動物園飼育員の夢捨て高収入の仕事へ走り「最低限」で勝ち取った就活にモヤモヤ
テレフォン人生相談 2023年1月10日 火曜日
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 田中ウルヴェ京(シンクロ銅メダリスト、メンタルトレーニング上級指導士)
相談者: 男24歳 大学院生
今井通子:
もしもし?、テレフォン人生相談です。
相談者:
お願いします。
今井通子:
はい。今日はどういったご相談ですか?
相談者:
今、大学院生で、卒業なんですけども。
今井通子:
はい
相談者:
えー、就活を、経験しまして。
今井通子:
はい
相談者:
で、就活を・・終わってみたら、自分・・が、何がしたかったのか、よく分からな・・
今井通子:
はい
相談者:
くて。
大学生になって、就活が、始まると、こう、書類の手続きとかが・・物凄く、面倒に感じて、やる気がなくなってしまって。
高校の頃の、自分と比べて、たら、今の自分の変化が解せないというか・・よく分からなくて。
ホントはま、小さい、頃から、動物が好きだったので・・と、一応、職業の夢としては、動物園の飼育員になりたいっていう・・のを、結構、高校あたりまで、保ってたんですけど。
え・・大学に、入ってから・・金銭欲が、こう、結構強く自分の中で、出て来て・・と、僕の、学歴だったら、もっと・・いい給料が、もらえる&#△%ていう・・ことを知ってからは、あの、どんどん、あの、欲がそっちのほうに、引っ張られて行って・・あの・・動物園の飼育員という・・夢を、1つ自分の中で失ったらもう・・やりたいことが分からなくなってしまったみたいな・・そういう中で・・このモヤモヤを・・どう、解消してたほうが・・いいのか?みたいなことを・・伺い・・
今井通子:
なるほど。
今何歳ですかね?
相談者:
今、24歳です。
今井通子:
24歳・・ごきょうだいいらっしゃる?
相談者:
1人です。
今井通子:
あ、一人っ子でらっしゃる?
相談者:
はい
今井通子:
はい・・え、で、お父さまは自営?、それとも会社とか、なんかお勤め?
相談者:
フランチャイズの、店長です。
今井通子:
お母さまは?
相談者:
は(わ)、あ、あの、保険の、事務職です。
今井通子:
なるほど。
さて、あなた自身なんですが。
相談者:
はい
今井通子:
その、小さい頃から、動物好きだっていうお話を伺ったんだけど。
相談者:
はい
今井通子:
小学校・・中学校の頃って、まず、成績はどうでした?
相談者:
成績は、いいほうでした。
今井通子:
ですよね?
相談者:
ただ、高校から・・あまり勉強、しなくなって行って。
高校以降は・・中の下ぐらいの&#△%
今井通子:
なぜ?
相談者:
・・お、お、小・・中の、ときの、自分の勉強のモチベーションが、
今井通子:
うん
相談者:
あの、僕、自身が、クラスで・・いじめられっ子・・だったので。
こう、いじめっ子がいない・・勉強が、できる・・人たちが集まる高校に行けば・・思った通りの、楽しい学校生活が送、送れるかなと思って・・中学校までは勉強してたんですけど。
今井通子:
はい
相談者:
ま、高校・・とりあえず第一志望のとこ、入って、行ってみたら・・いじめはなかったんですけど。
と、高校に、合格した時点で・・なんか、そこで一旦燃え尽きてしまった&#・・
今井通子:
うん、ん、ん
相談者:
ていう、ことがあります。
今井通子:
なるほど。
ちゃんと自分の分析ができてんのね。
要するにほら・・高校で?・・勉強して・・
相談者:
はい
今井通子:
いじめっ子にやられないような・・世界に自分が入ろうっていうんで、目的は、いい高校に入学することにあった、わけ、ですよね?
相談者:
そうですね。
今井通子:
うん
相談者:
入学が・・1つのゴールでした。
今井通子:
そう、ゴールになっちゃったのよね。
相談者:
で・・はい、そこの・・
今井通子:
そっからがスタートだったんだけどね(苦笑)。
相談者:
そうですね。
今井通子:
うん
相談者:
で、高校、のとき、授業の間とかは、あの、この、計算式とか公式とか、「働く上で使うんじゃないのになんで、勉強するんだろう」ってことをずっと・・悶々と、考えてて。
今井通子:
うん
相談者:
そういうことばっかり考え・・ので・・あの、高校で、全然テストでは、赤点ばっかりでした。
今井通子:
でも、高校は卒業できたんでしょ?
相談者:
はい。高3のときに・・とりあえず、少しだけ勉強して・・そのときの僕の、学力で行けた大学に、入りました。
今井通子:
なるほど・・で・・大学に入ったんだけれども・・
卒業、今大学院生でらっしゃるでしょう?
相談者:
・・はい
今井通子:
かなり、じゃあ、動物のことについて、大学以上に勉強して来たわけね?
相談者:
・・そうです、動物園とはあま、り、関係がない・・えー、勉強なんですけども。
今井通子:
・・え?動物系の勉強してたんじゃないの?
相談者:
・・&#△%を持って大学に入らなかったので、とりあえず生物って名前がついてれば・・どこでもいい・・
今井通子:
うん
相談者:
みたいの考え・・て、入学したし。
あと入学後の・・研究室・・配属でも・・まだそんな考えだったので。
今井通子:
それでもう、就活で・・やる気がないからあ、書類書くのから、めんどくさくなって、
相談者:
・・はい
今井通子:
うん。どちらかというと鬱状態を、に、なってしまったっていうことよね?
相談者:
ま、そうです。
今井通子:
うん
相談者:
何回も同じ・・ことを、書類に、記入して、何社にも送るっていう作業は、苦痛でした。
今井通子:
うん・・で、結局は、そのお、何社かは受けたの?
相談者:
受けて、
今井通子:
うん
相談者:
一応内定もらったところが・・あるので。
今井通子:
ええ
相談者:
こ、卒業したら、そこに行こうと・・
今井通子:
あ!
相談者:
思ってます。
今井通子:
なるほど。大人の社会の、えー、行事についてはきちっと、もうそれなりの路線はつけたわけね?一応。
相談者:
・・はい、あの、嫌だな、嫌だなと思いながら・・
今井通子:
うん(苦笑)・・はい
相談者:
や、やった就活で、
今井通子:
うん
相談者:
とりあえず内定もらえたので。
今井通子:
うん
相談者:
ま、生活のために・・
今井通子:
うん
相談者:
4月からそこに行こうかっていう。
今井通子:
うん・・もう、そこで大人じゃない?
相談者:
はい・・はい
今井通子:
となりました。
はい!そこで、今日のご相談はなんですか?
相談者:
あ、高校生の頃の、自分と、比べて、こんな自分が解せないな、解せないなって・・悩んでいるっていう、この状況が・・
今井通子:
うん
相談者:
ま、人間として、不健全なのかな?っていう、気がするので。
今井通子:
うん
相談者:
本質的に、何か僕が、間違った考え方をしてるか、なんか、こう、伺いたいんです。
今井通子:
あー、なるほどね。
・・分かりました。今日はですね、シンクロの銅メダリストで、メンタルトレーニング上級指導士の、田中ウルヴェ、京さんがいらしてますので伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)
アスリートのウルヴェ先生にズバリと言ってもらえて良かったと思います。
若くて礼儀正しい若者に、おばちゃんはラジオの向こうからきゅんきゅんしてしまいました。
こちら、若者の悩みはつまんないな、と思ってしまったおばちゃんでした。
こちら同年代の子どものいるおばちゃんです。
この世代、進学ひとつ取っても『行ける学校ではなく行きたい学校へ』『自分とは』と、
広大な人生を自分で選ぶように育てられてるんですよね。
私たち世代は『普通科へ』と言ったら『あなたの成績ならね』って担任に振り分けられ。『住めば都』『置かれた場所があなたの場所』って育てられたわけです。
つまらないかもしれないけど納得感はあった。不安感は小さかった。その場所で踏ん張れた。
今の若者は大変だなぁと思います。
就活で良いところに決まったら良いではないの。
院卒息子、有名企業入ったんたが、腐れ上司からパワハラ受けて転職した。
憧れの職業も蓋を開けたらあら地獄ってこともある。
決まったところで、頑張れー。
次は女関係で相談して欲しいです。
せっかく内定が取れたのですから、内定が取れた会社で精一杯頑張って欲しいと僕も思います。加藤さんだったら、恐怖の回答になっていたのか?
確かに憧れの仕事に就いても現実と違ってコケるケースもあるし、憧れの仕事に就けずに不本意な仕事に就いても成功するケースもありますから。
できない事ばかりに目を向けず、できたことにも目を向けるバランスが大事。
他人は自分の行動でしか評価できないから、そのバランスを取るのは自分しかできない。
妻から子育てで嫌味を言われる日々ですが、大切なマインドですね。
出来なかったことを責め立てられるのはツライですが、自分でも責めすぎてしまうと、前を向けなくなると思います。
副業できる会社に転職して、動物関連の副業ができるよう、就職先では3年くらいがむしゃらに働くことをオススメします。
その姿を見て良き理解者が必ず現れますから。
暗かったけど、素直な好青年でしたね
地頭がいいですね
お父さん、お母さんは仕事がハードで、
一人っ子なのにあまりかまってもらえなかった感じかな。おばさま方が親身でよかった
素直さがあなたの素晴らしい長所だよ、と言ってあげたい
イジメが無かったら現在の相談者さんの悩みは別の内容になっていたのだろう、、か?
とにかく、如何なる時でも、イジメる奴、意地悪する奴をどうにかしなきゃなぁ!
今井先生の「大人の世界へようこそ!」的な言い方がとても素敵だ
ウルヴェさんもまさにこの道のプロ、口調もなんか楽しそうだった
それぞれてっぺんを極めた二人に背中を押してもらえて、相談者は幸せ者だよ
このご時世では実にぜいたくな悩みだけど、気持ちはわからんでもない
これで本当に良かったのか、もっと俺にはできたんじゃないか、と根拠もなしに迷う、学生時代の終わりに感じる妙な全能感と不安感
まあ、いざ働き始めたら、自分のできなさ加減に打ちのめされてしまうのがオチなんだけど
でも、いい給料をもらえる職場に誰もがありつけるわけがない
それはある意味、これまで重ねて来た努力のご褒美だから、ありがたく受け取ったらいいし、そこにたどり着けたことには自信を持っていい
願わくば、仕事でもプライベートでも、何かワクワクするようなものに出会えますように
前途洋々たる若者の行く末に幸あれ
動物は遠くから見るくらいで充分で、いざ仕事として世話役となったらプライベートもへったくれも無くなる。動物と結婚する覚悟があれば別だけど。相談者にはそれがなかっただけの話。