うつ本人からの相談。うつを責め、拒絶する家族

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
あ、はい

大原敬子:
あのね・・

相談者:
こんにちは、よろしくお願い致します。

大原敬子:
いいえ、わたしはね・・

相談者:
はい

大原敬子:
この年になって凄く感じるんですね。

相談者:
・・はい

大原敬子:
あなたの年だったらそういうこと考えるでしょうね。
でもね・・わたしね・・

相談者:
はい

大原敬子:
今あなたの話を聞いていて。

相談者:
はい

大原敬子:
息子さんは・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたを絶対嫌っていな、いないですよ。なぜ、それ言えるかっていうと・・

相談者:
あ、そうですか。

大原敬子:
む、息子さんの言ったことはですね。

相談者:
はい

大原敬子:
「面会を」

相談者:
はい

大原敬子:
「しない」

相談者:
・・はい

大原敬子:
それから・・

相談者:
はい

大原敬子:
「僕は捨てられた」

相談者:
・・はい

大原敬子:
これお母さんが好きってことですよね。

相談者:
・・はいはい

大原敬子:
好きってお母さんが遠のいた時には・・

相談者:
はい

大原敬子:
じーっと待ってるんですよ、お母さん来てくれるかなって。

相談者:
あ・・

大原敬子:
でも、じーっと待ってるだけに、その辛さなだけに。

相談者:
はい

大原敬子:
お母さんが会いに来たら。

相談者:
はい

大原敬子:
じょう、ホッとするんです心に。・・で、

相談者:
はい

大原敬子:
「冗談じゃないよ・・面会で済ませようなんて」今度怒りになるんですね。

相談者:
・・

大原敬子:
で、

相談者:
はい

大原敬子:
「僕は捨てられた」って言うんですよ。

相談者:
・・はい

大原敬子:
僕が捨てんじゃないんだ、僕は・・

相談者:
はい

大原敬子:
「お母さんにとって価値のない人間だったんだね」って。
「だから僕を捨てたんだね」って責めてる気持ちなんですよ。・・その裏にあるのは、

相談者:
はい

大原敬子:
なぜこの僕を捨てたんだっていう・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたに対する未練と執着があるんですよ、この息子さん。

相談者:
・・はい、はい

大原敬子:
だからあなたのことが大好きですから。
・・それだけは

相談者:
はい

大原敬子:
言葉の・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
奥に隠されている・・

相談者:
はい

大原敬子:
心のひだをあなたは絶対に今日から・・

相談者:
はい

大原敬子:
汲み取って。

相談者:
・・はい

大原敬子:
この息子さんが言った言葉は、本当にあなたを、好きで好きで好きで・・

相談者:
はい(すすり泣き)

大原敬子:
一人で泣いてたんでしょうね。

相談者:
はーい・・はい(鼻をすする)

大原敬子:
そしたらあなたは自分で泣かないで、そこまで寂しい思いをさしたならば。

相談者:
・・はい

大原敬子:
その、息子さんを、

相談者:
はい

大原敬子:
静かに見守ると大事なんですよね。

相談者:
・・はい

大原敬子:
それ一つ置いといてくださいね、いいですか?

相談者:
・・はい、はい

大原敬子:
次にですね、人間てあな・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたもそうなんですけど、不思議なのはね・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
お母さんと実家の話です。

相談者:
・・はい

大原敬子:
この息子さんを、あなたが・・

相談者:
はい

大原敬子:
子どもの立場になったら・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
息子さんの声がとってもよく分かるんです。

相談者:
・・はい

大原敬子:
もしわたしが、

相談者:
・・はい

大原敬子:
母親に捨てられたとしますね?

相談者:
はい

大原敬子:
と自分は思っています。

相談者:
・・はい

大原敬子:
とほんっとに捨てられたか、と思った時にね、

相談者:
・・はい

大原敬子:
お母さんの伝手(つて)のある・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
血の繋がりのある人がいたなら、

相談者:
・・はい

大原敬子:
・・(泣き)それを・・母親と思って、

相談者:
はい

大原敬子:
しがみ付くんです(泣き)

相談者:
はい

大原敬子:
わたしだったら。

相談者:
はい

大原敬子:
凄く心が救われたのは、

相談者:
はい

大原敬子:
「実家には帰ってる」って言ってるんですよ。

相談者:
・・あ、はい

大原敬子:
・・これは絶対に・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたにとって罵倒、ね?、文句も言う、

相談者:
はい

大原敬子:
おじちゃん、あわ、おばあちゃんとか。お兄さんであっても、

相談者:
・・はい

大原敬子:
たった一人のあなたの子どもがね、

相談者:
・・はい

大原敬子:
そこが避難場所であるってことですよ。

相談者:
そう、はい

大原敬子:
それをあなたがね、

相談者:
はい

大原敬子:
物を、見方を変えると、

相談者:
・・はい

大原敬子:
感謝になるはずなんです。

相談者:
はい、はい

大原敬子:
今息子さんは絶対に・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
悔しさ・・悔しさのあまりにね、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたに・・つれなくしてますけれども、

相談者:
・・はい

大原敬子:
それは、この実家があるからですよね。

相談者:
・・はい、そうです、はい

大原敬子:
そして、お母さんはね・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
「僕を捨てたのね」って。

相談者:
・・はい

大原敬子:
だけれども、

相談者:
はい

大原敬子:
お母さんの・・

相談者:
はい

大原敬子:
おばあちゃんは、

相談者:
はい

大原敬子:
「僕を看てくれたんだよ」っていうことが、

相談者:
はい

大原敬子:
せめてものあなたに対する当てつけなんです。
今度は次は。複雑なんですこれ。

相談者:
はい・・はい、そうですね、はい

大原敬子:
(鼻をすする)

相談者:
(鼻をすする)はい

大原敬子:
こうして・・

相談者:
(鼻をすする)はい

大原敬子:
僕は、価値がないと思ったけれども、

相談者:
(鼻をすする)

大原敬子:
お母さんだけは僕を捨てたけれども、

相談者:
・・はい

大原敬子:
おじちゃんも・・

相談者:
はい

大原敬子:
おばあちゃんも、

相談者:
はい

大原敬子:
僕を捨てなかったんだっていうことで、

相談者:
・・はい

大原敬子:
今のこの感情はですね、

相談者:
・・はい

大原敬子:
お子さんは・・

相談者:
はい

大原敬子:
その感情で・・

相談者:
はい

大原敬子:
今も生きてるんです。

相談者:
はい、分かりました。

大原敬子:
それが一点ね。

相談者:
はい

大原敬子:
次にあなたがなさることは、

相談者:
はい

大原敬子:
時間っていうのは必ずね・・

相談者:
はい

大原敬子:
あなたがどれとどれを大事かって分かってれば・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
不思議なことに解決するんですよね。

相談者:
・・はい

大原敬子:
心が変わって行くから(鼻をすする)

相談者:
・・はい

大原敬子:
っていうことはあなたはまず、時間の中で、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたは何をするかというと、

相談者:
・・はい

大原敬子:
・・憎しみとか、

相談者:
はい

大原敬子:
・・苦しみもあったでしょうけども、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが今一番大事なものが、

相談者:
・・はい

大原敬子:
自分の体か、

相談者:
・・はい

大原敬子:
息子さんか?を考えることなんです。

相談者:
・・はい

大原敬子:
それを・・

相談者:
はい

大原敬子:
維持するには

相談者:
はい

大原敬子:
何をすべき?って。いずれにしても自分の体、息子さんとなると、

相談者:
・・はい

大原敬子:
人を恨むっていうことは、

相談者:
・・はい

大原敬子:
まだあとでいいんじゃないかしらね。

相談者:
・・あ、はい#$%◆

大原敬子:
今は、憎しみとか恨みとか怒りとか辛さはありますけれども、

相談者:
・・はい

大原敬子:
そっと・・箱に・・中に入れて、

相談者:
はい

大原敬子:
今は・・過去とか、

相談者:
はい

大原敬子:
あの時とか、

相談者:
はい

大原敬子:
戻って来ないことは全部・・ひとまず・・捨てろとは言ってないんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
・・箱の中に入れて、

相談者:
はい

大原敬子:
今日からですね、

相談者:
はい

大原敬子:
良かったって。
この、この病気をしてても・・

相談者:
・・はい

大原敬子:
息子の心が離れてなかったことは絶対間違いないです、これは。

相談者:
・・はい

大原敬子:
頑張ってほしいんです。

相談者:
はい

大原敬子:
で、最後に言うんですけどね、

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが・・「自分は鬱」とか云々って言いましたけどね、

相談者:
・・はい

大原敬子:
今相当健康になったんじゃない?

相談者:
・・あ、そうですか(鼻をすする)はい

大原敬子:
と、わたしは思ってますけど。先生いかがでしょうか?

相談者:
はい

(再びパーソナリティ)

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