80過ぎの親を頼る60の兄。言っても言っても最後は助けるループに術なし
テレフォン人生相談 2024年1月20日 土曜日
借金できるのは返すから。
ギャンブルを続けさせるイネーブラーの典型。
中川弁護士、破産と生活保護を封印しゼロ回答。
相談者: 男53歳 独身ひとり暮らし 父85歳 母80歳 兄59歳
今日の一言: 高齢になったら捨てるものは捨てて、身軽になって生きていく。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
お願いしますう。
加藤諦三:
はい。
最初に、年齢を教えてください。
相談者:
53です。
加藤諦三:
53。
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
いえ、してないです。
加藤諦三:
と、今は、お一人で暮らしてんですか?
相談者:
あはい
加藤諦三:
あ、そうですか。はい、わかりました。それで、どんな、ことでしょうか?
相談者:
兄の、ことなんですけれも。
加藤諦三:
はい
相談者:
まあ、両親まだ、健在でしてえ。で、実家の近くで、暮らしてるんですけども。
加藤諦三:
はい
相談者:
全然なんかあのう、社会性がないというか・・
加藤諦三:
う・・
相談者:
一人で住んでも、結局家賃もお、滞納して。また実家に戻るみたいな感じの、繰り返しでえ。(苦笑)
加藤諦三:
はい
相談者:
若い時からなんですけどもお。
加藤諦三:
はい
相談者:
なんか、仕事がまず、1、2年ぐらいしか続かなくて。転々としてて。
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、口癖のように、もう、本当、「金ない、金ない」ばっかり言ってるんでえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
どうやら、なんか、ギャンブルう、に、ハマってるみたいなん◆#$、昔っからあ。
加藤諦三:
ああああ・・
相談者:
でえ・・まあなんか、聞いても、嘘ばっかりつくし。
加藤諦三:
ああ、ああ、ああ・・
相談者:
なんか、問い詰めても、黙りこくったりしてえ。
加藤諦三:
うん
相談者:
なんか、実際のところは、見たわけじゃないんで、わかんないんですけども。
加藤諦三:
うん
相談者:
でえ、最近も・・まあ実家からまあ、追い出されてっていうか、親も・・ちょっと、堪忍袋の緒が切れたって感じで、(苦笑)
加藤諦三:
はい
相談者:
また追い出して。
で、半年ぐらいになるんですけど、また・・
加藤諦三:
はい
相談者:
家賃滞納なんかで、
加藤諦三:
はい
相談者:
実家の方に連絡がいったみたいで。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、それがまあ、ずうっと、続いている状態なもんで。(苦笑)
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、親も、もう・・年金暮らしで、もう、先もそんなに・・もういい歳ですからあ。
加藤諦三:
はい
相談者:
どうしたもんかなあ、と思って。(苦笑)
加藤諦三:
ああああ・・
「『金がない、金がない』っていうのは、口癖で」っていう・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
ところから。それ以後、ずうっと、あなたの話を聞いていると、
相談者:
はい
加藤諦三:
・・「ギャンブルにハマっている、ようだ」っていうけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
はまっている可能性の方が、大きいですねえ。
相談者:
ええ。だと思います。
加藤諦三:
で、あなた、この・・
相談者:
ぼくになんか・・
加藤諦三:
兄のことを、心配してるわけね?
相談者:
そうですね。まあ・・今はギリギリ、ま、両親が・・たまに、面倒を看てるみたいですけど・・
加藤諦三:
うん
相談者:
もう・・本当、両親、も、歳なんで。
加藤諦三:
うん。(吸って)両親は、
相談者:
もう、それ以降・・
加藤諦三:
何歳?
相談者:
うんんと、80と、85ですかね。
加藤諦三:
ああ、ああ、ああ・・もう、介護をしてもらうに・・ほうだよね?
相談者:
そうですね。ええ。(苦笑)どっちかといえば、その、歳ですよね・・
加藤諦三:
ええ。
で、あなたは別に・・お兄さんに、お金を貸しているとかっていうことでは、ないのね?
相談者:
そうです。まあ、僕に対しては・・まあプライドがあるのか。あんまり、そういう話は、してこないんですよね。
加藤諦三:
うん・・
相談者:
ただ、まあ、見るからに、このまま行ったら、もう・・本当、破綻するしか、ないなっていう、状態なもんでえ。(含み笑い)
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ・・傍観として見てると・・
加藤諦三:
うん。
それは今は、80歳。85歳っていうのが、お父さんの方ね?
相談者:
ええ、そうです。
加藤諦三:
(吸って)だ・・85になると、やっぱりい、息子の借金を・・返すというのは、ちょっと、きついですよね。
相談者:
ええ・・
加藤諦三:
なんか、資産があれば、別ですけどね?
相談者:
んまあ、資産ってほどのものは、多分・・無い、と思います。
加藤諦三:
うんん。
相談者:
大した、ものは。
加藤諦三:
だけどお、そうなれば、両親がね?
相談者:
はい
加藤諦三:
毅然として、
相談者:
ええ
加藤諦三:
息子にね?
相談者:
ええ
加藤諦三:
「もうお金はない」と。
相談者:
ええ
加藤諦三:
「自分の立場を、考えろ」と。
相談者:
はい
加藤諦三:
いうように、当たり前のことを言うしか、ないんじゃないの?
相談者:
僕も、
加藤諦三:
うん
相談者:
全く同意見で。親にもそう言ってるんですけども。
加藤諦三:
うん
相談者:
結局う、まあ、もう本当・・泣きついてきてる状態で。(苦笑)で、ま、最終的にはもう・・本当、仕方なくっていう感じで・・出してあげてるような・・
加藤諦三:
うん・・
相談者:
それも、ちょっと両親も僕に対して・・その、兄の、悪いところあんまり、聞かせたくないみたいで。それも、はっきり言わないんですけども。
加藤諦三:
あああああ・・
こういう時に、かばうっていうのは、すごく・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
マイナスの方向に、自体が、動いていっちゃうんだよねえ。
相談者:
ええ、ええ、ええ・・ん、ぼくも、
加藤諦三:
それで、80歳と85歳っていうと、
相談者:
ええ・・はい。
加藤諦三:
もう、お兄さんに対して、そういう、弱い態度に、出てる人・・行き着くとこまで、行っちゃう可能性があるからね?
相談者:
はい。まあ、僕もそれを心配してるんですけどもお、
加藤諦三:
はい。で・・
相談者:
結局両親、だけならまあ、年金で暮らしていけるんでしょうけど。
加藤諦三:
ええ
相談者:
その、兄の借金までえ、肩代わりするようなことがあって。
加藤諦三:
うん・・
相談者:
まあ、それこそ、立ち行かなくなったりしたら、もう・・「どうしようもないな」っていう・・ところで。(苦笑)
加藤諦三:
うん・・
で、今日は、あなた・・自分自身のことではなく、このお兄さんを、どうしたらいいか、ということね?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
はい、わかりました。今日は弁護士の中川潤先生がいらしているので、
相談者:
はい
加藤諦三:
相談に、乗ってもらってください。
相談者:
はい
(回答者に交代)
ギャンブル依存が本当なら医療機関で専門的な治療を受けさせたほうがいいでしょう。
ほっといても治りませんよ絶対。
むしろご両親の負担が増す一方。
お金がないと言い寄られても渡さない方がいい。
高齢のご両親が自分たちの生活を犠牲にしてまで負担する必要はないと思う。
最悪の場合は生活保護など福祉のセーフティネットはあるわけだから。
結局ご相談者兄弟、お二方とも独身ということなのでしょうか?両親らの介護しかり、終活しかり、どうなっていくのかちょっと心配ですよねえ。
こんな兄は嫌だ!!