過敏性腸炎より深刻な対人恐怖からの合併ウツ。母だけで足りない捌け口の行方
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
その、今、過敏性、腸症候群はどうなってんの?
相談者:
下痢い、が、多いみたいです。
高橋龍太郎:
掛かり付けの、心療内科とか精神科の先生はいるの?
相談者:
いるんですけど、あの・・ちょっと息子のほうで、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
ずっと通っているのに、何も、変わらない、て言って、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
もう通わない、でいいっていうふうに、4ヶ月ぐらい前に、もう、そこは通わなくなって、えっと、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
でも・・やっぱりちょっと、不安なので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
薬が漢方のところで、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あの、ちょっと調べて、そこが、1ヶ月後ぐらいに予約が取れてます。
高橋龍太郎:
ん、変わらないっていうのは、何が変わらないっていうふうに、受け止めてるんだろ?
相談者:
あの、人混みに出たりですとか、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
人がいる・・場所に、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
行くことが、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
できない。
高橋龍太郎:
その・・精神科の先生のところにはどれぐらい通ったの?
相談者:
2年弱通いました。はい
高橋龍太郎:
例えば過敏性腸炎のお薬やなんかも、その精神科医の先生が出したの?
相談者:
はい、出されました。
高橋龍太郎:
それで、過敏性腸炎は、それでもあんまり良くならなかった?
相談者:
あまり変わらなかったようです。
高橋龍太郎:
過敏性腸炎って、割と、お薬に反応する病気なんだけど。
相談者:
あー
高橋龍太郎:
誰が・・出してもほぼ同じ処方で。
相談者:
うーん
高橋龍太郎:
大体効果的なんだけどな。
相談者:
あ・・&#△
高橋龍太郎:
違うのかな?違った?
相談者:
いやあ(苦笑)・・はい
高橋龍太郎:
精神科の先生のところにお母さんが一緒に・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
時々、例えば、2、3ヶ月に1回ぐらいは、行って報告するとか、そういうようなことはなかったの?
相談者:
あ、ありました。
高橋龍太郎:
それで、そんときに、向こうの先生はどんな・・言い方おっしゃってた?
相談者:
うん・・ちょっとこう、「できるを増やし」て、か、た「ほうがいいよ」って、その電車に乗れないのも、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
「一駅から・・1個ずつ増やしてったほうがいいよ」とか。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
こ、「できる経験を増やして」・・
高橋龍太郎:
うん・・うん
相談者:
「行くことがいいよ」っていうふうに、言われました。
高橋龍太郎:
ふうん、その先生が、その思春期特有の対人恐怖っていう診断をおっしゃったの?
相談者:
あ・・はい、そうです。
と、あと、軽い、つか、「抑うつ」っていうふうに言われました。その・・最初の時期は。
高橋龍太郎:
どうして首を吊ろうとしたの?
相談者:
えっと、わたしのほうも訊いたんですけど、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
何も、言わなかったんです。でも、
高橋龍太郎:
ん
相談者:
ただ、その日が、センター試験の日だったので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
ちょうど高校3年生の・・本来なら、本人も受けるはずであった・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
センター試験なので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
たぶん、それ・・かな?ってちょっと思ってはいるんですが。
高橋龍太郎:
ふうーん・・側に・・いて、ずうっと一緒にいるっていうことはすごく大事なんだけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それとは別に、思春期の男性っていうのお、は、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
基本的に言うと・・お母さんに、飲み込まれてしまう不安っていうのもすごく一方で感じるの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから、お母さんが・・何もかも・・包んで・・抱きしめてあげるう・・わよ、みたいな、そういう姿勢を見せると、もう、すごく、抵抗・・することになります。
側にずっと、いてあげるっていう、按配が難しいけど、
基本的に言うと、そういうことが一番大事なの。どうしてもその、さっき言った包み込むっていうのは、過干渉とか、
あれこれ、あれこれ、細かくいろいろ、言、言うとか・・触れて、ん・・欲しくないようなところに、ズカズカと、触れてってしまうっていうようなことを、特に指すんだけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そういうことはしないで。ただただ・・
相談者:
うん
高橋龍太郎:
え、ずっと側にいて、相手がほんとに・・何か困ってるなと思ったときには手を差し伸べるっていうことお、を・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
意識するっていうことお、だと思う。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
うん
で・・今・・専門家医もいないし、物凄く、お母さんは煮詰まってしまっていて、苦しいと思うけれど、
本当は、できれば・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お母さん自身が、なんらかの形でカウンセリングを受ける・・要するに・・どういうふうに、自分の気持ちを安定させていったらいいか?・・ということも含めて、
相談者:
うん・・はい
高橋龍太郎:
精神科医い、か、カウンセラーみたいな人に、
相談者:
うん
高橋龍太郎:
自分の相談をできるような体制を取れるのが一番いいかな?
相談者:
・・はい
高橋龍太郎:
で、診療内科に行くの?息子さんが。それな漢方出してくれる診療内科の先生?
相談者:
あ・・そうです。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
以前の、あの、薬のい、を、い、いただいたんですけれども、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
薬が合わなかったのか、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
いつも眠・・ってるような、だったので・・
高橋龍太郎:
まあ、まあ、少なくとも、漢方で、目がトロンとするってことないからね。
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
基本はやっぱりそういう、診断的には・・思春期の、対人恐怖が根っこにあって、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
身体症状として、例えば、過敏性腸炎が出てるっていうような・・
相談者:
あ・・はい
高橋龍太郎:
ことで間違いないと思うけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
漢方で・・少なくとも・・その過敏性腸炎が良くなるだけでも・・その、精神科医に対する信頼が・・増すからね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから、それはそれで・・息子さんと、精神科医の先生の組みを作るのと、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で、それとは別に・・別の精神科医を、或いは別のカウンセラーを見つけて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お母さんが・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
息子さんにどう向き合ってったらいいのかを相談するっていう枠組みを2つ作るのが・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
いいと思いますよ。
ただ、この問題は・・少し、持久戦。簡単に、解決はしなさそうだから、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ゆっくり時間をかけてのつもりで・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あのお、いてください。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あんまり早急に解決を求めようとすると・・
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
また息子さんが爆発、暴走しかねないので、
相談者:
うん・・はい
高橋龍太郎:
あの、ゆっくりゆっくりでいいですよ。
相談者:
はい、分かりました。
高橋龍太郎:
はい
(再びパーソナリティ)
これはかなり根が深い・・・
次男さんの下痢が止まれば解決するという問題ではない。
長引くコロナで海外赴任からご主人がかえってこられないのも
要因の一つかもしれないが。
親のほうにもカウンセリングが必要というのは納得。
単身赴任、諸般の事情があったり、時代の変化があったりと、本当に大変ですよねえ。まして海外などの遠距離なら、なおさら大変だと思います。
単身赴任中となっているご相談者さんの旦那さんを含めた親のカウンセリングはもちろんですが、長男と長女のカウンセリングも必要でしょうか。
心療内科に行かれたそうですが、精神科でセカンドオピニオンを仰ぐのも手なのかなあと思います。対面恐怖症、ちょっと違うような気がします。
今回は柴田さんお休みで今井さんと高橋さん担当だったため、今井所長、高橋副所長となる『主治医が見つかる診療所』のような感じがしました。
ちょっと何言ってるかわからないですw
わが家も20年程前に、似たような出来事がありました。
放送を聴いていて、辛くなりました。
良いカウンセラーに出会えることを祈ります。
ご主人にもぜひカウンセリングを受けてもらいたいと思います。無関心でいられては困ります。
鬱とか自殺未遂とかは、過敏性腸症候群の病気そのものが原因ていうより、また別の問題が大きいのでは。元々自律神経弱かったり、実はストレスフルな家庭環境だったり、そういう別の原因があって、リスカや下痢という結果に繋がるんだと思う。例え体にあった薬飲んでても、そもそもの原因が解決しないと、カウンセリングにいくら通ったって治らないよね。本人の気質や家庭の病理に気づかないと無理だし、それをカウンセリングで深く説明してるかどうかもまた別問題だし。
かまってほしい幼児期にかまってあげなくて、
かまっていらない思春期にかまってしまう(あるいは、かまわざるを得ない問題が起こったりしてかまってしまう)、そういう親が最近多い気がする。
もし相談者さんの家庭がそうだったら、10年20年はかかるつもりで、覚悟を決めて、お子さんを見守るしかないように思います。
お辛いでしょうが、まだやり直せます。どうかご自愛ください。そして、腹を決めてください。小手先では通じません。