小6の母親が悩む無視・嘲笑。被害妄想は現実化する
(再びパーソナリティ)
ドリアン助川:
もしもし?
相談者:
はい
ドリアン助川:
あのお、他者との関係の中でね、やっぱり他人の顔が気になってしょうがないときがあるかと思うんですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
先生も仰ってましたけど、それ気にならなくなる方法って、
相談者:
はい
ドリアン助川:
自分の中でチャレンジする何かを見つけることだと思うんです。
相談者:
はい
ドリアン助川:
あなた何か、こう、例えば絵を描くとか、習字、書道やるとか、先生もやっぱひとつ本を読むとか、そういう趣味とか、チャレンジする何かお持ちですか?
相談者:
何もないんです。
ドリアン助川:
何もないんだよね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
何もないから周りの顔ばっかり気になっちゃうんだよね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
何か一つ、語学でもいいし、なんでもいいです。
あなた自身にチャレンジする何か、分野を、
相談者:
はい
ドリアン助川:
開拓することで、人生、大きく変わると思います。
相談者:
はい
ドリアン助川:
お子さんのためにも、あなた自身がチャレンジできる、何か見つけること、だと思います。
相談者:
はい
ドリアン助川:
大丈夫?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい
相談者:
はい、ありがとうございます。
ドリアン助川:
はい、失礼します。
相談者:
失礼しまあす。
(内容ここまで)
妄想・・非合理的な思い込み
相談者 「隣の席の女の不機嫌は自分のせい」
目に入る情報、耳に飛びこんでくる情報は事実だとしても、その解釈が自分中心で被害妄想的なの。
突っ込み所は沢山あるんだけど、
相談者 「通り過ぎたときに指を指されて嘲笑されている」
誰も嘲笑なんかしてねーよ。
「あ、あれ、○○君のお母さんじゃない?」
こんな感じなんだってば。
で、被害妄想がエスカレートすると、その事実すら頭の中で作り始める。
「集団で無視をされたり」
「どんな話か分からないけど、在ること無いこと言われている」
「噂がついてまわる」
どんだけ、周りはあんたに注目してんだっつうの。
こうなってくると病的。
いつぞや、これをTVで公表しちまった御仁(*)がいたけどさ。
(*)テレ朝 報道ステーション乗っ取りテロ事件:
2015年3月27日。番組コメンテーター元経産省官僚の古賀茂明氏が、自分の降板は官邸の圧力に局が屈したとして、生放送中に不規則発言を繰り返した。
このように、肥大化した被害妄想は現実の人間関係に破滅的に作用する。
言ってみれば、被害妄想が現実化するわけだ。
自分が公安からマークされていると妄想して不審な行動をとると、本当に警察からマークされる。
それが妄想を強化し、このスパイラルは誰も止められない。
この女もそんな感じ。
だから、みんなが自分を避けてるっていうのはあながち妄想ではない。
もちろんそれは集団的行動じゃなく、個々人の判断でそうしているだけだ。
話を聞いてくれてた旦那の存在が大きかったね。
離れてしまったもんだから、一気にメンタルがイッっちゃった。
森田好々爺の言葉が染みたかな。
癒されたのは良かったけど、加藤先生だったら、「もう、大丈夫です」ってセリフが聞けたかも。
必要なのは自覚。
自分の思考の源泉を知るのさ。
たぶん、「外化」なんかを使って説明したんじゃないかな。
外化、自分自身に対する自分の感情を、他者の感情として置き換える無意識の心の働き。
で、その根っこは、育った家庭にある。
ドリアン氏のアドバイスを実行できればいいんだけど、新しいことにチャレンジするって、かなり前向きの精神状態だ。
ドリ助 「チャレンジする何かお持ちですか?」
相談者 「何もないんです」
ドリ助 「何もないんだよね?」
この、熱いドリ助と泣きそうな女のやり取りは、シュールで笑った。
そもそも、相談者本人が言うように、何もやる気が起きなくなってるんだよ。
とりあえず、心療内科に行ってお薬もらってからじゃない?