生きてねと遺した娘の後を追いたい妻について行きたい‥遺書を壁に貼りましょう
(回答者に交代)
森田豊:
もしもし、森田です。
相談者:
もしもし、よろしくお願いします。
森田豊:
娘さんが24歳で、自殺された、ということですけれど。その、
相談者:
はい
森田豊:
お亡くなりになった経緯、というのを・・よければ、
相談者:
あああ、
森田豊:
教えてもらいたいんです◆#・・
相談者:
(吸って)学校が終わって就職した先で、いじめに遭いまして。そこで・・精神を病みまして。心療内科に連れて行ったんですね。
森田豊:
はい
相談者:
それでえ、先生にみせたら、「仕事休ませなさい」ってことだったのでえ・・仕事休ませたんですけど。
森田豊:
・・
相談者:
やっぱり・・ 会社に出なきゃならないっていうプレッシャーがあったんで、辞めさせたんですね?
森田豊:
・・
相談者:
で、辞めさせてえ、通院させながら、療養させていたんです。
で、その後に、就職してえ。1年ぐらい経った頃に、また、今度、違う形ではあるんですけど、同じ、年上の女性からの、いじめを受けましてえ。
森田豊:
う、んん・・
相談者:
就職して、家にいる間に・・自殺未遂を繰り返して・・結局、もう、何回目かわかんないですけど、成功してしまったって感じです。
森田豊:
なるほど。
相談者:
はい
森田豊:
あなたの心の中に、何か後悔っていうか・・「あん時こうしてればよかった」っていう気持ち、あるのかなあ・・
相談者:
あります。大きくあります。
森田豊:
ただ・・
相談者:
「もっとしてやれたことがあるんじゃないか」っていう、後悔は大きいです。
森田豊:
どんなことしてあげられました?
相談者:
もっと話を聞けたと思います。
森田豊:
うんうん・・
相談者:
娘が家にいる間、 妻があのう、病気なんで、あまり話せなかったんで、私しか話し相手いなかったらしいんですよ。
森田豊:
うん・・
相談者:
私が、仕事から帰ってから・・私を待つように、話しかけていたんですけど。
森田豊:
・・
相談者:
私が、あのう・・やっぱ、次の日の仕事もあるので、夜遅くまで、なってしまうと、「眠いから寝かしてくれ」って、話を中断して寝てたんですね。
森田豊:
・・
相談者:
そうしないで、もっと話を聞いてあげればよかったっていう後悔が・・あります。(涙声)ッフ・・フ(泣く)
森田豊:
・・まあ、いろんな苦労があったかなと思うんですけど・・娘さんの遺書にね?
相談者:
はい
森田豊:
「生きてね」と、書いてあった。
相談者:
はい
森田豊:
これは、すごく重い事実だと思うんですけど。
相談者:
はい
森田豊:
そういう風に書いてあったのにも関わらずう、あなたはあ、「 生きていていいのか」とか・・「生きないとダメなのか」と。
相談者:
はい
森田豊:
自分で、問いただしてますよねえ。
相談者:
はい
森田豊:
これ、やはり、娘さんの・・への思いが強ければ、
相談者:
(ため息)
森田豊:
「生きててね」っていうことを実践することが、最も、娘さんの供養になるんじゃないかなと思いますけど、どう思われますか?
相談者:
(吸って)私自身は、妻を見てなかったら、生きたいと思ったと思います。
森田豊:
・・
相談者:
妻から、先日、LINEですけど、話を聞いて。 「三途の川を渡ってでも、娘に会いに行きたい」と。
森田豊:
・・
相談者:
「娘の方が大人だから、『生きてね』って、予防線張っていたから、死ねない・・だから苦しい」・・そういう・・聞きました。ハア(ため息)・・
森田豊:
死後の世界がどうなるかって、誰もわからないことだと思うんですけどね?
娘さんがね?
相談者:
はい
森田豊:
望んでないじゃないですか。
相談者:
(吸って)
森田豊:
死後の世界に来てくれと。
相談者:
はい
森田豊:
一緒に会おうねって、思ってないじゃないですか。
相談者:
はい
森田豊:
だからね?、仮に・・奥様ないし、あなたが・・ ここで、死後の世界に、行ったとしてもね。受け入れてくれないんじゃないかなと、私は思いますけどね。
相談者:
娘がですか?
森田豊:
ええ。娘さん、が、あなたたちがあ・・もし、ま、死後の世界で会ったとしてもね?
相談者:
はい
森田豊:
「 なんで来たの?」と。「私、遺書に書いたでしょ」と。「『生きててね』って書いたでしょ」と、怒るんじゃないかなと思うんですけど。どうですか?
相談者:
多分そうだと思います。
森田豊:
あのう・・
相談者:
はい
森田豊:
参考になるかどうかわかんないんですけど。
相談者:
はい
森田豊:
あたしの、姉も・・
相談者:
ハアハア(呼吸の音)
森田豊:
20代ん時に、病気で亡くなりました。
相談者:
はい
森田豊:
で、私の両親ですけれど。もう、それそれは毎日泣いてましてねえ。
相談者:
はい
森田豊:
まあ、それを見てる私も、悲しかったんですけどお。何十年経ってもねえ、その辛さは変わらないって言ってましたね。
相談者:
あっ、ハアー(ため息)・・はい。
森田豊:
っぱり・・子供を亡くす、親の気持ちっていうのは・・まあ、計り知れないものがあるんだなって、私は、そう思いますよね。
相談者:
・・はい。
森田豊:
ただね?、両親見ててえ・・
相談者:
はい
森田豊:
悲しみとか感情、 辛あい思いっていうのは、おそらく一生変わらないんだと思うんですけれど。
相談者:
はい
森田豊:
判断力とか、行動っていうのはねえ、
相談者:
はい
森田豊:
変えられるんじゃないかな。時間とともに変わるんじゃないかなと思うんですね?
相談者:
・・こうどう・・
森田豊:
今、あなたはね?、「死のう」とか・・思ってるかもしれませんけど。
相談者:
はい
森田豊:
ここを少、し・・数ヶ月か、何年かわかりませんけれど。
相談者:
はい
森田豊:
悲しさは変わらないかもしれませんけど。行動しようという、考えや判断は、
相談者:
はい
森田豊:
おそらく、変わってくう、ものだと思いますね。
相談者:
変わってきますか。
森田豊:
そう思いますね。
相談者:
あ・・
森田豊:
変わるう、までね、時間が経つのを待つしかないですね。
相談者:
・・ああ、時間を待つ・・
森田豊:
ここは、時間を、稼いで、辛抱するんですね。
相談者:
はい
森田豊:
そのねえ、大事なお守りが、娘さんの遺書ですね。
相談者:
はい・・
森田豊:
「生きててね」っていう遺書、手元にあるんですか?
相談者:
あります。
森田豊:
それを、肌身離さず持つか、
相談者:
はい
森田豊:
どこか、家の真ん中に貼っときましょうか。
相談者:
あっ、はい。
森田豊:
あとはねえ、
相談者:
はい
森田豊:
心身ともに、健康な人でも、
相談者:
はい
森田豊:
こ、れだけのストレスう、を、浴びると、
相談者:
はい
森田豊:
やっぱり、自分で命を失いたくなると、思いがちだと思うんですよ。
相談者:
はい
森田豊:
ただね、あなたと奥さんの場合は、
相談者:
はい
森田豊:
ご自身の、精神疾患も抱えながら生きていかなければいけないというところに、とても、大変さがあるんですよ。
相談者:
・・あ、はい。
森田豊:
死にたいと思ったこと・・あなた、あの・・自分の主治医とかに話しましたか?
相談者:
話してないです。
森田豊:
絶、対、に、このことは、
相談者:
はい
森田豊:
あなたも奥様も、主治医に話さなきゃいけないことですよ。
相談者:
ハアア(ため息)はい・・
森田豊:
一般的にですねえ、精神科医が、自殺しようと、思っている人が、いて。
相談者:
はい
森田豊:
こ、こ、ま、で、ストレスが、客観的にも主観的にも強いなと、感じた時には、 その、気持ちや、行動が変わるまで、入院させることが一般的なんですよ。
相談者:
はい
森田豊:
で、入院するかどうかは、主治医との相談ですけど。
相談者:
はい
森田豊:
必、ず、精神科の主治医の先生に伝えてください。
相談者:
はい
森田豊:
それで、できることなら、奥様、の、主治医に、も、あなたも一緒に行ってそのことを伝える。で、あなたの主治医にも、奥様も一緒に行って伝える。
相談者:
はい
森田豊:
1人でもね、今の気持ちを、誰かに伝えるっていうことは、
相談者:
はい
森田豊:
大事だし。それは、あなたたちの命を守るというだけではなくて、
相談者:
はい
森田豊:
娘さんの、意思を、貫くと、いうことで、大事なんじゃないかなあと思うんですけど。
相談者:
そうなんです・・気づきませんでした。
森田豊:
必ず、伝えてもらえますか?
相談者:
はい
森田豊:
約束してもらえますか?
相談者:
はい、約束します。
森田豊:
主治医の方に、なかなかね、医療現場で言葉で伝えられないと、いうことだとすれば、
相談者:
はい
森田豊:
きちっと、メモ用紙かなんかに書いて、
相談者:
はい
森田豊:
「こう思った」っていうことを、渡せばいいんじゃないかなと思います。
相談者:
ああ、はい。
森田豊:
体の病はね、
相談者:
はい
森田豊:
大量に出血したら・・救急車呼ぶじゃないですか。
相談者:
はい
森田豊:
でも、心の病って、なかなか救急車呼べないんですよ。でもね、
相談者:
はい(涙声)
森田豊:
今、あなたと奥さんは、体全体から、大出血してる状態なんですよ。
相談者:
・・
森田豊:
だから、それを伝えなくちゃ。
相談者:
はい
森田豊:
よく・・この・・テレフォン人生相談に、電話してくれましたね。(涙声)フグフグ(泣く)
相談者:
ア・・(涙声)はい
森田豊:
・・その力があるんだからあ、(涙声)
相談者:
はい
森田豊:
主治医に伝えられるはずだと思いますけど。
相談者:
はい・・(涙声)伝えます。
森田豊:
少しでもね、参考になればと思います。加藤せんせ・・
相談者:
はい、(涙声)ありがとうございます。
森田豊:
加藤先生に替わります。
(再びパーソナリティ)
まだ亡くなられて10ヶ月。
仮に病死でも辛いと思うのに自死とはそれは
やはり夫婦で労り慰め合いながらということは
難しいでしょう。私でも相談者さんの立場になったら夫と共に慰め合うことができるか自信がないです。
例えば遺族の会などに夫婦で参加されてみるとか
はいいのでは。と思いました。
家の中に2人きりでいてはそれは生きていたくない、後悔ばかりにならざるを得ないと思います。
おなじ思いをしたご遺族の集まりに出て
思いの丈を話して、他の家族のかたの話を聞きながら気づいたら一年、二年経っていたとなれば
いいなと思います。本当に辛い相談でした。
遺された方はやはり自分を責めてしまうのは
当たり前の感情なので生きていても辛い、
生きていてもいいのだろうかと思い詰めてしまうと思います。
少しずつご夫婦が立ち上がれますように。
これは辛いだろうこの上なくつらいと思いました。
どこまで耐えれるか分かりませんが、自分なら通院し薬もらいながら死ぬまで生きる事を目標に過ごすと思う、自〇する勇気も楽にイケるスキルもないからね
とてもじゃないが、自分の身に起きて耐えられるのか??
若い人に言いたい。
生きられるのは実は当たり前では無い。
子供のためにも自分達のためにも、金銭的以外に可能であれば、子供は2人以上産んだ方がいいよ。
精神科や福祉など、各所にしっかり通って相談、何らかの方針を得るのが一番。大変でしょうけど、ご相談者さん夫婦が自殺しないのを願います。
大学時代の後輩が30代前半で自死しました。他人の私でも辛いのだから、彼の母親の辛さは相当だろうと、今、自分の息子が30代前半になり、あらためて感じます。
病気で急死よりさらに辛く、一生引きずると思います。でもいつかあの世で会えると思って生き続けて欲しいです。
実際に見た人は居ないんだから「三途の川なんてありません」と諦三先生が相談者に言って欲しかった
泣けました。森田先生のお話、わかりやすく、親身で素晴らしかったです。相談者の辛さがよくわかりました。一人娘をなくした辛さ。
そして、とにかく今は時間を稼がなくてはいけないということ。
悲しみはなくならないけど、行動は変わるということ。
加藤先生の、励まし合うということ。
このお二人が支え合いながら、長生きされることを、願います。
探していた回でした。
兄弟を自死で失い、他人事と思えず涙しながら拝聴しました。
文字にしてくださってありがとうございます。
森田先生
素晴らしかった✨
いつも世襲回答者とか
育ちが良すぎてテレ人のドロドロ相談には合わないとか
シメが爽やか過ぎて相談者やリスナーが置いてきぼり、とか言ってゴメンなさい😆
森田先生はいつも決して偉ぶったり自分の知識をひけらかしたりしない
親身で誠実、時に、相談者と悲しみを共有し涙を流す
娘の突然の自死、自責の念、励ましあえない妻、支えて行くことの重圧
八方塞がりで孤立してた相談者
丁寧に話を聞き取り、共に涙を流し、最悪の窮地から相談者夫婦を救いたい、その一心で懸命に語りかけていた森田先生の思いは相談者にも私たちにもしっかり届いたと思います