「自分を好きになって自信を持ってほしい」不登校の娘に投影する男自身の奥底
テレフォン人生相談 2020年9月4日 金曜日
中1から不登校になりフリースクールに通う一人娘16歳。
「原因がまったくわかりません」
「夫婦仲はいたって普通です」
相談者自身は娘との会話はなく、娘情報は母親経由。
結構筋金入りの不登校ね。
中学はほとんど行っていない。
中学だって出席日数が足らなければ留年させることができる。
制度としてはあるんだけど、機能していない。
どんな生徒でも最後は校長決済で卒業させる。
もっとも病気でも怪我でもない不登校生徒を留年させたところで不登校の期間が伸びるだけだ。
思うに、ある程度不登校が続けば、その学校の登校はあきらめた方がいいと思う。
ただでさえ自意識過剰が、もの言わぬ奇異の目にさらされて教室に入れるわけがない。
不登校が不登校を強化するスパイラル。
中3後半からフリースクールに通い出したのはそういうこと。
自分のことを誰も知らないという安心感。
問題は膨大に空いた時間に何をしているかなんだよねえ。
不登校の原因探しなんていいから、スキなこと、やってみたいこと、没頭できるもの探しに頭切り替えよう。
加藤諦三は、家庭に問題がなければ不登校にはならないという立場で、これからすると相談者の説明はあり得ないということになる。
意図的に言わないこともあれば、ほんとにないと思ってることもあるんだけど、相談者はどっちでしょう。
過去には、相談者が転職厨で無職をカミングアウトなんてのも。
子どもの自信を削り取ってしまった親
息子非難で心のバランスを取る父親。ついにやる気を失った自慢だった小6
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 田中ウルヴェ京(シンクロ銅メダリスト、メンタルトレーナー)
相談者: 男48歳 妻45歳 娘16歳
今日の一言: 自分の心の底の底にあることを相手に在るとみなすこと。投影といいます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォンじんせお、相談です。
相談者:
あ、お願いします。
加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。
相談者:
48歳です。
加藤諦三:
48歳、結婚してます?
相談者:
はい、してます。
加藤諦三:
えっと奥さん何歳ですか?
相談者:
45歳です。
加藤諦三:
45歳、お子さんは?
相談者:
16歳の娘です。
加藤諦三:
お1人?、じゃ今3人で暮らしてんですか?
相談者:
はい、3人です。
加藤諦三:
はい、分かりました。で、どんな相談ですか?
相談者:
16歳になる娘のことでちょっと相談なんですけど。
加藤諦三:
ん、はい
相談者:
中、学の頃から、ちょっと不登校気味に、でして、
加藤諦三:
はい
相談者:
2年生、3年生んときにはほぼほぼ行けなくてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、中学んときにはあのお、そんときの、担任ん、の、先生から・・
加藤諦三:
はい
相談者:
不登校の子が、行ったりする、フリースクール・・
加藤諦三:
はい
相談者:
みたいなところがあるっていうこと教えてもらってえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
そこには・・3年生終わり半年ぐらいは、通ったんですね。
加藤諦三:
あ、そうですか。はい
相談者:
はい
で、それのおかげもあって、高校進学するときもお、
加藤諦三:
うん
相談者:
学校、そんなに行けてない子でも・・
加藤諦三:
うん
相談者:
進学う、できるような学校、教えてもらって、
加藤諦三:
はい
相談者:
通ってはいるんですけど・・
加藤諦三:
・・ということは、ま、そういう高校になってからはずっと行ってるということですね?
相談者:
何日かは休んでますね、でも。
加藤諦三:
はい
相談者:
で・・
加藤諦三:
あ・・
相談者:
昨日今日と行けてない状況で、は、あるんですね。
加藤諦三:
はい、はい・・はい
相談者:
で、学校に、行けないその、原因っていうのがあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
まったく、分からないんですよね。
加藤諦三:
んはい
相談者:
妻にも、普段・・相談をしてる、部分はあるんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、そのときの内容とかを聞くとお、
「友だちの、誰々さんよりも、わたしは可愛くない」とか。
加藤諦三:
うん・・ん・・
相談者:
そういった、容姿とか、について、も、のすごく・・気にしてる部分もあったり、
加藤諦三:
はい
相談者:
学校の行事だとか・・運動でもそうなんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
「あの子たちはできるのに、わたしにはできない」・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ていうところを物凄く引きずるんですね。
んで・・
加藤諦三:
あなたは、この娘の・・
相談者:
はい
加藤諦三:
状態、最初不登校ということ言いましたけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
なんでこうなったというふうに、あなたは理解しています?
相談者:
中学に入って部活に、入ったんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
一緒に入った子たちはあ、ま、普通にその・・部活ができてると。
加藤諦三:
うん
相談者:
けど、娘え、はあ・・それがどうも上手く、できない。
加藤諦三:
部活は何入ってたの?
相談者:
え、テニス部です。
加藤諦三:
テニス部?
(*)ちなみに加藤諦三は、都立西高 テニス部初代主将
相談者:
はい
加藤諦三:
うん・・あなたとお、その、奥さんとの関係はどうだったんですか?
相談者:
いたって普通ですね。
加藤諦三:
いたって普通?
相談者:
はい。普通に会話もしますし、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、休みの日は・・一緒に買い物行ったり、いろいろ出掛けたりはしてます。はい
加藤諦三:
そうするとあなたから見るとね?
相談者:
はい
加藤諦三:
夫婦の間に特に問題はないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、あなたの、ふ、考え、だと、部活、ま、テニス部入ってたようですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
お嬢さんだけがなぜ?、上手く行かないと・・
相談者:
僕が思うにはあ・・
加藤諦三:
うん
相談者:
家の・・近くの空き地でえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
サーブの練習だとかレシーブの練習ですとかを、
加藤諦三:
うん
相談者:
やったことがあるんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、そのときに・・「こうやったほうがいいんじゃないのかなあ?」とか・・
「こっちのほうがいいんじゃないのかな」っていう、ことを言うとですね・・
加藤諦三:
うん
相談者:
「顧問の先生が、こう言ったから」・・
加藤諦三:
うん
相談者:
「こうじゃなきゃダメなの」っていう・・言い方をするんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
なのでもう・・1つの「こうやりなさい」って言われたことに対しても、
「先生がこう言ったからもうわたしはこうやって、練習するんだ」としか・・
加藤諦三:
うん
相談者:
しなかったりしたのでえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、その辺・・ま、頑固というのか・・
加藤諦三:
うん、あなたから見ると・・言うことを素直に聞かないということね?
相談者:
はい・・で・・
加藤諦三:
それで今日の、相談というのはあ・・
相談者:
とにかく自分自身に・・自信がない、みたいなんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
それをお、自分のことを、好きになってもら、えばあ・
加藤諦三:
うん
相談者:
自分のことに対して自信っが持てるのかな?と。
加藤諦三:
うん
相談者:
他人がどうのっていうことお・・も、そんなに気にならなくなるのかなあとは、思うんです・・
加藤諦三:
分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
要するにこの、今、不登校になっちゃって・・あなたから見れば自信がないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
自分を好きになるようになれば・・この子が、自信ができて、不登校が治るだろうということね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい分かりました。
今日はシンクロの、銅メダリストでメンタルトレーナーの、田中ウルヴェ京先生がいらしてんので、伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)
発言の端々から、子供を煩わしく思ってるのがひしひしと伝わる
明るく前向きになってほしいんじゃなくて、自分がほったらかしても問題ない人間になって
俺を煩わせてくれるなというのが本音でしょ
いいお父さんである必要もないしこの相談者さんは、それどころじゃないんだろうけど、理想を言えば
娘が「先生のやり方は違うもん」と言ったときに
「そうかそうか、先生の言いつけは守らんとなー」と、ニコニコしてくれるような度量のあるお父さんであってくれればね、と思う
うんうん、想像しただけで素敵なお父さんです。そういうお父さんなら、こうなってないだろうなぁと、私も思いました。
うるべ、最近の回答はなかなか的を射ていい感じ。やっと回答者らしくなってきたな。
ただ話し方がなー、
なんでアドバイスしながら声がクスクス笑うみたいに揺れるんだろう?すごく不快。馬鹿にしてる感じがする。「あなた、私の言葉理解できますぅ~?」って上からな感じ。
そのくせ「要は」を多用するわりには、全く要約されてないし。
メンタルトレーナーと言うからには
相手からどう見えるか、どう思われるかなんてことは
細部まで神経使ってほしいな
ウルヴェ先生、今回は素敵でした。
言葉を選びながらも、本質を突いていた気がします。
辞めなくて良かった(辞めるとは言っていないけど)と思いました。
私にも娘がおります。長女は社会人です。この相談者家庭のように娘が不登校になったことはないし、彼女とは距離感はありつつも良い親子関係でいると思っているけど、一度だけ怒ったことがあって。それがこのパパさんのシチュエーションにちょっと似ていたんです。遅い反抗期だったのか、長女が19才ぐらいのときにカミさんのことを2、3週間ぐらい無視していたんです。黙って見守っていたんですけど、カミさんの悲しそうな表情を見たら許せなくなってしまって。激高しました。すぐにカミさんに泣いて謝ってくれ、カミさんも泣いて彼女を抱きしめていましたが、苦い思い出です。女の子の父親のほとんどがそうだと思うんですが、年頃の娘と何を話していいのかわからないんですよ。なのでこの相談者さんにものすごくシンパシーを感じました。いつか良好な関係が築けることをお祈りします。