22年前に父が身を投げた家。瑕疵物件の告知義務はいつまで?

テレフォン人生相談 2016年12月21日 水曜日

事故物件の土地建物を処分したいのだが、売却する場合は22年前の事でも「事故物件」として告知する義務はあるのか?

パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 塩谷崇之(弁護士)

相談者: 男73歳 妻と子どもは2人いる 22年前に父83歳で自殺 母は去年他界

ドリアン助川:
もしもし?テレフォン人生相談ですう。

相談者:
あー、お、よろしくお願いします。

ドリアン助川:
あ、よろしくお願いします。
えー、今日どんなご相談でしょうか?

相談者:
えー・・土地の件なんですが、父が死亡し、て、

ドリアン助川:
はい

相談者:
22年になるんですが、

ドリアン助川:
はい

相談者:
去年・・母親が亡くなりましたので、

ドリアン助川:
はい

相談者:
相続、人は、弟とか、あー、甥姪がおったんですが、

ドリアン助川:
はい

相談者:
わたしは母親の面倒を見たので、

ドリアン助川:
はい

相談者:
えー、皆、快く、うー、わたしの方で・・相続させてもらったんですが、

ドリアン助川:
はい

相談者:
・・父が22年前にですね、

ドリアン助川:
はい

相談者:
飛び降り自殺をしたんですよ。自宅から。

ドリアン助川:
ほ、はい

相談者:
ですから・・この土地を・・貸したり売ったり、

ドリアン助川:
はい

相談者:
する場合には、瑕疵物件ということですね・・問題あり物件ということで、

ドリアン助川:
はい

相談者:
前もって、言わないかんと、

ドリアン助川:
はい

相談者:
いうことを、ちょっと聞いたもんですから、

ドリアン助川:
はい

相談者:
どうなんかなあ、と思ってですね、もう22年経っとりますからですねえ。

ドリアン助川:
はい

相談者:
えー、その辺のところを、お伺いしたくて、電話したんですが。

ドリアン助川:
分かりました。
もう少し詳しく、伺ってもいいですか?

相談者:
はいどうぞ。

ドリアン助川:
えー、まずおいくつでいらっしゃいますか、あなた様。

相談者:
73です。

ドリアン助川:
73歳。で、えー、お父さまが22年前に自殺という形で、

相談者:
はい

ドリアン助川:
えーその・・

相談者:
で、母親が、

ドリアン助川:
はい

相談者:
あのお、皆、兄弟みんな、あのお、放棄して、母親が、土地建物を、お、相続しました。

ドリアン助川:
はい。土地建物・・あのお、失礼ですけども、お父さまは、土地の中にある建物から、飛び降りたということですか。

相談者:
そういうことです。

ドリアン助川:
あ、そうですか。何階建てだったんですか?

相談者:
え、2階建てです。

ドリアン助川:
2階?

相談者:
2階だけど、ちょっとあの・・ひょろ長い土地でですね、

ドリアン助川:
はい

相談者:
・・奥の方はちょっと崖みたいになっとるんですよ、高くなって。

ドリアン助川:
はいはい

相談者:
そっから、ちょっと、飛び降りて。

ドリアン助川:
うーん、お父さまあ・・そういう最後、選ばれたというのは、何があったんですんかね。

相談者:
えー、わたし達もお、ビックリしたんですけどね、別に・・なんも、そげんなかったんですよね。も・・母親に聞いたらあ、昔から、ふ、少しなんか、うつの気があったというようなこと、聞いておりますけどね。

ドリアン助川:
はい、ん、お父さん、お・・

相談者:
えー、もしかしたら、母親が冷たかったんかな(苦笑)っていう、の気もするんですけど。

ドリアン助川:
いやー、いやいや、あのおいくつの、だったんですかお父さま、その時。

相談者:
83です。

ドリアン助川:
83で、飛び降り・・

相談者:
はい

ドリアン助川:
あー・・そうですか。
で、えー、あなた様はその時、51歳ですよね。

相談者:
そうですねまだ現役やったですね。

ドリアン助川:
えービックリされたでしょうねえ。

相談者:
はい

ドリアン助川:
ええ、ま、そういう形で・・えー、お父さんは、のお、おー、と、土地だった建物だったものが、お母さんが相続されたと。

相談者:
はい

ドリアン助川:
で、えー、そのあと、お母さまの、まあ、えー、一緒に暮していらっしゃって、

相談者:
はいが、はいそうですね、はい

ドリアン助川:
世話を、されて来たということで、

相談者:
はい、はい

ドリアン助川:
今、その、おー、物件を、あなた様が、相続したということです、ね。

相談者:
そうですね。はい

ドリアン助川:
はい。これずーっとま、あのお、あなた様、の、物と、するのではなくて、今後その、

相談者:
もう、処分をしたいなと思うとる、ちょっと・・

ドリアン助川:
処分をしようと。

相談者:
いな、いい、今住んどるじ、わたしの家から、実家がちょっお、車でま、10分ぐらいなんですけどね、

ドリアン助川:
はい

相談者:
10分か、15分ぐらいなんですけど。

ドリアン助川:
ええ

相談者:
ちょっと田舎なもんですから、もう、

ドリアン助川:
はい

相談者:
あとの、管理がですね、

ドリアン助川:
ええ

相談者:
庭なんかあ、もあるし、大変なんですよ(苦笑)

ドリアン助川:
あの、何坪ぐらいの土地ですか?

相談者:
200坪お、約200坪ですね。

ドリアン助川:
約200坪?

相談者:
はい

ドリアン助川:
で、建物は?

相談者:
えー・・2階、お、そ、平屋の奥に、2階を建てましたという格好なんですけど。

ドリアン助川:
はい、平屋の奥に2階があると。

相談者:
はい

ドリアン助川:
で、そこに、それまでお母さまは住んでらしたわけですね?

相談者:
ええ、父が、死にまして、

ドリアン助川:
はい

相談者:
えー、わたしが55のた、定年になりまして、

ドリアン助川:
はい

相談者:
ずっと、あ、わたしだけが、

ドリアン助川:
はい

相談者:
ま、家内も家に、と、時々来てもらえよったけど、わたしが住み込みで、

ドリアン助川:
はい

相談者:
母親と、7年ぐらいですね、

ドリアン助川:
あー

相談者:
あ、あ、ずっと、あのお、し、死ぬまで、死に、まで、ちょっと・・わたしが、面倒見ました。

ドリアン助川:
行ったり来たりという形?

相談者:
いえ、もう、わたしが住み込みです。

ドリアン助川:
住み込みで。

相談者:
はい

ドリアン助川:
ああ、あ、奥様・・

相談者:
家内は時々、

ドリアン助川:
はい

相談者:
ええ、えー、げ、3日は、月水金とか、

ドリアン助川:
あー

相談者:
あの3日ぐらいですね。

ドリアン助川:
はいはい

相談者:
来てくれよりましたけどね。

ドリアン助川:
あの、別にあなた様のお家があって、そこに、あの、奥さんいらしたわけですね?

相談者:
はい

ドリアン助川:
なるほど。お子さんいらっしゃるんですか?

相談者:
・・ええ、二人おります。

ドリアン助川:
はい、分かりました。で、このー、まあ、今、その、お母さまがいらっしゃらなくなった200坪の、土地と、それから、家を、

相談者:
はい

ドリアン助川:
今後、まあ、売りたいということ、処分したいということですよね。

相談者:
うん、もう、あの、「貸してくれ」というとこもあるんですが、

ドリアン助川:
ええ

相談者:
ま、それ貸してもいいけど、貸したら、後が、ややこしなるからですね、もう、

ドリアン助川:
はい

相談者:
売りたいなと思うんですけど、

ドリアン助川:
うーん

相談者:
あの・・

ドリアン助川:
その売りたいなという時に、

相談者:
はい

ドリアン助川:
えー、土地のみですか?、家ごとですか?

相談者:
も、家も土地も両方ですよ。

ドリアン助川:
両方そのまま?

相談者:
はい、であのお、都合が悪けりゃ(笑)、

ドリアン助川:
はい

相談者:
だんと・・あのお、建物も崩してですねえ、

ドリアン助川:
ええ

相談者:
たら・・うーも、訳あり物件は、切れるんかなと(苦笑)

ドリアン助川:
うーん

相談者:
そういうこともちょっと考えて、ちょっとご相だ、ご相談なんですが。

ドリアン助川:
はははは・・なるほど。
で、これはあのお、これまで、例えば不動産業者の方に相談とか、そういうことはあるんですか?

相談者:
いえ、そういうことはないです。

ドリアン助川:
まだないんですね?

相談者:
はい

ドリアン助川:
それでは、えー、今日の、おー、先生紹介いたします。弁護士の、塩谷崇之先生です。よろしくお願いします。

相談者:
はい

(回答者に交代)

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