母の財産を溶かす実家の妹のカルト信仰。腰が引けた対応は看護の負い目

テレフォン人生相談 2022年12月12日 月曜日

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大迫恵美子(弁護士)

相談者: 女70歳 夫74歳 子ども3人 長男と長女と同居中 10年前に父は他界 母95歳 実家に住む妹68歳

今日の一言: 人生の諸問題を解決するためには、わたしは何をしたいかをはっきりさせることです。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもし?

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
はい、よろしくお願いいたします。

加藤諦三:
はい・・最初に、年齢教えてください。

相談者:
70歳です。

加藤諦三:
70歳、結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
ご主人何歳ですか?

相談者:
74歳です。

加藤諦三:
74歳、で、お子さんは?

相談者:
・・3人います。

加藤諦三:
はい・・で、今一緒に、住んでんですか?

相談者:
一緒に住んでるのは、長男と長女です。

加藤諦三:
はい、分かりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
それで、どんな相談ですか?

相談者:
妹が、宗教にのめり込んでおりまして。

加藤諦三:
いもう、とっていうのは、あなたの妹ね?

相談者:
はい
10年ほど前に父が亡くなりまして。

加藤諦三:
はい

相談者:
母が、一人暮らしになったんですけれども。

加藤諦三:
はい

相談者:
そこへ、父が亡くなってから2、3年してから、あの、妹が実家に、入り込んだ・・んですけども。

加藤諦三:
現在は、2人で暮らしてるわ、けですね?はい

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
はい・・はい

相談者:
はい、それで・・

加藤諦三:
それで、この妹は、何歳ですか?

相談者:
68歳です。

加藤諦三:
68歳ですか、はい
それでこの妹さんが・・宗教団体に入って・・問題があるわけですか?

相談者:
あー、そうですね。まず、父が亡くなったあとに、

加藤諦三:
うん

相談者:
母の財産をですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
全部じゃないですけど一部を、わたしと妹で預かったんです。

加藤諦三:
はい

相談者:
同じ金額を。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、わたしの通帳も、印鑑も、カードもみんな実家に置いてあったんですけれども。

加藤諦三:
はい

相談者:
5年前に、わたしの預かってるほうから、お金をいっぱい引き出したんですね?妹が。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
で、わたしは全然、その通帳を見てもいなかったので気がつかなかったんですけれども。

加藤諦三:
はい

相談者:
銀行さんのほうでお金の動きがおかしいっていうことで、わたしに連絡が来まして。

加藤諦三:
はい

相談者:
引き落としを止めたんです。

加藤諦三:
はい

相談者:
そいで、わたしがその妹に、
「このお金はなんなの?」って訊いたら・・
「資格を取るためだ」って言ったんですね。

加藤諦三:
資格を取るため?

相談者:
はい。どっかに。

加藤諦三:
そいでその資格を取るのになんでそんなお金がいるわけですか?

相談者:
だからおかしいなと思ったんですけども。

加藤諦三:
おかしい、はい。

相談者:
ほんで、そのときに、妹も同じ金額を預かってるんだから、「どうして自分のほうから使わないの?」って言ったら・・
「自分のお金老後のため」って言ったんですね。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
で、そういうことが5年ほど前にあって、わたしは妹のお金の使い方はすごく不信を抱いてたんですけれども。

加藤諦三:
はい

相談者:
母が世話になってるからっていうことで、

加藤諦三:
はい

相談者:
黙っては来たんですけれども。

加藤諦三:
はい

相談者:
今度・・「土地を売ってもお金にならないから・・土地を贈与しろ」ってわたしに言って来たんですね?。

加藤諦三:
この土地っていうのは妹さん・・の、

相談者:
あの、実家の、土地なんですけれども。

加藤諦三:
うん

相談者:
母と妹と、わたしと、3人で、共有名義になってるんですけれども。

加藤諦三:
はい、はい、はい

相談者:
「わたしの分の名義を・・贈与、しろ」っていうふうに言って来たんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
んで・・わたしもそれは納得いかないと思ったので・・返答しないで、そのままになってるんですけれども。

加藤諦三:
はい

相談者:
1ヶ月前になりまして。
母の・・介護の費用が掛かるので、費用を出してくれ」って言って来たんです。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
母は、働いてましたので、そこそこの年金はもらってるので。

加藤諦三:
はい

相談者:
「そんなにお金が足りないんだったら領収書を出して」って言ったんです。

加藤諦三:
んええ・・うん

相談者:
そしたら、「お布施には領収書がないから」って言ったので、わたしはもう、さすがに、ちょっとカチンと来てしまいまして。

加藤諦三:
要するに、あなたの言いたいことはどこですか?

相談者:
その、年金の使い道ですよね?、預かってる、お金を母の費用だからと言って、素直にすっとそのお金を出したとしたら、妹がまた宗教活動に、出すお金が増えるだけのことなので。

加藤諦三:
あー、なるほど、分かりました。要するに・・お金を出してくれっていうことに・・問題があるっていうのは・・宗教団体のほうに・・妹さんが、寄付してしまうっていうことですか?

相談者:
そういうことですね。だから、

加藤諦三:
うん

相談者:
ああいうところって底なしだと思うんですよね。あるだけの物みんな・・吸い取ってしまうだけだろうと思うので。

加藤諦三:
そ、そりゃそうでしょうね。
そうすると今日の相談というのは・・宗教にのめり込んでしまった妹さん・・を、どうしたらいいかということ?

相談者:
あ、妹は、一日中、テープを聴いたりなんかしてるような、有り様なので、直すのはハッキリ言って無理だと思うんですけども。

加藤諦三:
ええ

相談者:
宗教に貢がれるくらいならわたしは、妹に渡したくないっていうことなんですけど。

加藤諦三:
単純に、考えれば、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたのお金だというのであれば、断れないんですか?なんか。

相談者:
でも、わたしのお金っていうあれではないですよね?。
母のお金を預かってるんですから。
これは妹がね?宗教でもなんでもなくて、正しい道で、お金を使ってるんだったらわたしは、何も文句言いたくないんですけど。
宗教に、のめり込んで、宗教の人たちに・・払ってるだけっていうもが、わたしの納得はいかなくて。

加藤諦三:
ええ

相談者:
わたしはどうしてったらいいのかっていうことなんですよね。

加藤諦三:
はい、分かりました。
今日はあの、スタジオに、弁護士の大迫恵美子先生がいらしてんので、伺ってみたいと思います。

(回答者に交代)


「母の財産を溶かす実家の妹のカルト信仰。腰が引けた対応は看護の負い目」への6件のフィードバック

  1. 管理人さんのタイトル通り、この相談者の弱気な態度が、母親の財産を喰いものにされるのに一役買ってますね。
    自分の通帳やハンコ、母親の預かり金までほったらかしとは、ある意味信者より有能。

    明日も宗教絡みの相談てことですが、先の法案閣議決定で、放送しやすくなったとか?
    あとやはり柴田さんはNG案件なのかも気になる。

    1. 「介護する方がいるときに、別のきょうだいが一生懸命やってくれると、ついね?甘えて、任せきりにしてしまいがちだっていうのは(苦笑)、だれでもそういう面があると思いますけど。」という大迫さんの発言に、正直なところグサッとくるものがあり、結局そこが特に印象に残りました。
      介護を任せて甘えてしまうということ、介護あるあるでよくありますが、本当は持ち回りで介護をするのが望ましいのかなあと思ったりも。さて、スペシャルウィーク実質初日の相談、まさにケンちゃんさんが仰る通り、カルト宗教被害救済法案通過によって放送しやすくなったかと思います。

  2. 週の頭から予告がヘヴィだなあと思ったけど、宗教問題よりも相談者の脇の甘さが気になった
    印鑑も通帳も全部預けっぱなしとか、いくらなんでも不用心が過ぎる

    そもそも、財産管理に無頓着なだけじゃなく、母親の介護にも、それを担う妹の状態にも、相談者はほぼ無関心だったんじゃないか?
    カルトでなくても、大金が思いのままにできる状況に置かれたら、魔が差すことだってあろうけど、そんなことも気に留めてなかったようだし、そもそも5年間もなんで放っといた?
    結局、自分が関わり合いになりたくなくて、妹に母の介護を丸投げしてたツケが回ってきてるようにも見える

    加藤先生の〆の言葉どおり、このままではまずいと思うのなら、相談者自身がこの問題に積極的に関わっていかないと
    今の相談者の「手は動かさないが口は出す」状態じゃ、何の解決にもなりゃしない

    あと、70代夫婦が長男長女と同居ってのも引っかかった
    8050問題が目に見えてて、老後資金が必要になってきたから慌てだした、ってのはさすがにうがち過ぎかな

    1. ご相談者さんの妹さん、介護ストレスから新興宗教に行ってしまったのではないか?
      妹さん家族の状況は不明だが、家族がいたら、その家族もストレスがあっただろう。
      とかく介護は特定の人に丸投げされがちだが、持ち回りが望ましそうかなあと思う。
      大迫さんの甘えてしまう発言、グサッときたし、介護の在り方を多少考えてみたい。

    1. 長男と長女は自立・独立しているが、未婚状態で、独身の状態での同居だったのか?
      子供3人と言っていたが、次男か次女が家を出ての生活をしているんだろうと思う。

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