バイトでエイサー踊って不登校。行っても良し行かなくて良し。ボクどうすれば?
テレフォン人生相談 2018年12月3日 月曜日
2ヶ月前から不登校。
本人にも理由がよく分かってない様子。
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)
相談者: 男16歳(高1) 父は小学3年生の時に他界 母と社会人の姉が2人いる
ドリアン助川:
もしもし?、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、はい
ドリアン助川:
はい、よろしくお願いしまーす。
相談者:
よろしくお願いします。
ドリアン助川:
今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
え・・っと、わたしあのお、16歳で高校1年生なんですけれども。
ドリアン助川:
高1?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい
相談者:
2ヵ月前、から・・ちょっと学校に行けてない状態が続いて・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
いたん・・ですね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、えっと先週、昨日と、2日、一応行ったんでけど・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
やっぱり今日、あの・・行けてない・・というか・・腑に落ちてない・・落ちてなくて、やっぱ行けてなくて。
ドリアン助川:
はい
相談者:
・・ですね。
ドリアン助川:
うん。で・・行けてないという事で、悩んでるの?
相談者:
・・うん、行け、てない・・どうしたら、いいか?という・・
ドリアン助川:
うーん
相談者:
このお、うん
ドリアン助川:
えーっと「腑に落ちてない」っていう言葉が出たんですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
つまりこれは何か、何等かの理由があって不登校、になってるという事ですね?
相談者:
えっと、それがあの、理由、うーん・・な、そこも、ハッキリ分からない、ていうか・・
ドリアン助川:
そこも分からない。
前からもう、これは行きたくないな、と思いがあった?それとも・・ある日、急に何か行く気がなくなった?
相談者:
2日、一応行ったんですけど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
この2日間は、
ドリアン助川:
はい
相談者:
え、午前中授業だったんですね、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの午前中までで。
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、今日あの・・普通の、えっと夕方までという・・
ドリアン助川:
行ってない?
相談者:
はい、ですね・・
ドリアン助川:
うーん。整理ついてなくてもいいからね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
どういう理由で今、自分が、学校と距離が出来ちゃったんだろう?っていう事・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
あの、思いつくままでいいので・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
ちょっと語ってもらっていいですか?
相談者:
そうですね、いや、んー、ま、自分が夏休み、中に・・ま、バイト始めたっていうのもある、と思う・・ますし、
ドリアン助川:
はいはい、どんなバイト?
相談者:
ま、別に世界見つけたって事ですよね。
ドリアン助川:
どんなバイト?
相談者:
えっと観光、施設、地元の、あの観光施設で、あの、元の・・
ドリアン助川:
観光施設?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい
相談者:
その、文化を教えてる、あの・・仕事なんですけれども。
ドリアン助川:
うん。観光施設で・・文化を教えちゃうの?君が。
相談者:
・・はい
ドリアン助川:
ありゃあ、どんな文化よ?
相談者:
地元の、この・・舞踊というか・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
芸能ごとですね、
ドリアン助川:
はい
相談者:
観光、客に、ま・・紹介したり。
ドリアン助川:
観光客の人に聞かれたら「こういう歴史があるんです」とか。
相談者:
うん、あの、一応踊ってもいるんですけれど。
ドリアン助川:
あ、踊っているわけね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
うん、ふん、ふん
えー、で、その踊っている・・うちに、あ、ま、なんかこう、違う世界見つけちゃったなと。
相談者:
・・そうですね。
ドリアン助川:
ふうーん
相談者:
中学校時代の友だちも、やっぱり他の友だちのところに、というか、自分の世界作っちゃって、
ドリアン助川:
うん
相談者:
で、自分もなんか・・な、そこに・・乗って行けないというか。
ドリアン助川:
・・もっとこう、じゃ、シンプルに言っちゃうと、
相談者:
はい
ドリアン助川:
学校のその、教室のみんな雰囲気ってのに、付いて行けないというか、入りにくいって事ですね?
相談者:
あー、そうですね、はい
ドリアン助川:
でも自分は、その、ちょっとバイトしたら・・まあ、自分の・・立ち位置があったと。
相談者:
・・そ、そうですね、はい
ドリアン助川:
うーん、教室の中では、この自分の居場所がちょっと見つけにくい状態だと。
相談者:
・・ま、そう・・
ドリアン助川:
うーん
相談者:
いう事ですね、はい
ドリアン助川:
そういう事かな?
相談者:
はい
ドリアン助川:
あーん、だけどほら・・ま、勉強する場所でありますからね?・・一応。
相談者:
・・そう、そうですよね、はい
ドリアン助川:
一応教室というのは。
相談者:
はい
ドリアン助川:
もちろん、あの、わたしも高校生の頃はね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、そう言われて、じゃ、素直に頷けたか?っていうと、そうでもないんだけど、
相談者:
うーん
ドリアン助川:
でも、ま、一応勉強する場所ですよ。
相談者:
そ、そうですよね、はい
ドリアン助川:
だから、例えば居場所ないように思っても・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
授業中は、勉強してりゃいいわけじゃん。
相談者:
・・そうですよね、はい
ドリアン助川:
うん。そういう意味では居場所云々は関係ないよね?
相談者:
・・そうですね。
ドリアン助川:
うん。であなた、今、勉強はどうなの?
相談者:
勉強はあ・・今ギリギリという(苦笑)・・感じ・・ですかね?
ドリアン助川:
「ギリギリ」っていうのは何?、どういう意味でギリギリなの?
相談者:
えっとお・・ま、所謂・・
ドリアン助川:
例えばさ・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
「30点以下追試」とかいうじゃない?
相談者:
あ、はいはいはい。そんな感じですね。
ドリアン助川:
そういう意味で・・そんな感じ?
相談者:
はい
ドリアン助川:
そんな感じなんだな。そうすっと勉強、授業中もあんまり面白くないんだ?
相談者:
・・そうですね。
ドリアン助川:
うーん、あの、授業の意味は分かる?
相談者:
・・意味は、ま、一応何となく分かってはいるつもお、りなんですけど。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
うーん、ま、あの、得意な教科と・・不得意な教科が、ま、この・・差が・・
ドリアン助川:
激しい?
相談者:
激しいというか、ま、あるなというのは分、ある・・
ドリアン助川:
あー、あの・・
相談者:
んですけど。
ドリアン助川:
得意な教科何?
相談者:
得意なのは、あの・・国語とか・・
ドリアン助川:
国語?
相談者:
社会、とかですね。
ドリアン助川:
ああー、で、不得意なのは?
相談者:
不得意なのは・・やっぱり数学とか。
ドリアン助川:
うん
相談者:
英語とかですかね?
ドリアン助川:
数学英語?
相談者:
はい
ドリアン助川:
ま、やってないと・・すぐ出来なくなるよね?これね、数学英語とかね?
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
つまりあの、高校入ってからあまり勉強しなかったね?
相談者:
ただ聞いてる感じかもしれないですね、もしかしたら。
ドリアン助川:
ただ聞いてる感じ?、うん。
相談者:
はいー
ドリアン助川:
部活は?
相談者:
・・部活はしてないです。
ドリアン助川:
してない。
相談者:
はい
ドリアン助川:
部活を、しないのは、なんか理由があるの?
相談者:
・・んー・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
中学校時代い・・は、部活してたんですけど、
ドリアン助川:
うん
相談者:
行ったり行かなかったりだったんですね。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
うん、でそれ・・ま、高校はも、止めとこうというか、ま・・
ドリアン助川:
高校の部活は、自信ないなと思って?
相談者:
はい、はい。そうですね、はい
ドリアン助川:
ん、じゃ、高校そのものもなんか自信なくなって来ちゃったね?、いや、あのね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
えーとお・・いいんですよ?、高校行かない人生もあるんだよ?
相談者:
はい
ドリアン助川:
独学で、切り開いてくし、人もいっぱいいますし。
相談者:
はいはい
ドリアン助川:
或いは高校行きたくても・・あの、中々そういう環境なくて・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
あの、自分で頑張るしかないっていう人もいます。だから・・何もかも高校に行く事が、全てじゃないんですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
お父さんお母さんは何て言ってんの?
相談者:
・・お母さん・・はあまり、多くを語らずに、もなんか、あな、「好きなようにやりなさい」みたいな感じなんですけど。
ドリアン助川:
うん
相談者:
お父さんは今いないんですね。
ドリアン助川:
あ、お父さんいないの?
相談者:
亡くなってるん、ですね。はい
ドリアン助川:
あ、亡くなっちゃったの?
相談者:
はい
ドリアン助川:
うんー、君がいくつの時に?
相談者:
小学校3年の、ときですね。
ドリアン助川:
うん。ご病気だった?
相談者:
・・病気でですね、はい
ドリアン助川:
うん、あ、そうなんだ。兄弟は?
相談者:
兄弟、上に、姉が・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
えー2人います。
ドリアン助川:
お姉ちゃん2人?
相談者:
はい
ドリアン助川:
お姉ちゃん2人は学校行ってるの?
相談者:
おね、あの、もう成人して・・
ドリアン助川:
あ、もう成人してる?
相談者:
ますね、はい
ドリアン助川:
君は末っ子なんだ?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
うん、そして・・お母さんはあ、ま、女手一つでって言葉がありますけども・・働きながら?
相談者:
・・ん、働きながらというよりも、逆にお姉ちゃん達の方が・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
サポートしたというのは大きい、と思いますね。
ドリアン助川:
あ、そういう・・
相談者:
多分・・
ドリアン助川:
うんー
相談者:
母一人ではやって行けなかったと・・
ドリアン助川:
やってけなかった?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、お姉ちゃん達も、頑張ってる、のを見て来た?
ほで、その中でえ、学校の学費出してもらってんだよね?
相談者:
・・ま、そうですね、はい
ドリアン助川:
ねえ?・・で、それで行ってないのにも腹を立てずに「好きなようにしなさい」ってお母さん言ってくれんの?
相談者:
・・んん
ドリアン助川:
お姉ちゃん達なんて言ってんの?
相談者:
お姉ちゃん達は2人共、まあ、中、退、してるんですね。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
高校、で、あのお・・「行っといた方がいいよ」とか・・言ったり、しますし、
ドリアン助川:
うん
相談者:
あの、や、今、おっしゃったあの・・「高校行くだけが全てじゃない」という風にも言ったりしますし。
ドリアン助川:
うん
相談者:
うん
ドリアン助川:
ま、しかしその場合ね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
何か変わる大きな夢がないと。
相談者:
そうなんですよ。でそれ・・
ドリアン助川:
賭ける情熱がないと。
相談者:
はい
ドリアン助川:
うん。出来れば学校戻りたいんだね?
相談者:
・・
ドリアン助川:
どうなの?
相談者:
うん、まそう・・そうですね。
ドリアン助川:
ん
相談者:
ま、出来る事なら、まあ・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
戻りたいという気持ちも、なくはない、ですね。
ドリアン助川:
ん、どっちよ?(苦笑)
相談者:
アハ(苦笑)
ドリアン助川:
「なくはない」とかじゃなくて、どっちだ?
相談者:
んー・・
ドリアン助川:
それも分かんないのか?
相談者:
・・そうですね。モヤモヤしてる感じ、が・・
ドリアン助川:
うーん。そのモヤモヤした気持ちい、に、なんか、けり付ける、今日、言葉が欲しいんだね?
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
分かりました。
相談者:
はい
ドリアン助川:
もうね・・もう、適任の方、を、今、紹介いたしますので。
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい、今日の回答者・・三石メソード主宰、作家で翻訳家の、三石由起子先生です、よろしくお願いします。
相談者:
はい
(回答者に交代)
自分で生活できるだけ稼げる仕事なら高校やめてもいいんじゃないの?
ドリアン氏、久々に10代相手に水を得た魚のよう
夜間高校はどうだろう。全日制高校と違って、社会を知っている人達の集まりだからね。相談者は自ら社会に飛び込んで学ぶタイプだから夜学の方が向いている気がする。
バイトと言うのは期間限定で「非日常的」な世界だから新鮮に写りますし、接する人すべてが相談者様を「期間限定のピンチヒッター、いわばお客さん」として見ているのでそれはもう、毎日が楽しいはずです。
しかし、それを生業にした途端に相談者様はプロとなります。
周りの人間も、相談者様に対する接し方は当然変わってきますし、学生の片手間から専業の職業人として情け容赦なく評価されますので、学校以上に厳しい現実が待ち受けているでしょう。
また、一緒に踊って接客している方々の中に年配者がいなければ、相談者様が歳をとった暁には否応なしに違う世界に飛び込まなくてはならない「現実の壁」に直面します。
その時に、様々な壁を乗り越える力(知力や体力)を身に付けるのが学校なのです。
この人は、女たちに甘やかされすぎて、そんな自分が情けないんじゃないかな。
だったらなおさら、高校を出て稼げるようになったほうがいいんだけどね。中卒だとバイトすら限られるから社会へ出て苦労する。
敷かれたレールを進むだけが人生じゃないのはそりゃそうだけど、
一般的に言って、レールの上が一番走りやすい。
普通高校に昼間通えるというのは、本来贅沢なこと。
もっとも勉強しやすい環境なのだから。
家族のおかげで恵まれた環境にあるんなら、それを生かして数年後、もっと大きな利益を返してやればいいんじゃないのかな。