嘘で固めた彼との8年間が招いた自己同一性の危機

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
ええ
単純に説明すると、あなたの場合ね、今、自分が自分であることに自信がない、

相談者:
ええ、ええ、ええ

加藤諦三:
自我同一性の危機という、

相談者:
はい

加藤諦三:
先ほど大原先生の言った、会話との中でえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
僕から見るとお、ウソをついたところあるんです。

相談者:
ええ・・

加藤諦三:
大原先生が何を捨てますか?って聞かれたときですね、

相談者:
はい

加藤諦三:
まず、蝶々捨てるって言いましたね?

相談者:
はい

加藤諦三:
今の瞬間、は

相談者:
はい

加藤諦三:
それはそうだと思います。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、あなたが今、

相談者:
はい

加藤諦三:
どうしても、捨てられないものはね、

相談者:
はい

加藤諦三:
甘えたいってことですよ。

相談者:
うーん・・

加藤諦三:
で、甘えたいっていうことも捨てられる方に言いました。

相談者:
はい、言いましたね。

加藤諦三:
言いましたね?

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
そこがあなたのウソです。

相談者:
ああ、ああ、ああ、はあ・・はい
そうかもしれません、はい

加藤諦三:
そこを認めてれば全部解決できます。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから、今、僕がその、自己同一性の危機って言ったのはね、

相談者:
はい

加藤諦三:
本当の自分っていうものを、あなたは今甘えたい。

相談者:
はい

加藤諦三:
その本当の自分に気がつくことが怖い。

相談者:
はい

加藤諦三:
そいで、今まで、その怖さから目をそむけてきたってことですよ。

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
そういうことは本当の自分を言ってえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
すごく気にしてるようだけど、年齢。

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
全部本当のことを言って、

相談者:
はい

加藤諦三:
だめになるものはダメにしていけばそれでいんじゃないんですか?

相談者:
うーん・・うーん

加藤諦三:
さっき、大原先生が言ったのはね、色んな顔があって、

相談者:
はい

加藤諦三:
その色んな顔が矛盾してるんですよね。

相談者:
あー、はい、はい

加藤諦三:
だから、優先順位をつけない限りい、

相談者:
はい

加藤諦三:
解決はつかないですよ。

相談者:
うーん・・

加藤諦三:
で、今、優先順位ついたでしょ?

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたが捨てられないものは何か?っていう

相談者:
うん・・

加藤諦三:
ことの

相談者:
うん、うん

加藤諦三:
すと、その優先順位にしたがって生きていけばいいじゃないですか。

相談者:
うーん・・そっか・・そうですね

加藤諦三:
うん

相談者:
勇気出てきました、うん

加藤諦三:
忘れないでね。

相談者:
勇気出てきました。

加藤諦三:
うん

相談者:
やっぱりい、うん、一番はまず、子どもたちなのでえ、それを守るためにはあ、やっぱり、こうでって、言うことも一つのアレですし、

加藤諦三:
うん

相談者:
それでダメになるものなら、ダメになったで、

加藤諦三:
うん

相談者:
もう、し方ないっていうか、いいというか、

加藤諦三:
うん

相談者:
うん・・そうですね、うん

加藤諦三:
そうです、で、今、優先順位つけないで生きているからね。

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
自分が自分であることに自信がないんですよ。

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
だから、やっぱりほんとの自分に気がつくことが怖いんです。

相談者:
うん、うん

加藤諦三:
怖かったんです。

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
はい、うん

加藤諦三:
もう、大丈夫でしょう?

相談者:
はい、はい、分かりました。

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
はい、ありがとうございます。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい、ありがとうございましたあ、失礼します。

加藤諦三:
自分が自分であることに自信がない。自己同一性の危機、存在感喪失症状と言います。

(内容ここまで)

は、鼻つまみよったか。(笑)

番組を聞いてるかも知れない、あの人やら、この人やらの顔が浮かぶのかもね。

で、スルーしない大原さん。
相当自信あったんだな。

いや、最初、病んでるのか?とかは思ったんだけど、まさか、そんなことは思いもよらなかった。

それぐらい間抜けなことなのよ、54歳の女がやってる絵って。
最後までやりきった根性は認める。

あらためて松っちゃんや、みっちゃん(*)ってすごいわ。

(*)松村邦洋、清水ミチコ:
ニッポン放送のテレフォン人生相談の後ろの番組、「高田文夫のラジオ ビバリー昼ズ」の日替わりパーソナリティ。

清水ミチコさんは木曜日、松村邦洋さんは金曜日。
お二方の模写は芸術の域だと思う。

 

女が続けた3つの嘘

 

  1.  10歳サバ読み
  2.  子どもはいない
  3.  母と同居

これが、女が男についてるとかいう3つのウソ。

「嘘を重ねる」、とか、「嘘を嘘で塗り固める」、とかって言うけど、ホント。

この女もきっと最初は1だけだったの。

で、辻褄を合わせるために2。
で、自宅に来させないために3。

もちろん、これだけで済むわけがない。
バツイチのことは言ってんの?
他にも、バレないための嘘はもう数え切れないほどだろうよ。

ふつうね、8年なんてね、もう管理できないよ、事実と嘘。

嘘はつき続ける。
鼻はつまみ続ける。

 

罪悪感は女だけのものではない

日増しに大きくなる罪悪感とバレる恐怖。
男がプロポーズまがいを口にするようになって現実のものとなってきた。

ほんとに告白できると思う?、この女。

本人言うとおり相当の勇気が要る。
てか、男と別れることがセット。

いくら決意したって、イザ飛び込み台で、やっぱりムリってなるもんだよ。

ただ、女が苦しんでいる理由が男への罪悪感だとしたら、そこまで思いつめる必要は無い。

二人が8年間も続いたのは、アンタが要求しない女だったからだ。

二人の子どもを抱えて結婚には積極的にはなれない。
加えて、嘘をついていることの後ろめたさ。
だから、彼にも求めない。

これが男にとっても都合が良かったわけ。

男は、アンタのことを、控えめで、待つ女だと誤解してんの。
彼が優柔不断だったからこそ、アンタの嘘もバレなかったの。

アンタが男を40代後半まで引っ張ったことを申し訳なく思ってるのと同じように、彼だって、出産リミットをまたぐ大切な時期を過ごしたことに罪悪感を抱いているハズ。
まともな男だったらね。

分かり難いプロポーズは、彼の罪悪感と諦めの気持ちの表れ。

アンタが年齢と子持ちを打ち明けることは、彼を罪悪感から解放することになる。

互いの罪悪感が消えて、素の男と女が向き合ったとき、二人の仲は終わってしまうのか?、それとも始まるのか?

それは分かんないけどさ。

 

 恋愛が破滅になってしまうのは、そもそも始まりに原因がある。
彼女は淋しかったから彼とつきあいだした。そこに今の恋愛関係破綻の原因がある。
どのような人間関係であっても、自分の心の葛藤を関係の中に持ち込み、その関係の中で解決しようとするときに、その関係は破綻する。
<加藤諦三 「30代からの恋愛ルールズ」>

 

【2023年10月追記】
8年後に再相談。
さて、どうなったでしょう?

て、タイトルに全部入っとるやんw

鼻つまみ女の8年後。まだ続いてた!まだ言ってなかった!まだバレてなかった!

 

嘘で固めた彼との8年間が招いた自己同一性の危機」への2件のフィードバック

  1. リアルタイムで聴けないので、いつもこちらを拝読しています。てか、こちらのプチ毒舌な解説が的確で共感しまくりで、いつも笑っちゃいます
    タイトルのつきようとか、加藤諦三先生の引用とか、読み物として一級品です
    ありがとうございます\(^o^)/
    これからもよろしくお願いいたします!

    1. 5回は読んだかも(笑)
      これで今年いっぱい、何があっても生きていけるわ。
      こちらこそよろしくです。

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