嫁VS小姑。認知症94歳の姑を巡るメンツを賭けたバトル
テレフォン人生相談 2016年4月29日金曜日
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
相談者: 女66歳 4人兄妹の長男の夫68歳(妹が3人) 施設に入所した認知症の姑94歳
柴田理恵:
もしもしい?
相談者:
もしもし?
柴田理恵:
テレフォン人生相談です。
相談者:
はい
柴田理恵:
えと今日はどんな、ご相談ですか?
相談者:
あ、主人の母、義母の、介護の、ことで、
柴田理恵:
うーん
相談者:
ちょっと主人の兄妹と、あの、折り合いが悪くなって、
柴田理恵:
うん
相談者:
まあ、今、もう主人も、怒ってしまったので、
柴田理恵:
うん
相談者:
「もう縁も切りたい」って言うぐらい、
柴田理恵:
うん
相談者:
のところまで来ちゃったんですけども。
柴田理恵:
ああー
相談者:
まあ、これからどういう、付き合い方をすれば良いのか?私は、まあ、ねえ?
長男の嫁としてね?うーん。
柴田理恵:
えっと、じゃ、えとお、長男の、今、お嫁さんでいらっしゃるんですね?あなたは。
相談者:
そうです。
はい。
柴田理恵:
えっとお、ご主人はおいくつですか?
相談者:
68歳です。
柴田理恵:
68歳。
あなたは?
相談者:
66歳。
柴田理恵:
66歳。
えっと、介護をなさら、らなければいけないお義母さまっていうのは?
相談者:
あ、今あ、94歳で、
柴田理恵:
はい
相談者:
認知症、介護度が4です。
で、今あ、は、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
半年前に、
柴田理恵:
うん
相談者:
あのお、やっとお、老健の、施設の方に・・
柴田理恵:
老健?
相談者:
老人保健施設というところに、
柴田理恵:
はい
相談者:
この半年前に、やっと、入所できたのですけども、
柴田理恵:
はいはい
相談者:
それを機会に、
柴田理恵:
うん
相談者:
義妹(いもうと)達が、一斉に、抗議、しに、来まして。
柴田理恵:
抗議?
あ、えっと、旦那さんがご長男でしょ?
相談者:
そうです。
柴田理恵:
えっと、そこには義妹(いもうと)さん・・
相談者:
義妹(いもうと)3人。
柴田理恵:
うんうん。
義妹さん達が、なんでえ?
あの、わ、入所、なさったことが、そんなにちょっと、不満だったんですか?
相談者:
要するに私達がそんなに大変な思いしてえ、いたっていうことは、
柴田理恵:
うん
相談者:
まあ、本気に取って見てなかったっていうのが、現実だったっていうことは、主人も私も分かった、ことなんですけども。
柴田理恵:
あー
相談者:
まあこの年齢にしてはあ、
柴田理恵:
うん
相談者:
あのお、その、骨折して入院してから、もう、退院でき、リハビリも頑張って、
柴田理恵:
うん
相談者:
あのお、杖もなくっても歩ける、ぐらい?
柴田理恵:
ほおー、はいはいはい
相談者:
元気に、なって、
柴田理恵:
はい
相談者:
うん、あのお、体調も良くなったので。
柴田理恵:
はいはい
相談者:
なので、余計に?
柴田理恵:
うん
相談者:
義妹達は、
柴田理恵:
うん
相談者:
その、こんな元気な人を、こんなところへ、
柴田理恵:
あー
相談者:
入れちゃって、こう、でも、あの、老健にお世話になったからほんとに元気に、
柴田理恵:
うんうん
相談者:
なったので。
家(うち)にいる時はやっぱり私達も、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
あのお、それこそね、
柴田理恵:
うん
相談者:
精神的にもおかしくなって、
柴田理恵:
うん
相談者:
怒鳴らなくてもいいことまで主人も怒鳴るし。
柴田理恵:
うん。
そういう状況は、あのお、義妹さん達は全然ご存知じゃないんですか?
相談者:
いえ、あのお、ちょこちょこと、遊びに来たり、
柴田理恵:
うーん
相談者:
こう、してる時は、
柴田理恵:
うん
相談者:
話(はなし)して、「こういう状態だよ」って、い、ま、言っても、
柴田理恵:
うん
相談者:
「大変ね」って言う前に、「もう歳だから」とか、「認知症だからしょうがないね」とかっていう感じに持ってくんですよね。
柴田理恵:
うんうん
相談者:
で、まあ、それはそれでえ、も、こっちもね、それ以上はもう言えないので。
柴田理恵:
うん
相談者:
だけどもやっぱり、何年もになってくると(笑)、
柴田理恵:
はいはい
相談者:
段々それが酷くなってくると、
柴田理恵:
はい
相談者:
「そういう現状を本当に知ってくれてたのかな?」
あのお、
柴田理恵:
うーん
相談者:
「ま、知ってくれてるんだろうな」っていうのもあって、
柴田理恵:
うんうん
相談者:
1回目はもう、3、4年前に、1回、兄妹会議開いた時に、
柴田理恵:
うん
相談者:
「じゃあ1か月ごと、交代で、」
柴田理恵:
ああー
相談者:
「たとえ、2、3日でも看ようか」っていうことになったんですけど。
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
それも、続かなかったんですよ、もう、に・・
柴田理恵:
続かなかったって、
相談者:
うん
柴田理恵:
どうして続かなかったんですか?
相談者:
結局ね、本人がね、
柴田理恵:
うん
相談者:
お義母さん自体が、あのお、
柴田理恵:
うん
相談者:
相手の旦那さんに気を遣うので、結局は・・
柴田理恵:
あ!じゃ、お義母さんが、向こうに行って、いろいろやる、あのお、向こうの義妹さん達の家(うち)に行って、
相談者:
あ、そうそうそう
柴田理恵:
何日か暮らすみたいなことなのね?
相談者:
そ、あの、次回から、家からね、
柴田理恵:
うん
相談者:
2人は、近いので、
柴田理恵:
あ、近いの?うんうん。
相談者:
あのお、うん、なのでね?
2、3か月続いたぐらいでね、
柴田理恵:
うん
相談者:
あとはもう、うやむやになっちゃって、
柴田理恵:
ああー
相談者:
本人も、結局ね?
行った時にも転んだり、結局、目が届かないんですよね。
普段から、もう、元気な、母親だっていう頭しかないので。
柴田理恵:
え、でも、
相談者:
あたし・・
柴田理恵:
その、そこでね?
相談者:
うん
柴田理恵:
お義母さんが転んだりして、
相談者:
うん
柴田理恵:
怪我したら、「あー、自分が悪かった」ってなるのが、普通、娘じゃないですか?
相談者:
そうじゃないんですよ。
柴田理恵:
うん
相談者:
その、転んだことを隠すんですよ。
柴田理恵:
え!?誰が?娘さん達が?
相談者:
達が。
柴田理恵:
義妹さん達が?
相談者:
そう。
それで、
柴田理恵:
うん
相談者:
お義母さんが帰ってきて、「あそこ痛い、ここ痛い」って、あくる日になってちょっと痛みが出てくるじゃないですか?
柴田理恵:
ええ、ええ、ええ
相談者:
で、「これどうした?」って言ったら、「昨日、妹んとこで、」あのお、ね?「何処どこで、転んで、尻もちついたんだよ」とかって言うんですよ。
柴田理恵:
うん
相談者:
「何ですぐ言わなかったの?」って言ったらね、
柴田理恵:
うん
相談者:
「そんなこと言うと悪いから」って。
うちのお義母さんって、凄いね、娘たちに気を遣うんですよ。
柴田理恵:
ああー
相談者:
私には凄くもう、言いたいことを言うんですけど。
柴田理恵:
なるほどねえー。
相談者:
あのお、意外とね、じゃ、「ちゃんと言えばいいのよ自分の、娘さんだし」って言ってもね、結局まあ、嫌われたくないっていうのもあるんですよね。
だから・・
柴田理恵:
それ、やっぱお嫁さんとしては腹が立ちますわね?
相談者:
そう、なんですよね(笑)
柴田理恵:
うん。
元々、お義母さんが、
相談者:
うん
柴田理恵:
こ、そうやって認知症なられる前から、あんまり仲良くはなかったんですか?
義妹さん達と。
相談者:
あ、そんなことはないですけども、
柴田理恵:
うんうん
相談者:
あのお、入所して半年間、
柴田理恵:
はい
相談者:
ずうっとね、もう4回ぐらい話し合ってきたんですよ。
だから最後は・・
柴田理恵:
どぅ、具体的に、どういう会議だったんですか?それって。
相談者:
結局、ね、あの、施設に入れたことが反対だった。
自分、あの、「何で相談してくださ、くれなかった?」っていうのが、
柴田理恵:
うんうん
相談者:
一番初めの、
柴田理恵:
うん
相談者:
あの、り、理由だったんですけども、
柴田理恵:
はい
相談者:
それは、
柴田理恵:
うん
相談者:
私が、「特養(特別養護老人ホーム)の方、申し込んだけども、100人、200人待ち、なんだけど」っていうのは、
柴田理恵:
うんうん
相談者:
3人とも、義妹達に知らせたんですけども、
柴田理恵:
うん
相談者:
その時は、「あ、そうなの?」って言ってるだけで何にも、言わなかったんですよね。
柴田理恵:
うん
相談者:
その時に反対してくださってれば、こんなことにならなかったんだけども。
で、半年経って、
柴田理恵:
うん
相談者:
いざね、現実に、あの、入所してしまったら、「さあ大変なことだ」っていうことで。
柴田理恵:
うん
相談者:
うん、すぐに、3人が飛んで来て、
柴田理恵:
うん
相談者:
うん、「何でこんな状態で、相談もなしに、入れたの?」とか「どこ入れたの?」って。
もう、騒ぎ出すのは、大体、わた、私達は分かってたので、
柴田理恵:
うーん
相談者:
主人も、そんな、「入って、要するに、帰宅願望で1か月は会えない(*)んだから、場所は言わない方が良い」っていうことで、言わなかったんですよ。
(*)帰宅願望で1か月は会えない:
かなり省略しているが、入所してしばらく、帰宅願望が薄れるまでの間、家族との面会を制限するということ。
施設の生活に慣れさせ、ここが住む場所であると本人に自覚してもらう。
入所者や施設の方針にもよる。
柴田理恵:
うーん
相談者:
「教えてくれ」って言っても。
柴田理恵:
うん
相談者:
その裏で、もう、すぐに3人は探して。
それが一番初めの始まりなんですけども。
柴田理恵:
ああー
相談者:
「会いに行かないでほしい」って、頼んだにも関わらずそういうことをまたやって、本人を、帰宅願望、つ、もう、自分家の方へ連れてきたいの一心なので、「お兄ちゃん達、あんた達より、あのお、私(義妹)らの方で・・」
柴田理恵:
じゃあ、あの、義妹さん達の家に、つ、連れて帰れば良いんじゃないですか?
相談者:
うん。
結果的にはそうなんですが、本人が行きたがらないんですよ。
柴田理恵:
うん
相談者:
義妹達のとこ、「娘の、とこ、私が何で行かなきゃいけないの?」って。
柴田理恵:
うーん
相談者:
「ずうっと行くのは私は嫌だ」
柴田理恵:
ああ
相談者:
うん。
本人は言うんですよ。
柴田理恵:
「じゃあ、駄目だ」っていう風に言えば良いんじゃないですかね?
相談者:
うん、だから、駄目、うん、本人はそれを・・
柴田理恵:
じゃ、そこを、そこを、じゃ、先生に聞いてみましょうかね?先生に、はい。
相談者:
はい、すみません、お願いします。
柴田理恵:
はい。
今日の回答者の先生は、
相談者:
はい
柴田理恵:
弁護士の、大迫恵美子先生です。
相談者:
はい、お願いしますう。
柴田理恵:
先生、お願いします。
相談者:
よろしくお願い致します。
(回答者に交代)