妻を亡くして4ヶ月の主夫。否認⇒(今ココ)絶望⇒‥「妻が残した財産があります」

テレフォン人生相談 2018年7月31日 火曜日

以前から妻との収入差があったので家事の大半を担っていた主夫。
4ヶ月前に妻を失くす。
経済的な不安はないものの、相談相手だった妻が居なくなって無気力に。
昨日は死因を聞いたのに、今日は聞いてくれない加藤先生の気まぐれ。

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 坂井眞(弁護士)

相談者: 男46歳 妻43歳4ヵ月前に他界 息子14歳と2人暮らし

今日の一言: 対象喪失の過程。否認、絶望、そして希望、そのすべての過程を経験する事。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもしい?

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
あ、よろしくお願いします。

加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。

相談者:
はい。えー46歳です。

加藤諦三:
46歳。結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
えー奥さん何歳ですか?

相談者:
妻が43歳です。

加藤諦三:
43歳・・で、えーお子さんは?

相談者:
えー、男の子で14歳が1人います。

加藤諦三:
・・はい分かりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
それでどんな相談ですか?

相談者:
はい。実はあの4ヵ月程前に、

加藤諦三:
はい

相談者:
病気で妻が他界したんですね。それで・・

加藤諦三:
はい

相談者:
今、息子と、

加藤諦三:
はい

相談者:
2人でく、暮ら、暮らしているんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
わたし達のまだ長い人生、を、

加藤諦三:
はい

相談者:
何というか、これからどういう風に、生きて行けえ、ばいいのかな?っていう・・

加藤諦三:
うん

相談者:
のちょっと、迷ったので。

加藤諦三:
はい

相談者:
お電話したしました。

加藤諦三:
・・当然その・・その前に、他界される前は、3人の・・生活は幸せの生活だったわけですよね?

相談者:
そうですね、はい

加藤諦三:
・・だから、あなたにとっても・・お子さん、14歳のお子さんにとっても驚き・・どう、この事態を考えていいか分からない・・

相談者:
んーと、わたしは当時は、

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、息子には、

加藤諦三:
うん

相談者:
あのお、ま・・今デリケートな・・年齢なので、

加藤諦三:
うんうんそうですね。

相談者:
あんまりこう・・簡単な事言えないなってのがありますが、

加藤諦三:
はい

相談者:
僕の前では、それほど悲しい態度を・・見せないで、

加藤諦三:
はい

相談者:
今日まで一緒に暮らしています。

加藤諦三:
・・あ、この息子さんが?

相談者:
ええ

加藤諦三:
14歳の息子さんが?

相談者:
はい・・はい

加藤諦三:
・・それは・・あなたから見て、も、精一杯我慢しながらやってん・・

相談者:
んーと・・

加藤諦三:
の?それとも・・

相談者:
半分半分ぐらいに、見える時もあるんですけども。

加藤諦三:
うーん

相談者:
うーんと、今、息子とは、朝、まあ一緒に、朝ご飯を食べて、

加藤諦三:
はい

相談者:
学校に行くんで見送って。

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、夕方帰って来て。また・・
「今日1日どうたった?」程度の・・まあ、長くても10分程度の・・コミュニケーションでしょうか・・

加藤諦三:
はあ

相談者:
をして、夕飯を食べてっていう事なんで、それほど・・長時間毎日・・一緒に居て、こう、長話をするわけでは・・ないんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
その中では・・それほど、その、母親が居なくなった事にとっての凄いショックを受けているっていう風には・・大きな・・ものは見えては、いないですけども。

加藤諦三:
うーん。それで・・幸いな事にあのお・・母親を・・が、居なくなっても、あの、朝ご飯も、夕ご飯も・・お父さんと一緒に食べてるっていう事ですね?

相談者:
あ・・実はあの・・数、年前に、

加藤諦三:
はい

相談者:
ちょっとわたしの方があの、ま・・当時我々・・共働きだったんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
わたしの方が年収がだいぶ低くなったので、

加藤諦三:
はい

相談者:
「あとちょっと家の事もやってかなくちゃね」って事で、

加藤諦三:
はい

相談者:
「わたしが」・・「主夫として家の事メインでやるね」っていう風に・・して・・

加藤諦三:
あっ・・

相談者:
いますので、

加藤諦三:
そーうですか。

相談者:
ええ、あんまり留守の事はないです。

加藤諦三:
じゃ、あなたの方がむしろお、

相談者:
はい

加藤諦三:
母親のような役割をやってたと。

相談者:
今は、ま・・そうですね、父であり・・

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、母・・

加藤諦三:
でもあり。

相談者:
親とまではいいませんけども、

加藤諦三:
ええ

相談者:
出来る限りの・・子どもの、何でしょ?、
「心配事、なーい?」だとか・・

加藤諦三:
ああ

相談者:
ちょっとこう・・言葉を引っ張って、るような事は、

加藤諦三:
ええ

相談者:
ま、時より、したりしてます。

加藤諦三:
うーん・・経済的にはどうなってんです?

相談者:
あ、まあ、妻が残してくれた財産が、

加藤諦三:
うん

相談者:
ま、いくらかありますし、

加藤諦三:
うん

相談者:
あんまり・・そうですね、わたしも結構、節約には結構今まで頑張って来たので、

加藤諦三:
うん

相談者:
・・あんまり大きくはこう、「大丈夫です」とは言えない、心配はありますが、

加藤諦三:
うん

相談者:
それほど焦ってはいないです。

加藤諦三:
うんー、そうすっと、今日の相談ていうのは、

相談者:
ええ

加藤諦三:
どういう、ことなんでしょうか?、ま、4ヵ月前に他界されて、

相談者:
ええ

加藤諦三:
2人になってしまって、

相談者:
はい

加藤諦三:
・・えー

相談者:
あ・・実はわたしちょっとそう、説明が足りなかったんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
今、わたしと息子で、2人で住んでいます。

加藤諦三:
はい

相談者:
そうすると・・今まで・・そ、相談の、本質っていうのはわたしの気持ち、自体だったんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
何かでこう躓(つまづ)いたり・・

加藤諦三:
はい

相談者:
苦しい時があった時は、

加藤諦三:
ええ

相談者:
且つては、うちの妻に、「これこれこうだったんだけどねーえ」みたいな事、毎日のように、言っていたんです。
それは、楽しい事も、苦しい事も、全部喋ってたんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
でそれ、「うん、うん、そうだね」ってこう、言ってくれてていて、

加藤諦三:
はい

相談者:
今ちょっとこう・・仕事上、とかでも、

加藤諦三:
うん

相談者:
他の事でもちょっと、うー、ちょっと辛いなー、乗り越えられないなーって事がある時に、

加藤諦三:
うん

相談者:
凄くこう・・大した事でもないのに、

加藤諦三:
うん

相談者:
凄くこう、勝手に・・あの、考え込んで、

加藤諦三:
うーん

相談者:
なーんか無気力になったなーっていう自覚症状が出て来て、

加藤諦三:
うんー

相談者:
それによって子どもへのこう、食事の?・・

加藤諦三:
うん

相談者:
ことだとか、

加藤諦三:
うん

相談者:
ちょっとこう、迷惑掛けてるところも、

加藤諦三:
うん

相談者:
凄くたまにあるんです。それで・・息子の、その心の支えに・・ならなきゃいけないのに、

加藤諦三:
うん

相談者:
「なんか自分にいつも負けてるんだよな、僕は」とかあ・・

加藤諦三:
ん、うん、うん

相談者:
思うのを、

加藤諦三:
うん

相談者:
「思っても仕方がないとは思う」って、誰もが言うんですけども、

加藤諦三:
うん

相談者:
でも・・なんにせよ、少しでもちょっとこう、回復して行けるのって・・いい方法は、

加藤諦三:
うん

相談者:
ないもんーでしょうかね?と思って。

加藤諦三:
という事ですね?

相談者:
ええ

加藤諦三:
今日の相談というのはね?

相談者:
はい

加藤諦三:
よく分かります、だから・・最初は・・現実を、受け入れる事が出来ない。

相談者:
ええ

加藤諦三:
だけど・・ああ、やっぱり・・妻は・・他界したんだ、亡くなったんだっていう・・

相談者:
(鼻をすする)

加藤諦三:
その事を・・その現実は受け入れられるようになったと。

相談者:
はい

加藤諦三:
だけどその現実を受け入れられるようになると、そこにあるのは・・あなた「無気力」って言ったけど、

相談者:
はい

加藤諦三:
絶望感だよね?

相談者:
ああー、はい・・うん、そうですね。

加藤諦三:
・・だけど今・・とにかくあなた・・電話を掛けるって事は、元気じゃなきゃ、こう電話掛けないですからね。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・もう・・電話を掛ける気力もなくなるよね?

相談者:
あー確かにそう・・そうですね。

加藤諦三:
だから、絶望感の後で、やっぱりこれじゃダメだってどうしてもそれはね?・・こういう、大切な物を失った時っていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
プロセスとして、

相談者:
ええ

加藤諦三:
必ず否認という時期があるんです。こんな事、受け入れられないっていう・・

相談者:
はい

加藤諦三:
で、否認の時期が過ぎるとお・・

相談者:
はい

加藤諦三:
やっぱり絶望感の時期っていうのは・・どうしようもなく来るんですよね。

相談者:
ええ

加藤諦三:
・・で、それが過ぎて初めて回復に向かうのでえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
だから今ちょうどその・・時期だろうと思うんですけれどもね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、今日のあな・・たあ、あの、相談というのは・・こういう14歳の、息子、さんを、

相談者:
はい

加藤諦三:
抱え、て、

相談者:
はい

加藤諦三:
今・・どういう風に生きて行ったらいいか?という、ことでしょうか?

相談者:
はい、お願いします。

加藤諦三:
はい。今日はあのお・・坂井眞先生がいらっしゃってんので、

相談者:
はい

加藤諦三:
伺ってみたいと思います。

相談者:
はい

(回答者に交代)


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