子どもが希望して受験して入った国立小学校。子どもへのいじめが止まない

2014年9月13日 土曜日

相談者: 女40歳 夫とは4年前に死別 小学校2年の息子と2人暮らし

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 森田浩一郎(医学博士)

今日の一言: 子どもは気持ちを汲み取ることで強くなります。お説教では強くなりません。

相談者:
子どものいじめについて相談したい。

1年生の1学期くらいからいじめがあって、最初は仲間はずれくらいだったんですけど、夏休みくらいから、それが起こっていることは分かっていたんですけど、自分で乗り越えなくてはいけない、大人になっても乗り越えなくてはいけないので、見守っていたんですけど、冬になっても続いていて、物も壊されるようになってしまったんです。

加藤諦三:
例えば、どんなものを?

相談者:
お弁当箱を割られるとか、鉛筆やら、消しゴムやら、そういうもの・・
盗っても、返せばいいだろうみたいな・・
どんどん盗られて、気がついたらランドセルに戻ったみたいになっていて。

さすがに自分では無理だなということになりまして。
2年生になっても続いていて、2年生になって担任の先生が換わって、その先生に相談したんですけど、「見守る」というだけで、特別な対処をしてくださらなくて・・
その間にもひどくなって、たんこぶ作ってきたり、アザを作ってきたり、暴力も加わって・・
頭をたたかれて、「頭が痛い」と言うことがあったり、あまりにひどい状態が続いて。
あるとき、学校から2、3時間かかって帰ってきたことがあって、泣きながら、
「入学以来、一番嫌な思いをした日だ」
って言っていて、次の日は学校に行けなくて休んだんですけど。

この学校は、子どもが行きたいと言って、受験をして入った国立の小学校なんですね。
なので、そこに通わせているんですけど、担任の先生も頼りないし・・。

ここまでくると、相手の親御さんにも話をしてくれているんですけど、相変わらず物が失くなることが続いて、どうしたらいいかと・・

加藤諦三:
担任の先生が、「見守る」だけと言いましたけど、アザができるぐらいの状況なのに?

相談者:
先生にも面談を申し込んだり、先生を通じてスクールカウンセラーに相談しても、そういう状態で・・

先生と面談した際に、紙に、相手の子の名前や、こうして欲しいとか、これはどうなっているんだ、みたいなことを書いた紙を、共有したいと思って、コピーして持っていったんですけど、「要りません」って、返されてしまって。

加藤諦三:
要りません、と。

相談者:
面談だったので、これについてお話したいと・・

加藤諦三:
つまり、面談の資料としてですね。

相談者:
そうです。

加藤諦三:
相手・・、先生に対する手紙ではないですね?

相談者:
手紙ではなく、今までの経緯を・・

加藤諦三:
資料ですね。

相談者:
はい

加藤諦三:
今もいじめはなくなっていなくて、すると、どれくらい続いているわけですか?

相談者:
1年以上

加藤諦三:
それで、いじめている相手も分かっていると。
先生が相手にも言ってくれているようですが、どうゆう場合に言ってくれたのか?、という確認は、あなたはしていないんですね?

相談者:
そうすね。
その後、学校を休むぐらいに悪化して、毎日のように電話で先生とお話もして、校長先生、副校長先生ともお話もして、という状態にはなったんですけど・・

加藤諦三:
なにが聞きたいかというと、この問題にあなた自身が、きちっと対処しているか?、ということなんです。
そこら辺が、疎かになっているような気がするんですけどね。

先ほど、「強くなってもらわなくては困る」と言ってました。
これ、いじめられている子が母親に言われると、この世に味方は誰もいなくなってしまいますよ。

相談者:
んーー。

加藤諦三:
最後はお母さんが守ってくれる、という感じを、この子は持っていないですよね。

「この子は私が守る」っていう気持ちと姿勢が、あなたにあったかということなんですよ。

いじめる子っていうのは、誰でも彼でもいじめないですよ。
選ぶんです。
戦い返してこない子をいじめるんです。

相談者:
自分のことを思い出すと、仲間外れというのは、よくあったと思うんですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
自分が、「仲間に入れて」って言えば、入れてもらえるし、そういう風に言える子になって欲しいなっていう・・

なんか嫌なことがあっても、「嫌だ」って、ちゃんと言えた方が、っていう気持ちがあって、それをちゃんと言いなさいね、って言ってたんですけど・・

加藤諦三:
そういうあなたの体験というのを話してあげました?

相談者:
話はしていたと思います。1年間、話ができるときはしていたので・・

加藤諦三:
にも関わらず、ずっといじめられっぱなしと。

相談者:
本人は、「ちゃんとイヤだって言っている」、って言うんですけど、周りからは、さほどイヤと思っているとは見られないみたいで・・

加藤諦三:
そこで、あなたが、どういう風に対処しました?

相談者:
その時点では、「相手に伝わらないと、言ったことにならないから、伝わるように言わないといけないよ」、って言いました。
1年前の時点では。

加藤諦三:
それはね、ちょっとキツイ言い方ですよ。
イヤだって言ったんだったら、伝わっていなくても、抱きしめて、
「僕、よく言ったね、スゴイ」って。

母親に抱きしめられて、褒められることで、子どもは強くなるわけですから、そこで、子どもは成長できるんですよ。

今ね、話聞いてみると、母親にも、先生にも、みんなに見捨てられている感じじゃないですか。

今日の相談は、精一杯やっているけど、いじめがなくならない、どうしたらいいですか?ということですね。

(回答者に交代)


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