴田理恵:
うん、ふん・・あの、お仕事、とかっていうのはやってらっしゃらない?

相談者:
・・やってないんです。

柴田理恵:
うん

相談者:
いや、これからなんか・・あたしも何かあ、もっと生き甲斐を持ってとか思ってた矢先だ・・やっと立ち直れたってとこだったんで。

柴田理恵:
あーあー、そうか・・

相談者:
いや、もちろん、あたしはしなきゃいけないっていう・・ことを思ってるんだけれども、

柴田理恵:
うん

相談者:
あたしだけじゃなくて、ほかの手も借りてもいいのかなと思ったりもするんですよ。

柴田理恵:
あ、それは、どういうことでしょうか?

相談者:
いや・・ま、&#△%

柴田理恵:
あのお・・お嫁さんがたの・・お母さんってことですか?

相談者:
向こうのほうの・・

柴田理恵:
うん

相談者:
お母さんいらっしゃらないから、まあ・・

柴田理恵:
あー

相談者:
向こうの家族とか・・

柴田理恵:
あの、じゃ・・

相談者:
ていうんだけれども、

柴田理恵:
ん、む・・

相談者:
ま、実際に病気してるのはうちの子だから、あたしがこうやって中心にならなきゃいけないっていうのは分かってるんですけれども・・

柴田理恵:
うん・・ま、こういうときは誰でもあれですからね?

相談者:
&#△・・うん

柴田理恵:
だけど・・えっと向こうには、じゃあ、お父さま・・と、だからそのお嫁さんのお父さんと・・あとは、でも、ごきょうだいはいらっしゃるんですか?ほかに。

相談者:
きょうだいはいる、いますね。

柴田理恵:
うん

相談者:
うん。でもなんか・・うん、向こうも家庭持ってるし、それぞれの生活があるから・・

柴田理恵:
そうですね。

相談者:
わたしほどお・・時間がある人はいないのでね・・

柴田理恵:
それはお母さん・・

相談者:
うん

柴田理恵:
誰もみんな不安だし・・で、わたし1人の、ところに、重石(おもし)がいっぱいのしかかって来てって・・思い悩まれるのもよく分かります。
うん・・

相談者:
・・ええ

柴田理恵:
分かりました、じゃ・・

相談者:
まあ・・

柴田理恵:
そういう気持ち、どんなようなこう、心持ちで臨んだらいいだろうか?っていう・・

相談者:
あ、そ、そ、そうですね。そうですね。

柴田理恵:
そういうことですよね?

相談者:
はい

柴田理恵:
気持ちが楽、明るくなれば、対処の仕方もありますもんね?

相談者:
そうですね。

柴田理恵:
うーん

相談者:
うーん

柴田理恵:
分かりました。じゃあ、先生に聞いてみましょう。

相談者:
すいません。

柴田理恵:
はい
今日の回答者の先生は、幼児教育研究の大原敬子先生です。先生よろしくお願いします。

相談者:
はい、はい、お願いします。

(回答者に交代)


「家庭持ち息子が意識戻らず一ヶ月。頼られ偏った負荷に想いやり削られる70歳」への2件のフィードバック

  1. 最も恐れている事は、介護や看護をする人が病んでしまうことです。
    相談者はその一歩手前の様子。

  2. この相談に医療系の解答者がいなかったのは残念です。今井先生だったらなと思いました。
    37歳の息子の看病…ほんとうにお気の毒です。まだ1ヶ月まだまだ誰も心落ち着く訳がありません。
    夫ならまだしも息子の看病キツいですね。
    病名が知りたいです。多分不摂生だったのでは?
    そう思いたい。

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