過敏性腸炎より深刻な対人恐怖からの合併ウツ。母だけで足りない捌け口の行方
テレフォン人生相談 2022年5月26日 木曜日
カーテンレールねえ・・
もっと重い病気ならここまでメンタルは壊れなかったかも。
外見からは分からない、入院の必要もない慢性の病ってのは悩ましい。
言わないと分かってもらえない。
それが過敏性腸炎となれば、知られることも憂ウツ。
どうしたってイメージはウンコ、下痢・・
思春期の心理的負担は想像に難くない。
同級生と差がついてしまった現実を受け止められない。
19歳の1年、2年なんて、なんでもないんだけど、今それを息子くんに言ってもし方がない。
親父の出番かしら。
妻 「首つったのぉ」
夫 「えぇ?、おぉ」
いいかも。
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 女53歳 夫54歳海外赴任中 長男26歳 長女21歳 次男19歳
今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
今井通子:
今日はどういったご相談ですか?
相談者:
あ、えーと、次男の件で、ご相談したいんですけれども。
今井通子:
まずあなたはおいくつですか?
相談者:
53歳
今井通子:
ご主人は?
相談者:
54歳です。
今井通子:
ご長男はおいくつ?
相談者:
長男が26歳
今井通子:
ご次男が?
相談者:
と、19歳です。すいません、えーと、その男の子の真ん中に女の子がいまして、
今井通子:
はい
相談者:
えーと、長女が21です。
今井通子:
ご次男どうなさいました?
相談者:
ちょっとあの、高校生のときに、電車に乗れなくなってしまって、
今井通子:
ああ
相談者:
えーと、本人は過敏性腸症候群というふうに言いまして、
今井通子:
はい
相談者:
ん、授業中であっても電車に乗ってても、その、ガス型と、こ、便意を催すのと下痢になっちゃうのと両方、の症状があるみたいで本人には。
で、授業中も、なんかガスが出てるような気がして集中できないっていうことで、高校のほう、行けなくなってしまいまして、
高校3年生、のときに、通信制高校のほうに転校しました。
通信制高校のほうは、月1ぐらいの出席日数だったので、えーと、高校卒業して、専門学校のほうに、行く、予定だったんですけれども、やはり大学を受験したいということで、
「浪人します」ということで、自宅浪人、という、形になりました。
今ちょっと、その、ん、自分でやってるんですけど、なんか上手く行かないようで、ペットに当たあ、るんです。犬と猫を飼ってるんですが。
そ、そちらのほうに当た、って、「そんなに、やるんだったらお母さんにやったらいいでしょ」って言ったら、手加減・・ですが、叩かれ、まして、
わたしが息子に「辛いんだよね?」っていうようなことをちょっと言ってしまったら・・そこからぶちギレてしまって、
「俺の辛さの何が分かるんだよ」っていうふうに、言って、
お、「こんな体に、産みやがって」ていうふうに・・言われ、ました。
6ヶ月ぐらい前に、と、首を吊ろうとしたことがありまして、公立の高校に通ってたときに、ちょっとリストカットの、すごくしてたことがあって、ちょっと、それからもう、とてもこう、不安、で不安であまりこう、わたし自身が子供に対してちゃんとしたことを言ってあげられてるのかがどうか?不安ということと、
あと、今朝なんですが、「何をしてもらえる、もらうと・・嬉しい?」ような、いうようなことを訊いたんですけど、
そしたら、「うるさいんだよ!」っていうふうに言われて、
言わない、ように、したほうが・・いいのかな?と思って、どのように対処し、たらいいのか?、ちょっとご相談したいと思いました。
今井通子:
小さい頃はどんなお子さんでした?
相談者:
小さい頃はほんとにニコニコして、て、
どこ連れてっても、「笑顔が、かわいいね」って言われる、子でした。
で、あの、ちょっとお母さん、子、わたし・・に、こう、よく甘えて来る子供でした。
今井通子:
で、高校生になってね?、過敏性腸症候群っていうのは・・
相談者:
はい
今井通子:
これは、医者の診断?
相談者:
いえ、えーと、本人が、ネットで調べて、わたしに、言って、そのあとちょっと病院のほうには連れて行きました。
「過敏性腸症候群、だけど、まだ」、あの、「そこまで酷くはないかな」っていうふうには言われて、薬をいただい、たんですが、「あまり・・変わらなかっ・・た」と言って、そのあと通院しなくなりました。
今井通子:
で、その後はもう・・ご自身では、過敏性腸症候群は、治・・
相談者:
今も、はい
今井通子:
たとは思ってない、まだ。
相談者:
思ってないですね、あの、今は「外食に、は、行かない」って言うし、あとは、スーパーに買い物に・・行、行っても、すぐにトイレに入るんです。
今井通子:
・・はい
相談者:
で、帰るときもまたトイレに入って、ていうふうなので、
今井通子:
はい
相談者:
転校する前に・・えーと、ちょっと病院、心療内科の方にちょっと通いまして、
今井通子:
あ、はい
相談者:
で、そのときは、えー・・「思春期特有の対人恐怖症」というふうに言われました。
今井通子:
ん
相談者:
最近ちょっと、その、今の状況だと、大学入試の試験も受けられないし、大学にも通えないんじゃないかっていうふうな不安がとても・・よぎってしまって、
荒れている状況です。
今井通子:
ん、ペットなんかに当たったり、お母さんに対して(含み笑い)「うるさい」とか・・叫んだりする、状態っていうのは・・
相談者:
はい
今井通子:
かなり、イラついているっていうこと?
相談者:
あ、そうです。
今井通子:
これについて・・
相談者:
はい
今井通子:
ご主人はどう思ってんですか?
相談者:
あの、電話で・・しか話、してないんですけど・・もうちょっと・・っぱり、あきら、諦めてるって言うと変ですけど、なんて言うんだろ?・・あの・・
今井通子:
あ、ご主人はどっか・・
相談者:
あ、すいません、えっと・・
今井通子:
転勤してどっかほかへ行ってらっしゃ・・
相談者:
あ、そうなんです、あの、ちょっと、外国、海外のほうに・・
今井通子:
ああ
相談者:
転勤していて、今あの、帰って来られない状況です。
今井通子:
あー、なるほど、なるほど。
相談者:
はい
今井通子:
ご長男・・とか、
相談者:
ええ
今井通子:
ご長女は、ご次男を、見てて、何か、コメントしてます?
相談者:
もう諦めてるというか、5年ぐらい前に・・次男がわたしに楯突いて、それを長男が・・
「ダメだよ」みたいに言ったことがあるんですけれども、
今井通子:
はい
相談者:
そのときに、あの、娘のほうも居て、で・・次男が、その、言われたことに対してすごく怒って、
あの、ほんとに取っ組み合いの喧嘩をしたことが、あって、
今井通子:
はい
相談者:
それからもう、兄のほうは・・もう、アイツう、のことは知らないじゃないですけど、
なんだろ、なんか、それ、以外でもちょっとこう、ま、次男はちょっと注意されたりなんだりすると、キレちゃうようなところがあったので、
今井通子:
ふうん、あ
相談者:
ええ
今井通子:
それは前からね?
相談者:
あ、はい
やはり、「アイツと話しても、俺ダメだと思うな」って、言われてしまうので、言わないっていうか・・ですかね。
今井通子:
この6ヶ月前の・・
相談者:
はい
今井通子:
自殺未遂で首を吊ったって、
相談者:
はい
今井通子:
どういう形でした?
相談者:
あ、あの、夜わたし夕飯作ってましたら2階から・・ダダンダンってすごい音がして、
で、なんだと思って、わたし2階に駆け上がってったらちょうど・・息子が部屋から出て来て、
ま、顔が真っ青な顔してて、わたし部屋の中見たら、あの・・机の上に輪っかが・・3個ぐらい置いてありまして、
それのほかに、あの、カーテンレールが・・下に落っこって・・真ん中にその、紐が・・括ってあって・・折れてる感じで・・
で、そのあとすぐに追いかけてって、家に帰りました。
そのときもう・・生きて、生きててくれるだけでいいから、&#△・・て言っても・・ほんとにあの・・(涙声)
「もう、生きてるだけで・・いいんだよ」って、いうふうに・・あの、言いました。
今井通子:
このとき、ご主人はどういう反応でした?
相談者:
主人は元々あんまり、こ、感情を出す人ではなくて、
「えー?、あー」みたいな・・
今井通子:
ああ
相談者:
感じでした。
今井通子:
あまりびっくりもされてなかった?
相談者:
あ、リストカットのこととかも話してあったので、
今井通子:
うん・・で、まあ、「生きてるだけでいいからね」っていう、
相談者:
はい
今井通子:
ことに対して反応は?
相談者:
もうほんとに呆然としてる感じでした。
今井通子:
で、そのペットに・・八つ当たりをしてる・・
6ヶ月前の首を吊ろうとした、
相談者:
はい
今井通子:
前?後?
相談者:
ほんとにそれは最近です。1週間とか、そこら辺前です。ん、ん
今井通子:
お家に連れ帰ったのちの・・からはどんな状態?
相談者:
は・・しばらくは、そうですね、ボーッとして、いまし、たね。
そのあと、そのお、高校の頃の友達が訪ねて来てくれたりとかして、
う、それで、だい、やっぱり大学に、通おうかなっていうふうになったので・・
今井通子:
あの、友人関係は保ってるわけよね?
相談者:
そうですね、でも・・あの、1回全部LINEは消してました。もう・・前の高校のお友達っていうのは、LINEが、もう電話も繋がらないので・・家まで訪ねて来てくれました。
今井通子:
あー、なるほどね。
相談者:
はい
今井通子:
はい
そうするとお、今日のご質問はなんになりますか?
相談者:
対応の仕か・・たです。あの、接し方、です。
今井通子:
はい、今日はですね、精神科医の高橋龍太郎先生がいらっしゃってますので、
相談者:
はい
今井通子:
伺ってみたいと思います。
相談者:
よろしくお願いいたします。
(回答者に交代)
これはかなり根が深い・・・
次男さんの下痢が止まれば解決するという問題ではない。
長引くコロナで海外赴任からご主人がかえってこられないのも
要因の一つかもしれないが。
親のほうにもカウンセリングが必要というのは納得。
単身赴任、諸般の事情があったり、時代の変化があったりと、本当に大変ですよねえ。まして海外などの遠距離なら、なおさら大変だと思います。
単身赴任中となっているご相談者さんの旦那さんを含めた親のカウンセリングはもちろんですが、長男と長女のカウンセリングも必要でしょうか。
心療内科に行かれたそうですが、精神科でセカンドオピニオンを仰ぐのも手なのかなあと思います。対面恐怖症、ちょっと違うような気がします。
今回は柴田さんお休みで今井さんと高橋さん担当だったため、今井所長、高橋副所長となる『主治医が見つかる診療所』のような感じがしました。
ちょっと何言ってるかわからないですw
わが家も20年程前に、似たような出来事がありました。
放送を聴いていて、辛くなりました。
良いカウンセラーに出会えることを祈ります。
ご主人にもぜひカウンセリングを受けてもらいたいと思います。無関心でいられては困ります。
鬱とか自殺未遂とかは、過敏性腸症候群の病気そのものが原因ていうより、また別の問題が大きいのでは。元々自律神経弱かったり、実はストレスフルな家庭環境だったり、そういう別の原因があって、リスカや下痢という結果に繋がるんだと思う。例え体にあった薬飲んでても、そもそもの原因が解決しないと、カウンセリングにいくら通ったって治らないよね。本人の気質や家庭の病理に気づかないと無理だし、それをカウンセリングで深く説明してるかどうかもまた別問題だし。
かまってほしい幼児期にかまってあげなくて、
かまっていらない思春期にかまってしまう(あるいは、かまわざるを得ない問題が起こったりしてかまってしまう)、そういう親が最近多い気がする。
もし相談者さんの家庭がそうだったら、10年20年はかかるつもりで、覚悟を決めて、お子さんを見守るしかないように思います。
お辛いでしょうが、まだやり直せます。どうかご自愛ください。そして、腹を決めてください。小手先では通じません。