躁で起業⇔ウツで休業。加藤諦三「薬なんかより」弁護士「借金なんかより」

テレフォン人生相談 2023年11月11日 土曜日

相談者「差し押さえされたものもあります」
中川潤「差し押さえられるものがあるの?」
相談者「銀行の数百円」

(笑)
可哀想に。

踏み倒された挙げ句、追加で弁護士費用やら社内工数やらで少なくともぅん十万。
特に法人は決められた処理手順があるからし方がない。

アンタが自己破産せんからや。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)

相談者: 男31歳 独身 両親と暮らす。

今日の一言: 困難の無いことが幸せではありません。困難を乗り越えることが幸せです。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
もしもしい。

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
あ、よろしくお願いしますう。

加藤諦三:
はい、最初に、年齢を教えてください。

相談者:
はい、年齢は、31歳です。

加藤諦三:
31歳。独身ですか?

相談者:
独身です。はい。

加藤諦三:
で、今あ、一人で暮らしてんのね?

相談者:
今は、実家にい、暮ら、してますね。

加藤諦三:
ああ、すと、ご両親と、一緒ですか?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
はい、わかりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、どんな相談でしょうか?

相談者:
7年ほど前からあ、

加藤諦三:
はい

相談者:
精神疾患。今は、双極性障害と言われているんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、それの影響で、ちょっと、うまく、うご、あの、働けない状態が続いていまして。

加藤諦三:
はい

相談者:
調子が、いい時もあったので。

加藤諦三:
うん

相談者:
まあ、そういう時に仕事を、受けて。あのう、やったりした時もあったんですけども。

加藤諦三:
うん

相談者:
1、2ヶ月すると、もう、体調がすぐ、悪くなってしまってえ。

加藤諦三:
うん

相談者:
あのう・・寝たきり状態になってしまって。でえ、仕事がダメになるっていうのを、かれこれ、もう、10回いい、近くですかね。

加藤諦三:
うん

相談者:
繰り返して、いまして。なかなか、仕事がうまく、続かないという状態が、まあ続いています。というのが、今の状態で。ブウン(虫の音?)

加藤諦三:
うん

相談者:
で、まあ、そ、の、間ですね。今、会社あ、を、起こしてやってるんですけども。

加藤諦三:
はい

相談者:
その会社の事業資金であったり、あとはまあ、個人的な・・えっと、奨学金だったり。そういったものの、まあ、借入金がかなり膨れ上がってきて。

加藤諦三:
はい

相談者:
まあ、返済も、かなり難しい状況になっていると。

加藤諦三:
うん

相談者:
でえ、まあ、その、働くっていう時に、まあ会社を再建し・・まあ、今、自分が、やってる会社を再建するにも、またあ、今までみたいに、「調子が良くなったから働こう」と言って働いたんだけどもお。

加藤諦三:
うん

相談者:
またあ、一ヶ月二ヶ月で、働けなくなって、仕事を投げ出すということをやってしまうとですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
そうする、と、それやっぱ・・会社として、信用を失ってしまいますから。

加藤諦三:
うん

相談者:
まあ、今までも、そうやって取引先の皆様に迷惑をかけてきたのに、

加藤諦三:
うん

相談者:
またそういったの繰り返してしまうと、やればやるほど信用がなくなって、

加藤諦三:
うん

相談者:
もう・・そろそろ、致命傷になってしまうんじゃないかというのが、すごく・・心配になってます。

加藤諦三:
ううん・・

相談者:
あと、まあ、自分の、その、心情としてですね。
9年前に、えっと、学校卒業して、就職して。

加藤諦三:
うん

相談者:
プログラマーの仕事をしてたんですけども。

加藤諦三:
うん

相談者:
まあ、それなりに、ええと、成果も出してた・・つもりだったんですけども。まあ、で、それとね、勢いで、まあ、会社を作ったりとかっていうのを、したんですけどもお。

加藤諦三:
うん

相談者:
そういった、その、今までの、まあ頑張りっていうのは、実はその、双極性障害の、躁状態が、

加藤諦三:
うん

相談者:
なんかそう・・思い込ませているだけで。
自分は、実は、なんも・・達成した、ことが・・ない。ただの無力な人間なんじゃないかって。そういう・・なんか、考え に・・ここ、まあ、一年くらい、囚われていて。

加藤諦三:
うん

相談者:
気力も湧かず。ずっと布団にこもったままで・・まあ生きてるっていうのは、すごい罪悪感があるものですから。

加藤諦三:
うん

相談者:
実は、一年、半、前に、ちょっとね、薬をいっぱい飲んで、自殺未遂みたいなことをしたことがあったんです。

加藤諦三:
うん

相談者:
まあ、結局、それはまあ・・まあ幸いなことに、失敗して、今も生きているわけですけども。

加藤諦三:
うん・・

相談者:
まあ、なんか、生きるのもお、うまくいかないし。なんか、死ぬのもうまくいかないし。

加藤諦三:
うん

相談者:
で、人にはですねえ、まあ、「怠け者だ」と言われたり。

加藤諦三:
うん

相談者:
両親も、まあ、どう思ってるか、わかりませんけども。
まあ、やっぱ、いろんな人からも・・「こいつは、もう、どうしようもない奴だ」と思われ、ながらあ、借金はね?、延滞金がどんどん膨れ上がっていくというところで。

加藤諦三:
うん

相談者:
と言って・・現在、何とか、生きなきゃいけないわけなので。
前進する、ヒントになるアドバイスが、いただけら・・たばと、思って、今回、電話させていただきました。

加藤諦三:
はい、どうもありがとうございます。
7年前に、体調、

相談者:
はい

加藤諦三:
が、悪くなってということですけれども。

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたあ、で、

相談者:
はい

加藤諦三:
その原因は、わからないわけですか?

相談者:
正直いい・・ 思いあ、たり・・がないっていうのが・・

加藤諦三:
ススス(鼻を吸って)

相談者:
・・ 正直なところでえ。

加藤諦三:
うん・・

相談者:
思い当たりがあったらあ、自分なりに対策、が、打てるんですが・・

加藤諦三:
うん

相談者:
そこがわからない、から、こう、決め手が・・欠けるっていう、感じなんでしょう・・

加藤諦三:
うん・・(鼻を吸って)じゃあ、あの・・あなたの成長の過程でね?

相談者:
はい

加藤諦三:
例えば、鬱の場合だと、

相談者:
はい

加藤諦三:
まあ、非常に教科書的な言い方をすれば、主権的人物がいてえ。

相談者:
うん

加藤諦三:
その、家庭の中で、服従依存の関係が・・

相談者:
うん

加藤諦三:
あるとかっていう、いろいろ・・

相談者:
うん

加藤諦三:
ありますけれども。

相談者:
はい

加藤諦三:
病院の、先生とは別に、あなた自身で・・小さい頃、

相談者:
んんん・・

加藤諦三:
こういう、破壊的なメッセージを受けて、

相談者:
うん

加藤諦三:
自分の心は、成長できなかったんだというような、

相談者:
ええ

加藤諦三:
思い当たりはないんですね?

相談者:
ええっと、そういった意味だと、まあ、昔い、母がすごく、神経質というか。

加藤諦三:
うん

相談者:
やっぱそのおお、すぐね、あの、怒鳴ってしまったりとかあ。

加藤諦三:
うん

相談者:
そういった、時期が、やっぱあったので。

加藤諦三:
んん、

相談者:
まあ、それはああ、一つ、心当たりとしては、あるかもしれません。

加藤諦三:
母親との関係ね?

相談者:
そうですね。まあ、母もお、まあ、私の祖母との、関係がうまくいかなかったり、

加藤諦三:
うん

相談者:
まあ色々・・まあ、当時、かなり、難しい状況にいたので。

加藤諦三:
うん

相談者:
まあ、それについて私が、どうこう言うつもりは全く無いんですけども。

加藤諦三:
うん。
どうこう言う、つもりが、無いというよりも、やっぱり自分と母親との関係が、

相談者:
うん。うん。

加藤諦三:
今の自分の病気の、原点だというような、

相談者:
うん

加藤諦三:
認識は、あるんですか?、無いんですか?

相談者:
・・まあ・・原点とまで、言い切ってしまうと、すごいなんか、母を責めているようで、なんか、すごい、気が引けてしまうんですけどもお。
とはいえ・・うん・・やっぱ、そこの・・小さい頃の経験っていうのは、確かに、ちょっと、引きずってるかもしれないです。

加藤諦三:
「引きずってる、かも、しれない」と言うより、

相談者:
◆#$%

加藤諦三:
引きずっていますよね?

相談者:
まあ・・客観的に見れば・・そう・・見える・・

加藤諦三:
っていうのは、今、

相談者:
うん

加藤諦三:
母親を、「神経質」と言いながら、母親を責めるということ・・を、自分に許してないですものねえ?

相談者:
・・そうですね。

加藤諦三:
だけど、

相談者:
うん

加藤諦三:
ここで、母親、を、きちんと認識できない限り。

相談者:
うん・・ええ。

加藤諦三:
薬い、りい、いくら飲んでもしょうがないですよねえ。

相談者:
うんん・・◆#

加藤諦三:
・・母親からいじめられた?、虐待された?

相談者:
・・まあああ、◆#$うん・・

加藤諦三:
「まあ」じゃなくて。
ここはあなたが、しっかりと、自分の過去と向き合わない限り、

相談者:
うん

加藤諦三:
あなた、あっという間に、

相談者:
うん

加藤諦三:
51、80、

相談者:
うん・・

加藤諦三:
「はい、さよなら」ってことになるよ?

相談者:
・・ええ、ええ・・

加藤諦三:
・・

相談者:
まあ・・◆#

加藤諦三:
自殺未遂するっていうことは、

相談者:
はい

加藤諦三:
それなりの、原因があるわけだから。

相談者:
まあ、そうですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
・・

加藤諦三:
・・これからもう・・素晴らしい人生が、

相談者:
うん

加藤諦三:
生きていこうよ、もう。

相談者:
そうですね。・・◆#$%□&

加藤諦三:
周りから、怠け者としか・・

相談者:
はい

加藤諦三:
見られてないっていうことは、

相談者:
ええ

加藤諦三:
周りに、誰も、本当の自分を、受け入れてもらえないんでしょ?

相談者:
・・そうですね。

加藤諦三:
だけど、あなたは、怠け者じゃないんだよね。

相談者:
うん(涙声)自分はそのつもりです。

加藤諦三:
会社の再建がダメなら、借金がどうなって・・そういうことを言わないで。しっかりと、「私は猫だったけど、本当は寅なんだ!」っつって・・

相談者:
うん

加藤諦三:
立ち上がれないの?

相談者:
・・立ち上がりたいです。このまま、で・・

加藤諦三:
「立ち上がり、たい」じゃ無くてえ。
「私は、立ち上がります!」って、言ってみよう。

相談者:
・・立ち上がります。

加藤諦三:
うん。・・もう一回、はっきり言ってごらん?

相談者:
うん・・私は、この状態から、立ち上がって・・(吸って) 前を進みたいです。・・てか、前に進みます。

加藤諦三:
進みたいです。じゃなくて、前に進みます!

相談者:
進みます!。はい、前に進みます。

加藤諦三:
・・いい じゃない、お前・・

相談者:
はい

加藤諦三:
過去を否定したら、

相談者:
◆#$%□&

加藤諦三:
人間は生きていかれない。

相談者:
うん

加藤諦三:
過去から学んで、前に進むんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
いい?、分かった?。

相談者:
はい。すごい・・あ、前向きな気持ちになれました。

加藤諦三:
うん。
じゃあ・・ここで、

相談者:
はい

加藤諦三:
もう一回、しっかり、

相談者:
はい

加藤諦三:
今日の回答者の先生に、励ましてもらおう。

相談者:
あ、お願いします。

加藤諦三:
弁護士の、中川潤先生です。

相談者:
はい、よろしくお願いします。

加藤諦三:
うん。
自分を信じろよ!

相談者:
はい

(回答者に交代)

「躁で起業⇔ウツで休業。加藤諦三「薬なんかより」弁護士「借金なんかより」」への6件のフィードバック

  1. 声が良いし誠実だろし真面目すぎる。わざとバカになればいい。けど加藤先生いきなりエグ過ぎる。今日は敵意はなかった

  2. 借金の金額が大きいけど本人それを実感しているのか?を聞いていて疑問に思いました。
    訴訟も起きていて、更に2000万ならもう無理返せないとなりそうだけど自己破産はしていないようですしね。

  3. こういう相談を聞くと どうしても親の立場になって考えてしまいます。こんな時、親はどうすればいいのでしょう。うちは貧乏で借金返済は手伝えないし😅 手伝うべきでもないと思います。せめて治療に協力するくらいしかできないかな…

  4. ご相談者さん、起業には向いていないんじゃないかなあと思いますねえ。今は健康回復が優先ですが、鬱病だと一生モノだから大変なんでしょう。

  5. 今どのくらいの案件や返済額を抱えてるかってのを正確に把握するのが基本だと思う
    それをもとに、問題点を正確に考察して対策を講じるしか無い
    その作業無しで、問題は解決しないんだよーよー

  6. タイゾーの力強い励ましのことばに
    思わずこちらも涙腺が弛んでしまった。
    誠実そうな相手には親身に向き合っているのがよく伝わった。
    「いいじゃない、おまえ」は
    素で出てしまったのだろう。

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