高僧にインディアンにタタルケビッチ。娘の死を受け入れられない母へ珠玉の言葉

テレフォン人生相談 2021年3月1日 月曜日

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女77歳 20年前に夫は他界 息子夫婦孫2人と同居 娘は他界

今日の一言: 対象喪失の仕事という言葉があります。苦しみを受け入れ、絶望し、そのあとで勇気が出て来ます。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもし

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
お世話になります。

加藤諦三:
はい、最初に年齢教えてください。

相談者:
77歳です。

加藤諦三:
77歳、結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
ご主人何歳ですか?

相談者:
20年ほど前に亡くなりました。

加藤諦三:
あ、そうですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
そうすっと今はお1人で生活してんの?

相談者:
長男夫婦と、

加藤諦三:
ええ

相談者:
孫2人とわたしでおります。

加藤諦三:
あ、結構賑やかですね。

相談者:
あ、はい(笑)

加藤諦三:
はい、分かりました・・

相談者:
はい

加藤諦三:
それでどんな相談ですか?

相談者:
2年ほど前に、

加藤諦三:
はい

相談者:
お嫁に行っとる娘が、

加藤諦三:
何歳の、の方、お嫁・・

相談者:
あ、あー、当時50歳で・・

加藤諦三:
50歳

相談者:
50歳です。はい

加藤諦三:
はい

相談者:
膵臓癌になって、

加藤諦三:
はい

相談者:
余命、13ヶ月ほど、お、おったんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
化学治療してたんですけども、亡くなったんです。

加藤諦三:
はい

相談者:
そうしたら、母親のわたしが、未だにああしてあげれば良かったか、こうしてあげれば良かったかって後悔するばっかりで、

加藤諦三:
はい

相談者:
なかなか諦めえ・・もできんし、どうしようもない、気持ちになることがあるんです。

加藤諦三:
うん

相談者:
それで、先生にご相談したんですけど。

加藤諦三:
うーん

相談者:
うん

加藤諦三:
それは、まあねえ、自分の娘でえ、が、亡くなられたら、こうすれば良かったというのは、

相談者:
うん

加藤諦三:
どうしても・・

相談者:
後悔します。

加藤諦三:
思うことでしょうけれどもね、

相談者:
はい

加藤諦三:
でも・・

相談者:
&#△、うん・・

加藤諦三:
人生ってえ・・

相談者:
はい

加藤諦三:
苦しみや悲しみのない人生ってないんですよねえ。

相談者:
そうですよね(ため息)・・理解しているつもりなんですけど、あの・・

加藤諦三:
ええ、ま、それはそうでしょう、それぐらいのことは誰だって、分かってるわけですからね。うん

相談者:
はい・・はい

加藤諦三:
だけど気持ちの上で、

相談者:
はい

加藤諦三:
実際にそういう、苦しみや悲しみが来るとお・・

相談者:
はい

加藤諦三:
なんで自分の人生にこんな試練が来るんだろうと。

相談者:
はい

加藤諦三:
もう耐えきれなくなってしまうっていうことはありますよねえ。

相談者:
そうですね。
分かったときは、もう、ほんとに手術もできなかったんです。

加藤諦三:
あー、そうですか。

相談者:
先生のほうも、「手術は無理だから、化学治療しましょう」って、

加藤諦三:
ええ

相談者:
抗がん剤で・・いったんですけど、やっぱり・・辛かった、みたいです。

加藤諦三:
人間誰でも死ぬわけですけれどもお、

相談者:
はい、うん

加藤諦三:
アメリカインディアンなんかだと・・

相談者:
うん

加藤諦三:
ページがめくるように、あの世に行ったと。

相談者:
うん

加藤諦三:
産まれて来たときには、泣いているけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
死んで行くときには、

相談者:
はい

加藤諦三:
周りが泣いていると。

相談者:
はい

加藤諦三:
それで自分もまたあの世に行くんだと。
生命の永遠性に対する信頼っていうのが、ま、なぜか日本にはないんですよね。

相談者:
はい、はい、はい

加藤諦三:
で、死についてはね?

相談者:
はい

加藤諦三:
人類は、何千年に渡ってこう・・考えては来ているわけですけれどもお、

相談者:
はい

加藤諦三:
中にはあ・・死は・・喜びであると。

相談者:
ああ

加藤諦三:
生きるという苦しみから解放されたんだから。

相談者:
あっ、はい、はい、はい、はい(鼻をすする)そうですね。
亡くなったときに、お弔いにおいでった人らが(鼻をすする)枕元で、
「もう、苦しまなくてもいいよ。楽になったんや」って、話しかけてくれとったん、わたしが枕元で聞いとって、あー、そんながに解釈すればいいのかなあって自分でそう思ったんですけど。
苦しくてもまだおってほしかったっていうような(苦笑)、感じでね。

加藤諦三:
ええ

相談者:
え、うん

加藤諦三:
そういう考え方っていうのは、あるんですよ。

相談者:
あ・・

加藤諦三:
ポーランドの・・哲学者で美学者で、タタルケヴィッチっていう人がいるんですけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
その人が・・「死は喜びである」と。

相談者:
あー、はい、はい、はい

加藤諦三:
「なぜならば」

相談者:
はい

加藤諦三:
「苦しみや、悲しみが・・これで・・解放されたんだ」と。

相談者:
あ、(涙声)はい、はい、はい、はい、はい(鼻をすする)

加藤諦三:
そういう考えも、人類の中の、1つの考え方としてはあるんですよね。

相談者:
あーあ、はい、はい、はい、はい

加藤諦三:
でも、

相談者:
あー

加藤諦三:
どっかで・・自分もまた逝くわけですから。

相談者:
はい、そうなんです。
自分も逝くんですけども、

加藤諦三:
ええ

相談者:
うん、一足先に逝ってくれたんかな、わたしのほうが後になったけども、どうせまた逝くんやなと思うんですけども、夜、お星様が綺麗やったら、あー、あのお星様の、あそこにいるんかな?ここにいるんかな?(苦笑)、わたしも見えるかな?と思ったりすることあります(苦笑)。

加藤諦三:
だから人間ん・・が・・ま、いろんな、こう・・ドラマの中の1つとしてね?

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの場合にはあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
非常に幸せな・・

相談者:
はい(鼻をすする)

加藤諦三:
母親と、

相談者:
はい

加藤諦三:
娘との関係だったんでしょうね。

相談者:
はい、そう言ってくだされば、少し楽になります。

加藤諦三:
分かりました。
今日はですね、スタジオに、

相談者:
はい

加藤諦三:
幼児教育研究の大原敬子先生がいらっしゃってるので、

相談者:
はい

加藤諦三:
お話を伺ってみたいと思います。

相談者:
はい、すいません。

(回答者に交代)


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