度重なる娘からの無心。22歳年上婿が脱サラして始めたコンビニは消費税も払えない
(再びパーソナリティ)
今井通子:
お分かりいただけましたかあ?
相談者:
はい、ありがとうございました。はい。
今井通子:
あのお・・えっと、元々、その、ご主人の方はあ、どういうところにお勤めだったの?
相談者:
結構、大きい良い会社の、営業だったんですよね。あの・・
今井通子:
なるほどね。
相談者:
うん、お口が上手ですから、
今井通子:
うーん。
そうするとねえ、やっぱりあのお、お金に関わるう、あのお、地道なあ、稼ぐ仕事っていうのは、やった事ない人なのね?
相談者:
え、で、多分そうだと思います。
今井通子:
うーん
相談者:
ええ
今井通子:
そうすると、やっぱりお嬢さまあ、を、説得する時、坂井先生がおっしゃったように、
相談者:
え
今井通子:
今後の事考えてっていうのも、そうだけどお、
相談者:
ええ
今井通子:
それともう一つはやっぱり、資質的に無理なんじゃないかしら?っていうのも、
相談者:
ええ、ええ、ええ
今井通子:
言ってあげた方が良いかもしれないですね。
相談者:
ええ
今井通子:
うん、よっぽど勉強しないと。
相談者:
ええ
今井通子:
これから。
相談者:
ええ
今井通子:
うん
相談者:
そうですね・・
今井通子:
第一そのお、消費税の話なんかはね、
相談者:
ええ
今井通子:
はっきり言って、売上のところから、その日その日に、分けちゃっとけば、良い訳で。
相談者:
そうなんですよね。
今井通子:
うん
相談者:
ホントに基本なのに、
今井通子:
単純な事ですよね?
相談者:
うん、どうしてもう足りなくなる・・
今井通子:
で、お嬢さまが、ちょっと、しょ・・あのお、えーっと、どちらかっていうと、消費がお好きい、というう、のであれば、
相談者:
うん、もう、うん
今井通子:
そこから、抜いちゃってるのかもしれないけど(笑)
相談者:
そうですね。
今井通子:
その辺の細かいところは分からないけど(笑)
相談者:
ええ、ええ、ええ、
今井通子:
うーん。
それも親子だからしっかりと話せるんじゃないですか?
相談者:
ええ、ええええ
じゃあ、あれですかねえ、やっぱりい、あの、遠くても、あの、実際に、行って、顔を見て話した方が、
今井通子:
あー、そうねえ。
相談者:
ええ、電話よりは、
今井通子:
様子をちゃんと見て来られた方が良いかもしれませんね。
相談者:
ねえ、
今井通子:
そちらに、あの、それだけの、あの、気力がおありでしたら。
相談者:
ええ、ええええええ
今井通子:
大丈夫なら。
相談者:
ええ
今井通子:
で、坂井先生がおっしゃった事を、絶対忘れないでね。
相談者:
はい
今井通子:
「もう、一銭も出せません。」
相談者:
出せ、ええ、ええ、あと、「経営状況が」
今井通子:
うん
相談者:
「無理なんじゃないか」っていう事、ですね。
今井通子:
そうですね。
相談者:
ええ
今井通子:
はい
相談者:
はい
今井通子:
じゃ、そういう事で。
相談者:
え、ありがとうございました。
今井通子:
はーい、どうもお、
相談者:
はい、ありがとうございます。
今井通子:
失礼しまーす。
相談者:
失礼します。
(内容ここまで)
芽の出ない夫のために実家に無心する妻。
夫が立身出世を果たせば糟糠の妻(*)として美談となる。
(*)糟糠の妻: そうこうのつま。不遇の時代から苦労をともにした妻。
だが、
60歳
おぅ・・
コンビニ経営
お、お、おぅ・・
今井 順調じゃないって事?
相談者 お店は普通なんでしょうけど・・消費税が払えないとか、督促状が来たとか。
普通じゃねえじゃん!(三村風)
歯の治療代?、旦那の。
理由すら探すのに苦労してんだな。
消費税を納めるタイミングは年一度。
今井 「毎日とっておけばいいだけ」
そうだけど、放漫というより、無知なだけだったと思うよ。
消費税には、お目こぼしがあって設立後2年は免除。(*)
設立後2年は免除:
つまり、私たちが払った消費税分はお国のために使われるのではなく、丸々コンビニのものになるわけだ。
コンビニではないが、ここに目を付けて2年ごとに新会社にする輩もいる。
かなり脱税に近い脱法行為だが、そうした手間もいとわないぐらいインパクトのある現金流出だということ。
3年目に請求が来て、60男もさぞビックリしたろう。
「聞いてねえよ!」(三村風)
もちろん、本部がオーナーを募る際に提示する収支予測に消費税なんか織り込まれているハズもない。
本部 「消費税?、そんなの常識でしょ」
一時が万事。
決してウソは言わないけど、本当のことは何も言わないのが彼らのやり口。
「素人さん、未経験の方 大歓迎!!」
これは本部にとってまったくもって本心だ。
ググるスキルさえあればねえ。
9割りがたオーナーの後悔と怨嗟であふれているのに。
残り1割の成功事例は、本部や、フランチャイズチェーン協会や、あちら側が出す情報の中に見つかる。
娘さんとこに訪ねていくのはいいけど、電話じゃ断られるかもね。
見られたくないだろうし。
売上が少ないオーナーにとって、生活費を確保するために手っ取り早いのがバイトの削減。
娘は、60歳の老体と昼夜分担しながら、休みなく働いているはずだ。
逃げ場のない、終わりの見えない毎日。
どこのお店かを聞いて遠巻きに観察してみたら?
涙で霞むよ。
状況が分かったら、涙を拭かずに商品を持って黙ってレジに並ぶがいい。
今後、無心することはあるまい。
やめるにも覚悟が必要なの。
ゼロになる覚悟。
特にこの、車すら手放すことのできない、自由診療とか選んじゃう見栄張り60歳は。
続けてさえいれば、外見はオーナーとして格好つくってところが大きかったりする。
だけど、あんたが支援を絶てば、強制的にゲームオーバーだ。
回収不可能となった初期投資と新たに発生する違約金。
でも大丈夫。
この国では借金をチャラにしてくれる仕組みがあるから。
長時間労働からの解放と引き換えに、カネなし、職なし、挽回不可能な60歳とのつつましい生活が始まる。
それでも、この年の差婚が続くのなら夫婦もホンモノだ。
同じフランチャイズでもこちらは外食。
「儲からない、やめられない、独立できない。フランチャイズ残酷物語」