家族に満足で死にたいのは消えても漠然と不安は消えず自分出せずに友だちいない
テレフォン人生相談 2020年7月22日 水曜日
加藤先生なら実存的不安と敵意で落として上げるところ。
褒め殺しとはね。
上手くまとめるもんだ。
友人がいない。
原因は本人なりの分析があるようで、漠然とした不安を抱えていて、言動の失敗を恐れるあまり自分を出してないから。
高校時代の出来事がトラウマになってると言うのだけど‥
同居介護している母は50年来の統合失調症。
物心ついた頃から統失母に育てられたということになる。
今の同居のきっかけは30年前の父の他界というから結婚直後。
20代からずっと死にたいと思いながら生きてきたものの、8年前にそれとは決別。
持てる幸せに気づいたからで片付けられてしまった。
専業主婦で統失母を引き取りなんでも話せる夫。
思い通りに育ちメールや電話をくれる2人の娘。
これが相談者が常に不安を抱え死にたいと思いながら築いた家族。
坂井眞 「クリアできれいに整理されている」
それは用意されたものだから。
パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 関西なまりの女58歳 夫58歳 母87歳 3人暮らし 父は30年前に他界 長女30歳と次女27歳は独身で独立している
玉置妙憂:
もしもしい?、テレフォン人生相談です。
相談者:
お願いいたします。
玉置妙憂:
はい、よろしくお願いいたします。
・・さっそくですが今日はどんなご相談でしょうかあ?
相談者:
いつも、
玉置妙憂:
はい
相談者:
心の中に、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あの、不安があって、
玉置妙憂:
うん、ふん
相談者:
ちょっと前まではあ・・なんにもないのに・・なんか、も、死にたいなあって・・
玉置妙憂:
ふん
相談者:
よく、思うことが・・ありました。
玉置妙憂:
はい
相談者:
この心の不安はあ・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
どうして、来るのかなあ?と思って。
玉置妙憂:
うん
今、おいくつですかあ?
相談者:
と58歳です。
玉置妙憂:
ご家族は?
相談者:
夫は、
玉置妙憂:
うん
相談者:
58歳。実の母親が・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
87歳で、
玉置妙憂:
87歳で、はい
相談者:
そう、3人暮らしをしています。
玉置妙憂:
あー、3人暮らし、お子さんいらっしゃらないの?
相談者:
女の子が2人おりまして、
玉置妙憂:
あ、女の子さん2人いて、はい
相談者:
そう、27歳30歳・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
それぞれえ、1人暮らしで、えと、仕事をしています。
玉置妙憂:
うん
お2人共結婚はまだ?
相談者:
まだです。
玉置妙憂:
うん、お父さまは?
相談者:
・・父は、
玉置妙憂:
うん
相談者:
30年前に、
玉置妙憂:
はい
相談者:
ガンで亡くなりました。
玉置妙憂:
はあい、分かりました。
相談者:
父が亡くなったのをきっかけに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
母は・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
あの、1人暮らしできないので、
玉置妙憂:
うん、ふん
相談者:
同居をしました。実は、
玉置妙憂:
うん
相談者:
母は、
玉置妙憂:
うん
相談者:
50年、来の、
玉置妙憂:
うん
相談者:
統合失調症なんです。
玉置妙憂:
うん、ふん、ふん、ふん
今お仕事は・・されてらっしゃるんですか?
相談者:
あたしは、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あの、専業主婦で、
玉置妙憂:
うん
相談者:
母の、介護をしてるっていう状態です。
玉置妙憂:
そ・れ・で、えっとその不安っていうのは、いつぐらいからなんですかあ?
相談者:
20代前半ぐらいだったと思います。
玉置妙憂:
うん
相談者:
他人の・・些細なあ・・言動・・
玉置妙憂:
・・うん、うん
相談者:
が・・気になって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
・・なんかあたしのことを・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
嫌ってるんじゃないか?・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
っていうような・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんか悪い、気い、させたかな?とか。
玉置妙憂:
うん
相談者:
いうふうに・・思・・
玉置妙憂:
思ってね。
相談者:
ことが多くなって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
高2ぐらいのときに、
玉置妙憂:
はい
相談者:
仲がい、良かった友だちから・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
当時、あたしに好きな先生がいたんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
「好きな先生の話ばっかりしてるねえ」って。陰で言われてるの、に、たまたま、聞こえて。
玉置妙憂:
うん
相談者:
それがすごくショックで。
玉置妙憂:
うん
相談者:
それから、他人とは・・あの、距離を、置くようになったような感じがします。
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
もうそれから、一切・・なんか・・相、手の・・あんまり、ね?
玉置妙憂:
うん
相談者:
嫌がる・・ような話題は・・避けようと思ったら、
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんか、誰に対しても物凄く他人に、気を遣ってしまうような感じになってしまいました。
玉置妙憂:
ほお・・はあ、そうなんですね。
相談者:
はい
玉置妙憂:
あれ、旦那さんとはどうですか?
相談者:
・・と、主人とは、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あの、円満に、
玉置妙憂:
うん
相談者:
暮らしています。
玉置妙憂:
ふうん、うん
相談者:
なんでも話・・は、できます。
玉置妙憂:
そ、そうですか。
じゃ旦那さんにその今、お電話くださったようないつも不安でえ、うん、「どうしよう?、ちょっと、死にたいような気持ちにもなるんだけど」ってことも、お話してみましたあ?
相談者:
ええ、し、したことはあります。
玉置妙憂:
うん
相談者:
その死にたいと思ってたのは50歳ぐらいまで、で今から8年ぐらい前、までで、
玉置妙憂:
うん
相談者:
8年ぐらい前からは・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
子ども達が、
玉置妙憂:
うん
相談者:
自分の思うようなあ、感じで育ってくれたあ、ので、
玉置妙憂:
うん、ふん
相談者:
なんか、満足したっていうの、があります。
玉置妙憂:
うん、ふん、ふん
相談者:
う、す、それで、あたしはやっぱりこれ、この状態を幸せと思わな、いかんなって。
玉置妙憂:
うん
相談者:
自分で、し、思いようになって来たんです。
玉置妙憂:
あ、は
相談者:
死にたいとは思わなくなったんですが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
やっぱり心の不安は続いてるから。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
一言で言ったら、他人との友情が分からないんです。
玉置妙憂:
はい、うん
相談者:
うん、あの、自然な付き合いが、たぶんできてないんやと思います。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
いつも、自分から打ち解けたあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
自然な付き合い・・だから、ご近所さんとは・・挨拶はしますけども、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
当たり障りのない感じ。
玉置妙憂:
うん、うんふん
相談者:
そんだけ自分を(苦笑)、自分を・・あ、出してないから、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
誰とも、トラブルはない・・
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
ような感じなんです・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
逆を言えば。
その代わり・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
誰とも・・この人と、ホントに心を打ち解けて話できるっていう友だちもいないです。
玉置妙憂:
うん、そのお友だち、心打ち解けて、あの、話せる友だちがいないっていうのが、不安の原因?
相談者:
・・逆やと思うんです。あたしが不安やから、そういう友だちができないんかなと思ってます。
玉置妙憂:
うーん・・ん、なるほど。
そうすると、その、不安の、原因・・て、思い当たってることってあります?
相談者:
・・ないです。
玉置妙憂:
うん
ところで娘さん達とはよくしゃべります?
相談者:
はい。離れてるんやけども、
玉置妙憂:
うん
相談者:
電話掛かって来たり、メールなんかもあったりします。
玉置妙憂:
うん、ふんふん。じゃ、娘さんとも旦那さんともよくしゃべれてて。
できてないのはあ、ご近所付き合いというか、心許せる友だちがいないかなあっていう感じで。
相談者:
そうですね。一言で言うたら他人ですね。
玉置妙憂:
他人ですね。
相談者:
血のつながりのない他人。
玉置妙憂:
うん、そうね・・で、その不安ね?、あの・・
相談者:
はい
玉置妙憂:
ご心配だと思ってる、原因の分からない不安について、ご自身は、今まで・・病院に行ったことはあります?
相談者:
・・ないです。
玉置妙憂:
うん。夜は眠れてます?
相談者:
はい
玉置妙憂:
ふうん、分かりました。
相談者:
はい
玉置妙憂:
では、先生に、お話をお聞きしてみましょう。
相談者:
あ、はい
玉置妙憂:
はい
お答えいただきますのは、弁護士の坂井眞先生です。
(雑音)
(回答者に交代)
友達がいないと悩む人に限って
旦那も子供もいるあるある。
相談者の言うような友達付き合いって
幻想だと早く気が付いたほうがいい。
相談者は足りないものを数えている人。
同感です
ずーっと同居しているお母さんの影響を受けている面もあるのでは‥
私の妹も統合失調症で同居ではないけれど、会うと不安に思っている事ばかり ずっと言っているし笑顔は無いし、同居していたら大変だろうなぁと思う。
坂井先生って、頭の回転が早くて、言葉もスラスラと流れるようにスムーズで聞きやすいし、かつ相手の気持ちもわかって、パッと的確なこと言うなぁと感心した。
「私も含めみんなそうですよ」「まあ、わかんないですけど(苦笑)」みたいな謙遜も忘れないし、とにかく聞きやすい。
長年見てきたお母さんの影響も大きいのかな。50年も統合失調症って、相談者8歳の頃からもうずっとだ。そして28歳の時にお父さん他界。ハードだっただろう。今が平和で何より。
そして、この穏やかな日々を築いたのは紛れもなく相談者自身なんだよという坂井先生の言葉に、なんとも励まされる。
統合失調症の親を持つ教え子がいる。中高生なのに全てを抱えていて自分を抑えて生きている。参考になった。