無い奴と無視する奴に判決は無力。パチンコの八つ当たりにされた車の少額訴訟
テレフォン人生相談 2016年8月6日 土曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)
相談者: 男72歳 妻は8年前に他界 長男夫婦と同居
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい、もしもし
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい
加藤諦三:
それでは、最初に、年齢教えてもらえますかあ?
相談者:
72歳です。
加藤諦三:
ああ、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
それでえ、今、結婚、されてるんですか?
相談者:
けっこーん、してますけどね、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、女房はあ、8年ん、ちょっと前に他界しました。
加藤諦三:
あ、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすと、今は、お一人で暮らしてるの?
相談者:
長男、夫婦と、はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
それで、どんな、相談ですか?
相談者:
えーっとねえ、器物損壊、なんですけどね、
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょうど3年ちょっと前ですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
何としても、わたし、腹の虫が治まんないもんですから、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、パチンコ店へ、とめ、停めておいてね。
加藤諦三:
はい
相談者:
そして、何の理由もなく、車をぶっ壊されまして、
加藤諦三:
あの、何の理由のなく、車ぶっ壊されたって、あなたの車が、
相談者:
はい
加藤諦三:
えっと、どこに停まってたわけですか?
相談者:
駐車場ですね、別にあのお、普通に停めておいたんですがね?
加藤諦三:
普通に、
相談者:
ええ
加藤諦三:
停めてある駐車場に、
相談者:
うん
加藤諦三:
車停めてあったら、それがあ、
相談者:
うん
加藤諦三:
何者かによってえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
破壊された、と。
相談者:
そういう事ですね。
加藤諦三:
・・で、それは、時間的にはいつ頃ですか?、昼間とか夜とか。
相談者:
昼間、昼間ですね、昼間。
加藤諦三:
昼間?、という事は、そこら辺は、あまり、人通りがあ、多いというんではないんですね?
相談者:
いえ、あのお・・人通りが多い少ないよりも、
加藤諦三:
はい
相談者:
駐車場、広いちゅう、物凄い広い駐車場ですから、
加藤諦三:
はい、え・・
相談者:
で、ちょうどその近くにですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、優秀なカメラが置いてありまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、その、カメラに、一部始終、うつ、写ってたんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
ええ。それで、すぐに、わたしの車、ぶっ壊した、あの、奴が、次の日に分かりましてね。
加藤諦三:
あっ、もう、誰が壊してるかという事も、もう、分かってるんですか?
相談者:
はい。それで、その人は、毎日パチンコが好きで、毎日来てましてね、
加藤諦三:
はい
相談者:
次の日も来てまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
それでえ、え、知らん顔してやってたんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、次の日に、刑事さんが来まして、
加藤諦三:
はい
相談者:
そしてあのお、本人を、パチンコやってるとこ、取り押さえましてね。
加藤諦三:
はい
相談者:
しましたら、「わたしがやった」と。
加藤諦三:
はい
相談者:
いう事で、あのお、話が進んだんですけどね。
加藤諦三:
はい。それでそのお、「わたしがやった」という事まで認めているわけですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
警察が捕まえてるわけですからあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、あなたがそのお、気持ちが治まらないというのは、どういう事なんでしょうか?
相談者:
うん、ですからね、気持ちが治まんないっていう事は・・最初はあのお、一年掛かりで、何とか少し払ってくれたんですよ。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、それで、あとは、あとの残りは、全然全く、払う意思がないっていうか、払ってくんないんですね。
加藤諦三:
で、どの程度お、の、破損なんですか?、この車が。
相談者:
車はあ、ですね。ドア1枚で、あれなんですよ。体当たりで、ぺちゃんこに、あの、なってましてね。はい
加藤諦三:
あなたの車が駐車してるとこに、ほ、他の車がぶつかったっていうんではなくて、
相談者:
い・・そうじゃなくてね、本人が、体当たりしてね、ね・・
加藤諦三:
本人が、その車に何で体当たりしたんですか?
相談者:
し、知らないです。な、ど、だから、物でぶっ壊したという形跡はないんですよ。
加藤諦三:
うーん
相談者:
で、体当たりしてね、
加藤諦三:
はい
相談者:
体当たりして、あのお、ドアをぺっちゃんこにしてあ、なってましてね、
加藤諦三:
あー
相談者:
それは、
加藤諦三:
それで、その、結局、か、あなたの話の、ん、警察が来てるわけですね?
相談者:
そうですね。うん
加藤諦三:
それで?、その処理に、あなたが納得できないという事ね?
相談者:
その処理は、別に納得う、できないんじゃなくてね、
加藤諦三:
ええ
相談者:
その、弁済の、件に関して、今だに、まだ完済してもらってないんですよ。
加藤諦三:
そこで、具体的に言うと、いくら?
相談者:
金額はですねえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、あとしれてるんですよ、6、7万ぐらいなんですよ。その金額を払ってくんないんですね。
加藤諦三:
いや、具体的に、いくらですか?
相談者:
ですから、う、総額で16万、なになに・・
加藤諦三:
はい
相談者:
ていう事なんですけどね。
加藤諦三:
16万、いくらという風に、なってるわけですね?
相談者:
そうなんです。
加藤諦三:
それで、そのうち、いくら払ってもらったんですか?
相談者:
9万円、はら、1年掛かってね、
加藤諦三:
はい
相談者:
なんとか、かんとか、やりくりいー・・しながら、払ってくれたんですけどね。
加藤諦三:
それで、相手方は、「もう、これ以上払わない」と言ってるのですね?
相談者:
いや、払わないとは言わないけどね、どんな手を打っても、え、返事が返って来ませんしね。
加藤諦三:
・・
相談者:
払う意思がないっていうのか、払えないっていうのか、
加藤諦三:
具体的に、どういう手を打ったんですか?
相談者:
裁判所へえ、も、駆け込みましてね、
加藤諦三:
はい
相談者:
ほで、弁護士さんにも相談したんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
べ、弁護士さんも、あのお、「法的なあ、事しかできない」と。その弁済を、しっかりやってくれりゃ、それで良いんですけどね。
加藤諦三:
はい
相談者:
弁護士さんにもお、参考にですね、2、3人、相談したんですよ、電話でね。
加藤諦三:
ああ、1人じゃなくて、何人か、もう、行ってるわけですか?
相談者:
うん、2、3人の弁護士さんにね、
加藤諦三:
え
相談者:
あの、相談したんですよ。
加藤諦三:
何人ですか?
相談者:
3人ですね。
加藤諦三:
3人?
相談者:
はい
加藤諦三:
と、3人の人に・・が、みんな同じように、「これ以上の事はできない」と言ってるわけですね?
相談者:
そうですね、「法律に、基づいた、それ以上の特別な事はできない」と。
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
ええ
加藤諦三:
あー、今日は、スタジオに弁護士の、中川潤先生がいらしてるので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺って、みたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)