溢れ出す不適切言葉をスマホに書く息子の仮想空間について立派な答えはいらない
テレフォン人生相談 2022年11月14日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女52歳 夫61歳 息子20歳
今日の一言: べきの暴君は正しいようでコミュニケーションを破壊します。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし?こんにちは
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
最初に年齢教えてください。
相談者:
はい。52歳です。
加藤諦三:
52歳、結婚してます?
相談者:
はい、してます。
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
61歳です。
加藤諦三:
61歳
相談者:
はい
加藤諦三:
今お2人で暮らしてんの?
相談者:
いえ、息子、一人息子がおります。二十歳です。
加藤諦三:
二十歳ですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
息子のことなんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
高校2年生の終わりか3年生の始めぐらいから、
加藤諦三:
はい
相談者:
「頭の中に文字がわーッと入って来る」、ていうようなことを言い出しまして。
本人が自分で調べたところ「侵入思考っていうらしい」っていうことを申してまして。
加藤諦三:
文、文字が入って来るっていうのはどういう・・こと・・
相談者:
えーっと、例えば、「神社とか、そういう神聖なところで、思っちゃいけないような、悪い言葉が、わーっと押し寄せて来る」っていうようなことを本人は言ってます。
加藤諦三:
高校の頃っていうのは・・
相談者:
はい
加藤諦三:
それは悪いこといくらだって、口に出さないけど思ってますよね?
相談者:
そうですね、わたしも「別に、それを、例えば犯罪行為とか、口に出して言ったりしなければ」
加藤諦三:
ええ
相談者:
「思うのは自由だよ」っていうふうには、言ってるんですけれども。
加藤諦三:
うん
相談者:
なんか自分でそう思うこともなんとなく、嫌だっていうことで。
ここ1年ぐらいなんですけれど、スマホの画面や、紙に、思い浮かぶ言葉に似たようなあ、まったく意味のない、言葉を画面いっぱいに出しまして。
加藤諦三:
ええ
相談者:
それをいつも見てる、状態、にしてるっていう感じなんですね?。
加藤諦三:
うーん
相談者:
で、本人に昨日、「それを見てると落ち着くの?」って、訊いてみたら・・
「画面とか、の、言葉に置き換えると、嫌な言葉が、後に残らないから」みたいなことは、言ってたんですが。
ただ、食事中とか、道路を歩くときとかも、そのスマホの、画面とかを、広げっぱなしにしてるので、今後お、社会に、出て行く上で、そういう、ふうな解決方法でいいのかな?っていうふうにちょっと、思いまして、お電話させていただきました。
加藤諦三:
今言ったように高校生の頃っていうのは、社会的にはあ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
大変、恥ずべきこと、ば(言葉)というのを・・
相談者:
はい
加藤諦三:
口に出さないけど思ってますよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、我々は・・心の中までは・・
相談者:
はい
加藤諦三:
全部社会的に適応しているわけじゃないですから。
相談者:
はい
加藤諦三:
心の中の本当に思ってる言葉っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
社会的に適応している言葉、ではないんですよね?。
相談者:
はい
加藤諦三:
本能衝動の防衛という言い方してるんですけれども。
相談者:
はい。&#△
加藤諦三:
本能衝動の防衛という意味で、
相談者:
はい
加藤諦三:
そういう悪い言葉っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
言ってはいけないけれども。
相談者:
はい
加藤諦三:
社会でうまく生きて行くっていうことは・・その本能衝動の防衛と、社会的適応性がうまくバランスを取って生きてるわけで。
相談者:
うん
加藤諦三:
悪い言葉を、言葉の中で、思ったからって・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
それがあ、高校生としても、おかしな、子どもになっちゃったってわけではないですよ?
相談者:
ま、わたしもそれは、そう思って、るんですけれども。
加藤諦三:
うん
相談者:
なんか、本人としては、例えば神社とか、本来であればお祈りするような、ところでも、なんか、悪い言葉で、思ってしまうとか、そういったことを、
加藤諦三:
だから・・
相談者:
言ってましたね。
加藤諦三:
あなた自身が・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
物凄く、「こういうことをすべきではない。」
相談者:
うーん
加藤諦三:
「人間は、こういうことを考えるべきではない。」
相談者:
うん
加藤諦三:
というような、こう、べきの暴君・・
相談者:
あーあー
加藤諦三:
の、教育が少し行き過ぎてるってことはないですか?
相談者:
そうですね、元々ちょっと不安が強い子でえ、過干渉ではあったかな?とは思いますねえ。
加藤諦三:
あなた、過干渉って言いましたけど、こういうことはいいこと、こういうことは悪いことっていうことを、
相談者:
うん、うん
加藤諦三:
すごく厳しくやっていたっていうこと?
相談者:
そこまで厳しか、あ、でも、結構、いいこと悪いことはハッキリ、言ってたかもしれないですね。
加藤諦三:
いいこと悪いことはハッキリ、してもいいんですけれども。
相談者:
うん、うん
加藤諦三:
あくまでも、いいことっていうのは状況を越えていいことっていうのはないし、
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
状況をこえて悪いことっていうのはないんですよ。
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
常に、社会の中で生きている、
相談者:
うん
加藤諦三:
社会的な、許容範囲と・・
相談者:
うん、うん
加藤諦三:
社会の中そのもので・・生きるのが、人間にとって・・
相談者:
うん
加藤諦三:
本能の、否定になりますから。
相談者:
うーん
加藤諦三:
本能衝動の防衛と・・
相談者:
うーん
加藤諦三:
その2つを・・
相談者:
うん
加藤諦三:
うんまく、バランスを取るというのが、
相談者:
うん、うん
加藤諦三:
もっとも、正常な生き方なんですよね?
相談者:
うーん
加藤諦三:
で、あなたの、お子さんの場合には、今の話を聞くと、もしかすると、社会的適応性のほうが、
相談者:
うん、うん
加藤諦三:
先行しちゃっていて。
相談者:
うん
加藤諦三:
本能衝動の防衛のほうがうまく行ってないのかもしれないですね?。
相談者:
そうかもしれないですねえ。
加藤諦三:
で今、なんか、あの、大学生で、問題起こしてんですか?
相談者:
いえ、前向き◆#$めに通ってます。
加藤諦三:
で、別になんの問題も起きてないわけ・・
相談者:
はい、ないです。
加藤諦三:
で、今日のあなたの相談というのは・・
相談者:
うん・・&#
加藤諦三:
なぜ?、そういうような・・
相談者:
うん、うん
加藤諦三:
大学生になってしまったかということね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
はい、分かりました。
今日はスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)
加藤大原ファンだけど、今回は「いや普通に統合失調症とか強迫神経症のたぐいなんじゃないの」と思ってしまった。
私もそう思ってしまいましたね。母子関係の問題だけだろうか?幼少期はどうだったのか、もう少し情報がないと判断できない気がする。
同じくそう思いました。
高橋龍太郎先生案件だったかもです。
ペットは悩みを聞いてくれるというけれど、親子は親が上から思考して決めつけてしまうきらいがある。
子供は表に出しちゃいけないと不安が募ってるのに、親が「それは困ったね」なんて同意しちゃうと余計不安になる。
「ふぅん、そうなの」と相槌してくれれば、大したことない気がして忘れられる。
大学で問題なくやれてるなら今後も全然大丈夫だと思います。
今回の格言、言われたら、という感じはありますが、「べき」ですかあ、世間では時として美徳に使われることが多いんですよねえ、正直言うと。
演歌や歌謡曲、歌舞伎、相撲、男は女はでよく使いがちですが、どうなんでしょうか。伝統が絡む分野で、どうしても使ってしまうんですよねえ。
ちなみに、僕は個人的には長男さん、SNSを使い過ぎているのではと思います。SNS時代ですが、使い過ぎもちょっとなあとは正直思います。
どうしても不安なら、旦那さんとも相談して、長男を信頼できる精神・神経科に連れて行って、薬物以外でもそれなりの治療をしてもいいのでは?
スマホに書くって、うっかり送信とか公開とかしてしまいそうです。息子さんはそこのスリルも楽しんでるのかな?中二病をこじらせるのもまた人生だけどデジタルタトゥーを甘く見てはいけないぞ。
私の高校の頃の先輩は自室の壁に太マジックでポエム(しかも英語)書きなぐってて皆引いてたけど、やり方としては良いんじゃない?と思ったのを思い出しました。
堕天使とか書いてたんですかね先輩w
ポエムみてみたいw
お墓参り、神社仏閣巡り、美術品、その他神聖でキレイな物を見てるときに、わーっと頭に浮かび上がる猥雑な言葉。
私も少し似たような感じがあり、その度自己嫌悪に陥ってましたし、そういう場所に行くたびに少し緊張してしまう自分がいました。
今では、神聖なものに吸い込まれそうになってるときに、我を保つために汚い言葉が無意識に出てるのかなと心の整理ができています。
でも、仮に相談者様(母親)も似たような感覚があったとして、「実は私もそうなの」って言われたら、息子さんは相当な恐怖でしょうね。とんでもないサイコパス家族に生まれてきてしまった、もうこの世では普通に生きられないと嘆いてもおかしくはないでしょう。
ちなみに私は恐怖と自己嫌悪から、家族にも友達にも言えませんでした。
そのうち、自分と向き合いながら治る気がします。スマホや紙にあれこれ書いているのは、その過程でしょう。
人様に迷惑掛けてないうちは、大原先生の言う通り、(無責任に病院送りにする前に)息子さんときちんと向き合うことが大事かなと思いました。
スマホやノートに書くことで自分と向き合っている。私もそう思います。身の回りの人々に話せないのは、多分自身と相手を傷つけない配慮があるから。心や頭に浮かんだモヤモヤを不用意に言ったら、不快な気持ちや心配させるからと、周りの人々に八つ当たりしないのは立派だと思います。