夫は勧めた出生前診断。3度目の正直に命を選んだ女。厳しい現実に湧く自責

テレフォン人生相談 2020年10月12日 月曜日

ひと月前に出産。
ダウン症と、腸の難病の疑いがあって人工肛門の可能性。
毎日1,2時間程度、週5で看護に通う日々。

 

神様も酷なことをする。
誰かが受け持たないといけない試練なら一つにして。

ただ人工肛門の方はかなり技術が解決してくれていて、ほぼ健常者と変わらぬ生活ができる。

 

日テレ24時間チャリティとかでは絶対に聞けない素の母の心情。

人は考えてもし方の無いことを考えてしまう。
その最たるのが後悔と不安。
感情に近い働きでコントロールできない。

受け入れる以外にない、
変えようのない過去と不確実な未来。

選ばなかった後悔から逃れるには選んだ今を充足させるしか方法はない。

 

どうしたって自責。さらに妬みを告白する相談者
生後すぐの息子に難病の疑い。自責と妬みに苛まれる母親

第一子はダウン症、次の出産に臨んだ女性
ダウン症の娘への暴力が止められない。叩くと気持ちが楽になる

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女39歳 夫39歳 生後1ヶ月の子どもは現在入院中

今日の一言: 不幸を受け入れる。すると、することが見えて来ます。 デヴィッド・シーベリー

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもしい

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
はい、よろしくお願いします。

加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。

相談者:
はい、39歳です。

加藤諦三:
39歳、結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
ご主人何歳ですか?

相談者:
39歳です。

加藤諦三:
39歳、お子さんは?

相談者:
ゼロ歳です。

加藤諦三:
そうすっと3人で暮らしてんですね?

相談者:
あ、いえ今、子ども入院中でして。

加藤諦三:
あーそうですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
分かりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、どんな相談ですか?

相談者:
あ・・子どもがですね・・

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、1ヶ月前に産まれたばかりなんですけれども、

加藤諦三:
はい

相談者:
産まれた翌日には病気で・・病院に搬送されまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
診断受けたのがダウン症と・・腸の病気で・・
もしかしたら・・難病の可能性が高くて、

加藤諦三:
はい

相談者:
生涯、人工肛門の可能性が、あるということで、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、それが、すごく心配で日々眠れないのと、

加藤諦三:
はい

相談者:
あとお、ダウン症に関して・・出生前診断・・それを受けとかなかったあ・・自分を、責めたりとか・・

加藤諦三:
ん、うん

相談者:
夫が勧めたんですけれども、わたしがその、羊水検査を、したら流産、してしまう可能性も上がるとか・・いうリスクも見たりして、過去に2回流産してますので、

加藤諦三:
ん、はい

相談者:
もう2度と流産という経験したくないという思いだけで安易に・・ま、検査を受けなかった自分をいまだに、ちょっと責めてしまうのもあって、

加藤諦三:
うん

相談者:
後悔などで、ちょっと毎日眠れず、夫も、夜眠れない状態で、ご飯もあんまり喉が、通らない状況でして・・

加藤諦三:
この検査をしなかったということの後悔ですけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
ご主人は、

相談者:
はい

加藤諦三:
「検査をしろ」と言ったわけ?

相談者:
そうですね、主人は、「したほうがいいんじゃないか」って、言ったんですけれども、

加藤諦三:
ええ

相談者:
わたしが、まあ、安易に、なんの根拠もない自信で・・

加藤諦三:
うん

相談者:
「そんなの受けなくても、大丈夫じゃないか」と。
で、確率も年齢だけで、確率が出るって・・いうこともあったので、

加藤諦三:
うん

相談者:
もしかしたら、健康な子が産まれて来るっていう可能性のほうを信じてしまって、

加藤諦三:
ふん

相談者:
ま、検査受けなくていいんじゃないかとか・・

加藤諦三:
なんの根拠もないって言うけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
実際はあなた、流産をしていて、

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
検査をした場合にはこういうマイナス面もあるということを分かって、

相談者:
はい・・はい

加藤諦三:
それで、検査をしなかったわけですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
なんの理由もなくて・・

相談者:
はい

加藤諦三:
夫が勧めたことを、拒否したわけではないんでしょ?

相談者:
そうですね、はい

加藤諦三:
だけど、すごい、責めてる、自責の念っていうのはすごいんですか?

相談者:
そうですね。まあ、その検査だけじゃなく、わたしの何か、年齢もそうですけど、
今までの、食生活とか、なんかいろいろ、悪かったんじゃないか?とか、いろいろ、後悔を(ため息)、してしまって・・

加藤諦三:
うん、そうなんでしょうね。

相談者:
うん

加藤諦三:
このことの、自責っていうけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
割とこのこと以外でも、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたあ、自分を責めるということはあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
多かったんじゃないですか?

相談者:
メンタル的にも弱い部分が今までもあって、

加藤諦三:
うん

相談者:
落ち込み出すと、もう、とことん落ち込んでしまう、タイプでは、あります。

加藤諦三:
要するに落ち込むとお、なかなか落ち込みから立ち直れないんですよね?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
ちょっと、激しい、すぎる言葉かしれませんけれども、落ち込んでいる気持ちにしがみついているっていう、ことですよね?

相談者:
・・

加藤諦三:
ていうと、あなたの、今日のご相談、ていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
難病という言葉を使いましたけど、

相談者:
はい

加藤諦三:
わたしはこんなに不幸なんだっていうことを今、言われたんですよね?

相談者:
そうですね、そう思ってます。

加藤諦三:
そう思ってますよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、相談っていうのはこんなに、不幸なわたしはどうしましょう?っていうのが・・

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの、今日の相談ですね?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
はい。今日はスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので、

相談者:
はい

加藤諦三:
伺ってみたいと思います。

相談者:
はい

(回答者に交代)


「夫は勧めた出生前診断。3度目の正直に命を選んだ女。厳しい現実に湧く自責」への6件のフィードバック

  1. リアルタイムで聞き、似たような経験をしてるので、つられて泣きました。
    1ヶ月では親子の絆もまだまだで無力感に押しつぶされそうになる事もあると思います…。
    大病院には、深刻な障害を持ちながらも頑張って生き抜く子ども達と強い愛情で支えるご家族がいます。相談者さんは、その世界で、お母さん達と交流することで癒されて強くなっていけると思います。それまでもうちょっと頑張ってほしいです。

  2. ダウンちゃん生んだ母です
    戸惑いはあるのは当然ですよね
    私の経験では我が子の事を伝えられた時、地球がひっくり返ったらいいのにと現実逃避なる感情が沸き起こってしまったのは
    事実です
    ご主人が前向きに受け止めているのなら大丈夫!
    ゆっくりな成長なので子育てはエスカレートに乗ったように楽しめます 何よりダウンちゃんは誰よりも笑顔が可愛いです
    成長の段階毎、支援はしっかり受けられます 福祉制度も今は
    充実してます 正しい情報得て個性を尊重する頑張らない子育て楽しんでね

  3. 自閉症の子どもの親からすると、事前に検査してわかる症例なのに何故なさらなかったのかと思います。
    申し訳ありませんが素直にそう思いました。

  4. 産まれてきてくれて、今頑張っているのなら、お子さんを思いやって行くしかないですよね‼️きっとやっていけると信じます。

    私は高齢で体外受精で妊娠した9年前羊水検査を受けました。(当時まだ血液検査で判るNIPTはなかった) 調べてみたら相変わらずの0.3%ぐらいの流産の確率。私は3回流産後でしたが受けました。
    生まれてくるまでダウン症かどうか毎日心配してられないと思ったからです。先生は全然乗り気じゃなかったですが、どうしてもしたいとお願いしました。そうしてやっとしてくれることになったのですが、もし染色体異常の中にでもダウン症の場合(他にも染色体異常の病気はある)、ここの病院で人工的な流産の処置(中絶)はできないですから。とはっきり言われてびっくりしました。羊水検査して結果出るのは中絶オッケー時期にギリギリなんですよね。後はどうするか自分で決めてね!ギリギリだからはやく決めなよ!何にもしてあげられないから!って突き放された!私は一人だ。中絶するって決めてかかってる!こんなに動いているのに!誰も私の気持ちわかってくれない…帰り道涙が止まらなかったです。

    結果染色体異常はなかったのですが、この問題は本当に難しいです。
    今でもあの時ダウン症だと言われたらどうしただろうか?と夢に見る時があります。

  5. 本題からはそれた意見で恐縮ですが、外国では割と普通に羊水検査するらしいです。
    日本は何故か後ろ暗いような雰囲気ありませんか?

  6. 「可愛いと思えないときがある」という率直な心情をそのまま受け入れる回答者たち、温かい雰囲気でとても参考になりました。「かわいくないなんてひどい!おかしい!こ〜んなにかわいいのに!」的な発言に辟易したことがあるので…。本心を無かったことにするといつかボロが出るのにね。

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