パンを万引きした74歳に求める成長。無意識の意識化。非合理な行動にもワケがある
テレフォン人生相談 2020年11月27日 金曜日
15年前に夫と死別して一人暮らし。
1週間前、自分でもよく分からないままスーパーマーケットでパンを万引きしてしまう。
「レジを通さずに違う方向へ行ってしまった」
身元引受人になってくれた娘とどうつきあっていけば。
(万引きのことについて娘と特に会話はなかったもよう)
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者: 女74歳一人暮らし 夫は15年前に他界 娘がいる
今日の一言: 自分自身についての意識が拡大すること。これが人間の成長です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
テレフォン人生相談です。
相談者:
お願いいたします。
加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。
相談者:
74歳です。
加藤諦三:
74歳、結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
えー、ごし・・
相談者:
してましたけど、夫は亡くなりました。
加藤諦三:
何年前ですか?
相談者:
15年です。
加藤諦三:
15年・・そうすっと今は、お1人で暮らしてるの?
相談者:
はい、そうです。はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな、相談ですか?
相談者:
1週間ん・・少し前に、
加藤諦三:
うん
相談者:
スーパーマーケットで、
加藤諦三:
うん
相談者:
万引きをしました。
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
そいでえ・・娘が警察へ身柄を引き取りに来てくれたんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
で・・今後、娘とどうふうに・・していけばいいのかな?と思って。
加藤諦三:
ふうん・・「スーパーマーケットで万引き」い・・「した」っていうけれども。お金がなくて、どうしてもその物が欲しかったっていうんじゃなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
なんだか分かんないけど、万引きしたっていうことでしょ?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
寂しかったの?
相談者:
いや、そういうふうはあ、自分自身は感じてません。
加藤諦三:
感じてない?
相談者:
はい
加藤諦三:
じゃあ、あの、なんか欲求不満があったよね?
相談者:
それもね、なんか、あの・・レジに行かないで、
加藤諦三:
うん
相談者:
違うほうへ行っちゃったってことなんですね。
加藤諦三:
うん・・なんですか?その持ってったのは。
相談者:
パン屋さんですので、パンを・・
加藤諦三:
パンを。
相談者:
はい。好きなパンがあった、あったので・・
加藤諦三:
あー、好きなパンがあったのね。
相談者:
はい
加藤諦三:
で・・なんだか分からないけれども、パンを持ってっちゃったんですよね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
なんだか分からないけど持ってっちゃった・・ことの原因なんですけどね?
相談者:
あはい
加藤諦三:
それを、あなたは、「いや、別に寂しいことではない」と・・ま、そうなんでしょう。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、僕はもう1つ、なあんか、「今の生活に欲求不満なことはないですか?」って聞いたら・・
「欲求不満なことはない」・・というふう、ですか?
相談者:
はい、そうですねえ。
加藤諦三:
満足してる?
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすると自分でも不思議でしょう?
相談者:
そうです、だから・・わたし二重人格っていうか、そういう・・
加藤諦三:
二重人格という言い方あ、のほうが、あなたは理解しやすいけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
別に二重人格ではないですよ?
相談者:
そうですか。
加藤諦三:
うん。74歳で、15年間1人でいて、
相談者:
はい
加藤諦三:
毎日の生活はどうなってんの?
相談者:
仕事は持ってませんので、
加藤諦三:
うん
相談者:
毎日い、時間的に、買い物に行きましょうか、とかそんなふうで。
加藤諦三:
要するに毎日つまらないでしょ?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
それがさっき言った、欲求不満ということですよ。
相談者:
あーあ
加藤諦三:
毎日つまんないんですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
もっと言うとね?
相談者:
はい
加藤諦三:
不安なんでしょ?
相談者:
そうかしらねーえ・・
加藤諦三:
もっと言うと、
相談者:
はい
加藤諦三:
15年間1人でいて、あなたが・・
相談者:
はい
加藤諦三:
今認めたくないでしょうけれども・・
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
自分を取り巻く世界に対して敵意があるんですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
で、もちろんあなた、敵意、があるっていうのは気がついてないですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
だけどあなたは、心の中に本当に・・世界の、どこかと結びつきたいんです。
相談者:
あーあー
加藤諦三:
今とにかく認めてくれたのは、
相談者:
あ
加藤諦三:
毎日がつまらないっていうことは認めてくれたわけですよ。
相談者:
つまらない・・というか、これしか方法がないと思ってますので・・
加藤諦三:
うん、だから、これしか方法がない・・生き方としてね?
相談者:
はい
加藤諦三:
それが・・あなたの・・今の不満なんですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
なんだか分からないけど、万引きしてしまったというのの原因は・・必ずあるんです。
相談者:
・・んん・・
加藤諦三:
だけどその原因を認めることは絶対に、嫌なんです。
相談者:
・・うーん・・
加藤諦三:
つまりあなたは絶対に認めたくない物を今持ってんです。
・・それが・・
相談者:
・・あー(ため息)
加藤諦三:
お金があるのに・・パンを、万引きしたということの原因ですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
スーパーで、お金があるけれども・・富裕層の・・ご婦人が・・もっと言えば・・検事とか警察と、とかそういう人が、万引きすることあるんですよ。
みんなお金がないわけじゃないんです。
相談者:
・・はあ
加藤諦三:
それでそんなことしちゃいけないっていうことはみんな分かってんです。
相談者:
ああ
加藤諦三:
だけどなんだか分からないけどやっちゃうんです。
相談者:
はあー
加藤諦三:
こういうの無意識の必要性っていう言い方をすんですけど、その人の無意識に、それをしないではいられない物があるんです。
相談者:
はあ
加藤諦三:
だからあなた・・この万引きして・・良かったって言ったら、怒られるけれども、
本当の自分に気が付くのは・・万引きしない限り・・気がつかないですよ。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
娘との関係はあ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたは・・
相談者:
はい
加藤諦三:
非常に重要な関係です。あなたにとっては。
相談者:
はい
加藤諦三:
そんなに重要な関係のある人がいるのに、
相談者:
はい
加藤諦三:
パンを・・盗るんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
パンを盗る必要性があなたの中にあったの。
相談者:
・・
加藤諦三:
それを、さっき言った無意識の必要性って・・Unconscious necessityという・・人間っていうのはそのように・・無意識の必要性をみんな自分の中に持ってんです。
相談者:
あー
加藤諦三:
それで今あなたは不安なんです、今。
相談者:
不安ですね。
加藤諦三:
不安ですね?今。
相談者:
はい
加藤諦三:
そこのところを認めてくれればあ・・これはもう、解決に近づきます。
相談者:
・・
加藤諦三:
で今日の、相談はこの娘との・・関係をどうしたらいいか?っていうのが・・具体的な相談ですか?
相談者:
はいそうですねえ。はい
加藤諦三:
はい分かりました。スタジオに弁護士の塩谷崇之先生がいらしてんので、ちょっと待っててくださいね。
相談者:
はい、はい
(回答者に交代)
相談者「えーっと…、私、娘に謝りたいだけなんだけど…、なんだろ?、何言ってんだろこの人…、【アンコシャ】?。【むいしきりょー】?。認めるって誰が?。弁護士さんの話だけで良いんだけど…」
そもそも孤独感が原因と決めていい話なのか?「何でこんなことしたんだろう」というのは罪の意識のニュアンスであればいいが、本当に何でこんなことをしてしまったか理解できてない様子。痴呆とか物忘れのひどいやつとか、そういうのを疑わなくてよいのだろうか。
娘さんに対してはとにかく罪の意識を持って償いと謝罪と感謝の気持ちが大事。自分の本当の気持ちがわかってよかったねー、これからは甘えようねー、なんて甘いこと言ってる場合じゃないだろ。
最近はこの「万引き」急増している社会ですが…
今日は加藤先生でしたけど、心理的には衝動にかられたって表面上映るけどね
無意識下に相談者(お婆ちゃん)はかなり感情やら欲求を無意識下に抑圧して来たんだな
満杯になって万引き行為をしたとの事…
気の毒だよ
決して万引き理由を正当化するつもりは無いですが
本当に!心理的な衝動で万引きが多いんだよな
まだ幼い子供の万引き行為も実は心理的な理由が多いんです
どうしても大人は観点だけで見るから
「なんで!盗んだの~!」怒るやら責めるけど心理的な理由があるのよ
心の声で「親から関心が欲しかった」とかね…
このお婆ちゃんも説明出来ないのも当然なんだよな~無意識下だから自覚できないのさぁ
加藤先生も冒頭にも述べているけど
無意識の領域あるけど一般的には「心」って言わてます
警察で調書取っても具体的な説明も大変だよ刑事も困ると思うよ…
だって動機がなんもん「金が無い腹減った」とかじゃないからね
初犯だから寛大な処分かな?
相談者も「娘さんと仲良くしたい」これ本心言えたから大丈夫でしょ😅
娘さんも相談者の心理的な視点で理解して下さいと思う相談内容でした
加藤先生が使う無意識下って言葉は無敵のワードだよね。
相談者が「違う」「わからない」って反論しても無意識下って言えばどんな考察でも正しいと言い張れちゃうもんね。でも本当はその考察が正しいことを立証できないということなんだけど。
おばあちゃんが本当に孤独感を抱えてるかはよくわからない話。塩谷先生のお話はよかったけど、原因がそこじゃなかったとしたや的外れな指摘になってしまう。表面上いい話に見せかけて何とも宙ぶらりんな回だった。
シンプルに「今後の自分の生活、とりわけ娘との関係に前科がどう影響するか」が尋ねたかっただけかな。そして考えられる一番の原因は認知症の始まり。本編で触れられることは無かったのが痛い。娘さんが認知症の可能性に気づいて病院へ連れていってあげてほしい。
しかし加藤先生の無意識とかも分からんこともない。そういう知人が居た。職場で失敗なんかして煮詰まると失敗の原因を隠そうとして余計に「火に油」してしまう奴。よくよく探ると親が揚げ足を取るタイプだったらしい。だから失敗を隠すことに固執する。脳内毒親をカウンセリングでケアすべきだったのだが、カウンセラーと相性悪かったらしく、やがて職場の悪口をネットに巻き散らかして消えた。