溢れ出す不適切言葉をスマホに書く息子の仮想空間について立派な答えはいらない

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
こんにちは、よろしくお願いします。

大原敬子:
あの、今、お母さんのこの、

相談者:
はい

大原敬子:
相談ですけどね?

相談者:
はい

大原敬子:
コミュニケーションがないんです親子で。

相談者:
あ、そうですか。

大原敬子:
うん

相談者:
うん

大原敬子:
なぜかというと、

相談者:
うん

大原敬子:
先ほどね?

相談者:
うん

大原敬子:
「お母さんこうだよ」、いろんな話(はなし)しますね?

相談者:
あ、はい

大原敬子:
それを聞いたあなたはだんだん怖くなって来るんです。

相談者:
あー

大原敬子:
この子は何を考えてるんだろう。
彼はまったくね?

相談者:
はい

大原敬子:
別の社会に行ってるんではないかという、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたの恐れがですね、

相談者:
はい

大原敬子:
今日の相談だとわたしは思ってるんです。

相談者:
ん、そうです。それはそうだと思いますね、はい

大原敬子:
そうですよね?
じゃあ、ちょっといいですか?

相談者:
はい

大原敬子:
まずね、え?っと思ったのはね。

相談者:
はい

大原敬子:
「お母さんこうだよ」、「こういうことあったんだよ」って喋りました。

相談者:
うん・・はい

大原敬子:
お母さんの、

相談者:
はい

大原敬子:
話し相手は・・「わたしもそれはそう思っているんだけど」って言ってるんです。

相談者:
あーあ

大原敬子:
よくおっしゃってますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
これ一番のネックなんです、子どもにとっては。

相談者:
うん

大原敬子:
「え?お母さんそう思ってるってどういうこと?」

相談者:
うーん

大原敬子:
子どもが?、相談するときには、

相談者:
はい

大原敬子:
具体的に話してくれるか・・

相談者:
はい

大原敬子:
それとも、心を開いてくれるかなんです。例えばですね?

相談者:
あー、はい

大原敬子:
子どもが話したときに、
え?、この子何考えてるの?って、思うとき誰でもあります。ね?

相談者:
はい、はい

大原敬子:
そのとき、「なるほどね」、「ふうん、そう思ってるんだ」

相談者:
うん

大原敬子:
「そうか、そうか」

相談者:
うん

大原敬子:
「そうよね」っていう言葉が大事なんです。

相談者:
うーん

大原敬子:
まず、こっから子どもが、恐怖心から、「あれ?、お母さん理解してくれてるのかな?」って感じがするんです。

相談者:
うーん

大原敬子:
でも、「わたしもそれはそう思ってる」っていう、てしまうと。

相談者:
はい

大原敬子:
僕は怖いのに・・お母さんは「そう思ってる」って言うなら・・話ようないですよね?

相談者:
あ、そうですねえ。

大原敬子:
往々にして、

相談者:
はい

大原敬子:
子どもとのコミュニケーションで、やってしまうのは、
「うん、うん」理解して、
「あなたはそれはね?」とかね?

相談者:
うん

大原敬子:
やってしまうんですけども、お母さん自身が基準です。

相談者:
うん

大原敬子:
え?・・この話を聞いていて・・

相談者:
うん

大原敬子:
「わたし・・答えられるかしら?」

相談者:
うん

大原敬子:
「困ったな」と思ったときは・・

相談者:
うん、なんか、お・・

大原敬子:
そのとき使うことは、

相談者:
うん、うん

大原敬子:
「そうなの?」、「そうなんだ」・・「そう思ってたのね」っていうことで。

相談者:
うん、うん

大原敬子:
詳しく聞かないで、子どもがどんどん、どんどん心が解けて来ますから。

相談者:
うん

大原敬子:
それを待つことも大事なんです。

相談者:
そうなんですね。

大原敬子:
ほら、今、そうなんですよ。

相談者:
うーん

大原敬子:
分かります?

相談者:
なんかこう、ちょっとわたしには答えられない質問を息子がちょっと、高校生のときとかも結構して来て、例えば・・
「この、世の中が仮想、空間だったら、どうなるんだろう?」とか(苦笑)。
「心と体が離れたら、人はどうなるんだろう」とか、なんかそういう質問を(苦笑)、されることとかがあって。
ちょっとなんて答えていんだか分かんないこととかが・・あ・・

大原敬子:
親は・・

相談者:
たんですよね。

大原敬子:
子どもに、

相談者:
はい

大原敬子:
正しい答えは・・

相談者:
ええ

大原敬子:
数学とか?

相談者:
うん

大原敬子:
物理とか?

相談者:
ええ

大原敬子:
理科のように・・なら別として。

相談者:
ええ・・はい

大原敬子:
心の問題のときには、

相談者:
ええ

大原敬子:
答えはないんです。

相談者:
・・あー(ため息)

大原敬子:
まず聞いてあげることなんです。
聞くっていうことは・・

相談者:
ええ

大原敬子:
具体的ではなくって。

相談者:
うん

大原敬子:
今、なんて言ってらっしゃいました?

相談者:
世の中が仮想空間だったらどうしよう(苦笑)という・・

大原敬子:
仮想空間、言ってましたね(苦笑)・・そう言ってましたね。

相談者:
ええ

大原敬子:
そういうとき、「えー?、そうなんだ。そういう世界が見えるんだ。へえ」って聞いてあげるだけです。

相談者:
あーあー

大原敬子:
どんなふうには言わないんですよ?

相談者:
あー、そっか、わたし、結構、詳しく、
「なんでそう思うの?」とか結構突っ込んで・・

大原敬子:
いや、そうしたらね?

相談者:
うーん

大原敬子:
本人怖いんですから。

相談者:
そっか。

大原敬子:
「そうなんだ」、すと子どもは、
「え?お母さんは?」ったら、
「うん、お母さんときにはもっとね、違うほうでね」、「それぞれに、成長するには」

相談者:
あー、うん・・うん

大原敬子:
「そうして、いろんな、ことを考えるんじゃないかな」

相談者:
あー

大原敬子:
「へえ、それで?」
「うーん」って聞いてあげるんです。

相談者:
うーん

大原敬子:
それ、一番子どもにとっては、あ、僕、怖い話はしてないんだと。

相談者:
あー

大原敬子:
お母さん聞いてくれてる。

相談者:
うーん

大原敬子:
でも、聞くっていうことを・・

相談者:
うん

大原敬子:
真剣に真面目にっていうことで。

相談者:
うん

大原敬子:
追求してくんですね、具体的に、
「絵を描いてごらん」とかね。

相談者:
うん・・うーん

大原敬子:
もう、怖いから。

相談者:
うん

大原敬子:
それが、一番の条件です。

相談者:
うーん

大原敬子:
「コミュニケーションがないんですね」、たのはそのことなんです。

相談者:
あー、なるほど。

大原敬子:
それからね?

相談者:
・・はい

大原敬子:
もし、答えられた場合に・・

相談者:
はい

大原敬子:
「わたしは、こう思う」んではなくって、
「お母さんはね」

相談者:
うん

大原敬子:
「今、その話を聞いてね。こんな感じにしたんだけど」って言うんです、具体的に。

相談者:
あーあ、そっか。

大原敬子:
そうすっと、「え?僕、そんな話じゃないよ、違うよ」って、
「違うんだ」って、それでまた終わるんです。

相談者:
うーんー

大原敬子:
そして、「なるほどね」

相談者:
あー

大原敬子:
「そう思ってたんだあ」って、
「そうなの」・・て、持ってくんです。
で、最後にね?

相談者:
うん

大原敬子:
「お母さんはそれ分からないけど、ちょっと教えてくれない?」って。
「『それは、分からないけど』って言ったほうがいい?」

相談者:
うん

大原敬子:
「それとも、『分かったよ、だからこうするよ』っていうお母さん、今、どっちを求めてるの?」って訊いてご覧なさい?

相談者:
あー

大原敬子:
子どもは言います。

相談者:
うん、うん

大原敬子:
それを、「お母さんは何をすればいいの?」って言われてしまうと・・

相談者:
うん、うん

大原敬子:
子どもは分からなくて「分からない」って言います。

相談者:
あー、そっか・・うーん

大原敬子:
コミュニケーションは、

相談者:
うん

大原敬子:
その人に的確な話をすることではなくって。

相談者:
はい

大原敬子:
その子の心を・・少おし、転がしてあげるんです。優しく優しく。

相談者:
うん、うん

大原敬子:
或いは、揺らしてあげる?

相談者:
うん

大原敬子:
だから、的確の答えではなくって。

相談者:
うん

大原敬子:
子どもはこんな考えを持っていたんだってことを、知ることが親なんです。

相談者:
うん、うん、うん

大原敬子:
で・・もう人間ね、

相談者:
うん

大原敬子:
心の問題は誰も答えられない。

相談者:
・・うん

大原敬子:
ただ・・心が軽くなるっていうことは・・

相談者:
うん

大原敬子:
聞いてくれることなんです。

相談者:
そっか、一生懸命なんか答えを、わたしが(苦笑)聞いてあげなきゃいけないのかと思って。

大原敬子:
ある名僧がね?

相談者:
ええ

大原敬子:
「どうすれば、人間心が楽になりますか?」って言ったらね?

相談者:
うんうん・・うん、うん

大原敬子:
「違うんだよ」

相談者:
うーん

大原敬子:
「聞いてくれる、君という仏があるから」・・

相談者:
うーん

大原敬子:
「僕は、どんどん、どんどん話ができるんだよ」

相談者:
なるほど。

大原敬子:
要するに・・子育ても、仏教のその聞いてくれる仏も・・

相談者:
うーん

大原敬子:
難しい答えを求めてるんじゃなくって。

相談者:
うん

大原敬子:
この子はお母さんに、

相談者:
うん

大原敬子:
それを求めてるんだと思うんですよ。

相談者:
&#△

大原敬子:
で、お母さんがとんでもない・・
「それは分かるよ」って言ってしまったら、

相談者:
うん

大原敬子:
僕が怖いのに・・もう、お母さん相談できませんよね?

相談者:
そうですね。

大原敬子:
そうすっと・・神様にいきますよね?

相談者:
うーん・・

大原敬子:
格がないんですもん。

相談者:
うん

大原敬子:
あれほど過干渉で僕にいろんなこと言ったお母さんが・・

相談者:
うーん

大原敬子:
僕が怖いから喋ったら、
「そうなの」「そうなの」って、癒してくれればいいんですけども。

相談者:
うん・・うーん

大原敬子:
「お母さんも分かるよ」って言ってしまうと・・

相談者:
うん

大原敬子:
お母さんもこの恐怖にいるんだと思ったら、話できますか?

相談者:
そうですね。うん

大原敬子:
あなた自身が、

相談者:
うん

大原敬子:
子どもに対して・・立派な答えはいらないんです。

相談者:
分かりました。

大原敬子:
難しい話だけど分からないけど・・

相談者:
うん

大原敬子:
でも

相談者:
うん

大原敬子:
お母さんとこういう話できて嬉しいなとか。

相談者:
うん・・うーん

大原敬子:
あなたがやってる行為が、

相談者:
うん、うん

大原敬子:
わたしには心地がいいのよってことを教えてあげることが・・大事だと思いますよ?。

相談者:
うん、うん
そうですね。
話してくれて、ありがとうっていう・・そういう気持ちが(苦笑)大事っていうことですよね?

大原敬子:
ね?今気になるんだけどね(苦笑)?、お母さん。

相談者:
うん、うん

大原敬子:
たぶん、心が軽くなって、

相談者:
うん

大原敬子:
笑ったと思うんですけども。

相談者:
うん

大原敬子:
お母さんは、「あ、そうか」と分かったら笑ってしまうんですよ。

相談者:
うーん

大原敬子:
ね?、でも、この息子さんはそうではないので。
これからあの子がね?

相談者:
うん、うん、うん

大原敬子:
こう思ったときは・・

相談者:
うん

大原敬子:
「そうなんだ」、「お母さん気づかなかったからな」って感じの・・

相談者:
うん

大原敬子:
一歩引いて、

相談者:
あー

大原敬子:
笑顔で今終わらないで、わたしの場合は(苦笑)、ね?

相談者:
あ、はい

大原敬子:
「あーそうか」、であなたはね?

相談者:
うん

大原敬子:
一瞬分かったような気がするんです。

相談者:
うん

大原敬子:
でも、息子さんは・・

相談者:
うん

大原敬子:
その過程を知りませんから。

相談者:
そうですね。うん

大原敬子:
ね?だからこれから、

相談者:
はい、うん

大原敬子:
「そうか、なるほどね、ふうん」って話で聞いてあげてください。

相談者:
ん、はい

大原敬子:
分かります?

相談者:
分かりました。

大原敬子:
できたらそのときに、

相談者:
はい

大原敬子:
言葉が詰まったときは、

相談者:
はい

大原敬子:
何か飲み物を、

相談者:
うん

大原敬子:
同じ物を飲みながら、

相談者:
うん

大原敬子:
お話をするってことは、大事なんですね、昔から。

相談者:
うーん

大原敬子:
ですから、

相談者:
うん

大原敬子:
またこういう話か、と思ったときには、

相談者:
うん

大原敬子:
あなたは、何か飲み物用意して、

相談者:
うん

大原敬子:
そしてゆっくりと向かい合って話してください。

相談者:
分かりました。

大原敬子:
加藤先生に代わりますね。

 

(再びパーソナリティ)


「溢れ出す不適切言葉をスマホに書く息子の仮想空間について立派な答えはいらない」への8件のフィードバック

  1. 加藤大原ファンだけど、今回は「いや普通に統合失調症とか強迫神経症のたぐいなんじゃないの」と思ってしまった。

    1. 私もそう思ってしまいましたね。母子関係の問題だけだろうか?幼少期はどうだったのか、もう少し情報がないと判断できない気がする。

  2. ペットは悩みを聞いてくれるというけれど、親子は親が上から思考して決めつけてしまうきらいがある。
    子供は表に出しちゃいけないと不安が募ってるのに、親が「それは困ったね」なんて同意しちゃうと余計不安になる。
    「ふぅん、そうなの」と相槌してくれれば、大したことない気がして忘れられる。
    大学で問題なくやれてるなら今後も全然大丈夫だと思います。

    1. 今回の格言、言われたら、という感じはありますが、「べき」ですかあ、世間では時として美徳に使われることが多いんですよねえ、正直言うと。
      演歌や歌謡曲、歌舞伎、相撲、男は女はでよく使いがちですが、どうなんでしょうか。伝統が絡む分野で、どうしても使ってしまうんですよねえ。
      ちなみに、僕は個人的には長男さん、SNSを使い過ぎているのではと思います。SNS時代ですが、使い過ぎもちょっとなあとは正直思います。
      どうしても不安なら、旦那さんとも相談して、長男を信頼できる精神・神経科に連れて行って、薬物以外でもそれなりの治療をしてもいいのでは?

  3. スマホに書くって、うっかり送信とか公開とかしてしまいそうです。息子さんはそこのスリルも楽しんでるのかな?中二病をこじらせるのもまた人生だけどデジタルタトゥーを甘く見てはいけないぞ。
    私の高校の頃の先輩は自室の壁に太マジックでポエム(しかも英語)書きなぐってて皆引いてたけど、やり方としては良いんじゃない?と思ったのを思い出しました。

  4. お墓参り、神社仏閣巡り、美術品、その他神聖でキレイな物を見てるときに、わーっと頭に浮かび上がる猥雑な言葉。
    私も少し似たような感じがあり、その度自己嫌悪に陥ってましたし、そういう場所に行くたびに少し緊張してしまう自分がいました。

    今では、神聖なものに吸い込まれそうになってるときに、我を保つために汚い言葉が無意識に出てるのかなと心の整理ができています。

    でも、仮に相談者様(母親)も似たような感覚があったとして、「実は私もそうなの」って言われたら、息子さんは相当な恐怖でしょうね。とんでもないサイコパス家族に生まれてきてしまった、もうこの世では普通に生きられないと嘆いてもおかしくはないでしょう。
    ちなみに私は恐怖と自己嫌悪から、家族にも友達にも言えませんでした。

    そのうち、自分と向き合いながら治る気がします。スマホや紙にあれこれ書いているのは、その過程でしょう。
    人様に迷惑掛けてないうちは、大原先生の言う通り、(無責任に病院送りにする前に)息子さんときちんと向き合うことが大事かなと思いました。

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