嫌いな地元、嫌いな親元で引きこもる女24歳。やりたいことより日常の土台作りを
テレフォン人生相談 2021年5月24日 月曜日
5年を超える引きこもり。
諦三 仕事を辞めた?、なんで?
女 やりたいこと(引きこもり)が見つかったからです。
父親のことを話そうとすると込み上げてくるとか、どんだけトラウマなん。
何が矛盾かって、その父親に養ってもらっていること。
まずここから抜け出そうよ。
別に家を出ろってんじゃない。
んな一足飛びにムリ。
家事やれば?
まずはお風呂掃除とか。
両親に「ありがとう」、「おいしい」って言わせればアンタの勝ち。
自立って形じゃないから。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女24歳独身 両親と3人暮らし 一人で暮らす妹21歳
今日の一言: 愚痴は攻撃性が変装した姿です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
はい。最初に年齢教えてください。
相談者:
24歳です。
加藤諦三:
24歳。結婚していますか?
相談者:
してないです。
加藤諦三:
そうすっと今は、ご両親と一緒?それとも、1人で暮らしてんですか?
相談者:
同居してます。
加藤諦三:
ご両親と同居してる?
相談者:
はい
加藤諦三:
一人っ子?
相談者:
妹がいます。
加藤諦三:
妹何歳?
相談者:
21歳です。
加藤諦三:
と、4人暮らしですね?
相談者:
妹は、一人暮らしをしています。
加藤諦三:
あ、妹はもう家を出てんの?
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすっと3人で暮らしてんですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい分かりました。
そいでどんな相談ですか?
相談者:
わたし自身が、
加藤諦三:
はい
相談者:
とてもあの、人の目とか・・言ったことに対して、気にしやすい性格で、
加藤諦三:
はい
相談者:
そのせいで・・いろんな、ことに、を挑戦することに、躊躇してしまっているん、ので、
加藤諦三:
ええ
相談者:
それを直したいと思っています。
加藤諦三:
躊躇しちゃうっていうのは具体的に言うと、どういうこと・・ですか?
相談者:
24歳という、年齢ですし、
加藤諦三:
はい
相談者:
自立して、
加藤諦三:
うん
相談者:
生きて、行きたいって思ってるんですけども、
加藤諦三:
ん、はい
相談者:
なかなかその一歩を踏み出せないでいます。
加藤諦三:
今あの・・働いて、はいないんですか?家にいんですか?
相談者:
1週間くらい前に、仕事を辞めまして。
加藤諦三:
仕事を辞めた?・・なんで?
相談者:
やりたいことが見つかったからです。
加藤諦三:
やりたいことが見つかったら・・それに向かって、進んでくから・・悩んで躊躇するの・・どうのこうのっていうことってのはないんじゃないんですか?
相談者:
田舎に住んで、いまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
すぐ・・自分の行動とかが、いろんな人に・・知られてしまいやす・・ので、
加藤諦三:
ええ
相談者:
気にしてしまい、うんですよ。
加藤諦三:
じゃ、その、
相談者:
はい
加藤諦三:
やりたいことが見つかったから、会社を辞めるって、それはよく分かるんですけど、やりたいことっていうのが、なんですか?
相談者:
自分が・・実はあの・・大学受験に失敗してから
加藤諦三:
うん
相談者:
何年か・・引きこもってて、
加藤諦三:
はい
相談者:
それで・・去年ぐらいから、仕事を始めて、
加藤諦三:
・・それで?・・この、1週間前に辞めた?
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすっとちょっと、その、話が・・理解しにくいんですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
とにかく大学受験に失敗して引きこもっていてえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
だけども・・会社に、行き始めたっていうわけですよね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
ここがまず・・すんなりと理解できないんです。
それから、1週間前にその仕事を・・やりたいことがあって・・
相談者:
はい
加藤諦三:
辞めてるんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど「わたしは、何かやろうとすると躊躇しちゃってできなくって」・・「そういう自分の性質を、直したい」って言われると、
相談者:
はい
加藤諦三:
言ってることの一貫性はないっていうのは分かりますね?
相談者:
分かってます。
加藤諦三:
大学受験を、失敗して、
相談者:
はい
加藤諦三:
普通はそこで・・浪人でもってもう1回、大学を受けようとしたり、
相談者:
はい
加藤諦三:
ま、いろんなことするわけですけど。あなたが、の場合には、引きこもったというのは具体的に言うとどういうことですか?
相談者:
わたしはあの、自分の地元に、いい思い出がないので。ここから出たいと思って、大学・・行こうと思ってたんですよ。
それで失敗してしまったので。
加藤諦三:
あ・・大学に行きたいからじゃなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
家を出る手段として大学受験ということを考えていたということ?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
そうするとその、家の関係っていうのは、お父さんとお母さんとの関係っていうのは非常に悪かった?
相談者:
ん、わたしは、あまり父を好きではないんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
で・・今の今まで、あまり、話したこともないんですね。
加藤諦三:
話したこともない。うん
相談者:
父が・・仕事から帰って来ると(涙声)・・お酒を飲むんですけど(泣)・・飲んでると・・自分のことを話し出すんですね。
あの、自分の、不満だとか・・愚痴だとか。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、それが、話し、て、るのを見るのがすごく嫌だったんですね(泣)。
加藤諦三:
ん、それがすごく嫌だ、うん。ああ
相談者:
それが・・小学校のとき・・
加藤諦三:
はい
相談者:
な、だったんですけど(泣)
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしは(鼻をすする)・・同級生とかに(泣)・・
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、悪口を言われ、てても(泣)、
加藤諦三:
うん
相談者:
自分は仕事、帰って来たら(泣)・・好きなだけお酒を飲んで、
加藤諦三:
うん
相談者:
言いたいことを言って、
加藤諦三:
うん
相談者:
寝る・・というような生活を・・繰り返してる人だったので。
加藤諦三:
うん
それであなたは好きではなかった。
相談者:
え・・とりあえずあの・・勉強が好きだったので。
加藤諦三:
勉強が好き?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたは「勉強が好き」って言ってますけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた勉強好きじゃないからね?
相談者:
(鼻をすする)ああ・・はい
加藤諦三:
勉強してることでお父さんから逃れられるということで・・勉強が好きじゃないですから。
相談者:
ええ
加藤諦三:
だから大学に行くときにも・・この大学行かれないなら、別に行かないな、っていう・・
相談者:
うーん、そうですね。
加藤諦三:
好きでないこと、ずうっと◆#$やって来たんです。今まであなた。
相談者:
はい(鼻をすする)
加藤諦三:
だから・・最初、どうも話が・・合わないって言ったのはそこなんですよね。
相談者:
ああ
加藤諦三:
そいで、やりたいことが、あって辞めたのに、なんで・・相談って言いましたけれども、今の言葉で全部話が合いました。
相談者:
はい
加藤諦三:
つまり、好きでないことを好きだ、と思っていた。だからあなたの言ってることっていうのは全部、反対のことが多いんです。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
完全に、あなたのパーソナリティは、矛盾を含んでんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたは「自立をしたい」と言ってました。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、自立拒否が、あなたの、もう1つの本音なんです。
相談者:
・・
加藤諦三:
そういう、今あなた、まったく自分のパーソナリティが矛盾してる、ますから、
相談者:
はい
加藤諦三:
「このわたしどうしたらいいでしょう?」っていうのが、今日の相談だと思うんですけれども。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日は、スタジオに、幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてくれてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
お話を伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)
仮に大学受験合格しても、直ちに自立の切符が手に入る訳ではない。それこそ、管理人さんの仰る通りに、自身のマネジメントが出来てないと、大学生活は詰み易い。
この人、恐らく小学校から高校にかけても居場所は無かったのではなかろうか。被害者の演技、目的を有るように見せ掛ける技術、やらない理由を探す根気が飛び抜けている。
「嫌い」が「引きこもりしたい」を上回ったら案外就職活動は行ける。実は自分もそうだったし、相談者を過去の自分と重ねて見ている。第三者から見たら単なる我が儘な奴であると自省。
独親に育てられたのですね、この人が楽しく生きられるといいな