借金の踏み倒しを許す民事の判決の限界。夜逃げに為す術なし
(回答者に交代)
中川潤:
こんにちは、中川です。
相談者:
はい・・お願いします。
中川潤:
あのお・・最後まで行って、やっと状況があ、飲み込めたんですが、
相談者:
はい
中川潤:
要するにあなた自身、辛い思いもしてたから、可哀想やと思って・・
相談者:
うん
中川潤:
憐(あわ)れみ掛けて、
相談者:
うん
中川潤:
金貸してやったと。
ほんでその時に、「ちゃんと返す」って言ったのに、
相談者:
はい
中川潤:
それを踏み倒しやがって、
相談者:
あはい
中川潤:
冗談じゃないよな、っていうのが、まず事の出発点。
ほいで、あなたが裁判を起こしたら・・相手が行方不明になってて、
相談者:
はい
中川潤:
で、恐らくね、裁判所言ったと思うんだけども、
相談者:
はい、裁判所の人に、
中川潤:
はい
相談者:
あの、「これで終わりました」っていって、何か・・
「何月何日に貸しました」んです、「それで終わりました」って・・
それで、裁判所の方は、
「これで終わりなんですか?」ってあたし聞きました。
中川潤:
はい
相談者:
そしたら、「10年間有効期限ありますから、10年以内に、住所調べて下さい」って。
中川潤:
あー、そこまで行ってんだ。
あのね?
相談者:
ん
中川潤:
要は、あなたの、お話い、を、ん、あの補足すると・・
「10年あります」という事は、
相談者:
はい
中川潤:
あなた、ちゃんと、その住民票が・・動いてなくて、
ね?、で「『住民票の住所地に』」
相談者:
はい
中川潤:
「『居ない』という調査報告書を出しなさい」と書記官から言われて、
相談者:
はい
中川潤:
それもお調べになって、
相談者:
はい
中川潤:
調査報告書をお出しになって、
相談者:
はい
中川潤:
そうすっと、公示送達というね、手続きがあって、
相談者:
はい
中川潤:
裁判所の玄関に、掲示板があってね、
相談者:
はい
中川潤:
そこに訴状をぶら下げておきますと、
相談者:
はい
中川潤:
ね?、
逃げ得は許さないという事で、送達したものと見なすという事で、
相談者:
はい
中川潤:
ほいで、あなたの言い分をちゃんと聞いて、
相談者:
はい
中川潤:
ほんで判決を言い渡して、
相談者:
はい
中川潤:
ほいでえ、被告、そのお、ま、女性がAさんなら、被告Aは・・原告、あなたに対して、計なんぼを払え・・
相談者:
はい
中川潤:
ね?
という判決まで出してくれて、
相談者:
はい
中川潤:
はい。
で、その判決も確定しまして、
相談者:
あはい
中川潤:
だからこそ、向こう10年間・・
相談者:
はい
中川潤:
あなたは相手を見つけたら・・
相談者:
はい
中川潤:
ね?
これで執行する事ができますよと。
相談者:
はい
中川潤:
そこまで行ってんですよ。
相談者:
はい
中川潤:
はい。
あとは、その本人を、見つけるにはどうしたらええか?と。
相談者:
はい
中川潤:
その話なんですよ。
相談者:
はい
中川潤:
それは分かりませんよ、ほんなもん。
相談者:
・・
中川潤:
ハッキリ言って。
相談者:
・・
中川潤:
だって逃げ回ってるぅ、人間をね?
相談者:
はい
中川潤:
調べんのは・・
相談者:
はい
中川潤:
日本全国・・まあ、になるかどうか分かんないけど、なんか取っ掛かりのあるものを出して、
相談者:
はい
中川潤:
調べるしかないと。
あなたはやる事は全部やったんです。
相談者:
はい
中川潤:
ね?
判決まで取ってんです。
相談者:
はい
中川潤:
・・で、申し訳ないけどねえ、
相談者:
はい
中川潤:
あなたあ、確かにあの・・裏切られたっていう気持ちい・・
相談者:
はい
中川潤:
その事はあ、腹、腹が立つのは分かるし、
相談者:
はい
中川潤:
で、警察に、「返すって言ったのに返さないのは詐欺じゃないですか?」っておっしゃった。
相談者:
はい、はい
中川潤:
だけどこれは詐欺にはならないんですよ。
相談者:
・・うん
中川潤:
返す約束をして、
相談者:
はい
中川潤:
それを信じた・・
相談者:
はい
中川潤:
人に金を貸す時にね、いいですか?
相談者:
はい
中川潤:
よく聞いて下さいよ。
相談者:
はい
中川潤:
人に金を貸す時に「返します」という約束で、金を貸すっていう事は、
相談者:
はい
中川潤:
その人を信じるという事なんですよ。
相談者:
あはい
中川潤:
で、信じるという事は自分がリスクを引き受けるっていう事なんですぅ。
相談者:
・・
中川潤:
ハッキリ言うけども、自分が悪いんです。
相談者:
・・そうです。
中川潤:
そういう事なんですよ。
相談者:
はい
中川潤:
はい。
だから、騙された・・自分ん、が、
相談者:
はい
中川潤:
悪かったんやと・・
相談者:
はい
中川潤:
思い定めるしかしょうがないんです。
相談者:
・・うん(ため息)
中川潤:
ほいで、あなたあ、としては、万が一、どっかでめっけたら・・
相談者:
はい
中川潤:
確定判決持ってんですから。
相談者:
はい
中川潤:
ほうら、大手振って、そいつがもしね?
相談者:
はい
中川潤:
なんかええ生活しとるようだったら・・
相談者:
はい
中川潤:
そいつの資産抑えるとか。
相談者:
はい
中川潤:
そういう・・強制執行の基になるものは持ってんですよ。
相談者:
はい
中川潤:
そこで満足するしかないです。
相談者:
そうですか。あ、そう#$%◆
中川潤:
ま、ある意味じゃあ・・い、いい勉強ちっちゃあ、ちょっとね、あの語弊があんだけども、
相談者:
はい
中川潤:
も、ああいうアホにはもう、これからは関わらんと、あ、そういう類に、まあ一つの、んま、勉強させてもうたんやと・・
相談者:
はい
中川潤:
ぐらいに割り切らないとダメですよ。
相談者:
分かりました。
中川潤:
うーん、でないとね、あなたの人生が・・
相談者:
あはい
中川潤:
ね?
相談者:
はい
中川潤:
凄くね・・そこでね?、なんか物買うたんびにね・・
相談者:
はい
中川潤:
あー、あの時の50万があったら・・これ買、ね?、ポンと買ったのに、とかね?
相談者:
はい
中川潤:
そんーな事、一々考えてたらねえ・・
相談者:
はい
中川潤:
自分のこれからの人生がつまんなくなるって。
相談者:
今、つまんなくなってます。
中川潤:
いやだから、つまんなくなるんだよ、そういう風に考えるから。
相談者:
・・うん
中川潤:
うん、そこはもう、ともかくあなたね・・割り切ってそこを、割り切って、
相談者:
はい
中川潤:
前を向かない限り、
相談者:
はい
中川潤:
あなたいつまで経ってもドツボはまったまんまでっせ。
相談者:
・・はい
中川潤:
うーん。
自分で自分の人生を暗くしてますよ。
相談者:
・・分かりました。
中川潤:
もっと明るく行きましょう。
相談者:
分かりました。
中川潤:
うーん。
馬鹿に・・ね?
相談者:
うん
中川潤:
も、これ以上付き合ってらんないと。
相談者:
はい
中川潤:
そういうふうに、まず考え下さい。
相談者:
はい
中川潤:
ね?
明るく生きようよ。
相談者:
・・分かりました。
中川潤:
あなた何にも悪い事はしてないんだから。
相談者:
・・そうですね。
中川潤:
ねえ?
相談者:
・・
中川潤:
分かってくれる?
相談者:
はい
中川潤:
いいですか?
はい、先生・・どうです・・
(再びパーソナリティ)