コンビニ決済を使った特殊詐欺に被害10万円。否定する父親に腰砕けの娘

テレフォン人生相談 2021年10月12日 火曜日

アタシも”トモダチ”からよくメールをもらう。

「久しぶり!元気?メルアド変えたんだ」
「ご無沙汰しています。お元気ですか?メールアドレスを変えたのでお知らせしますね」

前者は若年向け、後者は年配者向け。
これはとっかかりのメールで、返信しようものなら、

相談者 「迷惑メールが大量に送られて来ていて」

こうなる。

最終的にはメールに記載された番号をコンビニ端末に打ち込んで払込票を印字し、レジに持っていって払う。

このレジの段階で被害を食い止めた店員さんのお手柄が報道されたりするけど、客の年齢や様子、金額等から不審を感じ取って声を掛けるにはそれなりのスキルが必要。

もっともこの親父は振り切って支払うだろうよ。

 

特殊詐欺の媒体が電話から電子メールに移ってきたのは必然。
一斉同報によってお人好しにリーチするコストは格段に下げられる。
高齢者のスマホの普及が拍車。

もちろん、コンビニ決済を利用する事業者は容易に足がつく。
開始するにあたって代表者の印鑑証明証や免許証等の写しを提出しているからだ。

ただし、これも振り込め詐欺における銀行口座と同様。
捕まえてみれば、主犯者とは面識すらない何の関係もない人たち。

コンビニ決済を利用する事業者は個人事業主でも可能で、小遣い欲しさに言われるがまま軽い気持ちで利用を申し込んだおバカさん。

逮捕、起訴され、犯罪に使われるとは思わなかったなんて言い訳は通用せず、どころか却って反省の色なしと裁判官の心証を害するリスクなんて負える筈もなく。
犯意を認めて反省すれば、執行猶予を勝ち取って晴れて前科持ちだ。

 

パーソナリティ: 今井通子
回答者: 坂井眞(弁護士)

相談者: 女46歳 夫42歳 父81歳 母78歳 姉53歳 父と母と姉が同居している

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