人生の楽園。別の暮らしを求めた夫婦が10年経って気づいた、別居は別居
テレフォン人生相談 2018年4月5日 木曜日
夫が農業をするために田舎に移住して別居中。最近、農業の手伝いを強要されるようになった。田舎暮らしができない自分は今後どうすべきか?
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 女63歳 夫69歳 10年前から別居中 長女40歳 次女35歳
今日の一言: 憎しみを持つことなしに、犠牲を払うことはできません。(フロム・ライヒマン)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい、お願いします。
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい
加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。
相談者:
はい63歳です。
加藤諦三:
63歳、えー結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
え、ご主人何歳ですか?
相談者:
69歳です。
加藤諦三:
69歳、お子さんは?
相談者:
はい、えっと40歳と、35歳と、
加藤諦三:
はい
相談者:
女の子です。2人とも。
加藤諦三:
2人共女の子。
相談者:
はい
加藤諦三:
今、そうすっとお、お2人で、ご主人と2人で暮らしてんですか?
相談者:
えっとお、あのお・・一応、住所は一緒ですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
違う所に暮しています。
加藤諦三:
あ、今、別居中ですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、あのお・・別居は、どのぐらい経つんですか?
相談者:
えっと、もう・・9年、もうじき10年ぐらいになります。
加藤諦三:
10年ぐらい別居してるということね・・
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。それでどんな相談ですか?
相談者:
はい、あの、「別居」って言いましても、あの、喧嘩をして別れたわけじゃなくって、
加藤諦三:
はい
相談者:
主人が自分の、趣味っていうか、ま・・あの農業なんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
それをやりたくって、あの、隣りの、県の方に・・あの、家を購入しまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
50代後半・・歳頃、60ぐらいかな、に、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの・・行ったんです。
加藤諦三:
うん
相談者:
それでその時わたしはまだ、仕事してたし、
加藤諦三:
はい
相談者:
家には、あのお・・年寄りも居てたので、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの・・一緒に行かないっていう事は、もちろんもう、話(はなし)してて、
加藤諦三:
はい
相談者:
んで、「わたしい、は、手伝いには行くけど、そちらには住む気はないよ」っていう事で、
加藤諦三:
ええ
相談者:
で、あの、こちらに、残りました。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、その後、あの・・わたしも、仕事を、も、辞めて、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、親の方も亡くなりまして、
加藤諦三:
うん
相談者:
も、それで、ま、1人で、あの、旅行行ったりとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
こっちで友だちと遊んだりとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、しばらくは楽しくやってたんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、主人の方、が、今まで、1人で・・ま、わたしも時々は、まあ、あの、休みとか、それから親戚の者とかも手伝いには行ってたんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
ほとんど1人で農業をしてたんですけどね。
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、年寄りが亡くなって、わたしが暇になったと思ったのか、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの・・手伝いに来る事を要求し出したんです。
加藤諦三:
うん
相談者:
ほんで、それでも、
加藤諦三:
手伝いに来い・・来る事っていうことは、要するにもう、あの、別居を止めて、
相談者:
いや、や、そうじゃなくて、あの・・家え、は引っ越しをするとこまでは、言わないんですけどね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
ま、あの、今まではあの、まあ、4、5日ぐらい、ま、あの、忙しい時・・農繁期の時だけ行ってたのを、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、それをこう、も、常に?
加藤諦三:
うん
相談者:
あの・・「来るように」っていうか?
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、言い出したんです。
加藤諦三:
うん
相談者:
で・・あの、そ、ま、それでもあの、わたしも全然・・あの、そっちへ、丸っきり行く気はもう、最初からなかったので、あの、
加藤諦三:
え、それでその・・お、ご主人のとこに行くのは、どのぐらい掛かるんですか?、あの・・
相談者:
えーと、車だったら、
加藤諦三:
はい
相談者:
2時間半ぐらいなんですけど。
加藤諦三:
2時間半ぐらい?、はい
相談者:
はい、それであの・・ま、行ってたんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
その・・去年ぐらいから、
加藤諦三:
うん
相談者:
段々とその・・あの、前はその、忙しい時に、手伝う程度で良かったんですけどね、
加藤諦三:
うん
相談者:
それを、段々と要求が、こう・・あの、キツくなって来まして、
加藤諦三:
うん
相談者:
その、今までは、あの、主人が、
あれ、「次はこれをしろ」とか、「この種を蒔け」とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、「これを植えたらいい」とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
言うのを、「分かった」って言って、手伝ってたんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
で、それを段々、ね、自分で考えてね、「次は何を植えるか考えろ」とかね、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういう事言い出したんですよ。
加藤諦三:
うん
相談者:
そんなんとか、あのお・・と、こう、農機具って・・難しいですよね?(苦笑)・・
加藤諦三:
んん、んん
相談者:
使うのであれば。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、「そんなん」・・「わたしそんなん、怖くてそんな、耕運機みたいの、よう触らんわ」とか言うたらね、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお・・
「近所のお婆さんは、70代でも80代でも、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「それぐらいみんな使ってはる」って。
「出来て当たり前や」とか言うて怒り出して。
加藤諦三:
うん
相談者:
ほんで、あの、去年それで、秋で、かなり揉めましてね、
加藤諦三:
うん
相談者:
ほんであの、娘たちとか、ま、親戚の者とかみんな寄って、
加藤諦三:
うん
相談者:
「そんな、今更そんな事」・・「お母さんにさすのは無理やから」って、だいぶ言うてくれたんですよ。
加藤諦三:
うん
相談者:
そしたら、凄いもう、へそ曲げてしもて、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお・・
「俺の言う事は誰もみんな聞かん」とか言い出して、
加藤諦三:
うん、うん、うん
相談者:
も、1人、こう、閉じ籠ったっていうかな・・こう・・
加藤諦三:
うん
相談者:
あんまり交流・・その、今までは、あの・・孫、とか会いに行ったりとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
あと、時々は、娘の家に、一緒に行って遊んだりとかしてたんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
もう、一切そういうのに参加しなくなって、
加藤諦三:
うん
相談者:
んで、こっちにも帰って、来なくなって、
加藤諦三:
うん
相談者:
ん、なんか・・1人意固地になってるみたいな感じで、
加藤諦三:
うん
相談者:
んで、あの、去年のその大揉めに揉めた時に、あまりにも怒り方が?
加藤諦三:
うん
相談者:
も、「普通じゃないって」
加藤諦三:
うん
相談者:
その・・周りの者が言いまして、
加藤諦三:
うん
相談者:
ひょっとしたらもう、年齢的にも認知症ですかね?
それ、の、こう、なんか「始まりかもしれへんね」とか、
「性格変わる」・・ま、元々、でも、怒りっぽかったんです、若い時から。
加藤諦三:
うん
相談者:
も、30代、40代の時からね。
加藤諦三:
うん
相談者:
でも、「そこまで酷い事はなか・・ったので」って言われて、
加藤諦三:
うん
相談者:
で、まあ、あの、「わたしも受けるから」って言って、あの、ちょっと・・あの・・脳ドックっていうんですかね?、頭の萎縮とかが無いかどうかの検査を受けたんです。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、それは、ま、主人もどうにか・・納得して受けてくれたんですけどね。
加藤諦三:
うん
相談者:
そしたらまあ、あの、脳神経外科の先生は、
加藤諦三:
うん
相談者:
「別に何の異常もない」と。
加藤諦三:
うん
相談者:
そのお・・あの認知症の所見、とか?
加藤諦三:
うん
相談者:
そういうのは一切無いし、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、あの「年よりも」、あの・・「まだ、元気そうな」、あの・・「結果です」って言われたんですよ。
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
だから、あっ、そういうのは、まあ、無いけど、やっぱり、性格やな、っていう事になったんですけどねえ・・
加藤諦三:
うーん
相談者:
んで・・その、わたしとしては、その、ん、最寄の駅までは・・車でも・・40分ぐらい掛かるし、
加藤諦三:
うん
相談者:
一番近いコンビニ、とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
郵便局とか行くのにも、車で30分ぐらい走らないと行けない・・
加藤諦三:
うん
相談者:
山の中なので。
加藤諦三:
うん
相談者:
そんなとこで・・とても、老後を、過ごせませんので、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、もう、近所と、とかも、もう、ある程度、80代とかになって、体悪くなったらみんな、あのお、町へ出て行かはるんですよ、
加藤諦三:
うん
相談者:
子どもさんの所とか。
加藤諦三:
うん
相談者:
も、そういう地域なのでねえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
そこで、最後まで暮らすのは絶対無理なので、
加藤諦三:
うん
相談者:
もう、あの・・ま、も、でも、本人は、その、
「倒れるまで」、そこで「農業したい」とか言うてるんですけどねえ、
加藤諦三:
う、うん。
あの、一緒に住むためにはどうしたらいいか?という努力は始めてはいないんですよね?
相談者:
・・
加藤諦三:
或いはその方法を、どうしたらいいか?という2人で考えるという事もしていないんですよね?
相談者:
それはしてないです。
加藤諦三:
・・で、
相談者:
はい
加藤諦三:
2人で仲良くやりたいという風に、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたは、おっしゃってるわけですよね?
相談者:
そうですね、行った時に・・とか、主、あのこっちへ帰って来た時に、
加藤諦三:
そうすと・・
相談者:
あの・・仲良くですね(苦笑)
加藤諦三:
2人で仲良くやりたいというのは、あなたのは、こういう意味ですか?
別居しながら、2人で仲良くやりたいてこと?
相談者:
しばらくは、そうです、はい。
その、今も、今までも、もちろん(苦笑)、別居してたんですけど、
加藤諦三:
ええ
相談者:
それはあの・・お互いに、何ていうかな、あの・・え、主人のしたい?、農業をしたいために、
加藤諦三:
うん
相談者:
その・・一緒に、住んでいないっていう感覚で、
加藤諦三:
うん
相談者:
自分らは、別居してるっていう気持ちは全然なかったんですよ。
加藤諦三:
うん
相談者:
その・・便宜上、す、一緒に・・住んでたら、わたしは仕事出来ないし、
加藤諦三:
うん
相談者:
んで、え、主人も、あのお・・
「自分の好きな事をしたいから」って言うて、お互いに別居っていう・・いう風には全然思ってなかったんです。
加藤諦三:
うん
相談者:
んで、ただ、去年、その揉めた時に、
加藤諦三:
うん
相談者:
主人がもう、
「それやったら、もう」・・「別居や!」って言い出しまして。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、「俺は」、その・・「年取って、農業でけへんようになっても、こっちには帰ってこん」とか言い出して・・
加藤諦三:
うんうん、それ言い始めますよ。
こ、今後も。
相談者:
あー
加藤諦三:
だから、あなたから見ると非常にもっともな要求なんだけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
相手から見ると自己・・あなたあ、の、自己中心的な、
相談者:
あ(苦笑)・・あー
加藤諦三:
に、見えるんですよ。
相談者:
わたしは、自分では、もう、凄くまともな事を・・
加藤諦三:
言ってると思ってるんですよね?
相談者:
主人に言うてるつもりだったんですけど。
加藤諦三:
いや、それはそうですよ。
それはあなた自身はそう思ってる。
相談者:
はい
加藤諦三:
大体その・・現実を認めてないものね?、2人共。
相談者:
あ、あー・・
加藤諦三:
だって「別居でない」って言ってるわけですよ。
相談者:
でも別居ですよね?(苦笑)
加藤諦三:
別居ですよ(苦笑)
だから・・現実を認めないんだよね。
相談者:
はい
加藤諦三:
「あのカラスは白い」って、言い張ってんですよ。
相談者:
あー
加藤諦三:
だから「カラスは黒いね」って言えば、
相談者:
はい
加藤諦三:
これで問題は全部解決しちゃうんだけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
「いや、あのカラスは白い」って言い張っちゃってるんですよねえ。
相談者:
あー
加藤諦三:
んん
あのお、大変難しいその・・トラブルだと思いますけど、今日はあの、スタジオにですね、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
心についてのエッセイストとしてお馴染の、
相談者:
はい
加藤諦三:
マドモアゼル愛先生がいらしてんので、
相談者:
あ、はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、お願いします。
(回答者に交代)
夫はマスオさんだったのでは?
何こいつ。この加藤ってオヤジ。アホちゃう?