ASD女のこれまでとこれから。受け入れればこんなに充実。始めようトレーニング

(回答者に交代)

高橋龍太郎:
あ、初めまして、高橋です。

相談者:
よろしく・・よろしくお願いいたします。

高橋龍太郎:
えーっと2つ・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ご主人との関係、あとお子さん、の・・ちょっと将来についての心配。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、まずじゃあ、お子さんのほうから、お話を伺いたいんですけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
お子さん3人、いらして、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あなたからご覧になって、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
あーあ、なんか、自分と・・雰囲気というか、やってることが似てるなってお子さんはいらっしゃいますか?

相談者:
・・いや・・それは、ないですね。

高橋龍太郎:
それはないの?

相談者:
・・はい、あの、わたし・・自分が、こう、先ほど話したような

高橋龍太郎:
うん

相談者:
状態で育っ・・てるので、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
できるだけ、子ども達をその、うん、幼稚園のときから、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
たくさん、こう、友だちを呼んで、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
触れ合う場を作ってあげようと思って、

高橋龍太郎:
うん、うん

相談者:
心がけてたんで、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
あの、家ん中が、

高橋龍太郎:

相談者:
子ども達で溢れかえるような?

高橋龍太郎:
うん

相談者:
時が、こうしばしばあるような状態にして、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
いたんです。

高橋龍太郎:
うん

相談者:
だから・・その、わたしのようにこう、人の中に入ってけないとか、

高橋龍太郎:
うん

相談者:
そういうコミュニケーションがなかなか取れないとかっていうことはないようです。

高橋龍太郎:
ふうーん・・あのお、まあま、さっきからのお話を聞いていると・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ま、今、よく言われている発達障害の中で、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ASDって、呼ばれる・・自閉スペクトラムって呼ばれる・・人たちの、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
訴えとほぼ共通しているので、

相談者:
あー、はい

高橋龍太郎:
ま、細かい診察というよりも、むしろそういう人たち・・だと、前提の上での、ちょっとお話になるんですけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そうすると・・そういう家系っていうの、すごく遺伝負因が強いんです。

相談者:
遺伝?

高橋龍太郎:
ん・・遺伝。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
遺伝的なね?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
だからそういうお母さんがいると、子どもが例えば3人いたら、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そのうち1人ぐらいは、お母さんにそっくりだよねとか?・・或いは自分のきょうだいがいたら、きょうだいも・・何かすごく、似てるところがあるよねっていうようなことが多かったりするの。

相談者:
あー、はい

高橋龍太郎:
でも・・お話を聞くと・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そうでもないようだから。
あんまり・・コミュニケーションについて・・お子さんについて、そんなに心配する必要はないんじゃないかなと思います。

相談者:
・・あはい

高橋龍太郎:
ね。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で・・さてあなたああ・・ご自身は、えー、お話を聞いてないんですけれど、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
友だちはいらっしゃるんですか?

相談者:
・・いや・・いない!

高橋龍太郎:
要するに、2、3年付き合うと飽きちゃったりするような形で次々に・・仲間あ、作りい、を・・切り替えて、今ここにいて、長く付き合ってる友だちがいないってことですね?

相談者:
そうです。

高橋龍太郎:
ね。

相談者:
うん

高橋龍太郎:
そうすると・・残るは本当にご主人だけ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
ね、ご主人を大事にしなきゃ(笑いながら)

相談者:
(苦笑)

高橋龍太郎:
ほんとに、ポツンとなっちゃいますよね。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
うん
でもさっきからお話を聞いてると、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
本当にあなたは聡明な・・様子がうかがえて、

相談者:
・・ありがとうございます。

高橋龍太郎:
たぶん・・そういう、ぐずぐずした世間話とか、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
どうでもいいようなテレビの、噂話とか、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そんなの興味がないんだと思いますよ、そもそも。

相談者:
・・あー、確かにそうですね。

高橋龍太郎:
ねえ?
で、

相談者:
うん

高橋龍太郎:
人間のコミュニケーションって・・ぐずぐずしたどうでもない話を、井戸端で延々やってるっていうのが・・ほぼ・・多くの友だち関係の基本なんですよ。

相談者:
うーん

高橋龍太郎:
でもそれが・・要するに、人間が人間らしくあるためには、すごく居心地がいいの。

相談者:
・・はい

高橋龍太郎:
要するにワンコが、群れをなしてお互いに戯れついて・・何もするでもなく1日、楽しそうに戯れついてるっていうことが・・生き物にとっては物凄くゆったりしたのんびりした気持ちになるんですよ。

相談者:
ううーん

高橋龍太郎:
だから人間も、群れをなしてるときには、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
群れの中に所属してるとすごく気持ちがいいの。

相談者:
あー、はい

高橋龍太郎:
ね。

相談者:
うん

高橋龍太郎:
で、ところが、群れに、中に、所属してない人たちが・・何人か生まれて来て、
・・逆に言うと、こういう人たちは、多くの場合、人にはない才能が持っていて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、尚且つその才能を生かすことで、社会にポジションを得るの。友だちが1人もいなくても。

相談者:
うーん

高橋龍太郎:
ね。

相談者:
うん

高橋龍太郎:
そうすると、そういう人は、多くは、例えばアーチストになってみたり、

相談者:
うん

高橋龍太郎:
文章を書いてみたり、

相談者:
うん

高橋龍太郎:
或いは・・それこそ、会社の社長になってみたり。

相談者:
うーん

高橋龍太郎:
で、それの意味ではあなたの生き方が・・

相談者:
はい

高橋龍太郎:
自分の性格にすごく合って、友だちも作らない代わりに、自分の身内だけは大事にして来て、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
その身内はほんとに順調に育ったので。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
すごく・・えー、良かったわけです。

相談者:
うーん、はい

高橋龍太郎:
だから、ま、これまではそんなに・・問題になんないっていうよりも・・むしろ、あなたの性質や、特性からすると、非常によくやった。非常に、理想的に子ども達も育てたし・・家族もうまく行って来たと思うんですね。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
で、問題はこっからです。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
これからご主人も年を取って来てえ・・少し・・我慢、するのも、今までだったら余裕で、我慢して来たことも、余裕がなくなるかもしれないね、年取って来ると。

相談者:
あ、はい、はい

高橋龍太郎:
うん。で、そういうときに、今のあなたのままでいいかどうかっていうことになると、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
これからは少し、あなたが、今、まさにここで相談持ちかけたように、少し切り替えて行ったほうが、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
楽しい家庭を維持できそうな気がしますね、わたしも。

相談者:
あー、はい、はい

高橋龍太郎:
うん・・で・・一番大事なことはね、発達障害の人は、相手の人が、考えてることが想像できないんですよ。

相談者:
うん

高橋龍太郎:
で・・これから、もう本当に、夫婦2人でやってくわけだから、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
相手のことを、分かるためには、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
もう、ひたすら、相手が言うことを、耳を傾けて、お話を聞く。
で・・それを、自分の言葉に、翻案してみてえ・・それはこういうことなの?って言って、自分で思う、疑問を、もう一度今度・・向こうが言ったことに対して疑問を投、投げかけて、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
まあ、言ってみれば、ほんとにドリルをやるみたいなことを、繰り返し繰り返しやって行くと、もうご夫婦だから、

相談者:
はい

高橋龍太郎:
大体、相手の考えること、それから年取って考えることが・・だんだん、理解・・できるようになって来る。

相談者:
あー、はい

高橋龍太郎:
うん
で、1年も経つと、人間の考えることはほぼ、大体マスターできるようになって、

相談者:
うん

高橋龍太郎:
相手が、何を考えて、何を望んでるか?、それに・・えー、自分の、要求を少し・・くっつけると、どうして行ったらいいのかな?っていうようなことが・・少しずつ分かるようになって来るから。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
最初の、半年ぐらいはひたすらご主人の言うことを聞いてごらん?

相談者:
はい

高橋龍太郎:
そしたら、あなたは賢そうだから、自ずから大体、あー、こういうことなんだなっていうことが分かるようになって来る。

相談者:
うーん

高橋龍太郎:
心配しないでも大丈夫だよ。

相談者:
うん

高橋龍太郎:
うん

相談者:
うん、うん、うん

高橋龍太郎:
だから、全然、全然、そんな、コミュニケーションが・・今更能力高めようとかそんなに・・万人に好まれようと思う必要全然ないので。

相談者:
あー、はい

高橋龍太郎:
ここまで来たら、ご主人に・・嫌われないように、でも十分ご主人は今のあなたを愛してるので、そんな心配する必要はないけれど。
ご主人のことが分かってお互いがまた幸せだったらもっと楽しいでしょ?

相談者:
あ、確かに、はい

高橋龍太郎:
だからそのために、ご主人の話を半年間ぐらい、あんまり・・自分の意見は言わないでひたすら、聞いて、時々質問して。
ご主人のことを分かるようにするっていう努力は・・老後を、すごく豊かにしてくれると思いますよ。

相談者:
はい

高橋龍太郎:
はい

相談者:
心がけて聞いていきたいと思います。

高橋龍太郎:
はあい、はい

(再びパーソナリティ)

「ASD女のこれまでとこれから。受け入れればこんなに充実。始めようトレーニング」への2件のフィードバック

  1. 人生100年時代、あと30年余りは生きることになるかもしれないだけに、今後は病気と向き合って夫婦仲良く暮らして欲しいなあと思います。
    今回は今井さんと高橋さんの医者コンビで話が進みましたが、エンディングを見ると、今井さん、高橋さんにおまかせという感じにしたのかなあ?

    1. いやー、今井先生はもう言うことない、あとは自分でガンバってー、といったところでしょう
      ご相談者は、恵まれて人生でいらっしょると思います

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