要介護4の母の入所に罪悪感。毎日会いに行く共倒れを心配された息子は既婚
テレフォン人生相談 2024年5月22日 水曜日
そら話を聞けばこんなふうな回答になる。
分かっててもあえて聞きたいものなのかしら。
「私が面倒を看ておりました」
「もう引退してるもんですから、家事の方をやってるんです」
きっと施設には相談者一人で行ってるのね。
奥さんのことを訊かずして相談を理解するのはムリ。
パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: 森田豊(医師で医療ジャーナリスト)
相談者: 男66 既婚 老人ホームに入所中の母97
玉置妙憂:
もしもしい
相談者:
もしもしい
玉置妙憂:
テレホン人生相談でえす。
相談者:
はい
玉置妙憂:
よろしくお願い致しまあす。
相談者:
よろしくお願いします。
玉置妙憂:
早速ですけれども、
相談者:
はい
玉置妙憂:
今日は、どのようなご相談ですかあ?
相談者:
はい、実母なんですが、
玉置妙憂:
はい
相談者:
実際の母親なんですが、
玉置妙憂:
ええ
相談者:
あのお・・老人ホームに入れ、て、ですね、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ちょっと自分自身で、罪悪感を感じちゃいまして、
玉置妙憂:
あああ・・
相談者:
それでご相談、したい、と思いまして、
玉置妙憂:
ああ、そうなんですね。
相談者:
はい
玉置妙憂:
ええ、では、まず、お母様は、
相談者:
はい
玉置妙憂:
おいくつなんでいらっしゃいますか?
相談者:
えっと、97歳です。
玉置妙憂:
ああ、そうですか。じゃあ、お父様は?
相談者:
もう亡くなりまして、
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
はい
玉置妙憂:
亡くなっておられて、
相談者:
はい
玉置妙憂:
で、あなた様はおいくつですか?
相談者:
私は、60ううう、6です。
玉置妙憂:
あ、そうですか。
あの、ご結婚してらっしゃるんですか?
相談者:
はい、してます。
玉置妙憂:
ううん。
で、老人ホームに、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
入られたということですけれども、
相談者:
はい、はい。
玉置妙憂:
それは、いつぐらいのお話です?
相談者:
そうですね、もう、な、かれこれ・・4、5ヶ月ぐらいになるんでしょうか。
玉置妙憂:
ああ・・そうなんですね。
相談者:
はい
玉置妙憂:
それまでは、どうされてたんですか?
相談者:
それまでは、
玉置妙憂:
うん
相談者:
わたくしいい、が、
玉置妙憂:
うん
相談者:
在宅で、
玉置妙憂:
はい
相談者:
面倒を看ておりました。
玉置妙憂:
あ、そうですか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃあ、あのお、ご家族もいらっしゃる、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
あのお、いわゆるご自宅に、
相談者:
はい
玉置妙憂:
お母様も、いらっしゃったっていうことなんですね?
相談者:
そう、です、ね、はい。
玉置妙憂:
そうですか。で、お母様の介護っていうのは、
相談者:
はい
玉置妙憂:
どのぐらいの程度の介護で、どれぐらい続いてらっしゃいましたの?
相談者:
はい、介護度4で、ですね、
玉置妙憂:
うん
相談者:
おむつの取り替えと、
玉置妙憂:
ああ、はい。
相談者:
あの、食事の支度と、
玉置妙憂:
うんん
相談者:
車椅子でお便所に連れていくと。
玉置妙憂:
なあああ、
相談者:
あと、お風呂に入れたりと◆#、
玉置妙憂:
はあああ、
相談者:
そういうような形で◆#、
玉置妙憂:
そおうでしたか、
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃあ、それはそれは・・ね、
相談者:
はい
玉置妙憂:
結構、お手間がかかりましたよねえええ。
相談者:
はい。
でえ、わたくしい、の方もですね、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ええ、食道の方を、
玉置妙憂:
ああ、
相談者:
取る手術したんですね。
玉置妙憂:
そうでしたかあ、うん。
相談者:
はい。それでえ・・あの、在宅の先生が、いらっしゃいまして。
玉置妙憂:
はい
相談者:
「共倒れになってしまうので」、
玉置妙憂:
うん
相談者:
「まず、お母さんを」、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あのおおお、「老人ホームに預けて」、
玉置妙憂:
うん
相談者:
「それで、自分の体も、養生していかないと」、
玉置妙憂:
うん
相談者:
「共倒れになってしまうから」と、
玉置妙憂:
うんうんうん。
相談者:
いうことで、老人ホームの方に、お世話になってると、次第なんですが・・
玉置妙憂:
そうですか、
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃあ、先生の方からね、そういう・・アドバイスがあって、
相談者:
はい、はい。
玉置妙憂:
で、あの、これまでの、状況から、少し・・変えて、
相談者:
はい
玉置妙憂:
老人ホームに、
相談者:
はい
玉置妙憂:
入っていただいたってことなんですねえ?
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
まあ、それにあたって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
まあ、あのお、親を、プロフェッショナルの、方、の、お世話にはなるんですが、
玉置妙憂:
はい
相談者:
どうしても、他人様のお世話になるということで、
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんていうんでしょうか・・まあ、罪悪感っていうんでしょうかね、
玉置妙憂:
うんん・・
相談者:
そういうようのを、感じちゃって・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
ええ・・
玉置妙憂:
そうなんですか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
あのう・・でも、もう、今、4、5ヶ月経ってらっしゃって、
相談者:
ええ、はい。
玉置妙憂:
ん、んどんな・・感じですか?、お母さん。
相談者:
えっ・・ええとお、毎日私の方が面会に行くんですけどお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
機嫌のいい時もありますし、
玉置妙憂:
うん
相談者:
帰る時は、どうしても、泣いてしまう時もあるし、
玉置妙憂:
ううううんん・・
相談者:
それからあ・・そこのホームは、うち(家)に、何日か泊まることもできるんですね。
玉置妙憂:
ああ、そうなんですねえ、うん。
相談者:
はい。
まあ、それで、そこを選んだわけなんですけど。
玉置妙憂:
ああ、そうですか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃあ、新しい生活にも、
相談者:
はい
玉置妙憂:
まあ、まあ、慣れてくれて、
相談者:
そう、ですねえ、はい。
玉置妙憂:
うん。でね、毎日行ってらっしゃるんだったらねえ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
そうですか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
でも・・罪悪感って、おっしゃってますけど。
相談者:
はい
玉置妙憂:
・・罪悪感の中身は・・どんな感じなんですか?
相談者:
そおうですね。親を、捨て・・て、しまった・・あん、な・・介護を放棄して?
玉置妙憂:
うん
相談者:
人様に委ねてしまった・・という、
玉置妙憂:
ううんんん・・
相談者:
そういうふうな、ああ、罪悪感ですかねえ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん、うん、うん。じゃあ、できれば、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
最後まで、ご自分でえ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
あのう、看て差し上げたかったって、
相談者:
はい
玉置妙憂:
そういうお気持ちが、あるのかしらね?
相談者:
ええ。気持ちはあるんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
実際は、お風呂にも、入れられないですし。
玉置妙憂:
うん
相談者:
ええ。それは、無理だとは、わ・・承知はしておるんですが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
その、気持ちの上でですね、
玉置妙憂:
うんん
相談者:
その、(含み笑い)罪悪感がどうしても・・
玉置妙憂:
どしてもねえ、
相談者:
ええ。やる・・場所がないという、ますかね・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん、じゃあ、実際的には、
相談者:
はい
玉置妙憂:
あのお、無理・・だ、ということも分かりながらあ、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
何か、お母様を捨ててしまったような気持ちが、
相談者:
はい
玉置妙憂:
するっていう、
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん・・それは、あれですよね。
あのお、例えば・・どなたかに言われたわけでは、ないですよね?
相談者:
あっ、それはないんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
ねえ、多分、先生も・・
相談者:
ええ
玉置妙憂:
ねえ、ドクターも、あのお、「共倒れになるよお」っていうことだ、
相談者:
そうですう。
玉置妙憂:
してねえ?
相談者:
はい
玉置妙憂:
アドバイスくれたぐらいだし。多分、あのお、
相談者:
はい
玉置妙憂:
奥様も、ご家族もねえ、
相談者:
ええ、そうですう。
玉置妙憂:
うん。
あなた様が頑張ってらっしゃったお姿は、
相談者:
ええ・・(苦笑)
玉置妙憂:
ご覧になってたでしょうからあ、
相談者:
いえいえ・・(苦笑)
玉置妙憂:
「お父さんもう無理だよ」ってえ、
相談者:
はい、はい。
玉置妙憂:
ねえ、
相談者:
ええ、はい
玉置妙憂:
きっと思ってたでしょうねえ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん。
でも、なんか、そんな気持ちに・・なるんですねえ。
相談者:
そうですねえ。
玉置妙憂:
うん・・なんでしょうね、その気持ちが出てくる・・さらに、下にある根っこは、なんだと思われます?、ご自分で。
相談者:
・・うん・・まあ、私、も・・元気な母親の姿を見、て、い、て、
玉置妙憂:
うん
相談者:
日に日に弱っていく姿を見る・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
これえ・・は、やっぱり、子供として、辛いものがありますし。
玉置妙憂:
ううん、ほんと、そう。
相談者:
はい
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
それでえ・・かといって、じゃあ、人様の手を借りないでやれるかというと、や、れ、な、い。
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
ということお、で・・介護、半分、放棄してしま・・った、
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
という形が、どうしてもどっかに・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
頭から離れないんですね?、ええ。
玉置妙憂:
うん、うん、うん。
じゃあ、施設に預けるってことは、
相談者:
うん
玉置妙憂:
繰り返しおっしゃっているように、
相談者:
はい
玉置妙憂:
人任せにして、
相談者:
ええ・・
玉置妙憂:
少し放棄したような気持ちになると。
相談者:
はい
玉置妙憂:
うんん・・
でも、そうせなければ・・回らないなってことも、よくわかってらっしゃった。
相談者:
ええ、それえ、も、承知していますう。
玉置妙憂:
うん・・っていうことですよねえ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
・・でも、現に今、ねえ、お母様は、移られたけれども、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
毎日・・行ってらっしゃるわけでしょう?
相談者:
はい、そうです。
玉置妙憂:
うん
相談者:
ええ
玉置妙憂:
まあ、お時間的にはね、24時間、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
一緒に、いらっしゃった、ご自宅とは違うかもしれないけれども、
相談者:
はい
玉置妙憂:
ね。
でも、毎日毎日、お顔は見てねえ、
相談者:
ええ
相談者:
うううん・・で、今日電話くださったのは、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
まあ、どういうふうに、考えたらいいかなあってことですかねえ?
相談者:
すす・・そう、ですねえ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
やっぱり、老老介護で・・皆さん、そういう、方もいらっしゃるのかなあとか・・
玉置妙憂:
うん・・
相談者:
私だけなのかなあ、とか・・
玉置妙憂:
う、ん・・
相談者:
色々、考えてしまう・・んですけど。
玉置妙憂:
うん、うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん、うん。
じゃあそのあたりの、
相談者:
ええ
玉置妙憂:
お気持ちの整理の仕方というか、
相談者:
はい
玉置妙憂:
また、あのお・・今日お話をね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
お伺いする先生は、いろんなことを、幅広く、世の中の状況をご存知なのでえ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
他の、方の、
相談者:
はい
玉置妙憂:
様子はどうかというようなことも含めてえ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
お訊きしてみましょうか?
相談者:
はい
玉置妙憂:
はい
相談者:
よろしくお願いします。
玉置妙憂:
はい。
今日お答えいただきますのは、医師で、医療ジャーナリストの、森田豊先生です。
相談者:
はい
玉置妙憂:
では先生、よろしくお願い致しまあす。
(回答者に交代)
本人病気や老老介護の問題があったとはいえ、母施設入所で生きがいを失ったため、今後ギャンブルにのめり込んでしまわないか正直心配だなあ。
放送には出ませんでしたが、ご相談者さんのご兄弟は(母施設入所に)賛成だったのかなあ?それも心配ですが、夫婦ともご自愛して欲しいです。
妙憂さんの
「人生は、色々な感情を抱えて(混ぜ合わせて)生きていくもの」
とても良い言葉だと思いました。
奥様の苦労は?ひとりで母子愛語られてもね。優しそうで冷たい感じがする。
姑を施設送りにしたわたしは鬼嫁でしょうか😁
冗談はさておき、お母さまの頭がまだハッキリしているから、相談者さんは罪悪感を感じるのかもしれません。うちの姑の場合は認知症がかなり進んでおり、場所も人も時間も認識できない状態だったので罪悪感は感じませんでした。寧ろ、プロのケアを受けられるので、本人もトイレ介助ひとつにしても楽だったと思います。7年程お世話になりましたが、自宅介護だったら、もっと早く亡くなっていたと思います。
また、施設に預けてから、私たち家族もおばあちゃんに優しく接する事ができるようになりました。これは本当に嬉しかったです。
相談者さんも 毎日、面会に行くなんて素晴らしいですね。
知り合いの介護士さんが言っていましたが、お年寄りを預けっぱなしで何年も面会に来ない家族は珍しくないそうです。そんなに人たちに比べれば、相談者さんは何も罪悪感をもつことはありませんよ。
それにしても、わたしの息子たちも少しはこんな風に思ってくれるでしょうか。うーん😅
私も、なぜ家族構成をきかないのか?妻は?兄姉弟妹は?支えてくれる家族はいないの?回答者の先生もその辺りはききもしないし、もやもやしました。先日の相談者(妻と離婚して母を介護したい)のように、優しい息子さんが多いですね。まずは自分の体調を整えて、心穏やかに過ごせますように。
私も母を1月に施設へ引き渡しましたが、私は40代ですが、相談者は私以上のマザコンではないかなと聞いてました。失礼な事を言ってすみません。
要介護4の方を自宅で入浴させるのは重労働だと思いますが、訪問介護を受けていたのでしょうか。
もしお母様が病気で入院したなら、相談者さんは罪悪感を持たなかったのでは。
介護施設を姨捨山のように思っているなら職員に失礼だと思います。プロの介護を受けた方がお母様にとって幸せです。