加藤諦三も感心のレジリエンス。人生の山場。乗り越えた毒親を切る?切らない?
テレフォン人生相談 2022年10月19日 水曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女59歳 夫61歳 二人暮らし 父90歳 母83歳
今日の一言: レジリエンスのある人は困難を成長する機会であるというふうに受け取ります。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、お世話になります。
加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。
相談者:
59歳です。
加藤諦三:
59歳、結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
61歳です。
加藤諦三:
61歳・・で、今、お2人で暮らしてんの?
相談者:
はい
加藤諦三:
分かりました。それでどんな相談ですか?
相談者:
えっとお・・わたしの、実の親・・との関係について・・ご相談したいんですけれども。
加藤諦三:
はい、実の親っていうのは、お父さんお母さんどっちですか?
相談者:
えっと、両方共、元気なので(苦笑)、両方とも・・で。
加藤諦三:
両方共ですね?はい
相談者:
はい
加藤諦三:
どういう問題があんですか?
相談者:
ま、虐待・・とまでは言わないんですけれども。
加藤諦三:
うん
相談者:
あたしに対する暴言が・・小っちゃいときから割と、酷くて、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ま、例えば・・「家畜より使えねえな」とか・・
「家畜のほうがよっぽど、金になる」とか・・そういうことは、もう、小っちゃいときから結構言われてたから別にそ・・
加藤諦三:
その暴言っていうのは何歳ぐらいからですか?
相談者:
いや、たぶん、ま、幼稚園ぐらいのとき・・に・・言われたのが、
加藤諦三:
はい
相談者:
「お前のことはまったく信用していないから」っていうことを、言われたんですね?
加藤諦三:
そうすると、「信用していない、から」、という、
相談者:
だから
加藤諦三:
レベルの暴言であって。
相談者:
はい
加藤諦三:
「お前なんか産まなきゃ良かった」とか・・
相談者:
あ、それは・・
加藤諦三:
そういう・・
相談者:
ありました。
「わたしの子ではないよね」とか。
加藤諦三:
「わたしの子ではないね」っていうの、親が子どもに言う言葉としては、かなりキツい言葉ですよね?。
相談者:
キツい、そうですね、あと、信用してくれない、ていうことは・・わたしが、何を言っても、
加藤諦三:
ええ
相談者:
二言目には、「あー、信用してないから」って言われて(苦笑)、全部こ、流されちゃって。
だから結構、親に、相談、することがあんまりなかったんですよね。
加藤諦三:
(息を吸う)
相談者:
だから、あの、学校の先生だとか、養護の先生んところに行って、相談するみたいな形で、やり過ごして来たっていうか。
加藤諦三:
そうすると、作法だとかあ・・なんとかっていう、そういう暴言ではなくて。
相談者:
ええ
加藤諦三:
内容としてはすごい暴言ですよね?
「お前を信用していない」っていうのはね?
相談者:
そうですね。かなり酷いですよね。
加藤諦三:
ええ
それが、かなり小さい頃からあったと。
相談者:
うん・・幼稚園の頃から言われてました。
加藤諦三:
それでえ・・よく持ちましたね?
相談者:
いや、もう、幼稚園ぐらいから、わたし、精神を、病んでて、
加藤諦三:
ええ
相談者:
内科に、連れてってはくれるんですけれども。
加藤諦三:
ええ
相談者:
内科の先生が、
「いや、たぶん、これは・・精神的な物だから」っていうことで、
「1回、そっちのほうの病院に行ったほうが、いいんじゃないか」、ていうことを・・何回かの先生に、
加藤諦三:
ああ
相談者:
言われ、たみたいなんですよ。
加藤諦三:
ええ
相談者:
ですが、うちの、両親、に、ずっと、連れてってもらえなかったです。はい
加藤諦三:
ええ
で、そういうそのお、小さい頃から、
相談者:
はい
加藤諦三:
今言ったような暴言、で、成長してくると・・
相談者:
はい
加藤諦三:
まず、人間関係うまく行かないと思うんですけれども。
相談者:
はい
加藤諦三:
人間関係はどうだったんですか?
相談者:
人間、関係に関しては、親がまったく当てにならないから、
加藤諦三:
はい
相談者:
自分で・・信用できる人とか、自分を助けてくれる人を自分で見つけなきゃいけなかったから。
加藤諦三:
ええ
相談者:
学校とか、職場とかでは、割といい子ちゃんを演じて・・そいで、こう、自分の味方を見つけるっていう・・
だから・・親が当てになんないから、その人たちに、相談して助けてもらうっていう、そういう感じで、生きて来たと思います。
加藤諦三:
それは、普通、だと、そこでもって心理的に病んでしまって、人間関係うまく行かないんですけれども。
相談者:
ええ、え
加藤諦三:
あなたの場合には・・
相談者:
はい
加藤諦三:
物凄いしっかりしてるね?
相談者:
そういうふうに、親以外の人に助けてもらわないと自分が生きてかれないから、ていうのは、常にありました。
加藤諦三:
あーあ
相談者:
てか小学校卒業するときに、養護の先生が、
加藤諦三:
ええ
相談者:
「あなたは・・親、のことを、もう、見捨ててる」ていうか、「全然当てにしてないから、だからいつも、凄い高いアンテナを張って、自分」に「の、味方になってくれる人をいつも探してるんだよね?」って。
だから、いつもわたしのところに来たり、なんとか先生んところに行って、助けを求めてるんだよね?」って言って、
「でも、その、生き方って、たぶん正解だと思うから、これからもずっと高いアンテナを張って生きてったほうがいいよ」っていうふうに・・言って、くれたので、それでずっと生きて来たみたいな感じで。
加藤諦三:
(吸って)だけど、それは
相談者:
(苦笑)
加藤諦三:
ほんとに素晴らしい生き方ですねえ。
相談者:
いやいやいや・・
加藤諦三:
そ、そういう親の元に産まれてね?・・そこで、ひねくれちゃったり・・人間関係がみんなうまく行かなかったり・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
そういうことが多いはずなんですけれども・・中にはもちろんいるんです。
そういう環境に生まれながらも・・親に代わる、物を見つけて、つまり、通常の場合には・・現実は敵と思う、ことが多いんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、あなたの場合には、現実は敵だとは思わなかったんですよね?
相談者:
いや、親が敵だから(苦笑)
加藤諦三:
うん。親は敵ですけれども、親以外の人も、全部敵というふうには見ていないんですよ。
相談者:
親よりはマシって形ですよね
加藤諦三:
あー
相談者:
親、と比べたら、親より全然ましだから、「こっちについてこ」っていう・・
加藤諦三:
あー、そいで今日の相談ていうのはどういうことですか?
相談者:
で、それえ、で・・そういうふうに、親を思っているのに、親は今更・・になって・・もう、母が80、3、で、父がもう90なんですね?
加藤諦三:
はい
相談者:
親が弱って来たので、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしに助けを・・求めて来てる(含み笑い)っていうか。
加藤諦三:
あー、それはそう&#
相談者:
「何かあったら頼む」、とか・・
加藤諦三:
う
相談者:
言わ、れるんですよ。
加藤諦三:
それはそうですよね。
相談者:
でも、わたしとしては、一応、母に・・数年前に・・
「うちってお墓どこにあるの?」って訊いたら、うちの母が、
「お墓のある場所教えたくない」って。
「お前には、お墓参りに来てほしくないから」、て、あたしに言ったんですよ。
加藤諦三:
はあ、あ
相談者:
そのことをあの人たちは、すっかり忘れて、「自分たちに何かあったときには・・変な話、お葬式だとお通夜とか、お墓のこととかも・・ちゃんとやってほしい」、ていうことを言って来てるんですね?
加藤諦三:
うん・・うん、うん
相談者:
でも・・あたしとしては、「ん、何都合のいいこと言ってるの?」(含み笑い)みたいな。
加藤諦三:
ええ、え
相談者:
でも、親としては、わたしがちゃんと今、こういうふうに家庭を築いてるから、
加藤諦三:
ええ
相談者:
自分はちゃんと親としての、仕事はもう全部、きちんとやったから、わたしがちゃんとこういう、
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
生活を営めてるんだって
加藤諦三:
うん
相談者:
思ってるから。
加藤諦三:
うん
相談者:
正しかった人生だったと思っ、てるんだと思いますけどね。
加藤諦三:
はい
で、あなたの今日の相談というのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
これだけのことを言って、やって、おきながら、
相談者:
うーん
加藤諦三:
今更こういうことを言っていると。
相談者:
うん
加藤諦三:
わたしはどう対応したらいいかっていうこと?
相談者:
そうです。
わたしは、そのまま、親をこう、見放したら、てか変な話だけど。
もう、放っといても、いいのか?とか・・たぶん、わたしがやったことに対して、きっと、親は絶対・・ああだこうだと文句はつけんのは目に見えてるし、
加藤諦三:
うん
相談者:
それなのになんでやんなきゃいけないんだろう?とか、いろいろ悩んでた・・
加藤諦三:
思いますよね。
相談者:
ねえ、はい
加藤諦三:
はい
そりゃもう、ごもっともな、相談だろうと思います。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はあのスタジオにですね、
相談者:
はい
加藤諦三:
幼児教育研究の、大原敬子先生がいらっしゃってんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
恐らく「ああ、なるほどな」というような、
相談者:
はい
加藤諦三:
お話を伺えると思います。
相談者:
あ
(回答者に交代)
久しぶりに素晴らしい相談者さんでした。
知り合いになって話しをしてみたいって思いました。
ロクでも無い親だね。私の母親もそうだが、こういうのに限って何で長生きなんだろ
子供に八つ当たりして、ストレスが少なかったからでしょう。ストレスが少なければ、病気になりにくく、長生きできますから。
お年を召した方々には大変失礼ですが、長生きしてる人の中には、そういう類の方もいるってことです。
某東京オリンピック組織委員長みたいに、汚いものを全て周囲の人に押し付けて我関せず、100歳近くなっても権威にしがみつく方が代表例でしょう。
だから、無条件に年寄りを敬え、という日本の風潮に違和感を感じるてしまうんです。
なんて素晴らしい人だ。
清々しい方でした。
今後の両親との対応に敬語でされては如何でしょうか。距離がとれるし、気持ち冷静になれそうな。
レジリエンスというか「へこたれなさ」というか、これも相談者の生まれついての性格なんだろうか
この方の場合、早くに親から愛をもらうことを諦めて、親を見切れたからこそ、屈折せずに一本立ちできたのかもなあと思った
しかも中学校に上がる前にそこまで達観できてたってのがすごい
相談者はいい意味で特別な方、人間ここまで強い人ばかりじゃない
でも、こんな生き方のできる方もおられるんだなあと、本当に敬服しました
幸せは苦労を乗り越えたご褒美
この言葉、深夜1時に涙目になりました。
私もこの方ほどではないですが、2014〜2021年くらいまで精神的にしんどかったですが、それを乗り越えて、困難を嘆かず何とかしようとする精神が身に付いて、とても今は充実しています。
自分が幸せになるために、何をすべきか、何がしたいのか、考えながら眠りにつこうと思います。
畜生!やられ損、被害者は泣き寝入り、許さなきゃあイカンのだろう、、相談者さん応援します
相談者のやられ損なのが、外野から見てるとモヤモヤしますよね。
当時コメントしなかったのですが、同じ気持ちでした。
ただ、毒親はいつまでも心が満たされることなく、本当の幸せを感じることなく死んでしまうと思いますが、相談者は周囲に感謝しながら、自分を大切にしながら、あたたかい心で生きていけるはずと信じてます。
加藤諦三先生
私は74歳の主婦です。
50年以上前 先生は 確か早稲田大学生(記憶が定かではありませんが)だった時「負けて たまるか」という本を出版されたと思います。
私は 家族の悩みに翻弄されていて その本に出会いどれだけ助けられたか分かりません
表の表紙も失いぼろぼろになった本を抱えながら涙し 何度も引っ越していても肌身離さず持ち歩いていましたが いつの時期か紛失してしまいました。
グレもせず よく生きてきた! と先生はその青年におっしゃって
レジリェンスのお話をされたとき 思わず涙してしまいました。
先生には心からお礼の気持ちをいつの日か伝えたくて コメントを書いてしまいました。
どうぞお元気で まだまだ拝聴させていただきます。
2022年11月8日
加藤さんの回というのは普段良い印象を持ちませんが、今回は珍しいかなあと思います。確か首都圏視聴者週間でしたが、良い結果に現れるのか?