マルチにハマって強制執行待ちの息子。梨恵の忠告をためらう母に引導渡す理恵

(回答者に交代)

野島梨恵:
もしもしい?

相談者:
もしもし。

野島梨恵:
はい、よろしくお願いします。

相談者:
よろしくお願いしますう。

野島梨恵:
はい、よろしくお願いします。
今、36歳なんですよね?、息子さん。

相談者:
・・

野島梨恵:
これにはまったのは・・

相談者:
はい

野島梨恵:
何歳の時でした?

相談者:
大体25歳ぐらいです。

野島梨恵:
う、ううん・・
お仕事は、一つのことを、ずっと続けておられる?

相談者:
・・よく変わります。

野島梨恵:
よく変わる?
何がきっかけで、これにハマったんでしょうね?

相談者:
で、「どうしてそれを、知ったの?」って言ったらあ、

野島梨恵:
う、ん・・

相談者:
「自分で、ネットから見つけた」って言うんですけど。
本当にそうかな?っていうのは、ちょっと私は、それ信用できるかな?っていう感じです。◆#$%□&

野島梨恵:
その、25歳の時はあ、

相談者:
ええ

野島梨恵:
一緒に住んでおられたの?

相談者:
一人で、暮らしてました。

野島梨恵:
あ・・◆#

相談者:
大学に行く時に、

野島梨恵:
うん

相談者:
一人暮らしをして。

野島梨恵:
うん

相談者:
その頃から、家賃の滞納とかがずっとあったのでえ。

野島梨恵:
うん

相談者:
私が時々、家賃を、肩代わりしながら、生活してたという感じです・・

野島梨恵:
あ、そうなんですか。

相談者:
はい・・

野島梨恵:
それで、一回、家に戻られたのは、何年くらい前なんです?

相談者:
9年くらい・・前です。

野島梨恵:
ふーん・・

相談者:
8年くらい前ですかねえ。

野島梨恵:
結論としては、

相談者:
はい

野島梨恵:
ご自身でも、さっきおっしゃった通り。
息子さんのためにも、あなた様のためにも、一緒に住むべきではないし。

相談者:
・・

野島梨恵:
それは、早急に、伝えた方がいいんだろうなと思います。

相談者:
・・はい

野島梨恵:
で、多分、また、まあ、借金こさえてるんだと思うんですぅ。

相談者:
は、い・・

野島梨恵:
ねえ。
家賃滞納するぐらいだから、他にも・・いろんなところから、借りてらっしゃる可能性は高いですよね?

相談者:
・・そうです、ねえ・・

野島梨恵:
うん。
で、また、いろんなところに借金作ってらっしゃるから・・もうこれは、お父さんが言ったことが正しくて。

相談者:
はい

野島梨恵:
もう、助けたら、よくなくて、もう・・いないもんとして。
「いないもんとして」ってのは、変ですけども。
手は絶対に貸さない?・・お金は出さない?

相談者:
はい・・はい

野島梨恵:
それしかないですね、それはね?、うん。

相談者:
うん・・

野島梨恵:
突き放した後どうなっちゃうんだろうって、ご心配だと思いますけれども、

相談者:
はい

野島梨恵:
それは・・あなたの息子さんなのでえ、

相談者:
はい

野島梨恵:
何とかやっていくと信じて。

相談者:
・・

野島梨恵:
目をつぶ・・る、しか、ないですね?、それは。

相談者:
・・

野島梨恵:
いっぱいありますよ?、こういう事件。
「これこれ買って、ポイントはこれぐらい貯まったら、その、創始者の誰それさんと海外旅行に行けます」とかね?

相談者:
ええ・・ええ、ええ。

野島梨恵:
うん。
で、また、それをいっぱい買って、いろんな人に紹介したりすると、その組織の中で、

相談者:
はい

野島梨恵:
なんか、ちょっと・・称号をもらったりしてね?

相談者:
ええ、はい。

野島梨恵:
で、それが、また、嬉しくて?

相談者:
◆#$%□

野島梨恵:
そこで、認められることが嬉しくて。

相談者:
はい、はい。

野島梨恵:
どんどん、どんどん、ハマっていくっていうのは、

相談者:
はい

野島梨恵:
たく、さん、あります。

相談者:
そうですねえ・・

野島梨恵:
んで、これはもう、あのううう・・誰が、何を言っても、多分、やめないので。自分で・・

相談者:
ええ

相談者:
ある時、どこかで、気づく・・人は、気づきます。

相談者:
はい・・ええ。

野島梨恵:
「きっとどこかで気づいてくれる」と・・

相談者:
ああん・・

野島梨恵:
思って。
手を出さないで。遠く・・に離れているほか、無いです。・・うん。

相談者:
やめるような働きかけもせずにい・・

野島梨恵:
もう、十分、されたでしょ?

相談者:
・・そうですねえ。

野島梨恵:
うん。
・・ほっとくしかない。うん・・

相談者:
ほっとくしかない・・

野島梨恵:
逆に、「やめろ」って言ったら、なお傾倒するかもしれない。

相談者:
そうですよねえ・・

野島梨恵:
うん

相談者:
そう思います、なんとなくぅ・・(泣きそうな声)

野島梨恵:
うん・・だから、お辛いかもしれないけれども、ここは息子さんのためにも、

相談者:
はい

野島梨恵:
あなたのためにも、

相談者:
はい

野島梨恵:
「私は、もう、あなたと一緒には住めません」と。

相談者:
はい

野島梨恵:
「もう、お金も出せない」と。

相談者:
はい・・

野島梨恵:
なので、「あなたも、もう、36歳で、立派な一人の大人なんだから、自分でしっかり生きていってください」と・・

相談者:
はい

野島梨恵:
言うしかないです。

相談者:
・・元旦那に聞いたんですけれども。

相談者:
うん

相談者:
不動産やってるんで。
強制退去・・っていうふうに言われても、なんか、裁判をするらしいんですよね?

野島梨恵:
ああ、ああ、そうですよね。

相談者:
◆#$

野島梨恵:
うん

相談者:
だからまだ、

野島梨恵:
うん

相談者:
明日、明後日、どうにか出てけって言うんじゃなくて・・

野島梨恵:
ああ、まだ、その、裁判は、まだ、してないのかな?、 そうしたら。

相談者:
ええ、そうです、してないです。

野島梨恵:
うん・・ああ、なるほど。

相談者:
うん・・

野島梨恵:
じゃあ、まだ何ヶ月か、時間あるでしょうね?

相談者:
で、その・・強制退去になっても、たまっている・・あの、お家賃を・・少しずつでも自分が払っていけば、それは免れるんでしょうか?

野島梨恵:
・・それは、大屋さん次第ですがあ。

相談者:
はい

野島梨恵:
多くの場合は、そこまで行ったら、もう退去は免れない。
「退去しないで、いていいよ」とは、言わんと思います。

相談者:
そうなんですかぁ?・・

野島梨恵:
もう、さんざん、待って、さんざん督促して、それでもダメだったからあ、

相談者:
はい

野島梨恵:
大屋さんの方も、自腹で弁護士頼んで裁判を起こしてえ、追い出すわけでしょ?
で、追い出すのにも、すごい、お金がかかるんですよ。強制執行はねえ?

相談者:
ええ・・

野島梨恵:
だ、そこまで覚悟して・・もう、出すっていうことは・・

相談者:
ええ

野島梨恵:
「もうこの人は信用しない」っていうことなので。

相談者:
ええ、ええ・・

野島梨恵:
今から、いくら、「払います払います」って言っても、多分・・

相談者:
はい

野島梨恵:
強制執行、の、判決を取って、強制執行するでしょうね?、うん・・

相談者:
うーん・・

野島梨恵:
そう思いますよ。

相談者:
その、裁判ていうのは、何日間か、かかるんですか?

野島梨恵:
かかります、かかります、うん。

相談者:
ううーん・・それは、息子も出頭しなきゃいけないんですよ、ね?、その、出廷っていうか。

野島梨恵:
出頭した方がいいですけど、しない人もたくさんいます、うん。

相談者:
うんうん・・

野島梨恵:
で、しないで、欠席判決で・・「明け渡しなさい」っていう命令が取られて、

相談者:
ええ・・

野島梨恵:
あ、強制執行になるっていう人は、いますよ?、たくさん。

相談者:
うん◆#$%□&

野島梨恵:
まだ時間はあるんだろうけどお、

相談者:
ええ・・

野島梨恵:
だいぶ難しいでしょうねえ、うんん、そこに、居続けるのは、うん。

相談者:
うん・・じゃあ、その後どうなるんですか?
もう出されたら、後・・

野島梨恵:
・・や、皆さん、自力でもう・・なんとかしていただくしかないですね?、それはね?、うん。

相談者:
・・◆#$%

野島梨恵:
・・ただね、だからといって、ここで手は出さない方がいいですよ、うん・・

相談者:
・・ああ・・どうなろうとお・・?

野島梨恵:
うん。どうなろうと。

相談者:
住む場所がなくなろうとですか?・・

野島梨恵:
そう。うん。

相談者:
◆#・・

野島梨恵:
そこまで行かないと、気づかないと思うもの。

相談者:
・・ううん・・

野島梨恵:
うん・・

相談者:
・・私が、この後平穏な、生活を、していきたいと思っても、このことが気がかりで、(含み笑い)なかなかできそうにないですね。◆#

野島梨恵:
ん、だからその・・

相談者:
ハハ(苦笑)

野島梨恵:
気がかりで、お心落ち着かないかもしれないけれども、

相談者:
ええ、◆#$%□

野島梨恵:
経済的には安定するでしょう?、息子さん・・

相談者:
ええ

野島梨恵:
に、関わらなければ。

相談者:
ええ、そうです。

野島梨恵:
それはめちゃめちゃ大事なことです。

相談者:
私の経済は、安定します。ええ。

野島梨恵:
ええ。

相談者:
軽座的には、安定します。はい・・

野島梨恵:
例え、今、ここで、彼を助けたところで・・

相談者:
はい

野島梨恵:
精神的にも安定しないでしょう?

相談者:
そうですね?

野島梨恵:
どっちに行っても、精神的には安定しないんですよ。

相談者:
・・そうですね、ええ。

野島梨恵:
だったら、どっちにしろ精神的に安定できないんだったら、少なくとも、経済的に安定する方を、取った方がまだマシです。

相談者:
・・そうですね・・

野島梨恵:
うん

相談者:
・・わかりました

野島梨恵:
うん

相談者:
じゃあ、もう、そういう風に、自分で決めなきゃダメですね?

野島梨恵:
うん。
自分でね、

相談者:
そういう、方針っていうの、◆#$%□ないで、

野島梨恵:
きっぱり決めて。

相談者:
ええ

野島梨恵:
そう。うん。なんか、こう、ね?・・いろいろ悩まれるし、息子さんにも「なんて冷たいんだ」とか、いろいろ言われるかもしれないけど。

相談者:
ええ

野島梨恵:
でも、それが、息子さんのためでもあるのでね?、うん。

相談者:
ええ、ええ。

野島梨恵:
頑張られてください。

相談者:
はい、わかりましたあ。

野島梨恵:
うん、うん。

相談者:
ありがとうございますう。

野島梨恵:
はあい

(再びパーソナリティ)

「マルチにハマって強制執行待ちの息子。梨恵の忠告をためらう母に引導渡す理恵」への14件のフィードバック

  1. 63才相談者の夫との離婚時期は?
    36才独身息子は大学生の時からマルチ商法にはまり、3年前まで、同居していて、家の中が買ったもので溢れていた。
    その息子に言われるまま、お金を渡していた。
    元夫と野島先生のアドバイスにも悩んでいる様子が伝わってきたが、相談者がダメ息子に育てたんですよ。
    しっかり、目を覚まして、息子を突き放さないと、共倒れになりますよ。

  2. この相談者は気が弱そうだから息子を拒絶できなさそう。
    元夫が実家へ戻る事を阻止すれば良いのに。
    でも一番いいのは引っ越して息子と離れる事だと思う。
    難しいだろうけど、暴力で命を失うかもしれないし。

  3. バシッと歯切れ良い回答の野島先生。
    甘い対応で済ませていると、骨までしゃぶられる羽目にはる相談者。
    破れかぶれになって、そのうちに残忍で凄惨な犯行を犯す可能性が
    非常に高い36歳。
    救いようの無い結末が待っていそうな気配。

  4. BSやCS、配信で流れる怪しいサプリの宣伝を真に受けて定期購入しちゃってるのかな?
    回答者が野島先生でよかった。息子さんに何が待ち受けているか、具体的な説明が分かりやすかった。ま、本人が目を覚まさなければ、とことん行くところまでほっとくしかないわな。

    学会員柴田がパーソナリティーなだけに、マド愛なんかが回答者だったら二人して逆効果なアドバイスしてたかも?

  5. 息子さんはマルチの販売員の方だろうか
    それとも消費者の方だろうか。
    相談者さんは回答を渋々聞いていたように感じたが
    今はやりのAIさんに聞いてみたらやはり同じ回答だったりしそう。
    しらんけど。

  6. マルチ商法にハマった息子、、、
    毎月5万円分か。金額よりそのマルチに洗脳され
    家族に暴力を振るうこと自体が大問題。
    親が息子を突き放して家賃が払えず
    生活費がなく、マルチ商法にハマり過ぎて仕事も手につかない現状を息子に味合わせないと、、、
    それにより自己破産でも仕方ないしそれくらい
    しないとダメでしょ、逆にそれしかない。

    相談者は息子の住むところの心配をしていたが
    心配するところはそこでない、マルチに洗脳
    された今後だ。
    相談者はまだ迷いがあるような感じが気掛かり。

  7. もちろん柴田さんや野島さんが仰る通りだが、息子がマルチにはまった経緯というか理由が知りたい。

    1. 私もそう思いました。
      なぜマルチにハマってしまったのか?
      を知る事が大切だと思います。
      まぁそれが分かったからといってもう子供じゃないから野島先生のアドバイスのように親は動くしかないと思いますが。。

  8. 暴力が怖いからと、息子の借金の肩代わりするより、
    自己破産させた方がいいかも。それも遅いかなぁ~。
    本人が気づいたときは、破滅へのカウントダウンかも。

  9. マルチに傾倒していて
    仕事はしているが、転々としている
    職場で社員にマルチの商品を勧めて、嫌われることを続けているのだろうね

    家賃を援助していたのですね
    強制退去ということなら、既に裁判が終わっていると推察します
    数日したら少しの衣服だけ持って相談者の家へ押しかけてくることでしょう
    住まわせるのは致し方ないのかと思います

    食事の準備、洗濯とかの息子分の家事は一切しないこと
    今後も借金返済、家賃の立て替えはやらない
    と心に決めて下さい

    ホントなら一度生活保護を申請して、公営住宅へ入ってもらうのがいいのですが
    一応、今は仕事してそうですから生活保護はムリですね
    早めに家を探させて追い出すこと

    お母さんは、もう自分が生活するお金しか無いこと!
    本来なら老後の親の経済的援助をするのは子供なんだ
    とキツく言ってやってください
    暴力振るわれようとも毅然と

  10. 傷心の人に対して教師ぶって偉そうに指図するおじいさんは敬遠したいライダー♪ より:

    若くても百戦錬磨を思わせる野島先生の助言が功を奏しますように祈ります。

    1. 野島先生の方がまだ寄り添いしてるなと思った。

      普段は「女は男のモノ」「妊娠中だろうがなんだろうが女は男を満足すべし」と、とにかく家族の枠組みをガチガチに説いてる人なので、「暴力振るわれる」のを前提にして「息子追い出せ」と説くのは通常運転だなと感心すると同時に、やっぱ「男の暴力は大正義」な人だと思った。
      だから相談者は息子を止められないって話なのに。

  11. 僕は今49歳で現在の本職に就いて23年目になります。前職はある給油所にてアルバイトをしていました。当時26歳だった僕は出会い系サイトを通じて一人の当時22歳の女性と対面出来ました。僕には二人の姉がいて2000年3月に上の姉が2002年3月に下の姉がそれぞれ嫁入りしたこともあり、これで僕もようやく薔薇色の日々を過ごせるかと思ってました。ところがその女性から自分の本職に関することを聞かされ「人生を楽しくする方法があり、そのアドバイザーに逢ってみよう」と案内されました。行ってみたらなんとそれは健康食品に関するマルチ商法の勧誘でした。最初は断りましたが、その女性とまたデートしたいという思いもあり、加入してしまいました。しかも最初は30万円分の健康食品を買わされることになり、申し込み方法も酷く、年収当時100万足らずしかないのに200万と書かされ、アルバイターなのに職員と書かされました。正に健康食品を買わせることがヤツの目的だったに違いありません。そこからは正に地獄の始まりでもあり洗脳かつ人生の転落の始まりでもありました。
    友人知人を少なくても50人以上をリストに書いて勧誘しやすい人から電話をして欲しいというところから始まりました。主に学校時代の同級生やかつて勤務していた職場の友人でした。うち一人はなんとか交渉成立しました。だが彼の本職は土建業ですが日々が過ぎていくうちにに段々本職が多忙となりました。僕は一旦仲間集めを休止させることを考えました。ところが紹介した女性がこのことに猛批判しました。ここから女性との亀裂が生じ、感性が羊から狼に変わった瞬間でもありました。仲間が仲間集めを休止させる言葉を発すると女性は「頑張ってやろう」と言うのが毎回の決め台詞でした。結局その元職場仲間は仲間集めをやめ退会しました。その後も仲間集めをしましたがマルチ商法の紹介まではいったものの成立した人はいませんでした。さらに女性との対立は段々と激しくなり、対面しても口論、電話しても口論という日がほぼ毎日続きました。おまけにその女性からの勧誘のやり方で僕から疑問を生じても「いいから私の指示に従いなさい!」と言う一点張りでした。例えば実際は集会室にいるのに電話の相手には「レストランにいる」と言わせられたり何度メールを送信しても無返答な相手に「このメッセージで送れ」と送信させられたりなど正に相手からみればちょっとおかしいなあと感付く行為ばかりでした。口論が重なるにつれ悩みの風船も膨れ上がりました。それと同時に僕の裏稼業をしていることが旧友達の合間に口コミなどで広まり、とうとう旧友の1人が僕の職場に御客様として入所し、その所長に密告したのでした。更に借金も膨れ上がりクレサラの限度額もとうとう底を着いたのでした。この密告が決め手となり、その瞬間から僕は職場を捨てゴマ扱いされたのでした。他の従業員が所長に挨拶しても笑顔で返すのに僕のみ無視され、所長が従業員に伝令する時も僕のみスルーされました。署長に「僕を捨てゴマにしないで下さい」と申したのですがゴロツキでもある署長は「巨大ゴミはいつ捨てるんだ!? 不安があるなら辞めれ!」と返されたのでした。しかし首はまだ繋がっていたので本職に集中しました。だが借金返済や食費などを払うことなどで本職のみでは食ってゆけず、副職として深夜の宅配会社にも就きました。この復職は正に職場仲間へのマルチ商法の勧誘目的も一つの狙いでした。もちろん本職の従業員達にはこのことを内緒にしてました。そして捨てゴマ扱いされてから1ヶ月後に予感は的中し、僕はその年限りで本職である給油所を解雇となりました。
    それでも女性との対立は続き、借金は200万に膨れ上がりついに悩みの風船は破裂してしまい、僕は両親に全てを自供しました。当然家庭の大事件となり、二人の姉と旦那を呼んでの家族会議にもなりました。その会議のなかで親からマルチ商法の中身をピンからキリまで全てを吐かされました。一時は裁判所にて自己破産することも考えましたが破産には至らず 自分の定期預金を解約して返済し、残りの全額を父親が貯金から卸して立て替え払いしました。しかも7社借りていたクレサラからの借金をATMやコンビニにて返済する時に母親に監視され、財布から金が渡されたら僕がATMを操作して金を入れると言う方法でした。全額が完済した時はホントやれやれでした。それだけでなく携帯電話は没収となり、自分の部屋を強制清掃させながらの不審物チェックまでされたのでした。当然頭のなかはパニック状態となり、逮捕される覚悟で夜中に見ず知らずの人から引っ手繰りまでしようとも考えてました。だが実行には至りませんでした。他にクレサラに全額返済した翌日には(恐らく)クレサラ会社の男性から非難の電話が家に入り、再び電話が来たら喧嘩でも買ってやろうとまでも考えてました。
    完済して数日後には父親と一緒に女性とマルチ商法の勧誘をした男性のところに対面してきました。マルチから降りること、及び勧誘した二人にマルチ商法をやめて欲しいと叱責するのが目的でした。するとその女性は実際はある組織の紹介者から金で雇われていたことが対面したなかで明らかとなりました。マルチ商法勧誘後に他の男性達との会話が多いのに僕との会話が少々しかなく、デートも実現出来なかったため、どうも不可解な点が多かったことを改めて感じました。マルチ商法のトップに当たる販社の部屋にも誰もが見ていない好きに覗いたことがありましたが、そこには確か少年ジャンプがテーブルに置いてありました。呆れました。マルチ業者は正にグルの溜り場であることを感じました。
    僕はマルチ商法を勧誘した人達のなかに高校時代の先輩がいました。セミナーにも案内しましたが結局は交渉不成立となりました。正に不成立で正解でした。何故ならばその先輩の父親は当時とある町の教育委員会の教育長の肩書きを持っていたからです。仮に成立していたらいずれは教育委員会の大問題にもなり、先輩の父親は辞任をせざるを得なかったに違いありません。
    また僕はランニングを趣味としていますが10歳以上離れたランニング仲間の男性まで勧誘したこともありました。だがその男性はすぐに拒絶しました。何度も頼みましたが首を縦に振りませんでした。そして男性からは「そんな寝てても金が入るよりも仕事で汗水流して泥にまみれて金儲けするほうが一番なんだ」と叱責されました。確かにその通りであり、それが社会人らしい生き方です。因みにその男性はバツイチであり、子供は別れた妻が預かってますが仮にマルチ商法をすると家庭崩壊にもなりかねないため、強く叱責したに違いないと感じました。博打もしないのもそのためでした。
    普通であれば勧誘するには友人知人にお願いするのですが、そうなると友情が破壊して人間関係崩れることになる。だからこうやって出会い系を利用して相手を薔薇色に酔わせながら勧誘することを感じました。最近ではSNSを通じて勧誘するといった手口も後を絶ちません。なかには大学卒業間近で就職先が見つかっていない学生をターゲットにするといった例まであります。
    皆さんも金になる樹といった上手い儲け話はまずありませんのでまずおかしい、即決させられる話と感じたら例え友人・知人から薦められてもキッパリと断りましょう。そしてマルチを辞めさせるように説得もしましょう。

  12. (教訓)
     人の人生を汚す行為は自分の人生を狂わせる行為でもあります。マルチ商法も友情破壊の源でもあり人生を破滅させます。マルチが発覚されて本職を解雇された人もゴマンといます。僕もその1人であり、当時は人生のどん底に落とされた瞬間でもありました。
     他人の人生だから関係ない、逃げれば勝ちでは済まされない行為ですよ。

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