腹違いの娘に対する父親の贈与が引き起こす半世紀後の騒動
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
はい、どうも失礼しますう。
相談者:
はい、どうもすいません、ありがとうございましたあ
加藤諦三:
ものごとの解決の第一歩は、正しい状況把握です。
(内容ここまで)
半世紀以上前の意味不明な生前贈与。
考えられる理由はコレ。
登場人物が破線(故人)ばっか(笑)
父親の意思に基づく贈与だと言ったってねえ、
意味不明な贈与には違いない。
中川 娘を不憫に思って
だって、現に家族が住んでて、これからも住み続ける家の名義を娘に変えたところで、娘にとって何の経済的メリットもない。
父親自身の相続のことを考えたとしても、腹違いだろうが、なんだろうが、3人姉弟は平等。
それとも、後妻と息子たちが不平等な相続を強いるとでも?
だったら、遺言で済む話。
あとは、後妻の相続。
後妻が亡くなれば、3人の子どもたちに均等に分配されるのだが、それは、娘と後妻が養子縁組していることが前提。
後妻は娘と養子縁組していないのかもね。
だとすると、娘は後妻の相続人にすらなれない。
これだと、娘に生前贈与する意味が生じる。
だけど果たしてそんな先のことまで考えて?
だとしても換金可能なものにしろよ。
自宅ってどういうつもり?
娘が肩身の狭い思いをしないようにしたかったのかね。
よく分からんけど、後妻に内緒でやったの?
逆に火種を作ったようなもんだ。
で、結果どうなったかというと、実家は長男が住み続けて、娘にとって贈与のメリットは全くない。
そらそう。
相談者か、その兄か、二人の息子のうちどちらかが家を継ぐんだから、こうなることは明らかだったハズ。
もちろん娘は、実家の権利を主張して利益を得ることも出来るよ。
まさか父親はそのつもりだったの?
姉弟の仲は最悪なことになるじゃん。
幸い、娘はそうしなかった。
一方、実家を継いだ形の長男も、実家が姉の名義であることを受け入れて、何の行動も起こさなかった。
ヤブ蛇を恐れていただけだというのはあり得るけど、やっぱりお互いを信頼しているからじゃない?
とにかく3人の姉弟は、波風立てることを嫌い、良好な関係を貫いたわけよ。
加藤 「要するにこの53歳の長男が、この土地はオレの名義にしたいという」
(苦笑)
なんか、カドあるなあ。
当然の要求でしょ?
だって、今のままじゃ、建て替えも、取り壊すこともできないんだから。
家族を信用出来なかった男の取り越し苦労が、なんの意味もなさなかったばかりか、半世紀を経て禍根を残した。
この贈与、父が先妻と別れるに当たっての離婚条件(慰謝料?)だったのでは?
離婚の条件として、先妻に財産をやるのは意地でもイヤだが、家を血のつながった娘の名義にするのなら折り合える。
父はとにかく早く先妻をこの家から出したかった。先妻は娘を残してでも出たかった。
昔の田舎では土地がらみでいろいろと不可解なことが起こっております。相続の知識なんて無いので。