知的障害の息子24が怪しげな電話サービスに掛けたら高額請求が来た
(回答者に交代)
坂井眞:
よろしくお願いします。
えーっとですね、まずう・・親や会社は、
相談者:
はい
坂井眞:
何か責任を負うかっていう分かりやすいところから、
相談者:
はい
坂井眞:
話しましょうかね?
相談者:
あはい、はい
坂井眞:
あのお・・別に・・息子さんが・・
相談者:
はい
坂井眞:
そういう、う、電話をしたからと言って、
相談者:
はい
坂井眞:
親御さんや、
相談者:
はい
坂井眞:
勤め先、いが、
相談者:
はいはい
坂井眞:
責任を負うという理由は、法律上の根拠はないので、
相談者:
あーそうですか、はい
坂井眞:
それは心配しないで下さい。
相談者:
あ、はい
坂井眞:
それが一つですね。
相談者:
はい
坂井眞:
で、なのでえ、え逆に言うとお、
相談者:
はい
坂井眞:
お、親とか会社にそういうことを言って来たら、
相談者:
ええ
坂井眞:
それは断固として断らなくちゃいけないですよね。
相談者:
えーえー、あはい、分かりました。
坂井眞:
責任がなくてもお、「代わりに払え」っていうことを、言う人は・・
相談者:
ええはい
坂井眞:
世の中にいっぱいいますから。
相談者:
はい、ええ
坂井眞:
違うものは違うと、
相談者:
ええ
坂井眞:
それは「関係ないですから」ということで、ちゃんと、
相談者:
はい
坂井眞:
根拠のない要求があったら、
相談者:
はい
坂井眞:
突っぱねなくてはいけない、というのだけ、頭に置いといてください。
相談者:
あ、はーい、分かりました。はい
坂井眞:
それが、分かりやすい話ですかね、一番。
相談者:
はい、はい
坂井眞:
それで・・もう一つ、障害者・・
相談者:
はい
坂井眞:
知的障害があるから、
相談者:
うん
坂井眞:
何か免責されるかということは、
相談者:
ええ
坂井眞:
これはちょっと簡単な問題ではなくて、
相談者:
あはい
坂井眞:
あのお、障害の、レベルが、
相談者:
はい
坂井眞:
重くて、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、電話を掛けることの意味だとか、
相談者:
はい
坂井眞:
あー・・そういう何ていうのかな、
相談者:
うーん
坂井眞:
取引をしているっていうことが分からないような場合だと、
相談者:
うーん
坂井眞:
そもそもそういう、契約する能力があるのか、とかいう話になるので、
相談者:
うーんうんうーん
坂井眞:
えー、ちょっと別の問題が出て来ますけれどもお、
相談者:
あーはい、うーん
坂井眞:
あのお・・息子さんの場合は、
相談者:
はい
坂井眞:
そこまで、重たい障害ではなくて、
相談者:
はーい
坂井眞:
えー、一般的に、あの、話も・・分かってるし、
相談者:
あはい
坂井眞:
え自分でやってらっしゃることも、分かると、
相談者:
うんうん
坂井眞:
いうお話なので、
相談者:
はい
坂井眞:
ちょっとそういうレベルではなさそうなんですね。
相談者:
あーなるほど、はい
坂井眞:
で、そうだとすると、
相談者:
はーい
坂井眞:
未成年者って、ま、あの二十歳になる前の、
相談者:
うんうん、はい
坂井眞:
お子さん達・・は、
相談者:
はい
坂井眞:
あー・・その、未成年者の行為は取り消す事ができるっていうような、
相談者:
はあ
坂井眞:
そういう未成年者保護の法律があるわけですけれども、
相談者:
うーんはーい
坂井眞:
成人になってしまうと、
相談者:
うーん
坂井眞:
おー、その人の、能力が、
相談者:
はい、はい
坂井眞:
どの程度かに関わらず、まず一人前の人間として、社会で扱われますよね?
相談者:
えーえー、はいはい
坂井眞:
で、息子さんに知的障害があるからといって、
相談者:
はい
坂井眞:
そのことだけで、
相談者:
うーん
坂井眞:
一人前扱いされないっていうわけ、じゃないじゃないですか。
相談者:
あ、はい、はい
坂井眞:
もしそうだ、さされちゃったら、それおかしいでしょ?
相談者:
うん
坂井眞:
ただ・・実際、成人をしても、
相談者:
うん
坂井眞:
ま、病気だったり、怪我だったり、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、元々生まれ持った障害もあるかもしれないし、
相談者:
うーん、ええ
坂井眞:
能力、が・・一人前と扱ってしまうと、かえって保護に欠ける場合ってあるわけですよね?
相談者:
うーん、はい
坂井眞:
で、そういう場合は、あの聞いたことあると思いますけど、
相談者:
はい
坂井眞:
成年後見人、
相談者:
あーはい、はい
坂井眞:
成年後見制度というのが、今ありますから、
相談者:
はい、うん
坂井眞:
その制度を使ってね、
相談者:
はい
坂井眞:
え、そういう、成人、一人前の成人として扱うと、
相談者:
はい
坂井眞:
かえって、え問題起きる場合には、
相談者:
はい
坂井眞:
あー、そういう人を保護しようと、こういうシステムになってるんですね。
相談者:
あーはい
坂井眞:
だから、これはこれからのこととも関係があるんですけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
3年前に一回そういうことがあって、
相談者:
あはい
坂井眞:
・・今回また、
相談者:
うん
坂井眞:
おんなじようなことをやってしまって、
相談者:
うーんはい
坂井眞:
そんなにお金が掛るものだと思わないで、
相談者:
うん
坂井眞:
やってらっしゃったんだろう(苦笑)っていうふうに思うんで、
相談者:
あはい、はい、うーん、はい
坂井眞:
そうすると、また今後・・繰り返す可能性もあるわけだから、
相談者:
はい、あはい
坂井眞:
だとしたら・・そういうその知的障害の程度、で、
相談者:
はい、はい
坂井眞:
これは3段階ありますけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
おー、成年後見だ、保佐だ、補助だって、3段階あるんですけれども、
相談者:
うーん、はいはい
坂井眞:
成年後見制度を使って、そういう取引行為を取り消せるんですね。
相談者:
はいはい、はい
坂井眞:
だから、取り消し得る行為、ていうことになって、
相談者:
はい、うーん
坂井眞:
保護ができると。
相談者:
なるほど、はい
坂井眞:
だから、あの障害があるからといって、それでただちに・・
相談者:
うん
坂井眞:
えー保護、つまり、取引を取り消したりはできないんだけれども、
相談者:
うん、はい
坂井眞:
今回、2回もそういうことがあったんであれば、
相談者:
うーんうーん
坂井眞:
ちょっとそういうことを考えた方がいいのかもしれない。
相談者:
分かりました。
坂井眞:
ていうのが、あの将来的なことも含めてね。
相談者:
はい、はい、分かりました。
坂井眞:
で、あと、この電話の話は、
相談者:
はい
坂井眞:
実際、ま、掛けたのは・・ホントらしいと言うんだけれども、
相談者:
うーん、はい
坂井眞:
履歴はやっぱりいっぺん取ってみて、
相談者:
はい
坂井眞:
ホントのとこどうなんだろうってのは、確認された方がいいと思うんですね。
相談者:
あー分かりました、はい
坂井眞:
うん、で実際のところどうなのかと。
相談者:
はい
坂井眞:
で実際、大して掛けてないのかもしれないし、
相談者:
うん、はい
坂井眞:
えー、逆に見てみたら、凄く掛けてるかもしれないし(苦笑)
相談者:
うん、はいはい
坂井眞:
そうすると、今後の対応で何をすべきかは、変わって来ますでしょ。
相談者:
うーん、はいはい
坂井眞:
でちょっと、その辺確認されるのを、お勧めしたいということと、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお・・今回の場合は、
相談者:
はい
坂井眞:
じゃ、このそもそも請求って、まともな取引なんだろうかっていうことも、
相談者:
うーん
坂井眞:
考えておく必要があると思うんですね。
相談者:
はあ、はーい
坂井眞:
えー、この請求自体が、
相談者:
はい
坂井眞:
例えば公序良俗に反するだとか、
相談者:
はい
坂井眞:
暴利行為って、あの暴力の暴に、
相談者:
はい
坂井眞:
利益の利で、
相談者:
はい
坂井眞:
ま、利益を貪る行為ですかね。
相談者:
うーん、はい
坂井眞:
暴利行為といって、
相談者:
はい
坂井眞:
そういう請求自体そもそも無効だっていう、
相談者:
はい
坂井眞:
そういう考え方も・・できる、ケースかもしれない、
相談者:
うん
坂井眞:
これ分からないですけど。
相談者:
はい、はい
坂井眞:
で、それを確認するためには、
相談者:
うん
坂井眞:
そもそも・・どんな電話を、何回ぐらい掛けたのかっていうことも、
相談者:
うーん
坂井眞:
確認しないと分からないですよね?
相談者:
はい、分かりました。はーい
坂井眞:
逆に、例えば、
相談者:
はい
坂井眞:
その・・「寂しい」っていう人が(笑)
相談者:
うん
坂井眞:
電話の相手をしてもらいたくて、
相談者:
はい
坂井眞:
それを承知で・・あのお、ひと月に、何十時間も電話の相手してもらったら(苦笑)
相談者:
はい
坂井眞:
それは高い請求が来てもいいかもしれないじゃないですか。
相談者:
うーん、そうですね、はい
坂井眞:
ま、そういうサービスがあるかどうかは分からないけど。
相談者:
はいはい、はい
坂井眞:
そういうサービスがあって、
相談者:
うん
坂井眞:
あのお、そこの、業者の・・従業員の人が、
相談者:
うーん
坂井眞:
親切に・・あのお、何十時間も相手してくれたら、
相談者:
う、うん
坂井眞:
それは請求があっても・・いいかな、と、
相談者:
はい、うん
坂井眞:
思いますよね。
相談者:
そうですね、はいはい
坂井眞:
で、それによって、この請求が、
相談者:
うん
坂井眞:
まともなのか、妥当なのかどうかっていうことが、
相談者:
うーん
坂井眞:
変わりますから、
相談者:
はい
坂井眞:
その辺もちょっと・・調査が必要かなと、
相談者:
うん、なるほど。
坂井眞:
それで主張できることも、出て来るかもしれないと。
相談者:
うーん、分かりました。
坂井眞:
そんなふうに思いますね。
相談者:
はい、分かりました。
坂井眞:
よろしいですかね。
相談者:
はい、ありがとうございますう。すいません。
(再びパーソナリティ)