動物園飼育員の夢捨て高収入の仕事へ走り「最低限」で勝ち取った就活にモヤモヤ
(回答者に交代)
田中ウルヴェ京:
もしもし、お電話代わりました。
相談者:
こんにちは、よろしくお願いします。
田中ウルヴェ京:
よろしくお願いします。
・・最初に・・答えを先に言ってしまいますね。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
今のあなたの状態は、とても良い状態だとわたしは思います。
相談者:
・・良い状態ですか?
田中ウルヴェ京:
うん。えーと、理由を申し上げます。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
まず、悩んでるのは、良くない、か、どうか、についてですが。
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
例えばわたしは・・え、あなたのように、研究者の方だったり、えー、特に、アスリートと言っても、ほんとにこう、世界チャンピオンになるようなアスリートに対しての、こ、メンタルに関わる仕事を長くしているのですが。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
必ず、言えることは・・すごく、悩む、こと、が、とても、大事です。
悩み続けるって、特に人生の、こんな岐路。
つまり、あなたにとっては、大学院までは、そこそこの、レールが敷かれている物に・・乗っかって来たとは思うんですけど。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
このまさに、レールがもう終わって、じゃあ、どうするかっていうときに、悩まない人のほうが、大丈夫かな?って思うからです。
相談者:
・・あー
田中ウルヴェ京:
なので、自分の人生について、悩んでる・・んなら、「良かったね」って、「じゃあ、具体的に悩もうね」・・て、なので、モヤモヤした物は、解消してほしくないです。
モヤモヤするというのは、それだけ人生を真剣に考えているということなので。
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
別に・・「そりゃモヤモヤするよね」って、たぶん・・あなたが目の前にいたら申し上げると、思います。
相談者:
・・
田中ウルヴェ京:
修士論文は書き上げたんですよね?
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
嫌々でも。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
そして、たとえ、あなたのほんとにやりたいこと、でなくても。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
そうでした。
田中ウルヴェ京:
で、もう1つ。
手応えが感じなくても、やり遂げたんですよね?
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
そうでした。
田中ウルヴェ京:
ですね。つまり、あなたが、この大学院修了まで、修士修了までに、あなたが、できたことってなんだと思いますか?
相談者:
・・結構・・ずるくなった、というか。
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
自分が・・やっぱり、最低限っていう言葉がすごく、チラつくんですけど。
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
も、最低限で・・やりたく・・ないもの・・すごく処理する・・能力は・・ついたという・・
田中ウルヴェ京:
ふ、ですよね。
相談者:
感じがあります。
はい
田中ウルヴェ京:
フッフフ(苦笑)、それって、一番わたし、あの欲しい能力ですけど。アッハハハハ(苦笑)
相談者:
(ため息苦笑)ま、あ・・はい
田中ウルヴェ京:
それ、めちゃめちゃ大事じゃないですか?
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
「やりたくない物でも、最低限で処理ができる能力」って今、自分でおっしゃいませんでした?
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
もし、これ、リスナーな方が聞いたら、「素晴らしいて」思うと思いますよ。(苦笑)
相談者:
・・そう、ですね、僕も、今、文字で・・書いてあるの見たら、欲しいと思うだろうなと・・思いました。
田中ウルヴェ京:
(苦笑)ですよね?・・うん
相談者:
客観的に言葉だけ、聞くと・・素敵な・・
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
能力のように、聞こえます。
田中ウルヴェ京:
でも、これ、あなたにとっては客観的なことじゃないですよね?
これあなたの、経験の・・質を持ってして出た言葉ですよね?
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
なぜなら、ずっと、嫌々ながらでも、高校3年では、いー、仕方なくでも勉強したし・・最低限だろうと、なんだろうと、大学に行ったし。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
ん、ですよね?
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
なので・・まず、この能力は、最低限ある人間だ、ていうことは、ちゃんと認めてほしいと思います。あなた自身が、
相談者:
・・これは、認めたほうが、いいことなんでしょうか?
田中ウルヴェ京:
えーと、認めるのと認めないのと、どっちがあなたにとって・・楽ですか?
相談者:
あー、認める、ことですね。
田中ウルヴェ京:
ん、オッケ。
そしたら・・あなたにとって、今日から、ちょっと気をつけてもらいたいことは・・バランス、です。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
恐らく・・1つの、事柄に対して、あ、でも、これしかできなかったよな、とか。
手応え感じなかったな、て、その・・反省、点、のほうには目が行くようなので。
相談者:
はい
田中ウルヴェ京:
この、反省点が出るほどの経験をしたってことは、つまり自分は何ができるようになったのか、ていう、もう一方の側面を、ちゃんと言語化する、ことを練習してほしいです。
この経験、から・・自分ができるようになったことはなんだろう。
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
たぶん、これ、できるようになったことはなんだろうって見方が・・ちょっと下手なんじゃないんですか?
相談者:
・・そうして、あまり・・
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
してないと思います。
田中ウルヴェ京:
ね。で・・もしかすると、それを、やりたくないご自分がいるの、かもしれません。
なんかその・・自分を、甘やかしちゃいけないと思ってるのかなんか分かんないんですけど。
相談者:
・・はい、あー、あの、そういう・・あの、自分ができることばっかり・・
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
ずっと挙げてくと・・
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
そんな、すごい独りよがりな・・
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
人間になるんじゃないかっていう、予感が・・
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
あります。
田中ウルヴェ京:
で、恐らく・・あなたの予想通り、やりすぎるとたぶん人間て調子・・良くなり過ぎちゃったり、独りよがりになる可能性はあるんですよね。
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
ん、ん、だからこそ、あなたはちゃんと・・独りよがりにならない・・バージョンは、結構上手なわけで(苦笑)。
相談者:
うーん
田中ウルヴェ京:
両方やりたいんですよね。で、そうすると、自分の波が分かって来ます。「あ、なんか少しこれは・・独りよがりやり過ぎてる、よな」、とか。
「あ、これはちょっと、自分のマイナス面、見すぎてるよな」、とか。
そこの・・バランスは、実は自分にしか取れません。人は、あなたの出す行動でしか評価をしてくれないから。
相談者:
・・あー、はい
田中ウルヴェ京:
うん・・もちろん、人の言うこと聞くのも大事ですけど。
自分が、自分のことをどう評価するかは、もう、あなたに掛かってるので。
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
ほんとに「苦しいな」って思うときは、自分を甘やかす練習もしたほうがいいし。
相談者:
・・はい
田中ウルヴェ京:
そこ・・ですよね。なんか、その辺少し、たまに楽になる練習してみるの、いかが、ですか?(苦笑)
相談者:
・・あー、自分ができたことの、
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
言語化・・
田中ウルヴェ京:
そうそう
相談者:
ですか?
田中ウルヴェ京:
うん。だからほんとにできたことってあるでしょう?、今、今日1つやったみたいに。
最低限でも・・やりたくない物でも、処理する能力。
相談者:
ええ
田中ウルヴェ京:
うん
あなた自身が、「あ、今日は少しダークサイドのことを見すぎてるな」、とかいう、そのタイミングに気づいてほしいっていうのが、まず最初にあります。
相談者:
あー、はい
田中ウルヴェ京:
うん。ん、気づいたときに・・「いやいや、そもそもそれって、できたことはこれだったよね」、とかっていうふうに自分を引き戻す、練習だよね。
相談者:
あー、はい
田中ウルヴェ京:
うん
相談者:
ありがとうございます。
田中ウルヴェ京:
ちょっと今井先生にお返ししますね。
(再びパーソナリティ)
アスリートのウルヴェ先生にズバリと言ってもらえて良かったと思います。
若くて礼儀正しい若者に、おばちゃんはラジオの向こうからきゅんきゅんしてしまいました。
こちら、若者の悩みはつまんないな、と思ってしまったおばちゃんでした。
こちら同年代の子どものいるおばちゃんです。
この世代、進学ひとつ取っても『行ける学校ではなく行きたい学校へ』『自分とは』と、
広大な人生を自分で選ぶように育てられてるんですよね。
私たち世代は『普通科へ』と言ったら『あなたの成績ならね』って担任に振り分けられ。『住めば都』『置かれた場所があなたの場所』って育てられたわけです。
つまらないかもしれないけど納得感はあった。不安感は小さかった。その場所で踏ん張れた。
今の若者は大変だなぁと思います。
就活で良いところに決まったら良いではないの。
院卒息子、有名企業入ったんたが、腐れ上司からパワハラ受けて転職した。
憧れの職業も蓋を開けたらあら地獄ってこともある。
決まったところで、頑張れー。
次は女関係で相談して欲しいです。
せっかく内定が取れたのですから、内定が取れた会社で精一杯頑張って欲しいと僕も思います。加藤さんだったら、恐怖の回答になっていたのか?
確かに憧れの仕事に就いても現実と違ってコケるケースもあるし、憧れの仕事に就けずに不本意な仕事に就いても成功するケースもありますから。
できない事ばかりに目を向けず、できたことにも目を向けるバランスが大事。
他人は自分の行動でしか評価できないから、そのバランスを取るのは自分しかできない。
妻から子育てで嫌味を言われる日々ですが、大切なマインドですね。
出来なかったことを責め立てられるのはツライですが、自分でも責めすぎてしまうと、前を向けなくなると思います。
副業できる会社に転職して、動物関連の副業ができるよう、就職先では3年くらいがむしゃらに働くことをオススメします。
その姿を見て良き理解者が必ず現れますから。
暗かったけど、素直な好青年でしたね
地頭がいいですね
お父さん、お母さんは仕事がハードで、
一人っ子なのにあまりかまってもらえなかった感じかな。おばさま方が親身でよかった
素直さがあなたの素晴らしい長所だよ、と言ってあげたい
イジメが無かったら現在の相談者さんの悩みは別の内容になっていたのだろう、、か?
とにかく、如何なる時でも、イジメる奴、意地悪する奴をどうにかしなきゃなぁ!
今井先生の「大人の世界へようこそ!」的な言い方がとても素敵だ
ウルヴェさんもまさにこの道のプロ、口調もなんか楽しそうだった
それぞれてっぺんを極めた二人に背中を押してもらえて、相談者は幸せ者だよ
このご時世では実にぜいたくな悩みだけど、気持ちはわからんでもない
これで本当に良かったのか、もっと俺にはできたんじゃないか、と根拠もなしに迷う、学生時代の終わりに感じる妙な全能感と不安感
まあ、いざ働き始めたら、自分のできなさ加減に打ちのめされてしまうのがオチなんだけど
でも、いい給料をもらえる職場に誰もがありつけるわけがない
それはある意味、これまで重ねて来た努力のご褒美だから、ありがたく受け取ったらいいし、そこにたどり着けたことには自信を持っていい
願わくば、仕事でもプライベートでも、何かワクワクするようなものに出会えますように
前途洋々たる若者の行く末に幸あれ
動物は遠くから見るくらいで充分で、いざ仕事として世話役となったらプライベートもへったくれも無くなる。動物と結婚する覚悟があれば別だけど。相談者にはそれがなかっただけの話。